素人が素人用を使わない自己責任

YouTubeで、プロ用のものを使ってのライフハック的な、例えば掃除でもプロ用洗剤を使えば市販品よりもはるかに綺麗になる、という動画を見かけます。

そりゃそうだろうというか、プロ用、業務用が効果が強いということは、その成分が一般市販品に比べて強力というか過激だからです。

本来、そういった業務用の製品は専門家が専門的な知識が技術を生かして使うものであるので、素人が安易に使うと怪我や事故につながりかねません。一般人には過剰な性能・成分がある業務用は、分量や使い方を少し間違っただけで大変な事態を招く恐れがあります。

逆に消費者用・一般用として売られている製品であれば、現在ではPL法を始め、消費者保護の法律や条令や業界の自己規制などによって、少々間違った使い方をしても大事には至らない程度の性能・成分になっています。だからこそそのトレードオフとして業務用よりも効果が低いのです。それに不満を感じて業務用を使うのは危険です。もちろん、事故が起きた時に自己責任として処理出来るのなら良いのですが。

洗剤だけではなく、例えば処方箋が必要な薬と、ドラッグストアで売られている売薬とでは効果が全然違います。ドラッグストアで買える市販薬でも、第1類から第3類及び要指導医薬品に分かれています。素人が生兵法で成分だけを目当てにして、実際の症状や体質などに合わない薬を使うと、とんでもないことになります。まともにお店で買う場合は薬剤師に止められますが、いい加減なネット通販業者や、あるいはネットオークション(さすがに運営がチェックするでしょうけれど)で勝手に強力な薬物・薬品を手に入れるのは、場合によっては命に関わりかねません。おそらくはそこまでやる人は個人輸入に手を出すのでしょう。

社会問題になりつつあるのが、寄生虫治療薬のイベルメクチンの個人輸入です。

イベルメクチンは新型コロナの治療に効果がある、効果が無いという意見が、国でも医療機関でも医者でも一般人でも真っ二つに分かれてしまっています。特にワクチンを打ちたくない人が、イベルメクチンがあるから大丈夫!と言うケースもありますが、ワクチンの危険性は重視しながら、治験中で国内未承認のイベルメクチンはOKとするのがよく分かりません。

私個人としてはイベルメクチンには否定的な感じを持っていますが、ただの素人ですので間違っているかも知れません。もしかしたら特定の状況のコロナ患者に、適切なタイミングで投与すれば効果があるのかも知れません。それは私には分かりませんが、イベルメクチン肯定派の人もほぼ大半は誰かの受け売りでしょう。

イベルメクチンはドラッグストアで誰でも買えるような市販薬ではありません。使用を推奨している病院や医師の管理の下で、保険外適用で患者も覚悟と了解の上で投与するなら勝手にすれば良いと思いますが、素人が個人輸入して独断で使用するのは明らかに問題があります。

自己責任原則はこういう時に適用されるべきです。コロナ禍によって困窮している人や仕事が無くなった人に対して自己責任だというのではなく、それは政府や自治体のセーフティネットでカバーされるべきものです。一般人が普通に生きているだけで困窮するなら自己責任ではなく、政府責任ですよね。

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