先日、国際サッカー連盟(FIFA)が独自の配信サービスを立ち上げることを発表しました。もしかしたら噂などは合ったのかも知れませんが、私自身は全く知らなかったので驚きました。
https://www.fifa.com/fifaplus/ja
思えば、ヨーロッパサッカー連盟(UEFA)は既に独自のUEFA TVを通じて多数の試合を配信しています。
チャンピオンズリーグやEUROなどはヨーロッパに限らず世界中で楽しまれるコンテンツですので、放映権絡みの制限は国ごとにあるでしょうけれど、それほど人気がないカンファレンスリーグとかユースリーグとかアンダー世代のEUROなど、膨大な試合も放映しているようです。少なくとも技術用の録画はするのですから、配信してしまえば一石二鳥ですよね。技術用のものと共用なのか知りませんが。
FIFAプラスはUEFA管轄以外の試合、特に商業的に試合中継・配信を大々的に行えないような試合にとっての福音になるでしょう。ワールドカップ全試合がアーカイブとして視聴可能というのは相当なインパクトがありますね。
その他、選手のドキュメンタリーなどもあります。NetflixやApple TVみたいに、「エピソード1」とか付いていて、インターフェイスが今どきのストリーミングサービス感満載です。
FIFAプラスもUEFA.TVも、男子ほどの収益化がまだまだ難しい女子サッカーにとっても重要な存在になるはずです。
その一方で、DAZNが日本でのプレミアリーグでの放映権を取得できず(韓国のストリーミングサービスが取得)、まだ放映権が無いと言うことを公式に発表しました。
DAZN側のコメントでは
「現時点においては権利を保有しておりません」
という表現になっていて、奇しくも先日までのアジア最終予選アウェイでの日本戦のテレビ放映権について、JFAの田嶋会長が似たような発言をしていましたが、それを考えると多分、DAZNでのプレミアリーグ視聴は無理なんだろうな、と察してしまいます。
値上げしたのにプレミアリーグもUEFAチャンピオンズリーグも見られないのかよ!、という欧州サッカーファンの怒号が聞こえてきますが、まだJリーグファンとしては何とか我慢できるレベルではあります。かつてのスカパー!国内サッカープランと同等の値段ですし。
そもそも、DAZNのビジネスモデル自体が本当に正しかったのか、という検証も考えざるを得なくなってきます。ぶっちゃけて言うと、サッカーファンが野球を見る、F1ファンがNFLも見る、だから多くのスポーツの放映権を購入すれば、スポーツファン全体を抱え込める、という目論見だったのでしょう。
実際はそこまで複数のスポーツを能動的に全て見るという人ってそれほどいないのでしょう。むしろ、Netflixでイカゲームを見るJリーグファンの方が多いかも知れません。
DAZNがJリーグとの長期契約期間中に破綻してしまうと、とんでもない影響が出てしまうのでそれは予想したくないのですが、あれも失いこれも見られず、ということが今後も続いていくと、DAZNの経営も厳しくなっていくでしょう。
テレビ放送からネット配信へのコンテンツ視聴スタイルが急激に変化していく今の時代、改めて配信サービスが雨後の竹の子のように出てくるでしょう。
配信サービス自体がもはや今の時代においては、資本さえあればそれなりに簡単に始められます。フードデリバリーサービスや配車サービスのように、各国レベル(あるいは競技団体レベル)でそれぞれに独自の配信サービスを立ち上げて、それぞれに課金することになるとそれはそれで手間もお金もかかってしまいます。
多分、今はストリーミングサービスが2000年代に続いて、第二期の多産多死する時期なのでしょう。そこから合併や買収や破綻などの離合集散の時期を経て、いくつかの寡占化されたサービスになっていくと思われます。
検索サービス、インターネットネットプロバイダ、あるいは携帯電話キャリアなどの業界の推移を見る限りは、そう思わざるを得ません。
その時期が来たときに、ある程度の利益をJリーグのみならずスポーツ側も得られて、視聴者側も法外な価格設定に苦しまない状態になってくれたら良いのですが。
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