聖火ランナー辞退はそれほど騒ぐべきでもない

ここに来て、芸能人・著名人の聖火ランナー辞退のニュースをよく見かけるようになりました。聖火リレーが始まり具体的なスケジュールが確定したからか、スケジュールの都合が合わないという理由での辞退もあります。

少し前の森喜朗氏の失言で辞退した人もいましたし、新型コロナウイルスの感染防止対策にならないために辞退する人もいますが、誰にとってもおそらく言わないけれど理由の一つになっているのは、聖火ランナーをしても得にならないことではないでしょうか。

こういう仕事で多額のギャランティが出るとは思いませんが、少なくとも名誉なことでタレントとしてのイメージアップにつながるという理由で、本人もしくは事務所側が仕事を引き受けた面はあったと思います。

そもそも聖火ランナーみたいな公的なイベントへの芸能人利用なんて、イベントとタレントの双方の知名度を生かしたビジネス上の付き合いです。

公的なお堅いイベントに、人気のある芸能人や有名なスポーツ選手を呼ぶのは、その人物を通してイベントや主催者組織のことを知ってもらうこと、好感を持ってもらうためです。

逆に芸能人側にしてみれば、そういう公的なイベントに参加することで芸能人としての格が上がります。大したギャランティが出なかったとしても、プロフィールには載せられるし、マスメディアでも取り上げられます。

主催者は出演者の人気を利用するため、出演者は主催者のイメージを利用するための打算的な取引です。もちろんこれ自体は特に批判することでもありません。

しかし、どちらかが何かをやらかせばこの関係は壊れます。

イベントの主催者が、不祥事を起こしたタレントの出演を拒否したり、タレント側が自粛して辞退することは良くあります。具体例をアレコレ書いてしまうといろいろアレですが。

逆に、イベントの方で不祥事や何らかの問題が起きたり、主催者の法人や代表が犯罪とかで捕まったりすると、同じようにこのつながりは無くなります。

今回の五輪聖火ランナーの辞退も似たようなものです。辞退した人に対してあーだこーだ誹謗中傷するのもおかしいです。やらかしたのはイベント側の方ですので、タレント側が離れるのは変なことではありません。

逆に、聖火ランナーをあえて行う人に対してあーだこーだ言うのも無理があります。偉い人の失言や感染対策などのマイナスイメージを覚悟した上で、五輪やスポーツのため(裏では公的なつながりのため)にタレントブランドを差し出して仕事をしているだけの話です。もちろん、純粋に聖火ランナーをしたいという人だっているはずです。

政府が絡むイベントに対してアクションやリアクションを起こした人に、政治的な観点から非難をしていたら切りがありません。芸能人が辞退した枠に、本当に五輪のため、スポーツのためを思って走る一般人が入るのであれば、それで良いじゃないんですかね。

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