一流のジョーク、三流のジャーナリズム

今年の大学入試共通テストでは刺傷事件と不正事件の二つが起きた、ある意味歴史に残るテストとなってしまいました。どちらの事件に関しても、容疑者に対しての厳しい意見だけではなく、日本における学歴重視社会の問題を指摘する声があります。

入試や学歴に関しての事件が起きる度の常套句ではあるのですが、そういう意見を発する側の有識者も、そういう意見を採り上げて世間に広めるマスメディアも、世間的平均から見れば羨ましがられる学歴の持ち主がほとんどであるというのは、なおさら学歴の問題が根深いものだという、グロテスクな現実を見せつけます。

夕方5時台、6時台のニュースでこういう事件に絡めて日本の学歴社会に対して批判的な意見を放送しつつ、7時台からのゴールデンタイムでは「東大」「医学部」「早慶」という学歴を最前面に出し、学歴を連呼して褒め称えているクイズやバラエティ番組をガンガン放送して、そしてプライムタイムのニュース番組ではまた学歴社会を批判する、というテレビ局は、存在自体で渾身のジョークをかましているようなものです。笑えないジョークとしては一流だが、ジャーナリズムとしては三流でしょう。

新聞社だって全てが東大出身ではないにせよ、有名大学からの入社組が大半です。入社試験でそれなりの問題を出したり、マニュアル化した面接を課したら、インプットとアウトプットに長けた有名大学出身者が入社試験で勝ち残るに決まっています。

テレビにしろ新聞にしろ、「東大が全てじゃない」「学歴無くてもいいんだよ」とどの口が言うのかと思ってしまいます。そりゃあ少年革命家を名乗る少年だって出てくるでしょうよ。

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