名前から性能が分からない今時のCPU、性能差を消してしまったM1チップ

IT昔ばなしをしますと、以前のCPUは名前と型番でおおよその性能が分かりました。今ほどCPUの種類がなかったからでもありますが、名前(80386とかPentiumとか)とクロック周波数を比較すればどちらの方が性能が上か、処理速度が速いかの判断は容易でした。基本的には周波数の大小で判断出来ました。

CPUコア数なんて考えもしなかった時代の話です。また、消費電力とそれに伴う廃熱も、今ほど頭を悩ませる問題ではありませんでした。98時代はCPUはむき出しや、ファン無しのヒートシンクのみでしたし。

それが今では、CPUの名前、世代、周波数、コア数など詳細が分かっても、実際の性能比はベンチマークテストをしてみないと分かりません。そんなことを気にするのはマニアだけ、とも言われそうですが、実際に最新パソコンと銘打たれてAtom搭載しているものよりも、5,6年前の中古のCore i5搭載パソコンの方が圧倒的に高性能という時代においては、それなりの知識を持っていないとぼったくられます。

今で言えば、Core iシリーズのものであれば、まあゲームや動画編集でもしない限りは使っていて大きな差が出るとは思いませんが、パソコンにはCPU以外にもメモリ、ストレージ、画面サイズ、画面解像度、GPU性能など様々な価格決定要素がありますので、CPU性能だけで売られている値段が決まるわけでもありません。このパソコンとあのパソコンの値段差はどこから生まれるのか、ということはスペックシートを見比べた上で、後はメーカーのブランド力の違いとなります。

パソコンだけではなくスマートフォンでも同様で、SoC(システムオンチップ)の型番と周波数だけでは、どれくらい処理性能が高いのかが分かりません。ベンチマークをまとめた表を見ないと、全てのSoC性能を覚えていない限りは分からないのです。スマホでも結局、ストレージ、メモリ、画面サイズと解像度以外にも、バッテリや生体認証、充電方式、カメラなど、差別化を図る機能は山ほどあります。

結局、性能比とそれに伴う価格差は、それなりに詳しくならないと分かりません。80年代、90年代のパソコン市場を思い返すと昔は分かりやすかったな、という懐古になってしまいますが、Appleが昨年出したAppleSilicon、いわゆるM1チップがさらにややこしさを増します。

ややこしいと言ってしまいましたが、見方を変えれば逆にシンプルです。なにせ、MacBook Air、MacBook Pro、Mac mini、iMac、iPad Proに同じM1チップが搭載されるのです。正確にはGPUが7コアと8コアで分かれますが、これはおそらくシリコンを製造したときの歩留まりの差で分けているだけで、製造工程は同じはずです。

さすがにこれから全てのApple製品に同じチップが載るわけでもないでしょうけれど、IntelMacと比べてチップの種類は減りそうです。

後はストレージ、メモリと製品カラーで選ぶだけになるのなら、それほど詳しくない人が知識不足の割を食わない、ぼったくられない時代になっていくのかも知れません。

まあ、値段を絶対視する人はそもそもApple製品を選ばないような気もしますが……。

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