今のラジオは放送後に話題になった番組とか、聞き逃したりした番組を気軽にradikoのエリアフリー機能でカバー出来るようになりました。テレビでははるか以前から手軽に録画することが出来る家電が普及していましたが、ラジオではネット時代に合わせたradikoの登場によって、テレビ以上に使い勝手が良くなりました。しかも無料で!
テレビでは、全録機能が付いたHDDレコーダーであれば見逃した番組を振り返って自由に見ることが出来ますが、誰もが持っているわけではないですし無料でもありません。そもそもこのネット全盛、スマホ全盛の現代においては、テレビという家電製品自体、所有していない人だって存在します。所有していても丸一日テレビを付けないことがある人も含めると、テレビが娯楽・暇つぶしの王様だった時代ははるか昔に過ぎ去ったと言えます。
ともかく、テレビでは自前の機器で録画しておかないと後から見ることは出来ません。TVerやテレビ各局のアプリ・サービスを利用すれば、見逃し配信で見ることが出来る番組もありますが、全ての番組が配信されているわけではありません。第一、テレビ番組を作る予算をもたらすコマーシャルがそのままは入りません。あくまで見逃し配信はテレビ局にとってはオマケ的存在です。
ただ、テレビの視聴率自体が落ちていけば、放送形態も、見逃し配信も、配信時のCMも、有り様は変わっていくでしょう。つい最近も、かつてはドル箱扱いされていたサッカー日本代表のアジア予選が、放映権料の高騰と視聴率の釣り合いが取れなくなったために、アウェイ戦がDAZN独占になる事態も起きました。テレビ放送が当たり前の時代は過ぎ去りつつあります。
かつて、家電メーカーが録画機器にCMスキップ機能を搭載したときに、当然ながらスポンサーのCMで経営が成り立っている民放各社は大反対しました。また、テレビ番組を録画して複製して保存することについても、テレビ局や著作権管理団体などのコンテンツ提供側は否定的で、アナログ放送時代にもコピーガードなどありましたが、デジタル放送が始まる際には、コピーワンスやダビング10といった、消費者にとっては不便なだけの制限を付けられました。
CMスキップにしろ、デジタルコピーにしろ、いずれも既存のテレビ放送の根本に関わる問題だからこそ、視聴者にとっては不便な機能であっても強硬に制限を課すことになったのですが、そもそものテレビ放送自体が変容していけば、レコーダー機器自体も不要になってくるかも知れません。
全てのテレビ番組が無料やそれに近い方法で手軽にオンデマンドで視聴できるようになれば、レコーダーを使用する人は激減するでしょう。どうしても残しておきたい番組がある人だけです。
逆にそうなれば、コピー制限機能だって事実上必要性が無くなってきます。不便な制限を外す方向に動くかも知れません。既得権益を享受している組織がその権益を勝手に手放すことなど期待できないのが世の常ですが、そもそも既得権益自体が存在しなくなれば、また話は変わってくるのではないでしょうか?
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