「静かな退職」という言葉がアメリカで流行しているそうです。始まりはTikTokだったそうで、自分の仕事についてそれほど熱心に向き合わず、真剣に考え過ぎず、そこそこの働きをするだけに留めて、自分のしたいことや好きなことに重点を置く、という考え方だそうです。
流行と言っても、大っぴらに
「私は今から『静かな退職』をします」
と宣言するわけでもありませんので、流行自体も静かに広がっているのでしょうけれど、まだ日本には入っては来ていない流行です。
ちなみにGoogleトレンドで検索してみると、
「静かな退職」
はまだ表示されません。本家の「quiet quitteing」の方は、7月末から出てきて、8月に入って急上昇、8月下旬がピークだったようです。
これってニュース記事の影響を受けているだけじゃないの?とも思いましたが、単なる単語の検索頻度だけではなくて、実際にそのような働き方を志向している人は多くなってきているのでしょう。
実際には退職せず、それなりには仕事はするのですから「退職」というのは似つかわしくない気がしますが、そもそもの「quiet quitteing」は似た綴りの単語を重ねている言葉遊びの部分もあります。
概念的には目立たない働き方と言った方が近いと思いますが、「静かな退職」という言葉のブームはともかく、そういう働き方自体は既に日本でも存在しているでしょう。
ネットでは「働かないおじさん」問題として取り上げられることもありますが、他人から見なされるか、自分から進んでそのような働き方を目指すかの違いはあります。
そのうち日本でも、
「海外(アメリカ)では『静かな退職』がブームになっています!」
という形でメディアに今どきの若者批判とセットで取り上げられて、それに対して若者擁護と旧世代批判を行うカウンター攻撃が行われ、そしてそのうちブームが去って誰も話題にしなくなるでしょう。
社会問題化するかも知れませんが、仕事、収入、生き方、家族の扶養、人生観、趣味、ワークライフバランスに関して考え方が異なることが原因なのですから、問題の解消など出来ないので、多分何もイジりようがなく、それでいて的外れな対策が政府や大企業で行われて何も改善されず、そしてまた次の若者世代の時代になっていきます。
若者が熱心に働かないのは今に始まったことではなく、古くは植木等のニッポン無責任時代なんてものもありました。モーレツに働く時代とそれを否定する時代が繰り返されてきて、今がそういう時代になっているだけだと思うのですけれどね。
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