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  • Jリーグのホームタウンとネーミングライツを巡る今回の報道の個人的感想

    一部報道で、Jリーグの大きな変革について取り上げられています。その一部報道の一部内容については、Jリーグ事務局がきっぱり否定していますし、Jリーグクラブでもあえて否定する発言を出している社長もいたりして、結構勇み足的な報道だったのかなという印象を個人的に持ちました。

    実際にその報道の通りになるとしても、Jリーグやクラブにしてみたら公式発表する前に出したらまとまる話もまとまらんだろうが、と怒りたくなるでしょう。

    元々の一部報道にあった過激な文言の「ホームタウン制度撤廃」というのは、各種反論を見るに相当無理のある見出しでした。その一部報道を取り除いて考えると、ホームタウンの規制を緩めて、ホームタウン外での普及・育成・広告・営業活動をするというのは、登録上のホームタウンをむしろ守る動きにもなるはずです。

    登録したホームタウンでしか活動できなければ、人口密集地をホームタウンにするクラブが増えるはずです。逆に考えると、本来のホームタウンは残しつつ、営業宣伝活動を近隣自治体で行うことが自由に出来るようになるのなら、ホームタウンを移転する必要が無くなります。

    ガンバ大阪で言えば北摂14市3町がホームタウン地域です。

    【北摂】
    吹田市 茨木市 高槻市 豊中市 池田市 摂津市 箕面市 島本町 豊能町 能勢町
    【北河内】
    交野市 門真市 四條畷市 大東市 寝屋川市 枚方市 守口市

    https://www2.gamba-osaka.net/hometown/index.html

    と、おそらくはJクラブの中でもかなり自治体の数が多い方だと思います。クラブの成り立ち、親会社であるパナソニックの会社や工場の立地などを考えると当然ではありますが、最初からこうではなくてクラブ関係者が地道にホームタウンを広げてきました。

    これが、今回のJリーグの改革を受けて変わるとしたら、メインターゲットは大阪市でしょう。Jリーグ当初は本社所在地でしたし、何より人口も経済規模も異なります。ただ、当然大阪市をホームタウンとするセレッソ大阪との争いになりますので、そんなすぐには関わらないんじゃないかなと思います。今のホームタウンになっている自治体からすれば、あまり良い気がしないかも知れませんし。事前の説明や了承や根回しなどは必要でしょうね。

    同じ一部報道の中に、数年後にはクラブ名にネーミングライツを認めるということも書かれていましたが、これは嫌がる人は確実にいるでしょう。ネーミングライツを入れることで巨額のスポンサー料が入る代わりに、特定の企業が大看板になっているクラブに他のスポンサーが付かなくなる可能性もあります。チーム名の伝統と連続性が断たれることにファン・サポーターからの反対が起きることも容易に想定できます。

    破綻したヴィッセル神戸の経営を楽天の三木谷社長が個人資産を出して救済し、その恩人がチームカラーとエンブレムを変えたいと言ったときに神戸サポの反応は賛否両論でしたし。

    チーム名のルールは今のままで個人的には良いと思うのですけどね。オーストリアのレッドブル・ザルツブルクはガンバから宮本恒靖が移籍したクラブですが、その名の通りレッドブル社が買収してチーム名を変えました。その一方で、大量の資金が投下されているイングランドのプレミアリーグでは、チェルシーもマンチェスター・シティもチーム名は変わっていません。

    Jリーグが一番大切なのは何か、ということになってくるのだと思います。とにかくクラブを継続させる、大きくさせるためには巨額のスポンサー料が必要で、それを最重要視するのであれば、ネーミングライツも当然あり得るでしょう。

    しかし、今のFCバルセロナを見て明らかなように、巨額の資金・売上があっても、それ以上に使い過ぎたら破綻します。子どもでも分かる話のはずなのですが、出来ない組織は世界中にたくさん存在します。

    ただ、サッカークラブ経営はより良い成績と悪くない経営の両立が必要であり、非常に難しいものです。かつて、溝畑社長時代の大分トリニータは売上の前倒しなど無理に無理を重ねて強化を続けて、2008年にはJ1で4位、そして九州のJリーグクラブとしては今に至っても唯一のタイトルであるナビスコカップ優勝という成果を出しました。その翌年には無理がたたって破綻して、Jリーグから安定化基金を受け入れる始末でしたが、「優勝」「残留」「昇格」といったはっきりした成果のために無理な経営をしてしまう、というのは、どのクラブの経営陣にとっても抗いがたい魅力なのかも知れません。

    ともかく、まだJリーグ側が正式に発表していないのだから、サポーターとしては静観するしかないですね。公式発表を待たずにTwitterで反応して炎上している選手もいるようですけれど。

  • サポから見ても分かる苦難の年間シート販売

    昨日の浦和対ガンバの試合は終了間際にお互いにPKゲットで痛み分け、東口がいつも通りにスーパープレーで大活躍でした。残留争いではまだ一息つけませんが、降格圏との差が縮まらず試合消化されたので、ガンバの残留に向けて半歩前進でした。

    そんな中でも来シーズンのシーズンチケットの案内が来ましたが、2022年シーズンのガンバ大阪では年間パスはディスタンス年間シートという名前で、受付期間をステータス順にしています。

    https://www.gamba-osaka.net/news/index/no/12922/

    来年も新型コロナの影響がどうなるか分からない以上、観客が密集するチケット販売は出来ないわけですが、スタジアムの50%を収容することを前提として、前後左右1席ずつ空けた市松模様での座り方となります。家族などのグループは隣接販売されるそうです。

    盛り上がりという面では密集している方が当然楽しいわけで、クラブとしても難しい決断だったでしょうけれど、よくよく考えてみるとまず観客としては前後左右が必ず空いているとしたら快適です。

    新スタになった2016年から2019年までの4年間、バックスタンドの5列目にいましたが、そんな良い席は当然周りにも人が必ずいました。パナソニックスタジアム吹田というスタジアムは座席間にそれほど余裕がある作りではありませんので、密集すると結構な窮屈感が出てきます。それでも勝てば何の気にもなりませんが。

    また、ガンバ大阪の年間シートの販売数はキャパシティからみるとそれほどでもないので、このディスタンス年間シートの導入によってその売上自体が減ることもないでしょう。そうは言っても、50%(2万人)以上の年間シート販売があるくらいのクラブになってほしいのですが。

    ともかく、コロナ禍でもサッカーは続きます。Jリーグも続きます。ガンバ大阪も続いていく以上は、来年はさすがに年間シートを売らないといけません。

    そしてサポーターとしても大半の人は2次受付の11月8日(月)12時からが本番です。ここで良い席を取らんといかん。

    ちなみに再来年以降にコロナ禍が収まって、元通りの観戦が出来るようになったら、2019年までの年間シート座席に戻れます。上記リンク先にも書いてあるので安心ですね。

    来年だけ、元々の座席とは違うところになるわけですが、いっそのことカテゴリーも変えるか!と思いましたが、普段のバックスタンド(カテゴリー2)の不満点としたら入退場時にぐるっと回らないといけないことですが、観客数が少なければ帰りの行列も短くなるので結局カテゴリー2でいいかなと。まだ受付日まではあるので悩みどころですね。

    ガンバ大阪に限らず、どこのクラブも何とか工夫をして収入を確保しないといけませんし、サッカー業界よりも苦境に立っているところも多いでしょう。

    9月上旬をピークとして、一気に新型コロナの陽性者が減りました。日本だけではなくイスラエルもほぼ同じ状況ですので、おそらくはワクチン接種やマスクやら行動制限やら、色々な対策が重なって功を奏しているのだと思いますが、第6波が来るとしても、第5波ほどは酷くならないのではと思うものの、どうなるかは誰にも断言できることではありません。

    人も団体も、今できることをやるしかないですね。

  • 2021年10月16日J1リーグ第32節浦和レッズ対ガンバ大阪DAZN観戦の感想

    日本代表は何とか次につなげる勝利を挙げて2試合の代表ウィークが終わり、またJリーグの日々が戻ってきました。ちょっと記憶が飛んでいるというか飛ばしたかったというか、中断前は柏に敗れ、札幌に大敗していた悪い流れがお休みになったことで、立て直していることを祈ります。

    さてガンバは驚きのスタメンとなりました。怪我から復帰した白井陽斗がJ1リーグ初出場・初先発で入りました。DFラインも藤春・菅沼・佐藤・高尾と多分初めての組み合わせの4バックです。控えには福田も復帰してきましたので、怪我人が出ても怪我人が戻ってくるという形で戦力低下を招かないようになってきました。

    前線の組合せが予想しづらいですが、シウバが左ウイング、白井が右ウイングなのは間違いないでしょう。宇佐美がトップでゼロトップ気味でしょうか。

    浦和とは27日にも天皇杯準々決勝で対戦しますが、とりあえず今日は忘れてまずは残留に向けて勝ち点3をゲットして欲しい試合です。

    前半開始早い時間に柏は江坂が、ガンバは宇佐美が少し遠目からでも積極的にシュートを狙う展開で始まりました。

    浦和の斜めに入れるパスによって何度も危険なシーンを作られ、なんだか札幌戦から何も変わっていないようにも見えます。好き勝手にさせてしまう時間帯が最初から続いています。

    それでも、17分くらいからはガンバも丁寧につないでPA内までは運べるようになりました。27分には宇佐美から受けたシウバがシュート。

    飲水タイムを挟んで35分に浦和の明本が怪我で小泉と交代。その後もイーブン的に戦えるようになってきて、決定機は少ないにしても、最初の15分間くらいのようなハーフコートゲームにはならなくなりました。

    前半は0−0で終了。ガンバは最初の浦和の猛攻をしのげたのが大きかったですね。逆に浦和はリードして終えるべき前半だったでしょう。

    後半開始から白井に代えてパトリックが出てきました。白井はシュートゼロでしたが、チーム全体を考えると彼がダメだったというのも酷でしょう。

    52分、左で粘ったシウバから受けた宇佐美がシュートも右に外れました。

    55分には押し上げてきた浦和の攻撃が続いて平野のシュートは何とか外れてくれました。

    60分にはスルーパスを受けた汰木のシュートを東口が完璧ブロック。

    62分に倉田から小野瀬に変更。次いで飲水タイム明けにシウバと高尾を下げて福田と柳澤を投入。浦和も柴戸・山中から西・伊藤が入りました。

    さらに78分、関根→田中、汰木→大久保という交代で先に浦和が交代枠を使い切りました。

    82分には福田から宇佐美でシュートまで行くも西川がブロック。84分には福田が奪ってからの展開で最後にも福田のシュートで終わりました。

    84分に山本が下がって奥野がピッチに。直後の86分にシュートブロックに入った菅沼の、上げていた腕に江坂のクロスがボールが当たったということでVAR、フィールドレビューが入った結果、ハンドによるファウルでPKとなりました。

    前半にも似たようなシーンで腕を上げていましたが、以前の試合でも似たようなプレーでPKを取られたことがあったような気がします。なんで腕を上げて飛び込むのかと疑問に思いますが、何度も致命的なミスを繰り返すのは本当に問題だと思います。

    長いチェックのためPKの実施は91分でしたが、江坂に決められて失点。ここまで何とか守り切っていただけに、本当にもったいない失点です。

    アディショナルタイムは7分でどうなるか、と思っていたら最初のプレーでパトリックがエリア内に突っ込んだところで、相手のハンドでいきなりPK。なんということでしょう。これをパトリックがしっかり決めて1−1。素晴らしい。ブラボー。そしてシャツを脱いだパトリックにイエローカード。

    96分、小泉の強烈なシュートを東口が弾いた後、ゴールエリア内での一対一を東口がエレガントでエクセレントなキャッチ。今日一番の決定機も東口が立ちはだかりました。

    最後、ガンバが福田や宇佐美がシュートするもブロックされて試合終了。

    試合内容も試合展開もガンバが後手を踏む中で、引き分けで勝ち点1を取れたのは収穫であり幸運でした。そして何より、勝ち点をゲットできたのは東口のおかげです。マン・オブ・ザ・マッチという言葉が足りないほど東口のセービングには惚れ惚れします。

    今日は他の試合では17位の湘南が引き分けていたので、この勝ち点1は勝ち点差を維持する非常に貴重な勝ち点となりました。これがシーズン最後に効いてくるような気がします。

  • 髭を好き勝手に伸ばせない空気の社会

    日本人の一般男性は、あまり髭(ヒゲ)を生やしていません。イスラム圏では宗教上の理由でほぼ全ての男性が髭を伸ばしていますが、たいていの日本人は毎日綺麗に剃っています。今どき髭を平然と生やしている人は、宗教上の理由でなければ、イケメンかイケメンもどきのどちらかです。

    髭が濃い人は当然、
    「毎日剃るのは面倒!」
    とは思いますが、現代日本の職場ではなかなか、無精髭だろうがカイゼル髭だろうがチョビ髭だろうが生やして出社するには心理的ハードルが高いです。

    その人個人の内的ハードルよりも、周囲の髭を生やして出社するなという空気感による外圧の方が強いでしょう。

    ワイルドな格好良さとかイケメン感を出したいという欲求もあるでしょうけれど、年を取ってくると髭剃りの面倒さを何とか軽減したいという欲求の方が勝ってきます。

    ただ、社会全体や企業・組織内での、「髭面を許さない空気」によってその欲求は阻まれます。当たり前ですがはっきりと髭面を禁ずるルールを就業規則に入れている企業なんてないでしょうけれど、髭を伸ばして行ったら上司から、
    「君、その髭はちょっと、清潔感がね……?」
    と言われるのが目に見えています。

    みんな髭を生やしたいのか分かりませんが、検索で見つけたジレットジャパンが2004年に実施したアンケートでは、成人男性の7割が「髭を生やしたい」と思っているそうです。

    その一方で、女性からは髭を生やした男性が嫌いとか清潔感がないとかいうアンケート結果も容易に見つけられます。

    多分、これを言うと批判が来そうな気がしますが、自分がしたいファッションと周囲から要求されるファッションのズレがあるという点では、女性が周囲から受ける化粧矯正やハイヒール強制の問題と似通っていると思います。

    関羽みたいな髭を生やしたいとは思いませんが、多少の無精髭や1〜2センチくらい伸ばしても何も言われないような、髭を好き勝手に生やしてもプレッシャーを受けない時代が来てほしいとは思います。

    コロナ禍によって顔の下半分がマスクに覆われて人に見られない時代にはなりました。とは言っても髭が濃い人はマスクに覆われていない箇所にも生えますので髭剃りしなくていい状況ではありません。ただ、マスクで見えない箇所は髭を伸ばすのなら、髭剃りの時間は半分くらいに出来ます。

    このマスク時代によって多少は世間の意識が変わるでしょうか? オッサンの髭面とかどうでもいいと思われているでしょうけれど、それならそれで髭を嫌う空気もどうでもいい感じに無くなってほしいのですが。

  • 目の前にある「三つの不足」があまり話題になりませんね

    現在、世界的には3つの大きな「不足」が取り沙汰されています。

    一つは半導体不足。パソコン・スマホなど半導体がないとそもそも製作出来ないものだけではなく、自動車や家電全般にも半導体不足の影響が及んでいます。大きな問題は、新製品・新商品のリリースが遅れているだけではなく、修理部品や交換部品すらも不足し始めていて、継続的に使用されている機械のメンテナンスで必要な修理交換が出来ない場面が出てきていることです。

    個人レベルで遊びのために持っているものが不足するなら、「欲しがりません、不足が解消するまでは」という根性論で乗り切ることも出来ますが、例えば病院の重要な医療機器で修理も交換も出来ないとしたら、人命に関わる重大な危機が発生します。また、公共交通機関や電気・ガス・水道などのインフラ整備に影響が出れば、社会的な損失はとてつもない規模になってきます。

    二つ目の「不足」は輸送力不足です。新型コロナの影響により、一時的に急減した後、回復した国際貨物輸送とは裏腹に、欠かせないコンテナがまず不足している上に、荷物を運ぶドライバーが不足している問題があります。先日イギリスではEU脱退とコロナ禍によってガソリン輸送のドライバーが不足したために、各地のガソリンスタンドでガソリンが無くなりました。軍隊まで動員して何とか解決させているようですが、似たようなことが日本では起こらないのでしょうか。

    三つ目はエネルギー不足です。中国が石炭不足によって火力発電の発電量が低下して、一部地域では停電まで発生しました。コロナ禍による需要低下が解消して一気に工場が稼働したことがある上に、大規模な炭鉱事故が去年起きたために安全対策を徹底的に指導しているために石炭の生産量が中国国内で低下し、さらに新型コロナの起源調査を要求したオーストラリアに経済戦争を仕掛けたために豪州産石炭の輸入を自らストップしたという三重苦がもたらした停電ですが、中国だけがエネルギー不足に苦しんでいるわけでもありません。世界的に原油・LNG価格の値上がりが続いています。

    今度の衆議院の任期満了による総選挙は、10月19日公示、10月31日投開票というスケジュールがほぼ決まっているようですが、これら三つの不足に関して、直接的に解決を目指す提案や政策やマニフェストを出している政党が、パッと見てありませんでした。各政党の今度の選挙に向けての方針やマニフェストを公式ホームページで探しましたが、現時点では今年来年レベルの問題ではなく、10年30年先を見据えた政策を掲げているところばかりですね。

    それはそれで良いのですが、目の前にある危機への対処をはっきり言ってもらえないのは、それはそれで不安になります。

    どの不足も国会で考えることではなく官庁が考えることだと思っているのでしょうか? もしくはどの不足も、我が日本には全く関係の無いことで、政治家として考えるに足りない問題だと思っているのでしょうか?

    半導体不足に言及は無く、ドライバー不足に関しては労働者の保護くらいしか関係は無く、エネルギー不足に至っては、一部野党は脱原発・脱炭素を主張しているためにむしろこの冬の電力不足の可能性とは矛盾しています。

    10月に総選挙があるのに他国で起きている危機が話題にならない日本は、幸運なのか脳天気なのか、はたまた神風でも吹いてくれるのか……。

  • 2021年10月12日W杯アジア最終予選日本対オーストラリア戦DAZN観戦の感想

    先日のサウジ戦の敗戦により、カタールワールドカップ出場に向けて、崖っぷちに両手でぶら下がっている状態の日本代表ですが、今日のオーストラリア戦で敗れるといよいよ片手でぶら下がる状態になります。負ければ勝ち点差を考えると2位以内には残り全勝でもダメな可能性がある以上、もう3位でのプレーオフが目標です。3位同士のプレーオフに勝っても大陸間プレーオフではとんでもない強豪国と当たる可能性があります。

    逆に今日勝てば、オーストラリアとの勝ち点差が3に縮まりますので、残り全部勝てばオーストラリアを上回ることが現実的になります。大一番も良いところです。

    さて、先発は前3人と後ろ4人+GKはいつも通りで、真ん中3枚が遠藤・守田・田中と大きく変わりました。変わりすぎて連携は取れるのかとか、サウジ戦の敗戦の責任を一身に負わされた柴崎へのフォローは大丈夫か、といった心配をしてしまうくらいです。

    選手のコンディションは良くなっているそうなので、そこにかけて一発決めて、後は必死で守り抜くくらいしか勝ちパターンが見えてきませんが、PKだろうと誤審だろうと中身の無いさっかーであっても日本は勝つしかありません。

    さて、前半は開始直後から右サイドを中心に何度も良い場面を作り出し、過去3戦から見違えるようなサッカーをしています。

    そして8分、伊東が相手GKに素晴らしいプレスを仕掛け、パスが短くなったところを連動したプレスで奪って攻め込み、南野が入れたクロスを田中がトラップもシュートもパーフェクトなプレーでゴールを奪いました。

    日本ペースの時間帯に得点出来たのは良い展開です。逆にオーストラリアは最低でも引き分けというプランで来たでしょうから、この時間帯での失点は厳しいはずです。

    ちなみに前半途中、私のApple Watchから高い心拍数の通知が来ました。やはりこんな大一番は興奮しますよね。

    35分にも遠藤のボール奪取から大迫のシュートまで持っていきましたが惜しくも外れました。守から攻への切替が今日は特に冴えています。何度も自陣でのキックミスをするオーストラリアはかなり珍しいかも知れません。

    41分に攻め込まれあわやという場面ではシュートを権田が弾いてポストに当たって助かりました。今日は運も味方です。

    44分には南野の左足シュートは相手GKがセーブと、決定機の数でも上回り、内容的にはオーストラリア相手ということを考えると十分です。1−0ではありますが、自信を持てる45分でした。

    さて後半。交代は無しで始まりました。

    一進一退ではあるものの、こぼれ球も拾えて中盤の攻防は互角以上に出来ています。

    55分、左からのFKを酒井が頭で合わせましたが惜しくも枠外。その直後にも伊東のクロスに大迫スルーで後ろの南野!というところで倒されたようにも見えましたがノーファウルの判定。

    惜しいシーンが続くので、ここらで追加点を取れれば理想的な展開になるのですが。

    そして61分に大迫に代えて古橋を入れます。同じタイミングでオーストラリアも2人交代。

    しかし65分、守田のスライディングタックルがまさかのPK?と思いきやVARによって覆り、ファウルはファウルですがエリア外でFKとなり九死に一生を得た……と思いきや、結局このFKを直接決められて同点。大迫から古橋に変わった壁の上を越されたのが皮肉ですね。

    78分、南野に代えて浅野を投入。そしてまたこの辺でApple Watchから高い心拍数の通知が来ました。さらに、85分、守田と長友に代えて柴崎と中山をピッチに入れます。

    そして今日は攻め続けている日本が報われます。86分、パスを受けた浅野が上手く切り返してシュートを打つと、GKの弾いたボールがポストとDFに当たってゴール。前半、オーストラリアのシュート弾いたまさにそのサイドのポストが再び助けてくれました。

    そしてこの2−1のまま試合終了。オウンゴールでの勝ち越しだったとはいえ、内容に見合った結果だったと思います。

    先発抜擢の田中のゴール、そして途中交代の浅野のシュートがオウンゴールを招いたことも含めると、今日の森保監督の采配そのものは妥当だったと思います。

    これでB組3位のままですが、オーストラリアとの勝ち点差が3に縮まりました。後は残り全部勝つだけです。オーストラリアとサウジアラビアの潰し合いがあれば、三つ巴での争いにも持ち込めます。

    来月はベトナム、オマーンとのアウェイ連戦です。ここで取りこぼせば今日の勝利が台無しになりますが、今日の内容を実践できればそれほど難しい試合にはならないはずです。

  • 事前に漏れる人事はロクなことにならない

    日本時間の金曜未明に行われたサウジアラビア戦の残念な敗戦により、一気に森保監督交代論が大っぴらにマスメディアに載るようになりました。当然ながら後任監督の名前があれこれ出てきたのですが、想像や推薦といったレベルではなく、これで決まりだっぽくニュースを流す報道機関もあります。

    そんな中で、現FC東京、長谷川健太監督の名前にびっくりしたてずっこけた人は結構いるのではないでしょうか。

    今の森保ジャパンの問題点を考えるとその改善というよりは、もうこれ以上負けない監督としてのピックアップなのかな、とも思いましたが、そうなると2位以内ストレートインではなく、3位でのプレーオフにかけるという戦略になります。2位内に入るには残り全部勝つ必要がありますし、そのためには、サウジアラビアやオーストラリアにとって引き分けでも良い状況で守りを固めた相手を破壊するほどの攻撃力が必要なのですから。

    こういう状況で監督人事の話が出てくるのは当たり前ですが、一部のスポーツ紙だけが特定の人を挙げているのは、協会の中の人の不満分子というか、上に反発している人がリークしているのかなと想像してしまいます。

    長谷川監督の状況自体は、確かに次の仕事を決めているっぽい感はあります。2017年のガンバ監督時代に、チームが徐々に勝てなくなって来シーズンからのFC東京監督への就任が決まった時を思い出します。カップ戦もリーグ戦も優勝の目が無くなり、FC東京もかつてのガンバと同様に監督を代える状況なのかも知れません。

    ともかく、事前に人事が漏れるとロクなことになりません。

    かつての2006年、ドイツワールドカップ後の川淵会長が会見でオシムという名前をポロッと漏らしたのは、色々な狙いがあってのことだったとも思えますし、あれは絶対に監督が替わる状況だったので結果的にはその通りになったのですが、監督が替わるかどうかも分からない状況で名前が出るのはむしろ逆効果でしょう。

    さらに昔には、2000年に当時のトルシエ監督と軋轢のあった協会の中の人が、某新聞に次期監督はベンゲルという情報を漏らしたことがありましたが、その後のテストマッチなどで結果も内容も伴う試合を行ったトルシエ監督が続投となりました。

    そのさらに昔には、1996年に更迭論が起きていた加茂監督を長沼会長がかばい、強化委員会と話が付いていたネルシーニョが「腐ったミカン」発言をしました。

    うーん、やっぱり人事は事前に漏れるとロクなことにならないですよね。電撃的に行うしかないのですが、現時点で田嶋会長が森保監督を擁護するのはそれはそれで当たり前です。サッカー協会会長が公の場で代表監督批判したら終わりです。批判するならその前に監督を代えていないとおかしいのです。逆に言うと、試合前の監督を全力でサポートする、という発言は会長としては当然のことです。内心では「もうだめかも」と思っていても、メデイアに対してそのまま言う人は組織の上に立ってはいけないのです。

    まあ新監督人事も何も、森保ジャパンがオーストラリア戦で勝ってしまえば無かったことになる可能性があるし、ここで大きくやり方を変えて、素晴らしい内容と結果を出してくれることを、サッカーファンとしては祈るしかありません。

  • コロナ後の社会はパラダイムシフトが起きるか起きないか

    MOOCと呼ばれるネット上で受講可能な講義システムによって、
    「これからは世界の有名大学の講義をネット経由でどこでも受けられるようになる。日本のローカルな大学は潰れる」
    といった過激な文言もかつては聞かれましたが、いざ、このコロナ禍によって大学がオンラインばかりになると、
    「オンラインだけではダメだ」
    という至極真っ当な悩みが、学生からも指導側からも出てきました。

    そもそも、「MOOCだけでオールオッケー」なんて大学関係者が言うはずもないので、この2つの文言を対比させてもしょうがないのですが、結局のところオンライン講義だけでは学部生レベルであっても学問が完結するわけありません。

    言い換えると、有名大学にいる優れた教授の素晴らしい講義をオンラインで世界中で受講出来るのは、非常にありがたいことなのでしょうけれど、大学の価値はそこだけにあるのではないということです。

    MOOCに限らず、新しいもの、新しい仕組みが生まれたらこれで世界が変わる、ということは誰もが思うことです。多分私もさんざんこれまでnoteでも書いてきたと思いますが、世の中ってそんなあっさり一変することなんてありません。

    コロナ禍は世界を大きく変えたと言えば変えました。しかし収束したら、それなりに揺り戻しがあるはずです。

    全社的なテレワークによってどのように影響があったか、という論文をMicrosoftが研究成果としてまとめて出しましたが、世界の先端を行くソフトウェア企業であっても、テレワーク100%は難しいものです。小さな企業であればまた違うのでしょうけれど、コロナ後の社会はテレワーク・遠隔授業はまた減るでしょう。多少の融通が利くくらいになるはずです。

    多様な働き方、学び方が出来るようになるのであれば、このパラダイムシフトが固定化されたと言えるでしょうけれど、結局また誰もが満員電車や渋滞に苦しみながら通勤通学する時代に戻るとしたら、それはそれで喉元過ぎれば何とやら、何も変わらないことになってしまいます。

    冒頭の大学講義の話で言えば、講義だけはオンライン可能、実習・演習・ゼミなどのみ出席必須、という使い分けもあり得るはずです。実際にコロナ後にそれを大学や文科省が認めるかどうか知りませんが。

    職場にしてもフルリモートとフル出勤のどちらかという、0か1かの二択ではなくて、もっとまだらな、ファジーな部署や日によっての選択が出来るようになれば、ちょっとは通勤ラッシュも緩和されるでしょう。

    無理していたこと、無理がたたって被害が出ていたところが、コロナ後の社会で良くなっていることを祈ります。

  • スチールデスクが不便な時代

    昔から、どっしりした感じの重い机はステータスの一種でした。もちろん容易に揺れたりしないので、使いやすさも兼ね備えています。そして重い机を作るには当然ながら重い素材が必要ですが、木製の机で例えば一枚板の天板なんか使うと非常に高価になってしまいます。

    比較的安く、かつ重さと安定性を求めるなら鉄製の机となります。オフィス環境では当たり前のスチールデスクですが、今では不便に思うこともあります。

    以前、Apple Watchのバンドにミラネーゼループっぽいものを使っている時、バンドの長さを調整する磁石部分が机の鉄にくっつきました。手首を移動させる度にちょっとした力が必要になり、地味ながらも面倒で厄介でした。

    それ以外にも、スマホやタブレットのカバーに内蔵されている磁石が反応することもあります。デバイスを持つ度にやはり力が必要です。こういったことは大きな不便ではありませんが、一日のうちで何十回もあるとなるとストレスもかかってきます。

    仕事中はそういったものを身に付けない、机に置かないことが決められている職場であれば、そんな心配はありませんが、BYOD(Bring Your Own Device)が許されている職場なら、結構よくある話なのではないかと思います。

    紙の書類を机の上で大量に扱うのであれば、重さがあるためズレることもないスチールデスクは優秀でした。木の机ですと表面が真っ平らではないので、書類に鉛筆、ボールペン、万年筆で何かを書くにしても下に敷くものが必要ですが、真っ平らな金属の天板ならそんなものも不要です。

    しかし、スマートウォッチ、スマホ、タブレットなどで磁石があるデバイスが机に接する時代になりますと、スチールデスクはもはや時代遅れになっていくのかも知れません。

    だからと言って、安っぽいベニヤ板っぽさが満開の木製の机が職場で提供されると、それはそれで人によってはモヤモヤしてしまいそうです。気にしない人は全く気にしないでしょうけれど。

    メラミン化粧板のような、色も自在の天板を使っているオフィスデスクでしたら、職場での違和感も減るはずです。今ではテレワークと併用する企業も多くなりましたし、職員全員が毎日朝晩で職場に詰めていることも昔よりは減りました。

    いずれは机に重厚なステータス感を求めるのも時代遅れというか、珍しい考え方になるかも知れません。今、一番重い机って電動式スタンディングデスクですし。

    腕時計にしても高級なものをステータスとして見なす人と、全く腕時計を付けない人と、私のようにスマートウォッチなら使用するという人、安くても時間が計れたらそれでいい人、くらいに分かれるでしょう。

    机も同じでしょう。デザインを優先する人や、別に無くてもいい(ノートPCでどこででも仕事出来る)人、スタンディングデスクのような機能を最優先する人など、様々になってくるのではないでしょうか。

  • 政治家は庶民的であるべきか

    岸田新総理の33万円の国産腕時計がSNSでネタになって、あっという間に逆襲を受けて鎮静化しましたが、そもそも岸田氏クラスの政治家で数十万円の腕時計を持っていない人の方が圧倒的に少ないでしょう。

    私個人はApple Watchより高価な腕時計を持っていませんし、買おうとも思いませんが、お金を持っている人が腕時計にお金を使うこと自体は特にどうとも思いません。首相が宝石入りのギラギラの腕時計を公の場でしていたら、「コイツ趣味悪いな」とは思いますが。

    33万円の腕時計が首相として不適切かどうかはともかく、貧乏人でない証しではあります。貧しい=庶民的ということでもないでしょうけれど、庶民的だから良い、庶民的ではないから悪い、という二元論を政治家への判断の軸にするのは相当に問題があります。

    庶民のことを気にかけないのは問題ですが、政治家のライフスタイルや家計が庶民的である必要はないでしょう。首相や与党や官僚は何をしても批判されやすいのは確かですが、批判するにもまともなやり方でないと逆効果になる典型のような騒動でした。

    だいたい、過去2回自民党からの政権交代を果たした新政権は、どちらも浮世離れした人が首相になりました。1993年に8党連立による38年振りの非自民政権を作った細川護熙は、戦国時代の細川藤孝から続く肥後藩主の直系子孫であり、近衛文麿の孫でもある家系で、とても庶民的とは言えない政治家でした。

    また、同じく自公政権に選挙で勝って政権交代を果たした、2009年の民主党・社民党・国民新党による連立政権は鳩山由紀夫が首相になりましたが、この人もおよそ庶民とはかけ離れた血筋です。明治期に衆院議長にまでなった鳩山和夫、戦後に首相になった鳩山一郎、外相になった鳩山威一郎と続くゴリゴリの世襲政治家な上に、ブリジストン創業者のそれなりの遺産も手に入れています。

    細川護熙も鳩山由紀夫も自分が庶民とは違うとは断言しないかも知れませんが、庶民からかけ離れた人生を歩んできたことは間違いありません。かつての自民党で総理総裁にまで上った田中角栄や鈴木善幸の方が庶民の暮らしのことを知っていたでしょう。第一、菅義偉前首相だって秋田から上京して働きながら夜間大学を出ています。

    何をもって庶民とするか、という基準そのものが存在しないと思いますが、政治家にしろ首相にしろ、庶民的でないといけないという思い込みは無理があります。吉田茂は貴族趣味で庶民的な人気があったとは言えませんが、戦後日本の路線を規定した偉大な政治家でした。

    政治家が庶民的だろうと貴族的だろうと、政治家として優れていることが重要なはずです。鄧小平の言葉として言われている、「白いネコだろうと黒いネコだろうと、ネズミを捕るネコが良いネコ」という格言にあるように、国家や国民にとって有益なら金持ち政治家でも一向に構わないはずです。

    政治家に対する批評は、あくまで結果で見るべきであって、少なくとも身に付けている腕時計の値段でどうこういうことではないでしょう。

  • 森保ジャパンの賞味期限切れを思わせる敗戦

    今日未明に行われた、サウジアラビアとのアウェイゲームに敗れた日本代表はまさに崖っぷちとなりました。3試合で1勝2敗という成績は、初出場した1998年大会以降のアジア最終予選では最悪のスタートです。

    24年前は初戦のウズベキスタンにホームで6対3で勝ち、次はアウェイでUAEに引き分け、3試合目ホーム韓国戦で山口素弘の歴史に残る美しいループシュートで先制しながらも逆転負けを喫しました。

    その辺りで「加茂監督ではダメではないか」という疑いが公然と議論されるようになり、4試合目のアウェイでのカザフスタン戦で終了間際の失点により1−1の引き分けに終わった後に、当時の日本サッカー協会の長沼健会長によって加茂監督の更迭が発表されました。

    アウェイ連戦とは言え、第5節のウズベキスタン戦は1週間後だったということもあるでしょうけれど、連戦の間でも監督交代は出来るのです。

    さて、今回の森保ジャパンの限界も限界が見えた今、JFAは24年前の決断を下せるでしょうか? 次は4日後だから新監督の余裕が無いとか、アウェイからの移動があるとか言っている場合でも無いと思いますが、まだ何とかなると思っているでしょうか?

    森保監督就任後の最初のビッグマッチであったアジアカップ、そして先日の東京オリンピック共に、満足いく結果とは言えませんでした。かといって即監督交代というほどの悪い結果でもなく、評価・判断は難しいものです。

    しかし、攻撃は微妙だが守りは何とかなるチームが、守り切れずに3戦2敗したら救いようがありません。五輪代表でも攻撃が久保堂安頼りでしたが、A代表でももはや前線の大迫が決めるかどうかに試合が掛かっている状態です。前半2回の決定機で大迫が外してしまったのはもったいなかったですが、勝てなかった理由を大迫一人に負わせるのは無理があります。

    同様に柴崎のパスミスが唯一の失点を招きましたが、それもチームの問題でしょう。初戦のオマーン戦と同じく、攻撃を読まれて完全に塞がれ、さらに守備の問題点を突いて攻撃を仕掛けられ続ければどこかで破綻します。

    サイクルとしては、森保ジャパンの新鮮味は無くなりました。ガラッとチームを変えられなかった以上は、上が手を打つしかありません。

    そもそも五輪代表と監督を兼任させて、多くの選手もA代表と五輪代表を兼任することによって、他国に森保サッカーの戦術を分析する情報を大量に提供することになってしまいました。

    ミスをした選手を選んだ監督の責任もあれば、ミスをした監督を選んだ協会の責任もあります。

    サウジアラビアから日本に戻ってきた段階で監督解任が発表されていなければ、10月12日(火)のオーストラリア戦も現体制のままでしょう。そこで引き分け以下ならいよいよ3位狙いが現実味を帯びてきます。2位を狙うにしても、残り全試合勝利しかありません。

    そして、とても今の森保サッカーで3戦3勝のオーストラリアに勝てるとは思えないのですが……、負けると監督解任なのは間違いありません。

    次の監督話をするのは良くないでしょうけれど、どう考えてもこの現状はそれが頭をよぎります。サウジ戦で解説していた宮本恒靖はフリーですね。そのツネが解任されたときに次期監督としてガンバが交渉していた大岩剛は協会で仕事していますが実質フリーです。そう言えば、西野朗もタイ代表を首になったので今は休んでいる状況ですね。

    西野監督宮本コーチとかになるとガンバサポとしては激アツですが、まあそうはならんでしょう。技術委員長の反町康治が責任を取るか、今のコーチの橫内昭展、斉藤俊秀、上野優作の誰かを昇格させるといったところでしょうね。

  • 縦糸の各国史・横糸の世界史と、縦糸の歴史・横糸の地理

    高校では社会の科目は選択制で細分化されています。社会は日本史・世界史・地理で概ねほとんどの選択が含まれるはずですが、個人的には細分化してしまっているのは学習効果としてもったいないというか、社会に出た時のために学ぶ社会科目としてはいずれも必要なのではないかと思っています。

    日本史というのはもちろん日本で生まれ、生きる日本人にとっては大切な科目です。しかし昔ならいざ知らず、現代での日本史研究は国際的な視野が必要な場合が多くなっています。昔の日本自体が他地域との交流があって政治も文化も社会も生まれて維持されていたこともありますし、国際的な比較研究は当たり前のことです。

    研究成果がそのまま日本史の教科書に掲載されるわけではないにしても、日本史を学ぶ上で日本のことだけで済むこともありません。世界史的な視野に立って日本がどのような歴史を進んできたかを学ぶ方が、得るものも大きいでしょう。

    布で言えば日本史は縦糸です。一直線に進みます。日本史と言うよりも各国における各国史です。そして世界史は横糸です。同時代においてその国とその周辺の国がどのような状況だったかを把握せずに、その国の歴史は学べません。

    歴史の科目を日本史・世界史と分けるよりは一緒に学ぶべきだと常々思ってきました。日本史だけ学ぶとマクロ的な視野に欠け、世界史だけ学ぶとミクロ的な視点が不足します。

    量を減らしてどちらも学ぶというのは難しいでしょうけれど、日本史における世界史、世界史における日本史はどちらも重要なものです。地理の科目では日本地理と世界地理を両方学ぶのに、なぜ歴史は日本史と世界史に分かれるのでしょうか?

    さらに言うと、歴史という科目は社会科の中における縦糸です。時代を縦に突っ切るものです。そして地理が横糸になります。地域の現状はその地域の歴史に立脚します。地理を学ぶ上で歴史を知っていたら地理を深く理解出来るでしょうし、歴史を学ぶ上で地理を知っていたら歴史を深く理解しやすいはずです。

    極端な例ですが、幾何学だけを学んで代数学を学ばない数学なんてあり得ないでしょう。文法だけ学んで発音を学ばない英語もあり得ません。

    多分理科も同じ理屈は出来ると思います。結局は英数国の三科目に比べて、理科社会の二科目が割を食っているのですが、脱ゆとり教育で増える学習時間・学習量が英会話とプログラミングだけに回されるのだとしたら、個人的には残念です。