「聞かない人」<「聞くだけの人」<「調べてから聞く人」という不等式

「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」という格言があります。

自分が知らないこと、分からないことをそのままにすることにより、大きな失敗や損害を招いてしまうよりも、知らないことを認めて知っている人に聞いた方が良い、という教訓ですが、聞くことだけで終わってしまわないようにすることも大切です。

自分が分からないことに出くわしたときに、誰かに聞いてそのまま右から左に流して解決するだけでは身につかない可能性があります。

一昔前、というか二昔前までならいざ知らず、今の時代はたいていの情報はウェブ上に存在します。もちろんその情報の質や量は様々ですが、まるっきり何も情報が無いという問題の方が少ないでしょう。

解決方法がどうしたって分からない、見つからない問題で、誰かに聞いたらすぐに分かるものであれば聞いた方が手っ取り早いし効果的でしょうけれど、それにしたってある程度は自分で調べてからでないと、教えてもらった内容を理解出来ないかも知れません。

自分の困難を解決するには、自助努力が必要なのは当然のことです。そうはいっても難しい場合は当然他人の助けが必要で、それを求めること自体は恥ではありません。まさに「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」そのものですが、

「人に聞かない」<「人に聞くだけ」<「調べてから人に聞く」

という不等号が成り立つはずです。ある程度は悪戦苦闘して自分で調べてこそ、他人からのアドバイスがすんなり入ってくる、ということはあると思います。

あえてすぐに人に聞きたいのであれば、調べ方・考え方を聞くべきでしょう。

自分で調べて見つけた解決法はそうそう忘れません。忘れたとしても、調べ方自体を理解していれば、また同じ解決法を簡単に見つけられるはずです。そして違う問題でも方法が分かっていれば解決策を類推するのも容易です。

これと同じ扱いをすると語弊があるかも知れませんが、発展途上国に対する支援でも、直接資金を渡すのではなく、資金の稼ぎ方を教えるべきだという意見もあります。

先進国が途上国に直接お金を渡しても、それで例えば食糧や燃料を購入したらそれで終わりです。石油や鉱物の採掘技術を導入したり、教育に資金投下して技術者や熟練労働者を育成したり、あるいは輸出のための港湾・鉄道・道路などのインフラを整備したりして、将来的に外貨を稼ぐために使ってこそ、資金援助が生きてくると言えます。

途上国の問題は政情不安や汚職など別の理由もあるのでそれだけでもありませんが、与えられるだけだと発展しないのは国家も人も同じでしょう。もちろん、これは自戒でもありますが。

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