花粉とハウスダストとテクノロジー

花粉症の季節がやってまいりました。幸いなことに私自身は花粉症ではないのですが、多分そのうち花粉症になるんだろうな、と若い頃から思いつつ長い年月が経ちましたので、もしかしたら死ぬまでかからずに済むかも知れません。

花粉症の原因は色々言われていますが、戦後の国策だった杉の植林に加えて、道路がアスファルト舗装され、建物がコンクリート製になったこともあります。

未だに花粉症になるのは軟弱だとか言う人がいるのかも知れませんが、アレルギーの発症はアレルゲンにどれだけ曝されているかが重要であり、花粉が舞い散る状況下にいるかどうかによって左右されます。

昔は道路が舗装されていなくて、むき出しの土、あるいは砂利などでした。建物も木造家屋が多く、現代の木造家屋のような外側の化粧も無かったので、花粉が道や壁に付着した後は分解されるまで再度舞い散ることはなかったのですが、現代ではアスファルトやコンクリート壁に花粉が付いてもまた大気中に戻ります。

似たような構図はハウスダストアレルギーにも存在します。

日本の新築物件では、カーペット、じゅうたんにいるダニを嫌ってフローリングの床を好むようになりましたが、ハウスダストはダニだけが原因ではありません。ハウスダストにはホコリや花粉、PM2.5など様々ありますが、それらのハウスダストをフローリングでは固定化できません。ただ板の上に乗っかっているだけですので、人が動いたりエアコンの風が当たるだけですぐにハウスダストが舞い上がります。

空気清浄機と掃除機がずっと動き続けているのならそれなりに減らせますが、一番のハウスダスト対策はカーペットやじゅうたんを敷くことです。その毛がホコリや花粉をキャッチして離しません。そのカーペットを掃除すれば、床も空気も綺麗になります。

あとは、現在の家は非常に気密性が高くなりました。隙間風なんてもう死語になりつつあるのかも知れませんが、その代わり、意識的にしないと換気がされなくなりました。

花粉症にしろハウスダストアレルギーにしろ、日本の建築物が本来は住みやすいように進化した結果、新しく生まれてしまった病気と言えます。だからといって、今さら舗装を剥がして土の道にして、コンクリート製の建物を禁止して、家庭内のフローリングを止めて隙間風が吹く住まいに戻すことなど出来ません。

何らかの形で花粉やハウスダストを減らすか、人間側を薬や手術で耐えるようにするかしかないのですが、しようがないですね。

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