子どもが触れるITデバイスはパソコンであるべきか

日本の教育界においては他の先進国と比べて、ITデバイス、特に子どもが個別に使うデバイスについては遅れていると聞きます。学校では基本的に紙の教科書と紙のノートに鉛筆で書きます。先生も黒板にチョークで書いて教えます。鉛筆を筆と墨に変えれば明治時代までさかのぼる教育現場になると思いますが、そこから用具がほぼ変わっていないというのはある意味すごい。

さて、そんな日本でも徐々に教育現場にITデバイスが浸透してきました。また、このコロナ禍による航行禁止・遠隔授業が行われたことで、自宅でも学習のためにITデバイスが必要だという風潮にもなってきました。

そしそのITデバイスは、タブレットがいいのか、パソコンがいいのか。

タブレットの利点は、スマホの延長線上で利用経験を流用できることです。スマホに慣れている人ならタブレットもすぐに馴染めるでしょう。おおざっぱに言えば、すごく大きいスマホです。タッチで操作して文字入力はスクリーンキーボードもありますが、スマホのようにフリック入力も可能です。iPadやSurfaceのような専用タッチペンが便利なタブレットなら手書き入力も紙と変わらないレベルで書くことが出来ます。

一方でパソコン(ノートパソコン)はパソコンでもちろん利点があります。QWERTYキーボードによる文字入力の便利さや大きな画面(もちろんものによります)での表示、ソフトウェアの豊富さとそれに伴うアウトプットの多様さ、周辺機器による拡張性などなど。

おそらく年齢が上の方になると、タブレットよりパソコンの方がいいだろ、と無条件に思ってしまうかも知れません。タブレットをコンテンツ消費のためのものとして捉えて、コンテンツを作成するにはパソコンがあった方がいいと考えます。

iPadやAndroidタブレットでも、ある程度のことは十分出来ます。外付けのキーボードを接続すれば、キーボード入力も出来ます。それでも、OSの違いというのは大きいですし、ビジネスの現場ではどうみてもパソコンでの業務がまだまだ今後も続きます。

スマホやタブレットを業務上使うことがあっても、例えばお客さんにも見てもらったり操作してもらったりするとか、業務上の連絡ツールとして使うとか、成果物を作り出すためには使用されていません。結局はパソコンも使用します。

文部科学省のGIGAスクール構想における端末の仕様では、
・5万円程度の価格帯
・タッチパネル
・ハードウェアキーボード
・インアウトカメラ
・出来ればLTE接続可能
という大まかなモデルがあります。それに応じて各自治体が仕様を決めています。

GIGAスクール構想の実現について
https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_00001.htm

の中にある、

https://www.mext.go.jp/content/20200219-mxt_jogai02-000003278_401.pdf

に標準仕様が書かれています。

パソコンでないとダメとは言っていませんが、
・Windows
・ChromeOS
・iPad
のどれかに事実上絞られています。

iPadはいわゆるパソコンではありませんが、タブレット端末の中では、純正キーボード・純正タッチペン・画面分割が使えますので結構パソコン的に使える方でしょう。

ただ、純正のハードウェアキーボードを付けるくらいなら、iPadよりノートパソコンにしてしまった方が便利ですし安く上がる可能性もあります。

パソコンにしても安かろう悪かろうになると使いづらくて使わなくなり、結局意味が無くなってしまいますが、標準モデルに基づいて各社が出している、GIGAスクール対応PCが

GIGA スクール対応 PC 一覧
https://www.microsoft.com/ja-jp/biz/education/gigaschool-pc.aspx

これですが、ほぼCPUがCeleronN4000かN4100です。

このクラスのCPUは単一の作業なら何とかまあ出来るかな、というレベルですが、メモリ容量・ストレージ速度にもよります。

私が先日購入した、ドスパラのノートパソコン VF-AD4がCeleronN4000でした。

https://hrsgmb.com/n/nc78f977ecbf2

Windows更新がかなり重いですが、それ以外はまあ何とか使えるかなと思います。

子どもがデジタル教科書を使いながらGoogleChromeで調べ物をすると考えると結構ストレス溜まりそうですが、CeleronN4100の方ならまだまともでしょう。

Windows10はそれ以前のWindowsとは異なり、これまでも今後も更新に別途費用は必要ありません。少しずつ必要な性能は上がっていくでしょうけれど急激には上げないはずです。動く限りはマイクロソフトのサポートが続きます。

ChromeOSのGIGAスクール対応PCもありますが、ChromeOSはWindowsより軽快に動く代わりに、利用出来るソフトウェアが限られ、かつ周辺機器もWindowsより利用出来るものが少ないです。一般的なものはたいてい使えますが。また、ChromeOSのノートPCもGoogleのサポート期間が定められています。

自動更新ポリシー
https://support.google.com/chrome/a/answer/6220366?hl=ja

期間の長いものなら5,6年は大丈夫ですが、現在普通に売られているのにサポートがあと2,3年で切れるものもあります。その点を考えるとWindows10の方がマシかも知れません。

動作がそこそこ使えるレベルである限りは、GIGAスクール対応PCとしてWindows10採用・CeleronN4100なら結構いいのではないでしょうか。性能を求めたら切りがありませんし、国策で進める以上は高価な製品を進めるわけにもいきません。

軽快さと使いやすさを最優先にするとiPadが一番でしょうけれど、勉強における経験だけではなく、コンピュータを使う経験も一緒に考えると、キーボード入力や周辺機器接続、多様なソフトウェアの利用といった経験を子どものうちにしておくのは良いことだと思います。

GIGAスクール対応PCの標準仕様も数年毎にはアップデートしていくでしょうし、全国レベルで標準的なPCとして普及してしまえば、この性能で動くレベルのソフトウェア・ウェブサービスという圧力にもなるのではないでしょうか。GIGAスクール対応PCで動作が重すぎないように、子ども向けや一般向けのソフトウェアやウェブサービスを設計・プログラミングするようになるかも知れません。

将来的にはパソコンではなく、スマホやタブレットやさらにその延長線上にあるデバイスで何でも出来るようになるかも知れませんが、少なくとも今はまだそうではありません。パソコンでないと出来ないこと、パソコンの方が圧倒的にやりやすいことも多数存在します。

今はまだパソコンに触れる機会を子どもに与えることが、将来にも大きな影響を与えるはずです。

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