何かを質問してきた人に対して、「自分で考えろ」というセリフを返しちゃいけないですよね。
自戒を込めてもいるのですが、質問・相談してきた人は自分で考えて無理だったからそうしてきている訳ですから。
「主体性を持ちなさい」というのも同様です。主体性を持つことを押し付けたら、それは主体性とは言わないのです。
もう少し具体的な話ですと、社会人が
「経営者目線で考えろ」
と言われたりすることもあります。これも自分自身が自分に課すものであれば問題ないのですけれど、もし経営者が従業員に対してこんなことを言うのであれば酷い話です。経営者じゃないのですから。
逆に、経営者に対して従業員から
「従業員目線で考えろ」
と言い返したら、多分、経営者はとてつもなく怒り狂うでしょうね。
「先ず隗より始めよ」
という言葉も使い古された言葉ですが、これも使う人は偉そうに使いますし、たいてい使い方を間違っています。
https://hrsgmb.com/n/n2c8bc08ab3d3
事業を成功させたいなら人件費をケチるな、というのが元々の言葉の意味だったのですが、経営者がこの慣用句を口にする場面はたいてい逆の場面ですよね。人件費をケチるために、
「四の五の言わずにさっさと自分から動け」
と命令するような場面のはずです。この慣用句を持ち出して、
「これからウチの会社では給料を2倍にします」
なんていう社長がいるとは思えません。
ともかく、今の時代は高度経済成長期のどんどん下から労働者が沸いてくる時代ではありません。そういう時なら激しい競争にさらして勝ち上がってきた人を拾えば良かったのですが、総人口も労働人口も減ってくる現代においてはそうもいきません。
とにかく厳しく当たって押し付けて這い上がらせるような、100年前の従業員管理法ではなくて、時代に合わせて拾いこぼしがないように、必要な人員を抱え込まないと会社が人手不足で潰れてしまいます。
ガチの進学校は校則も自由ですし、高校野球の強豪校には髪型自由の学校も増えてきました。
別にGoogleみたいにオフィス内で食事無料、遊びスペースあり、15%の時間は自由にしてて良いとかまで求める従業員なんて日本にはほとんどいないでしょう。甘やかさなくても、理不尽さ・不合理さを排除した労働環境であれば結構人は集まってくるはずです。周辺人口そのものが少ない地域であれば別ですが、交通の便が良い都心部で人手不足の会社は、それなりに理由があるはずです。
「リスキリング」というのは、従業員だけに必要じゃないですよね。
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