AppleがM1チップやその派生チップ(SoC)を自社ハードウェアに広く展開し始めました。Macだけでなく、iPad ProついでiPad Airにも搭載し、また最高性能を謳うMac studioをリリースして自社SoCの性能をアピールしていますが、もっともリーズナブルなMacはともかく、 M1搭載iPadや先日のMac studioではチップの性能をOSが100%は引き出せていないようです。
せっかく鳴り物入りで販売しておいてそれはないんじゃないの、と言いたいところですが、結局はAppleという企業が本質的にはハードウェア販売の会社であり、ソフトウェア側が社内的にも追いついていないのかも知れません。
逆にMicrosoftはWindows11にWindows365を統合させる方向に動いています。完全クラウドベースのWindows365は、一般消費者が広く使う製品ではありませんが、5Gの爆発的な普及や、さらにその次の6Gモバイル通信網の展開によっては、Windowsはクラウド経由で使うもの、という常識が成立するかも知れません。Appleとはことなり、根本的にはMicrosoftはソフトウェアの会社です。WindowsもOfficeも単体パッケージ販売はごくわずかになりましたが、そのブランド力と普及度を考えると、両者を最大限に生かしつつ、法人向けのAzureと三本の矢で戦っていくのは容易に想像できます。
Googleは無償のG Suiteを有料に変更することになりました。無料サービスが有料になるのはIT特にネット業界では珍しくないことですが、今回は結構な波紋や批判が上がっていましたね。ともかく、Googleはネット上で稼ぐしかない企業ですが、サービスや名称、その形態が比較的コロコロ変わりやすいのが、ユーザーとしては長期間の使用に耐えうるか判断しづらいところです。広告データの利用に対して個人情報保護の観点から厳しい制約が課されたり、Appleが追跡をシャットアウトしたり、広告費を稼ぐ手段が限られてきた今、個人向けサービスでも有料化の動きは強まるかも知れません。
Facebook改めmetaは、あくまでSNSの会社なのでしょう。仮想現実空間も人同士のつながりがないと成り立ちません。ハードウェアはあくまで同社のサービスのために販売しています。この点はGoogleに近いですが、より、法人より個人の利用で稼ぐ(法人からの広告費を含めて)方向にしか多分、動けないでしょうし、他の業態は結構難しい気がします。
残るGAFAMはAmazonですが、創業者のジェフベゾスが離れた後、Microsoftや Apple、Googleのように継続的に発展させることができるかが一番の難所です。ウェブショップとAWSの2本柱が巨大化した源泉でしたが、Amazon Primeを題する動画、音楽などのデジタルコンテンツとの相乗効果を消費者が認めてくれるかが鍵になりそうです。個人的には、大きなストリーミングサービスを買収しそうな予感を勝手に個人的に持っているのですが。
この10年はこの5社が良くも悪くも中心的にウェブを動かしてきましたが、ここからの10年もそうなるのか、割って入る企業、あるいは弾き出されるGAFAMが出てくるのか。
少し前なら、中国のBAT(百度、アリババ、テンセント)やTikTokが入る予想が当たり前でしたが、今の米中対立や習近平政権の取り締まりにより見込みは無くなったといっていいでしょう。
RISC-Vのオープンソースチップと、オープンソースOSやクラウドサービスを組み合わせて、まるっきり思いもよらぬ製品を作り出して普及させるとんでもない企業でもいれば、GAFAMに割り込むどころか抜き去り過去のものにしかねないとは思うのですが。
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