悪い時には悪いことが重なります。だからと言って、良い時に良いことが重なるのかというとそうはならず、良い時は短いものです。理不尽極まりないですが、世の中はそういうものですから仕方ありません。
それでも、悪い時に悪いことが重ならなければ、それほど悪い状況には陥りません。
心掛けるべきは、悪い時に悪い方向に向かわないことです。
卑近な例を出すと、自転車に乗っていて、ちょっとバランスを崩してふらついた際に、視界に電柱が入ってしまい、
「あの電柱にはぶつかっちゃダメだ」
と強く思い過ぎると、その電柱の方に図らずも吸い寄せられてしまい、ぶつかることになります。
人生も似たようなところはあって、悪い状況に陥ったときに、悪い予想ばかりしてしまうとロクなことにはなりません。意識を意図的に良い方向に向けないと脱出は難しいのです。
もちろん、何も考えずに都合の良いことばかりを夢想しても悪い結末が待っているだけですが、悪い方に進まないための対策と、良い方に進むための準備を整えることが大事です。
また自転車を例に出すと、夢想するのはふらついた時に急にスピードを出したり、ハンドルから手を離したりするようなものです。単なる無謀・蛮勇であって、失敗がさらに大きくなってしまいます。
逆に、良い状態の時に悪くなった時の備えをしておくのは、自転車に乗っているときに周囲の状況に目を配り、濡れているマンホール、車の影から飛び出す子ども、後ろから来る自動車などに対して意識を向けるようなものです。
良い時に良いことが続かなくても、ちゃんと備えが出来ていれば、また次の良い時のチャンスを掴まえやすくなります。
チャンスの神様には前髪しかないとは言います。チャンスは来たときにすぐに掴まえないと、通り過ぎてからは掴まえられないという意味ですが、悪い時に悪いことばかり考えていたらチャンスの神様の姿すら見逃してしまうでしょうし、良い時にも視野が狭ければ同様に前髪に手を伸ばせないでしょう。
実践するのは難しかろうと、心掛けとしてたまに思い出すくらいでも役には立つと思います。
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