高市発言及びその後の中国政府の過激な反応により発生した日中緊張状態は、依然として続いています。経済や観光でのノー日本のような対応に加えて、中国国内で予定されていたミュージシャンによるライブも中止になっています。
そんな中、サッカーにおいては、アジアチャンピオンズリーグのACLE第5節とACL2第5節が、まさにこのタイミングでの開催となり、3つのJリーグクラブが中国でのアウェイ戦を戦いました。
11月22日(火):成都蓉城対サンフレッチェ広島s
11月23日(水):上海申花対ヴィッセル神戸
11月24日(木):東方対ガンバ大阪
成都、上海、香港と場所も様々でしたが、幸いなことに何も起きませんでした。不慮の事態が起きないよう、現地当局も警戒していたようですし、サポーターの導線もかなり規制されていたようです。24日の香港での試合は、平日夜にも関わらず、ガンバサポーターが500人ほど現地スタジアムまで応援に行ったようです。
中国政府は自国民に対し、日本への渡航自粛を呼びかけ、日本産海産物を締め出し、日本映画の上映を中止させ、その他様々な日本関連イベントを取り止めさせています。
しかし、なぜサッカーの試合は行われたか。今回のような政治的理由で開催を中止してしまうと、政府によるサッカー協会への干渉とみなされ、中国のサッカー界がFIFAやAFCから制裁を受け、国際試合が全て禁止されてしまうからです。サッカーに関しては、中国政府の都合で日本との関わり合いをシャットアウトすることができないのです。言い方を変えると、サッカーにおいては習近平国家主席の権力が及ばない存在が、試合の主催者だからです。
逆に、なぜ日本のミュージシャンのライブが中止することになったのかと言うと、ライブの主催者、プロモーターらが中国政府からの注意や民衆批判を受けたくないからです。言い方を変えると、ライブの主催者が習近平に媚を売るために中止したのです。サッカーとの違いで言うと、残念ながらFIFAやAFCのように中国に処罰を与える組織は、音楽界には存在していません。
これに関して、中国でのライブが中止になったことで高市首相を批判する人たちも当然ながらいます。日本は言論の自由がある国ですので、批判するのは結構なのですが、まず最初に批判すべきは、政治を理由に文化を歪める相手国の方なんじゃないですかね。独裁国家の独裁者を批判してこそロックでしょうに。
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