トランプ前大統領に対する弾劾裁判は、上院での共和党議員がそれほど賛成しない見込みが報じられています。
実際にどうなるかは評決時になってみないと分からないでしょうけれど、弾劾が決まったら決まったで大人しく処分を受け入れる人ではないでしょうし、支持層の反発がこれまでよりもさらに高まる危険性もあります。
最終的には、惜しくも上院の3分の2の票を集められずに無罪が確定する、という落とし所になると思いますが、これは共和党議員にも問題があります。
問題というと自党の大統領を守ることの何が問題か、という話になるかも知れませんが、トランプ前大統領を支えてきた議員にしてみれば、ここで弾劾賛成に回ることのメリットとデメリットを天秤にかけるのも当たり前の話です。
メリットとすれば土壇場(というかもう期限切れですが)でも何とかトランプを非難する立場に回り自分の正当化を図れることですが、デメリットとすればこれまでは支持してきたのに急に裏切ることや共和党の大統領を共和党議員として認めないということが許されるのかという葛藤や党員からの反発の恐れがあります。
政治家として確固たる地位を築いているベテラン議員であれば堂々と反発できるでしょうし、先日の議会乱入事件で越えてはいけない一線を越えたと思った議員もいるでしょうけれど、多分、大半の共和党議員はどっちつかずの態度で終わるでしょうね。大統領も交代したことですし。
議会での弾劾からは免れたとしても、トランプの今後の活動にはそれなりに注目されつつも制約も出てきます。大統領時代に得られた様々な機密情報を生かして次回選挙での復権を狙ってくるかも知れませんが、そんな情報も勝手に個人利用すれば大問題です。
共和党議員・党員がそもそも次回選挙で自分を支持してくれる保証もありません。弾劾されなくても共和党内部では次の指名獲得選挙は再び混戦になるでしょう。トランプかそれ以外かという問題が起きても、2016年の轍を踏まないようトランプ以外の候補者が早めに絞られるかも知れません。
そうなってくると、かつてのロス・ペローのように第三党を作って挑むという可能性もありますが、ロス・ペローほどの資産はありません。支持者は逆に大量にいますので彼らの献金で戦うにしても、戦う相手は共和党になってしまいます。結果的には民主党候補が勝つことになります。二期目のバイデンになるかどうかはともかくとして。
また、トランプあるいはその周辺に対して、民間レベルでの訴訟も起きてくる可能性があります。先日、弁護士のジュリアーニに対して自動投票機の企業が訴えを起こしました。こういった追求や報道に嫌気が差して国外脱出を図ったりすることともあり得るんじゃないでしょうか?
まさか亡命なんてしないと思いますが、するとしたらロシアしかありませんね。新START延長で合意したプーチンにとっては、ウクライナ問題で今後揉めることが分かっているバイデン政権と友好的な関係は到底築けません。それならいっそ、アメリカをさらに分断出来るような策であれば、可能性を排除しないでしょう。当の本人にその気があればの話ですが。
コメントを残す