コンテンツ作成・提供の合体と、配信サービスの今後

楽天は色々事業を広げていますが、プロ野球の楽天ゴールデンイーグルス、Jリーグのヴィッセル神戸も結構な年数が経ちました。

パリーグ公式戦はもちろんのこと、2月にはヴィッセル神戸のACLプレーオフをDAZNではなく楽天TVで配信しているのは、コンテンツ作成の立場とコンテンツ提供の立場を兼ねることで、相乗効果を狙っているのでしょう。

これは楽天に始まったことでもなくて、プロ野球の読売巨人軍と、読売新聞社及び日本テレビとの関係と似ています。

そもそもテレビ局だって似たようなものでした。テレビ局がテレビ番組を作成して、当然ながら自社で放送しています。ジブリ映画には日本テレビが出資して、ジブリ映画を流す地上波は日テレ系列のみという独占して視聴率を稼げるコンテンツに作り上げました。

そしてストリーミング時代が到来した今では、Netflix、Amazon、Apple、Huluなどが自社で作成したコンテンツを独占配信しているのも同じ理屈です。

冒頭に挙げた楽天あるいは、ホークスを抱えるSoftBankがスポーツナビやアプリを通じて試合を配信しているという状況は、コンテンツの作成と提供が重なりつつある流れがスポーツコンテンツにまで到来したことの証しです。

さて、今後はどうなっていくかを予想してみると、現状はコンテンツを鑑賞するプラットフォームが乱立して、それぞれを楽しむためにはそれぞれに課金することになり、消費者にとってはあまり望ましくない状況と言えます。

こういう細分化されている状態というのは、新産業が勃興するときには珍しくないもので、例えば近代で言えば鉄道とか新聞とか、最近ならインターネットプロバイダ、検索サービスなどは産業として社会に普及し始めたときには多くの参入業者で溢れかえり、大量の選択肢が消費者には存在しました。

新聞は淘汰や合併によって日本で言えば全国は5大紙(朝日・読売・毎日・産経・日経)プラス地方紙に、鉄道については各地で鉄道が敷かれたあとに国有化や私鉄同士の合併を経て戦後の国鉄&私鉄の状態で安定化しました。

インターネットプロバイダも90年代後半には大量に存在していましたが、今では固定回線を選ぶ場合も10個も選択肢は無いでしょう。

検索サービスも今ではGoogle一強ですが、かつてはinfoseekやアルタビスタ、gooとかたくさんありました。

これらの栄枯盛衰を見れば分かる通り、普及時に多くの業者が参入していても、安定期に入ると合併・吸収や破綻を経て寡占化されていきます。

ネット配信産業についても、これから大型合併があるかも知れません。スポーツ配信の分野に進出するために、NetflixやAmazonがDAZNのようなスポーツ専門サービスを買収するかも知れません。

あるいは、DAZNが他のスポーツ配信サービスや、あるいはドラマ・映画配信サービスや、音楽配信サービスを買収して総合型配信サービスに生まれ変わるかも知れないのです。

まだまだストリーミング時代は勃興期であり、安定期に入るまではまさかという買収合併のビッグサプライズはあるんじゃないでしょうか。

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