対中国を鮮明にした日米豪印のクアッドが発足したのもつかの間、今度はインド・イスラエル・UAEにUSAを加えた4ヶ国経済フォーラムが10月20日に発足しました。
後者の方は対中というよりも、経済面の方が大きいようですが、西アジアから南アジアにかけて中国・ロシア・イランの影響力を減ずることも可能な枠組みです。
これらにEUから抜けたイギリスも加われば、アメリカ・イギリス・日本・オーストラリア・インド・UAE・イスラエルという、世界を横断する自由資本主義国家の共同体にもなり得ます。
第二次世界大戦前夜のイギリスやフランスが実施したブロック化ほど確固たるものではありません。他にも山ほど経済的な同盟や軍事同盟などがありますので、複雑に絡み合って全面的な戦争にはなるとは思えません。
第二次世界大戦の歴史を、起こるかも知れない第三次世界大戦に単純に比定するのは、あまりにも恣意的でしょうか。日本・ドイツ・イタリアの全体主義国家である枢軸国が、イギリス・アメリカ・ソ連を初めとする連合国に打ち倒された第二次世界大戦のことを思うと、第三次世界大戦ではロシア・中国・イランの反アメリカ勢力・・・と考えてしまいます。
まあ、実際に大国同士のドンパチが起きても中印国境の紛争や、中ソ国境紛争くらいの武力衝突くらいには留まるはずです。もし核ミサイルが飛び交う未来というのは想像もしたくないですが、実際に起きても誰も得しません。
ただ、戦争なんて当事者がみんな楽観的に考えているときに発生します。A国とB国との戦争が起きる場合、A国は勝てるだろうと思い、B国も勝てるだろうと思っているから戦争になります。片方が負けると思っていれば開戦前に外交レベルで白旗を揚げます。
中国とロシアは既に大量の核兵器を保有しています。そしてイランは核開発を巡る合意がトランプ政権での離脱とバイデン政権での復帰はあれど、イランが本気で核開発を諦めることもあり得ません。
北朝鮮も同じですが、核開発を行う理由は簡潔に言うとアメリカに攻め込まれたくないからです。アメリカは核兵器を持った国とがっぷり四つで戦うことはありません。自分たちの国家の体制変更のためにアメリカ軍が攻め込んでくることを排除するには、核兵器を抱えているのが一番効率的だと北朝鮮もイランも考えています。
それであれば、周辺国との協議があろうと、経済制裁があろうと、核兵器開発を目指した国が諦めることはあり得ません。いずれはイランも北朝鮮も核武装を成し遂げるでしょう。
相互確証破壊に基づく核抑止力が働けば世界大戦など起こりようもありませんが、多少の武力衝突くらいはあり得るかも知れません。そこで双方の指導者や軍部が理性を保ち続けてくれれば良いのですが。
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