日本にとっていいのはトランプ大統領再選か、バイデン大統領誕生か

現職のアメリカ大統領である、トランプ大統領は多分大半のアメリカ人にとっては悪夢のはずなのですが、だからといってすんなり今度の選挙で負けるかと言えばそうでもなさそうです。民主党のバイデン候補との支持率の差が、世論調査では縮まってきているそうです。

もちろん、もともとのトランプ支持層がそれなりにいて、彼がどんなにアホなことを呟いたりしても盲目的に支持する人たちの固い支持もあるのでしょうけれど、それだけではそもそも前回も当選したりしません。
トランプを支持しない、イコール、対抗馬に投票するということになるのですが、前のヒラリーにしろ今回のバイデンにしろ、トランプに投票するか迷うレベルの人たちへのアピールが出来ていない、あるいは信用されてないことが、トランプ大統領の前回の当選と、今回の混戦になりそうな原因でもあります。

バイデン候補に本当に健康問題があるのか、というのは結構微妙な話で、マスメディアもうかつに報道できないと思いますが、トランプ陣営が散々に攻撃していますので知らない人はいないでしょう。信じるかどうかは別ですが。

同じくバイデンの問題としては、息子がウクライナや中国において現地企業と繋がりがあり、その関係から外交・安保に影響が出るかどうかというところです。当然本人はそんなことはないと主張しますが、トランプ陣営はウクライナはともかく中国に対して甘い対応をするはず、と攻撃します。

こういった非難の妥当性はともかく、非難される余地がある人が民主党の候補として選ばれたところが、反トランプグループの悩ましい問題ですね。サンダースやオカシオコルテスといった候補者が出てくるよりは、保守党中道よりの有権者を取れるのは間違いないのですが。

トランプ続投なら2期目もこれまでの4年と同じく、失言・混乱・側近解任の繰り返しで終わると思いますが、ではバイデン大統領が実現したらどうなるでしょうか?

アメリカ大統領は本来は内政にはほぼ関与しません。外交・戦争といった対外的な対処が中心的な役目であり、内政は各州と連邦議会に任せるのが本来のアメリカ政治ですが、南北戦争や世界恐慌といった、国内の大問題には当然関わってきます。今年に入ってからのコロナ禍とBLM運動が大きくアメリカを揺り動かしていますが、これらについては常識的な手を打ってくるでしょう。副大統領候補にハリスを選んだのもその一つです。

バイデンであれば、外交安保などはオバマ政権時代の踏襲となるはずです。年齢や健康問題を考えると2期目は考えづらく、それを思うとここで新しい方針を打ち出すのは難しいと思います。

問題は日本にとってそれがどのような影響があるかです。多分、リベラルな人に取ってみればトランプ大統領はにっくき相手だと思いますが、安倍政権が集団的自衛権の限定的な運用を持ち出して安保関連法案を通したのは、まさにアメリカはオバマ政権時代であり、アメリカ軍との協働を想定しています。100%でなくても何パーセントかはアメリカ政府や軍の意向も入っていたと思います。オバマ・バイデン路線が日本の安保にとって、リベラルな人が考える方向に向いているとは限りません。

トランプ政権は明らかに世界的な米軍展開を減らしていこうと模索していますが、バイデン大統領になればおそらく、トランプ以前の展開に戻るでしょう。ヨーロッパ・中東・アジアへの米軍のプレゼンスをトランプ時代よりも強めるはずです。それによって平和がもたらされるとは言い切れないでしょう。

民主党の副大統領候補になった、カラマ・ハリス上院議員の安保政策がどのようなものか知りませんが、バイデンに何かあったときには昇格して大統領になる人です。4年後のことを考えるとハリス候補の思想も日本にとっては重要になってくるのは間違いありません。

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