Twitterのライバルというか似たサービスであるMastodon関係のTweetを勝手に見えなくしたり、イーロンマスクのプライベートジェット情報を流していた記者のアカウントを凍結したりと、まだまだ騒動の種が尽きないTwitter問題ですが、そういったマスク氏による恣意的にも見える運営手法に対して、政府やマスコミによる批判も尽きません。
別にマスク氏を擁護するつもりはありませんが、本来であれば、単なる民間の一つの私企業において、明確な違法行為でない限りは企業経営者の差配で何したって良いわけで、表現や報道の自由に挑戦する人類の敵扱いのような非難も無理筋なように思えます。
逆の見方をすれば、それだけTwitterという存在がネット界隈だけではなくて、リアル社会においても重要な情報インフラになっていることの裏返しなのでしょう。公共性が高い事業だから、その事業を運営する企業の経営者にも高潔な思想を要求する、という理屈になるわけです。
しかし、SNSジャンルにおいてTwitterのアクティブユーザー数は15位とも言われています。Facebook、WhatsApp、YouTube、Instagram、TikTokらと比べて一桁少ないユーザーしか利用していないTwitterに、ポリティカルコレクトネスを義務付けるのもおかしな話で、ユーザー数に比べて配慮が多すぎたことが赤字の理由だったかも知れません。
実際にマスク氏がどのような対応をしていくにしろ、利用者側の方が考えるべきことは多いです。究極的には、Twitterだけに頼らない、Twitterがないと終わる状況を無くす、Twitterが滅茶苦茶になってもやっていけるようにする、ということです。
政府やマスコミがTwitterを不公正だと言って非難するのは勝手ですが、だからと言ってTwitterを政府が強制的に徴収して政府管理のサービスにするわけにもいきません。むしろTwitterに頼らざるを得ない行政・マスメディアの方に問題があるというか、覚悟が足りないのかも知れません。
私企業1つが運営するSNSを唯一のメディア化してはいけないのです。Twitterに限らず、その会社の都合でなんとでもなるSNSは、利用者にとってはあくまでその企業のフィルターを通った後の情報だけが流れてくるのだという覚悟が必要です。
法律で規制すればいい、という考えにしても、法律の規制は常に後追いでしか実現出来ません。先に穴を塞ぐような予防的な法律は権力の濫用に当たりますし、そんな妨害をされたらそれを回避する手段を結局は企業側が考え出します。
いっそのこと、政府主導やマスコミ各社が共同でTwitterみたいなSNSを開発するなり、Mastodonを運営するなりしてみたらいいんじゃないですかね。実際にやってみれば、SNS運営がどれほど大変か分かるでしょうし。
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