今現在、新聞を読んでいる人に新聞の良さや大切さを訴えかけるような紙面を作っても、新聞離れには何の歯止めにもなりません。また同じく読書離れ・紙の本離れ対策として、紙の本の良さをアピールしたって効果は全く無いでしょう。
なにせ、その訴えやアピールは離れている人には届きません。そういう良さをアピールする情報は、新聞好きや本好きの人にしか届かないのです。そして元々好きな人は
「そうそう、そうだよな」
「なんでこの良さが伝わらないのか」
「これを好きじゃない人はちょっとおかしいのではないか」
と思うだけです。
結局、ファンの中だけで内輪受けして内部で完結して終わりです。かくて、新聞離れ・読書離れは止まらず進んでいきます。
私自身も新聞は家では取っていますが読むのはたまにです。ニュースなどはほぼ全てネットで得ています。紙の本も買わなくなりました。読む本はまず間違いなく電子書籍となりました。
電子書籍の売り上げは金額に関係なく出版社的にはあまり考慮されず、紙の本の売り上げが重要だそうです。
新聞もニュースの届け方というのはずっと変わっていません。新聞の紙面構成も変わりません。
これは多分、新聞や読書の分野だけではなくて、あらゆる分野の興味・趣味に共通する問題だと思います。
サッカーの面白さを取り上げても、それを目にするのはサッカーファンです。野球でも、山登りでも、音楽でも、何でも多分同じです。
情報が内部で回るだけだと新規ファンは増えません。コアなファンが増えるだけです。
新規ファンを取り入れるには、今までの良さをアピールするだけでは足りません。その良さに触れていないからファンになっていないのであれば、そのアプローチでファンが増える可能性はありますが、既に触れていた人には何のアピールにもなりません。
既存のファンは年々減っていきます。他の興味がある方に移動することもあれば、単純に死んで減ることもあります。ですから、新規ファンを獲得しないといずれは衰退していきます。
そのために新しい可能性、変化が必要です。それによって、その前からいる既存のファンから批判されたり、文句を言われたりはしますが、それは存在を継続し続けるためにはしようがないものです。
最初の話に戻りますが、新聞にしろ紙の本にしろ、中の人や既存のファンが思う「良さ」とは別のところを見いださないと、減少を食い止めるのは難しいのではないでしょうか。
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