今シーズンはJ3で独走し、あっという間に来シーズンのJ2昇格を決定した大宮アルディージャは、9月にレッドブルにクラブ経営権を買収されましたが、今季に関してはチーム名はそのままでした。
シーズン中にはチーム名変えられないのかな?と思いましたが、Jリーグ規約には、
「Jクラブの名称は、原則として変更することができない。ただし、正当な事由がある場合において、Jリーグの承認を得たときはこの限りではない。」
とはあるものの、シーズン中はダメとは書いていないのですよね。まあ常識的に考えて、シーズン中にチーム名を変えられると対戦相手の広報やらチケットやら、あるいは公式記録なんかがすっごく面倒くさいことになるのは間違いないので、Jリーグも承認しないでしょう。
シーズン終了後にエンブレムも大きく変更されましたし、まあ当たり前ですが、区切りのいいところで変更しますよね。
さて、来シーズンからは、RB大宮アルディージャとしてJ2を舞台にすることになりますが、外資買収ということよりもRBという「レッドブル」の頭文字がチーム名に付くことの方が取り上げられています。
川渕初代チェアマンが、当時のヴェルディ川崎のオーナーだったナベツネ氏との壮絶な争いを経て、Jリーグチーム名から企業名称を排除することにしたことは有名で、その理念を遂に曲げることになった!と騒ぐ向きもあります。
ただ、古株のJリーグファンからしたら、RBくらいなんということもありません。
オリジナル10であるJEFユナイテッド市原(現ジェフユナイテッド千葉)の「JEF」は、JR東日本(JE)と古河電気(F)の3文字をくっつけたものであり、レッドブルのRBと同じ理屈です。あと、浦和レッドダイアモンズのダイアも親会社の三菱のスリーダイヤが由来です。
ナベツネが求めた「読売」ヴェルディ川崎という名称ほど直接的ではないものの、これら程度であれば抜け道があったのですよね。
RBという名称よりも、レッドブルが大金を投与してチーム強化に乗り出すことの方がJリーグファンとしては興味があるでしょう。
直接的に戦うJ2の他クラブにしてみたら厄介な相手でしょうし、J1クラブだって主力選手・有望選手を引き抜かれる恐れもあります。スタメンクラスは無理にしても、実力があるがチーム事情から控えになることも多いクラスの選手は大宮のターゲットになり得ます。
まあ、かつてはNTTグループの資本によって潤沢な予算があり、それでもJ3まで降格したアルディージャですから、レッドブルがお金を出すだけで強くなるとは限りませんが、横浜F・マリノスのシティグループのように他国を含めたサッカークラブ経営及び選手供給の一環になることで、一気にビッグクラブ化する可能性もあります。
もし、RB大宮アルディージャが成功を収めたら、他の外資系企業もJリーグクラブ買収という動きが連続してきてもおかしくはありません。外資開放という大きな手を打ったJリーグが今後どうなっていくか。
セブン-イレブン・ジャパンがカナダの企業に買収されかかっていることも含め、円安かつ経済成長の無かった日本企業は外国の大資本のターゲットになり得ます。大宮アルディージャの買収は、Jリーグレベルの話だけではなくて、日本経済、日本社会全体を含めて考えた方が理解しやすいでしょうね。
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