ニデック(旧日本電産)、ユニクロ、ソフトバンクは、いずれも偉大なカリスマ経営者により、零細企業から数十年で多国籍企業にまでのし上がりました。いずれも立志伝中の人のような成功例であり、経済界にも大きな影響力を持っています。
ただ、カリスマが偉大すぎるからこそ、その後継選びに苦しむものです。永守氏、柳井氏、孫氏の三名は、これまで何度も自らが経営の第一線を退いた後に任せる(予定の)人を迎え入れては失格の烙印を押してきました。安易に身内に世襲しないことは良いのですが、トップが高齢化していくと周囲も従業員も投資家も気になるものです。
結局のところ、一大で企業価値を数万倍に高めるような人の後なんて、そうそういないよなあ、だいたい彼らが認めるようなポスト経営者なんかそもそも起業してるやろ、という感じに思っていたのですが、ニデックの今回の問題を見るに、そもそもマトモな経営者だからこそ永守氏と反りが合わずに切られたんじゃないか、と(少なくともニデックに関しては)思ってしまいます。
永守氏は図らずも第一線、表舞台から姿を消すことになり、強制的に代替わりになるわけですが、影響力は残るでしょう。粉飾決算等でどれだけカリスマの責任が追求されるかによって、影響力の残り具合も変わってくるでしょうけれど。
他の2社がニデックと同じとは言いません。ユニクロはフリージャーナリストが潜入取材したルポルタージュもありましたけれど、今はどうなんでしょうね。ソフトバンクはNVIDIA株を売ってOpenAIに全ツッパしましたが、それがどっちに転ぶでしょうか。
あそこまで大きくなったら世襲は無理なのは分かりますけれど、ジャパネットの静かな世襲の成功例を見ていると、そこそこの規模(とはいってもジャパネットはかなりの規模の企業ですが)までの非上場会社なら世襲の方が、従業員と地域の安定には向いている面もあるでしょうね。
大塚家具や大王製紙のように週刊誌のネタになるスキャンダル提供企業になってしまうケースもありますし、世襲したら安定するとは限らないのは当たり前なのですけれどね。
そうはいっても、最初から跡継ぎを意識して経営していたら、一代で世界的企業にまで持っていけないのですかね。
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