トップを名乗らないトップの歴史

子どもの頃、当時まだ存在していたソビエト連邦のトップが
ゴルバチョフ「書記長」
という肩書きだったのが疑問というか、ややこしいなと思いました。

その国の政府のトップの役職名としては、日本は首相もしくは総理大臣ですし、アメリカやフランスは大統領です。大統領と首相のどちらに実質的な権力があるかは国によって異なりますが、大統領・首相がいる国はそのどちらかが最高権力者です。

しかるに、共産主義国家には首相はいても大統領がいませんし、首相も権力的には中間管理職です。共産主義国家において最高権力者は共産党のトップです。

その共産党のトップにしても、党首といった明らかにトップだなと感覚的に分かる職名ではない「書記長」が最高権力者であるのは、知らない人にとってはややこしい話です。中国の場合は「総書記」になりますが、理屈は同じです。ちなみに書記長がトップになる先駆けはスターリンだそうです。

トップを名乗らずに権力を掌握するなんて姑息な!と言いたくなるところですが、「書記」のような書き物、署名などに由来する権力者の職名というのは、歴史的に見ると先例も存在します。

日本の鎌倉時代の最高権力者であった執権も同様で、元は記録所のトップを意味していましたが、後に将軍の首を簡単にすげ替える幕府の実質的最高権力者の職名になりました。

古代中国でも文書の管理をする尚書(あるいは尚書令)という役職が、実質的な宰相の役割を持っていた時代もあります。

平和な国なら「書記」がトップになれるでしょうが、そうでない国は軍隊での階級が肩書きになることもあります。カダフィ大佐はその代表例ですね。

そう言えば、北の将軍様は共産主義国家なのに軍事上の職名なんですよね・・・。まあ、将軍も別に正式な肩書きではないですが。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA