読売新聞社が新聞販売店との裁判において、賠償責任は免れたものの押し紙行為があったという裁判結果が出てしまい否定していましたが、新聞と販売店との関係は今後どんどん悪化していくのだろうなあと、無関係な人間としては暢気に感じています。
日本において新聞が人口比で大量に売れてきたのは、店舗販売よりも新聞配達によって各戸に毎朝毎夕配達されるシステムが存在したためであり、これこそが新聞部数が戦後飛躍的に伸びた理由でした。
しかし、このシステムは人口増が続いているうちは良いものの、人口減と新聞読者減がダブルパンチで新聞紙上を襲う現代に至って、新聞配達のシステムの維持が難しくなってきます。インターネットでニュースを読む、情報を得るのが当然となり、新聞講読しなくてもいいと考える人や世帯が多くなってきた現在、当然ながら新聞配達店の収益は減ります。大元の新聞社だって収益は減るので、こうなると力関係がダイレクトに取引関係に影響してくるので、押し紙のような優越的地位の濫用に現れます。
成功が失敗の原因になるのはこれに限ったことではなく、SHARPは長年研究してきた液晶がIT製品と液晶テレビによって大量に消費される時代を迎えて大きな売上を得たものの、液晶製品のコモディティ化と有機ELなどの新技術に乗り遅れたのは、成功イコール失敗だった有名な例でしょう。
docomoのiモードも2000年代において我が世の春レベルの繁栄をもたらしましたが、スマホ時代に適応することが出来ず(というかiOSアプリなどがiモードから学んだのですが)、docomoのコンテンツビジネスはiモードほどの成功を得ることは10年以上出来ていません。
成功と失敗は紙一重とはよく言いますが、むしろ成功が失敗の原因になる、あるいは成功そのものが失敗であるというケースも世の中には多々あります。
人口増&経済成長期に当然だった社会システムは今後、上手く行っていたシステムほど、逆に機能不全を起こすようになっていく気がします。その最たる例は、年金なんでしょうね。
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