AppleSiliconを搭載したMacでは、iOSアプリも利用出来ます。ただし、全てのiOSアプリをインストール出来るわけではなく、あくまで開発者側が許可したものだけです。一応は、アプリのファイルそのものを抜き出してインストールするという、Appleが認めていない方法を使えば利用出来ましたが、今度のmacOSアップデートが来ると無理になるようです。
まあそりゃあ、Appleとしてもアプリ提供側としても、想定している利用法以外は認めたくないのは当然でしょう。
その一方で、彼らとは逆の立場であるユーザー側にしてみれば、自分が望むものは何でもインストールしたがるものです。
ハードウェア・OS・ソフトウェアまで管理しているAppleのMacでも、ソフトウェアをインストールする・させないというせめぎ合いがあるくらいです。パソコン用OSのもう一方の雄であるWindowsではそれは特に顕著です。
そもそもWindowsの大きな利点に膨大なソフトウェア資産があります。少々古いソフトウェアでもWindowsで動いて当然、と使う側も思っています。極端な話、複雑ではないプログラムであれば、最新のWindows10でもWindows95時代のソフトウェアをインストールして利用することも可能です。
しかし、当然ながらあまりに古いソフトウェアや、質が低いアプリケーションにはセキュリティホールだってあるでしょうし、Microsoftとしては現行のWindows10で動作確認取れているものだけを認めたいところでしょう。
それを実現する方法としてWindowsにもアプリストア(Microsoftストア)が存在します。まああまり使っている人は居ません。公式のアプリストアというのは、iPhone・AndroidやあるいはmacOSでは見慣れたものですが、Windowsではいまいち普及していません。
当たり前ですが、Windowsで何かソフトウェアをインストールするならインストールするためのファイル(.exeファイル)を直接実行するのが一般的です。かつてはFDやCD・DVDなどのメディアから、今ではブラウザで検索して直接そのアプリの公開元のサイトからダウンロードしてからエクスプローラなどでダブルクリックして実行して、インストールします。
アプリストアで目的のアプリを見つけてインストールボタンを押す方が楽と言えば楽ですが、一番の問題はそもそもアプリストアに目的のアプリがある可能性が少ないことかも知れません。あとはそもそもアプリストアで検索してインストールする、ということ自体を考えない・知らない人も多いでしょう。後者の理由の方が大きいかも知れません。
iOSでは脱獄という非公式な利用をしない限り、アプリストア以外からのアプリインストールは出来ません。Androidも設定変更すれば簡単にできますが、一応はAndroidのデフォルト設定ではiOSと同様に、何でもかんでもインストールは出来ないようになっています。
アプリケーションの同時利用だって、スマホ・タブレットではせいぜい画面2分割・3分割程度でしか使えませんが、パソコン(Windows・Mac)では性能が追いつく限り何十個でも同時にソフトウェアを起動して画面上に配置できます。
限られたアプリを限られた使い方で使用するモバイルデバイスと、自由にインストール出来るアプリを自由な使い方で使用するパーソナルコンピュータには、依然として大きな違いが存在するわけです。
この状況は今後も変わらないでしょう。変えられるとしたらまさに今のMacのようにソフトウェアを動かすCPU(SoC)自体が変わるタイミングしかありません。
一応は、WindowsもArmベースのCPUで動く試みを続けていますが、どこまで本気になれるか微妙でしょう。Microsoftにしろ各PCメーカーにしろ、x86ベースから動く理由がAppleほどありません。これまでやってきたビジネスモデルを転換するメリットよりもデメリットの方がまだ大きいはずです。
Appleは、垂直統合のビジネスモデルがあるので、自社開発のSoCで高いパフォーマンスと高いコストパフォーマンスを生み出すことが出来るので、ソフトウェアを乗り換えることが出来れば後は高い利益が残るだけですが、WindowsPCメーカーにとっては競合はMacではなく他のPCメーカーですので先手を切って移行すると最初に損失が積み上がるのが目に見えています。
踏み切るなら、Surfaceを抱えているMicrosoftが一番最初でしょう。というか既にArmベースのWindows10を搭載したSurfaceは存在していますが、所有してバリバリ使っている人を探すのは、いまだにWindowsPhoneを使い続けている人を探すくらい難しいです。
前述の通り、Windowsの利点は過去の膨大なソフトウェア資産を使い続けることが出来ることですので、x86アプリ(32ビット・64ビット両方)をWindows on Armでも自由に使えるようにならないと、ユーザーだろうとメーカーだろうとこれまで通りのWindowsを求め続けるでしょうね。
Macの方は、Appleが多分、いずれは自由なインストールを認めずApp Storeオンリーの利用にしたがっているとは思いますが、それをやると一気にユーザが離れかねない懸念もあるでしょう。ブラウザベースのサービスが増えてウェブアプリ全盛期が来ると、そうすることも出来なくは無いでしょう。ただそれならChromebookで十分ですよね……。
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