私は今、自宅のパソコンはMXLinuxを入れたデスクトップパソコンと、ChromeOSの入ったレノボのChromebookの2つを使用しています。その他に、サーバとしてなんやかんや使用しているものもありますが、パソコンとして利用しているのは上記の2つのみです。さらに、常時使用しているのはデスクトップの方だけで、Chromebookは旅行に行くときくらいにしか使っていません。というかほぼ使っていません。数ヶ月前に前のメインPCだったミニPCを壊してしまったときとか、OpnSenseのインストールや設定で手間取っていたときなんかはChromebookでOSのISOファイルをダウンロードしてブート可能なUSBメモリを作るときには役立ちましたけど。
そういう感じで、ごくごくたまにしか起動しないChromebookですが、いざ使おうとすると、ブラウザの問題が出てきます。
当然ながらChromebook、ChromeOSのデフォルトというか唯一のブラウザはGoogleChromeです。他のブラウザは、AndroidアプリとしてPlay Storeからインストールするか、Linux開発環境を導入してLinuxアプリとしてインストールするかのどちらかです。ただ、どちらも微妙に使いづらいのですよね。モバイル向けFirefoxはデスクトップ向けとインターフェイスが多少異なりますし、Linux仮想環境で動くFloorpは、リソースが十分でないChromebookではストレスが生まれます。
普段、私はメインPC(MXLinux)でFirefoxベースのFloorpというブラウザを使っていまして、スマホ・タブレットではFirefoxを使っています。FloorpとFirefoxは、Mozillaアカウントでブックマークや開いているタブやパスワードを共有することができます。パスワード管理はセルフホストのVaultwardenに移行しましたが、ブックマーク共有・タブ共有は欠かせません。
しかし、Chromebook上のGoogleChromeでは、当然ながらFirefoxとの共有はできません。かといって、先に書いたように、手持ちのChromebookでFirefoxやFloorpを使うのも満足度が低い。
ということで、Floorp(Firefox)とGoogleChromeでブックマークを共有・同期させることにしました。また、すでにパスワード管理はVaultwardenに移行していますので、それをChromebookのGoogleChromeで利用できるようにします。
まずはブックマーク共有から。
利用するのは、NextCloudのBookmarksアプリと、floccusというブラウザの拡張機能です。
先にNextCloudの設定を行います。アプリ画面でBookmarksを探し、ダウンロードして有効化します。
次に、FloorpブラウザでFirefox拡張機能の検索画面に、floccusと打ち込んで見つかったアドオンをインストールします。
このアドオンの設定タブで、「+プロファイルを追加」ボタンを押すと、「どのように同期しますか?」という質問が出てきますので、「NextCloud Bookmarks」を選んで続行します。プロファイルラベルを付けて、NextCloudのドメイン(IPアドレス)を記入し、NextCloudにログインします。私はこのログインでは、NextCloudのアプリパスワードを使いました。管理者アカウントとか使わないようにしましょう。
floccusでNextCloudにログインできるとブラウザのブックマークがNextCloudのBookmarksに取り込まれます。これでメインPCの方で行う作業は終了・・・の前に、成功したプロファイルをエクスポートしておきます。jsonファイルが吐き出されますので保存して、後でChromebookに持っていきます。
次に、ChromebookのGoogleChromeにもfloccusの拡張機能をインストールします。そして、先程のjsonファイルをインポートすればOKです。USBメモリやファイルサーバやGoogleDrive経由でChromebookにコピーすれば良いのですが、面倒くさがってCasaOSをChromebookで開いてダウンロードしようとすると、ChromeOSに危険なファイルとして扱われてダウンロードに失敗します。zipに圧縮しても駄目です。jsonファイルは色々設定を変えるから駄目ってことですね。それだけセキュリティを重視しているとも言えます。
さて、読み込みが成功すればGoogleChromeにブックマークがインポートされます。その後の同期については、1日に1回に設定しました。ブラウザを常時複数使っている人や、複数人で共有したい場合は数分ごとの同期が良いでしょうけれど、たまにしか起動しない場合なら1日1回で十分でしょう。
さて、今度はIDやパスワードの同期・自動入力です。
こちらは、すでに自宅ネットワークで導入しているVaultwardenのセルフホスト版を連携すればいいだけですので、GoogleChromeの拡張機能として、Vaultwardenの本家と言うか大元と言うか、Bitwardenのアドオンを入れて、連携するサーバをセルフホストのVaultwardenを動かしているドメインに設定すればいいだけです。
私は、CasaOSでVaultwardenを運用して、独自ドメインをスカっていますのでそれを書いて、マスターパスワードを入力すれば完了です。この時、GoogleChromeのパスワード管理機能をオフにしておくことが必要です。オンにしたままだとそっちでパスワードの管理をしてしまいますので。
さて、NextCloudのBookmarksアプリとfloccus、VaultwardenサーバとBitwardenアドオンによって、一応はメインPCのFloorp・スマホのFirefox・ChromebookのGoogleChromeが、ブックマークの同期とパスワードの同期を行えるようになりました。
Chromebookを使わなくても、軽量級のLinuxが動作するノートPCを使っていればGoogleChromeでの同期設定は省略できるのですが、Linuxでのスタンバイ(スリープ)での電源管理とかイマイチ信用出来ないのですよね。Windowsも機種によっては相当ひどいですけれど。この点はMacbookの優秀さに憧れますね。最近のものはどうか知りませんけれど。
たまにしか使わないけれどその時にアップデート・アップグレード・更新プログラムなどで使えるようになるまで時間がかかるのは嫌です。毎日使う人なら多分何を使っていても更新作業は日々の運用のタイミングで行えるのでしょうけれど、下手したら1ヶ月2ヶ月は起動しない場合もある私のノートPCですと、Windowsは使う気にならないですね。それ以外の点でも今のWindowsはあまり使いたくないですが。
そういった、たまに起動する時のアップデートにも時間がかからず、スリープでなく最初からの起動でも時間がかからず、それでいて動作がそれなりに軽快なノートPCとなると、やはりChromebookということになります。
外出先にノートPCを持っていって、ごっついアプリを開発するとか、ごっついオフィスファイルを作成編集しまくるとか、ごっつい動画や画像や音楽を編集するとか、ごっついゲームを楽しむとか、ごっついAIを使いまくるといった使い方をするわけではないので、当面はChromebookで十分でしょうね。