※2021年11月1日朝追記
寝て起きたら立憲民主党が改選前議席から大きく減らしていました。試合に勝ったとも言えないですね。自民党と立憲民主党の間では引き分けでしょう。笑ったのは維新の会だけです。
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令和の世になって初めての衆議院議員総選挙が昨日行われました。
まだ開票作業中で選挙結果の大勢が確定したとは言えない状況ですが、テレビ各局の予想が正しいなら、自民単独での過半数がギリギリ、自公政権での安定多数もギリギリといったところでしょう。
政権交代は起きず、自公政権による岸田内閣は継続されます。まあ今回の総選挙での政権交代が実現するとは、与党も野党も思ってはいなかったでしょうけれど。ただ、国会の常任委員会での野党からの追及はこれまで通りかこれまで以上に行われるでしょうし、場合によっては交わしきれず、委員会で紛糾することもあるでしょう。
立憲民主党を中心とする野党連合の戦略は半分当たりました。ただその一方で、与党寄り・右寄りの維新が議席を大幅に増やしたのが、野党連合側にとっては誤算でしょう。容易に想像できたことではありますが。結局のところ自民・公明が減らした分を維新が受け取り、他の野党が減らした分を立憲民主党が受け取った格好です。
躍進した維新の会ですが、地域別に見ると大阪での議席増、特に小選挙区でのボロ勝ちが目立ちます。とは言っても、ちょうど一年前に行われた二度目の大阪都構想を巡る住民投票でも維新は2度目の敗北を喫したのですから、大阪において積極的な維新支持が増えたわけではないはずです。あくまで自民・公明には投票したくないけれど、野党連合もいやだという人が維新に入れたケースが多いのだと思われます。
その一方で大阪府外での各地で維新の票が伸びなかったのは、単に自民党の受け皿になり得ないほど人気・知名度が無かっただけでしょう。投票行動に関しては、後ほど詳細な調査結果が出てくるはずです。
自公政権が議席を減らしたことは野党共闘による勝利!と言いたいところでしょうけれど、さらに与党が議席を減らして過半数割れしていれば、当然、維新の会を合わせた自民・維新・公明による3党連立という話が上がっていたに違いありません。もしも、維新の会が政権運営のキャスティングボートを握るとしたら、むしろ野党連合としては悪夢です。改憲論議が維新に引っ張られて進展する可能性が高まります。
例えば国会運営上で膠着状態になった時に、維新と手を組むぞ、という素振りを自公政権が見せた場合、野党連合側は応じざるを得なくなってしまいます。そこで自維公の連立でなくとも、維新がバーター取引で国会での協力と引き換えに改憲での実力行使を要求したらどうなるでしょうか?
結局のところ、野党連合は政権批判によってある程度の成果は得られたでしょうけれど、自民・公明の得票を減らせても、自分たちの得票を大して増やせず、却って改憲意欲が豊富な維新の会の力を付けさせてしまったことは失敗と言わざるを得ません。
国民、有権者、支持者へのアピールとしては今回の選挙結果を良しと言えるでしょうが、果たして長期的な展望から見て本当に良しと言えるかどうかは疑問です。
来年の参議院選挙でも同じようなことをして、同じような結果になると、衆参両院で改憲要件を満たしかねません。本気で改憲を防ぎたいなら戦い方を変えるしかありません。
自民も公明も党内が改憲賛成で一色ではなく、公明はむしろ改憲するかどうかは国民次第と一歩引いている感もあります。自民党内でも全員がすぐにでも改憲したいと思っているわけではありません。
政権交代にしろ改憲阻止にしろ、野党側が考えている理想的な結果は、野党の勝利によって得られるのではなく、与党内の分裂を誘うことでしか得られないでしょう。
まあ、自民・維新・公明の三党連立なんて仲良く出来るとは思えないのですが。
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