12月6日に行われた最終節で33,627人を動員したガンバ大阪でしたが、今シーズンのリーグ戦の平均入場者数では30,007人となり、ついにガンバ大阪がリーグ戦で平均3万人を動員できるクラブになりました。
そもそもクラブの動員は、ホームスタジアムのキャパシティに左右されます。収容人員数が多いスタジアムを抱えているクラブが、平均観客数でも多くなるのは当然です。ただ、それだけで決まるわけではなく、クラブ自体に魅力がなければいくら大きなハコを持っていても宝の持ち腐れです。
逆に人気があってもっと動員できるはずなのにスタジアムが狭かったり使い勝手が悪かったりするために、観客数が伸び悩むチームもあります。
かつて、2004年までのガンバ大阪は、そのどちらでもありませんでした。ホームスタジアムであった旧万博、万博記念競技場はキャパ21,000人(当時)と比較的少なめでしたが、それでも満員になることはなく、人気もあったとは言えない状況でした。ナビスコカップ(現ルヴァンカップ)だとさらに客が減り、ゴール裏の芝生席(当時)ではレジャーシートを敷いて寝そべって見ていても誰も気にしませんし邪魔にもならなかったくらいです。
2005年にJ1初優勝を飾りましたが、このシーズンでも夏場に猛チャージをかけて首位になった頃から、ようやく客がたくさん入るようになったくらいです。ただ、リーグ最終節はアウェイ川崎戦でしたので、ホームで喜びを分かち合うことは出来ませんでした。
それ以降は西野監督の下、攻撃サッカーでJリーグを席巻し毎年のように上位に入って、タイトルも取るクラブになり、人気も上がってスタジアムの客入りも大体14,000人〜18,000人くらい入るようになったでしょうか。慣れてくると客入りを見て、誤差500人くらいで入場者数を当てられるようになりました。すごくどうでもいい特技ですけれど。
人気実力共に上がってきたことを受け、またスタジアムの種々の問題もあったので、新スタジアム建設の機運が高まり、当時のお偉方の多大な努力と発想によって、建設が決定しました。
(詳しくはパナソニックスタジアム吹田10周年記念サイトにGo!)
https://www2.suitacityfootballstadium.jp/c/panasonic-stadium-suita-10th/index.html
2012年にまさかのJ2降格を喫し、2013年に長谷川監督によってJ2優勝(旧万博で祝えた唯一のタイトルとなりました)を果たし、翌2014年には昇格即3冠の偉業も達成して人気実力共に復活した上、2015年秋には新スタジアムが完成。翌2016年シーズンから使うことになりました。
収容人員数は4万人弱で欧州トップリーグ並のサッカー専用スタジアムです。
これにより、ガンバ大阪は人気と実力に見合ったキャパシティのあるハコを抱えることになりました。
しかし、ガンバ大阪のタイトルは2015年天皇杯が現時点では最後となっています。新しい、大きなスタジアムをホームにしてからは、どのタイトルも獲得できていません。
元々、クラブの実力が上向き、タイトルを取ってから客が増えたのですから、成績が悪いと客入りが減ってもおかしくありません。その分を、交通の便が悪いながらも素晴らしい専用スタジアムでカバーしているような状況になりました。
さらに間の悪いことに、2020年から襲ったコロナ禍がそもそもの「観客」のいない試合を作り出すことになりました。サッカーに限らず全ての興行が非常事態になる中、ガンバにとっても苦しい時間が過ぎましたが、その間にクラブ経営も変わっていったのでしょう。成績に左右されない観客動員になるように、様々な施策を行うようになりました。
チケット代が安くなったわけではなく、むしろ確か値上がりしたはずです。それでも、今年、ついに、リーグ平均3万人の大台に乗せることが出来ました。
選手・コーチ陣・チームスタッフの頑張りあってのことですし、またスポンサー企業の支援も大切な要因です。多くのファンやサポーターがスタジアムに足を運んだことが直接的にこの動員数になったのですが、それをもたらしたのは経営スタッフの汗と知恵によるものです。75%の客入りは自慢して良いはずです。
ただ、平均観客数も、平均観客「割合」も上には上がいます。
単純にハコがデカい浦和とFC東京が多いのは当然といえば当然ですが、キャパがパナスタより3,000人ほど多いだけの名古屋が、32,000人超の動員を誇っています。
また、キャパと比較した割合では、鳴り物入りでの新スタオープンとなった広島は9割の平均動員数を記録しましたし、成績に左右されない動員ではJを代表する川崎は、3年連続8位という成績ながら、8割強の動員を実現しています。
ハコがデカくなれば動員割合が下がるのはしょうがないにしても、数も割合もガンバはまだ上を目指せるはずです。その一助になるのは、ラストピースとしての「10個目のタイトル」でしょう。
来季こそは、その栄冠を掲げてくれることを祈ります。
そういえば、2026特別大会やそれ以降の秋春制だと夏のナイトゲームで優勝が決まるわけで、巡り合わせによっては、満員のパナスタで優勝を決めて、LEDで彩られるガンバクラップでお祝いする光景もあり得るのですよね。
コメントを残す