平繁無忙の何でも書くブログ

  • 2021年7月2日AFCアジアチャンピオンズリーグGL第3節ガンバ大阪対チェンライユナイテッド戦DAZN観戦の感想

    第2節では強豪の全北現代相手に0-2から引き分けに追いついたガンバ大阪は、現時点では得失点差でグループ首位に立っています。第3節・第4節はタイのチェンライ・ユナイテッドとの連戦です。

    チェンライはそれまでの2戦で1勝1敗。全北に負けてタンピネスに勝ちました。タンピネスとの試合を見てみると、ガンバ戦同様にタンピネスがボールを保持して攻める時間が長かったですね。チェンライの守備は中盤がそこそこルーズなので、ガンバも結構攻撃は出来そうです。

    しかし開催直前にDAZNでの配信が決まりましたが、実際に始まってみるとJリーグのチーム以外の試合も英語音声ながら生中継も見逃し配信もしてくれるので、むしろこれまでの日本テレビ・テレビ朝日時代よりも、サッカーファンにとってはありがたい状況です。テレビ放送時代と比べて出来ないことは個人で勝手に録画出来ないことくらいでしょうか。リアルタイムでスタッツも出ますし。

    ガンバは連戦でのメンバー構成が難しいですが、2,3人は休ませてくるだろうと思っていたところ、10人も代えてきました。というか全北現代戦のスタメンがヨングォンしかいません。おったまげました。

    チェンライ・ユナイテッドはこれまでの2戦を見る限り、それほど弱くないので個人的には戦々恐々として試合開始を迎えました。

    開始40秒で倉田のクロスに惜しくも小野が合わず。こういうシーンが続けばそのうち得点は取れるはずです。小野は5分にも山本のFKに頭で合わせるも防がれました。

    序盤はペースと言えばガンバペースなんでしょうけれど、決定機がポンポン生まれるほどではありません。中盤まではまあ大丈夫。その後の最後のところで相手のDFを崩せるかが難所です。

    今日のメンバーですとボールを配球するのは流れの中でもセットプレーでも山本となります。ただ、一番違いを生み出せているのは小野ですね。というか小野以外の前線中盤ががあまりピリッとしません。

    23分には見事なパスワークで最後は倉田のダイビングヘッドでしたが枠を外れました。24分にもサイドチェンジを受けた黒川が切り込んでシュートもGKが何とかキャッチ。26分にも左から切り込んだシウバのクロスは惜しくも合わず。得点までもうちょっとなのですが。

    攻めあぐねているようにも見えますが、パターンは色々試しているようにも思えます。足りないのはミドルシュートくらいでしょう。必要以上に後ろで回し続けているわけでもありません。

    そして好事魔多しというべきか、唯一躍動していた小野が30分過ぎに突然足を痛めてしまい、スクランブルで一美と交代となりました。代わってすぐにペレイラのパスを受けてのシュートも打ちましたので、試合には入れたようです。

    サイドから入ってきて斜めのパスをゴール前で受けるという動きは左右のサイドで出来ています。そういう攻め方をあらかじめデザインしていたかも知れません。

    解説の播戸も言っていましたが、40分過ぎにちらっとお腹周りが映ったシウバはレンタル中のレジェンドを思い起こさせますね。

    結局前半はスコアレス。惜しくも得点ならず。アクシデントの小野が気がかりではあります。

    後半こそは得点を取らねばなりませんが、とりあえずガンバは交代無し。ただ、早い時間帯でパトリックや宇佐美、小野瀬の誰かは入れざるを得ないかも、と思っていたら後半のファーストチャンスをレアンドロ・ペレイラがねじ込んでゴール! クロスを上げたのはまさかの佐藤でした。

    これでだいぶ精神的には楽になります。相手の警告も増えているので、素早く少人数で攻めるか、遅攻でもリスクマネジメントしながら落ち着いて攻めればそうそう危険なことにはなりません。

    と思っていたら56分にはカウンターでシュートまで持っていかれましたので、やっぱり1点差は怖い。初戦もそうでしたが、2点差を付けるまで時間がかかると焦りも出てきます。

    GKの石川が相手に削られた時に突っかかった菅沼が警告を受けましたが、そもそもの削った行為自体が警告レベルのはずなのにファウルですらないというのは衝撃でした。

    62分にはシウバのヘディングシュート。直後には相手に綺麗なスルーパスを通されてのシュートも石川キャッチ。まだまだ試合の行方が決まりません。

    さすがに失点したチェンライが前に出てきます。ここで取れれば、と思っていたらむしろカウンターで2対3の状況になりましたが何とかCKに逃れました。

    1点は取れたもののその後の攻撃があまり良くない、というか悪くなってきました。距離感も精度も落ちてきて相手の攻撃回数が増えてきます。こういう時には、一気に個人技で何とかする人が必要なのですが、69分に黒川に代わって小野瀬、シウバに代わって奥野が入ります。

    ただ膠着状態は変わらず。こういう流れですと宇佐美あたりがいた方が面白い展開がありそうなのですが。ここ2試合は良くないですけれど。

    80分、CKの前に塚元が足を痛めてピッチの外へ。数的不利な状況で守備が続きましたが、しのいだ83分にレアンドロ・ペレイラからパトリックに、塚元から井手口にスイッチしました。試合中に2人も怪我での交代は予想外と言わざるを得ません。

    86分にFKからの連続攻撃を受けましたが最後のシュートが枠を外れて助かりました。そろそろ残り時間を気にしながらのプレーになってきます。

    アディショナルタイムに入ってすぐの相手FKも先に触られますが大きくバーの上に外れました。1つ1つのシュートにビビりながらの観戦です。

    試合終了が見えてきた94分ちょうどにゴール前に放り込まれたボールをクリアしきれずにシュートを決められて失点。そしてそのまま試合終了という最悪の形でゲームを終えてしまいました。

    同グループの全北現代がタンピネスローバーズを粉砕していましたので、この組ではもう2位狙いが現実味を帯びてきました。というか次のチェンライ戦で負けると3位に落ちます。

    今日の采配には色々批判も集まりそうですが、勝てなかった原因は2点目を取れなかったことにつきます。控えメンバーの控えの理由でもあるでしょう。とは言っても、GKの石川は良かったし最後はノーチャンス。最後のクリアミスは唯一のレギュラーであるヨングォン。言い方を変えれば、現状のガンバの実力がこの結果でもあります。

    気持ちを切り替えて、意気上がるチェンライを次の試合で叩いて2位確保と最終戦での逆転を狙うしかありません。

  • 廃業の悲劇は廃業の先にある

    昔、実家では小さいながらも会社を経営していまして、私も働いていました。時に利あらず、会社の業績も悪いままで、業界自体も右肩下がりだったので結局は廃業することになりました。

    資金繰りが出来なくなっての倒産という形ではなく、まだどこにも迷惑をかけずに負債を整理できる状況での自主廃業でしたので、それほど悲しく辛い思い出でもないのですが、まあそれでも数十年続いた会社をたたむのは良いお話には決してなりません。

    そうしたかつての経験を持つ者としては、この1年強のあいだ続いているコロナ禍で苦しむ経営者には同情すると共に、潮時を感じて廃業した人もいるのだろうなと思ってしまいます。

    大きな負債を残さずに自主廃業出来るうちに辞めてしまおう、と考えた経営者も、今回のコロナ禍では結構いたのではないでしょうか。

    倒産よりは運営上の余裕はあるけれど、先の見通しが全く立たないので店をたたむ、いわゆる自主廃業に関しては、突然の倒産ほどの悲劇性はありませんが、それでもやはり悲しい話です。

    コロナ禍に遭う前からずっと経営が苦しい状況で、いつかはたたむことになるのかなあと思っていたら、今回のコロナ禍が悪い意味での良いキッカケになってしまったとも言えます。

    自主廃業であれば、突然シャッターに貼り紙をして後は弁護士任せ、あるいは夜逃げというわけではないので、そこで働いている人や取引先や金融機関とも話をしたり準備をしたりする日数もあるはずです。

    少し先の日付を決めての廃業そのものは、メディアや政治家が騒ぐほどの困窮さはありません。もちろん悲劇ではあるのですけれど。

    むしろ本当の大変さはその先にあります。廃業しても経営者や従業員はまた別のところで働いて収入を得なければなりません。新しい勤め先があるかどうかが問題です。

    私の場合は、廃業したのは社会的に大きな事件や災害が起きたタイミングではなく、普通に次の勤め先も数ヶ月もしないうちに決まりましたが、このコロナで大半の業界・業種・企業が先の見通しが立たない時代では再就職も容易ではないはずです。

    それでもまだ、負債が無いだけでも経営者にとってはマシでしょう。

    いわゆる倒産、資金繰りが立ち行かなくなり、経営者の自己破産が含まれる零細企業の倒産については大変です。金融機関はある意味、リスクを背負って貸し出していますし、保証協会が入っていれば銀行自体には損失はありません。保証協会の運営には自治体からの資金も入っていますので、回り回って市民に負担が行くことにはなるのですが、社会維持のための運営コストでもあります。

    しかし、経営者本人はやはりデメリットというか自己破産に伴うペナルティが存在します。返済条件を変更して、少しずつ長い時間をかけて返済するように保証協会と交渉することもありますが、それはそれで結局、今後の生活の資金が減ることになります。

    経営者は上手く行った時に儲けられるのだから、ダメなときのマイナスのリスクも背負う、というのは理屈としては分かります。全く責任を取らなくていいとまで言うつもりはありませんが、それでも経営資金の融資を受ける際の連帯保証人制度は経営者やその家族・親族への負担が大きいです。

    今は一昔、二昔前に比べると、連帯保証人制度は大きく変わりました。まだ廃止になったわけではないですし、廃止したらそれはそれで保証してもらう側の企業の経営に大きな影響が出てしまいますので、すぐには替えられないのは理解出来ます。

    ただ、経営に関わっていない人間が、経営による負債の全額を背負いかねない連帯保証人になることの不自然さは、やっぱりおかしいですよね。

    法改正でなんとか変わっていきつつありますが、起業のしやすさを高めていきたいなら、廃業のしやすさも同様に高めていかないと、結局は起業する人はあまり増えないんじゃないでしょうかね。

  • 志村けんという稀代のコメディアンの銅像に思うエンターテインメントの永遠性

    昨年、新型コロナウイルスにより亡くなった故志村けんさんの銅像が、故郷の東村山に建てられたことがニュースになっていました。

    ただ、志村けんという稀代のコメディアンを讃えるのに、銅像建立が果たして本当に一番適しているかというとちょっと疑問に思えます。

    讃えること自体はもちろん素晴らしいことです。銅像を建てて讃えるべき偉人であることは疑いありませんが、銅像という手段よりも、もっと向いているものがあるような気がします。

    昨年のBLM運動では、過去の偉人らの銅像が黒人差別・奴隷制度・植民地主義の象徴として糾弾され、いくつかは倒されて破棄されました。それは、過去の価値観が現代、そして未来とは全く異なっていることの証しにもなります。銅像は偶像であり崇拝されやすくなります。それと同時に、ひっくり返せば憎悪の対象にもなりやすくなります。

    現在としては、志村けんの銅像は、建てるに値する十分な理由は存在します。しかし未来もその理由が存在し続けるとは限りません。動かない、笑わせてくれない志村けんの存在に違和感を覚えてしまいます。

    志村けん・ドリフターズの栄光時代が、私自身の少年時代とドンピシャに重なりますので、今の10代、20代の人たちとはまるっきり志村けんに対する思いや憧憬はかなり異なると思います。

    昭和の後ろ半分はテレビの時代でした。その30年強のうちのさらに半分はドリフターズの時代と言っても良いくらいでした。

    しかし、その直後の1980年代から90年代になっていくにつれて、志村けんのテレビ界や一般視聴者の見方は大きく変わりました。ゴールデンタイムの番組が終わった後はテレビからも冷たい扱いを受けた上に、週刊誌や口コミで死亡説まで流行するほどで、旬を過ぎた、盛りを過ぎた芸能人だと見なされていました。

    その後はそこまで酷い状況ではありませんでしたが、全盛期に比べると落ち着いていました。本人で仕事量をセーブされていたのかも知れませんが。

    コメディアン、コントの大御所としてはまだ若い70歳での死去というのは、残念と言うより他ありません。間違いなくテレビスターでした。

    それなのに、そのテレビという映像コンテンツで活躍した人を、動かない銅像で一ヵ所に固定することが、本人を讃えることになるのでしょうか?

    コメディ、コントをずっとその後も見ることが出来るのが一番の供養というか、動き続けて笑わせ続けるのがその真髄だと思うのですが。

    テレビという、移ろいやすいメディアで活躍し続けた人の銅像が出来ました、と報じるテレビニュースは、エンターテインメントのヒーローを最も皮肉な形で固定化しているのではないでしょうか。

  • 2021年6月29日AFCアジアチャンピオンズリーグGL第2節ガンバ大阪対全北現代モーターズFC戦DAZN観戦の感想

    ガンバサポに「全北現代との試合の思い出」を聞くと、おそらくほとんどの人は2015年準々決勝第2戦に言及するのではないでしょうか。

    あの時は宇佐美がホームでの第2戦で出場停止、第1戦はアウェイで0−0だったので勝つしかない試合でした。2−1とリードしてジョンヤを守備固めに入れたら、後半44分にウーゴ・ベラに決められて2−2。アディショナルタイムに総攻撃を仕掛けて、自陣にいる遠藤から前線に上がったジョンヤにパス。ジョンヤがポストプレーで上がってきた米倉にラストパス。米倉がファウル気味のタックルを我慢しながら決勝点を決めた、劇的な展開の試合でした。

    さて、そんな良い記憶もありつつ、2006年のACLではアウェイでの逆転負けのあった全北現代との試合が、この2021年でも組まれました。

    ACLでの第2戦に挑むガンバは初戦から奥野とヨングォンを入れてきました。スタメンを見るに3バックのようですが、対戦相手や試合展開によって4バックと3バックを併用するのですかね。

    このグループリーグの大一番でのキックオフですが、カメラが映っていない開始1分でいきなりの失点。もはや訳が分からないというか3バックなのかどうかのチェックすら出来ないタイミングでの失点となってしまいました。

    このグループで一番強い相手に開始1分でビハインドの展開とか、いきなり感情が消えた表情になってしまいましたが、何とか前半のうちに追いつければ良いのですが。

    その直後からはガンバがボールを持って敵陣でプレーできています。8分には右コーナーキックから相手のクリアミスで井手口のシュートがあるもGKに防がれました。

    その後もガンバが攻める展開が続きましたが、17分に相手の連続シュートの2本目が井手口に当たって東口も届かないところに決まって0-2。早くも絶望的な展開になってきました。例えグループ2位になるにしても、5組中3組の2位でないとダメですので、負けるだけでなく得失点差が悪くなるのはさらにダメです。

    19分には今度はガンバが連続でシュートの場面ですが、小野瀬のシュートはGKのパンチングで弾かれます。

    後ろでも中盤でもボールは持てて結構深い位置までも攻撃は出来ますが、全北現代が最後のところはがっちり締めているため、ゴールが奪えません。

    それだけならまるで昨年のガンバを相手にしているようなものですが、たまにある全北現代の攻撃の精度があってカウンターの怖さを感じます。

    と思っていたら、26分に左サイドの藤春から100%のクロスが出て、中央でドフリーのパトリックが初戦に続いて頭で決めました。これで1−2。何とか戦えるスコアに戻せました。

    その直後の29分にも左サイドを突破してのシュートは惜しくも防がれました。

    しかし、相手が守る展開とは言え、ガンバがここまで攻め続ける試合というのは今年どころか去年も無かったかも知れません。

    31分にもパトリックが決めて2−2。これも左サイドで作って宇佐美のクロスを矢島が右で落としてパトリックが合わせて前半のうちに同点に追いつけました。

    これで全北も出てくることになりますので気をつけないといけません。その代わりガンバも無理して攻める必要は無くなりました。

    しかし初戦の主審と違い、ガンバの選手が強く当たっただけではファウルを取られないのは助かります。初戦が変だったとも言えますが。

    39分、ちょっと嫌な感じの全北の攻撃がゴールキックになって途切れてすぐに、昌子が東口と打ち合わせていました。多分、今のチーム状況が良い感じといわれるのはこういうところなのでしょう。

    その後はお互いチャンスがあるも決定機は無く2−2で前半終了。展開的に意気が上がっているのはガンバの方です。最悪の試合の入り方をしましたがよく挽回しました。

    全北現代との戦いは久し振りですが、ある意味典型的というか、中盤省略気味で高いボールを入れてくるのと、時間がかかればサイド攻撃、というパターンを徹底してきます。

    ガンバは復活した藤春が君臨する左サイドが完全に攻撃の中心になっています。というかこの2試合の得点全てが左サイドからのクロスです。戻ってきた藤春の重要性に今さらながら気づかされます。前節の2点目は藤春が下がった後でしたが。

    後半開始。ガンバは交代無し。まずは試合の入りを慎重に。

    50分の相手FKになったところで藤春が右足を痛めてしまいました。すぐに黒川とスイッチ。長引く怪我で無ければいいのですが。

    右サイドからの攻撃も出来ていないわけではありません。あとちょっとのところです。

    後半は一進一退ながらお互いに決定機も無く我慢の時間帯が続きます。2−2になってからもガンバがボールキープ気味ですが、前半途中ほどの状況ではありません。

    67分、ガンバが2枚替え、矢島と倉田、パトリックとレアンドロ・ペレイラを入れ替えます。

    69分、ペレイラの落としを宇佐美が左足で狙うもバーの上。ちょっと疲れている感じもしますが、入れ替えるとしたら小野でしょうか。

    その後、矢島が抜けたからかガンバも比較的早めに放り込むパターンが増えてきました。この辺は残り時間とリスクテイクを考えながらの部分もあるでしょう。

    75分過ぎくらいからは、全北が明らかに引いてきました。前からのプレスに来ません。攻撃に人数をかけずに守ってカウンター狙いです。この辺の割り切り方は見事です。

    85分にヨングォンが軽率なプレーでボールを奪われて相手の9番にドリブルで持ち込まれてもつれて倒しましたがノーファウル。助かりました。直後にはガンバのチャンスでしたがクロスは合わず。

    お互いに低い位置でのミスが致命的になる時間帯になってきました。

    88分にもクロスに頭で合わされますが東口がキャッチ。ガンバの方はラストプレーで息が合わずにシュートまで持っていけないのが気になります。

    85分過ぎから全北が一気に前に出てきました。残り時間少ないところでの勝負をかけてきた感じです。

    92分にガンバが小野とウェリントン・シウバを入れて宇佐美と井手口を下げました。前線での運動量ならシウバよりも塚元だと思いますので、単純に守備だけのタスクではないはず。

    と思いつつも結局2-2で試合終了。大一番は引き分けに終わりました。

    開始直後の失点、そして攻めながらも失点してさらにキツくなりましたが、前半のうちに追いつけたのは今のガンバの状態が悪くないことの証しです。もちろん2失点自体は問題ですが。

    引き分けでしたがマン・オブ・ザ・マッチは2得点で試合を振り出しに戻したパトリックでしょう。チームとしては2試合で4得点ですが3つがパトリックですので、依存度の高さは良し悪しです。また藤春の怪我も気になります。

    今日勝てていれば、次のチェンライユナイテッド戦でメンバーを大幅に変えるプランもあったと思いますが、ちょっと難しいですね。井手口や宇佐美くらいでしょうか。

    ともかくひとまずは最低限の結果は掴みました。第3節・第4節はチェンライとの連戦です。1位突破にはここでは連勝が必須です。まずは次の試合で勝つことです。

  • 21世紀は薬(に関する諸問題)の時代

    医学も重要だが薬学も同じくらい重要、ということはこの1年以上続くコロナ禍で誰もが認識できたことではないかと思います。

    今は報道でもワクチン一色になってしまっていますが、新型コロナに対するワクチンだけではなく症状を改善する特効薬ももちろん重要です。

    ワクチンを接種したら100%新型コロナに感染しない、というわけではありません。インフルエンザ同様、感染する人はしますし、変異したらさらに感染しやすくなります。

    それでも、全くワクチンを打たない場合と比べれば、感染しにくさは段違いですので、どう考えてもワクチンを国民の大半が接種するまではどうしようもないだろう、と思っていましたが、未だに意外とワクチン嫌いの人がいるのはまあまあ驚きです。

    他のワクチンによる副反応で苦しんだ経験がある人やその人の家族なんかだったら気持ちは分かります。新型コロナに感染する可能性と、新型コロナワクチンの副反応で被害を受ける可能性のどっちを天秤にかけるかです。

    不幸中の幸いと言って良いか分かりませんが、現在の日本では、拒否する人を拘束して無理矢理ワクチン接種するような強権国家ではないので、どうしても無理な人は拒否しても良いとは思いますが、陰謀論を唱えて嫌悪する人はどうにかならんものですかね。

    他の分野はともかく、ワクチン開発・接種までのスピードやスムーズさを考えると、現代日本は間違いなくその分野での先進国ではありません。昭和の終わりには国民全体がターゲットになりそうな感染症をほぼ撲滅できていた清潔国家だからこそ、感染症・ワクチンに関しての進化が諸外国よりも遅くなっていたとも言えるでしょうけれど、今後はさすがにマシになってほしいものです・・・なりますかね?

    昔読んだ星新一のエッセイで、21世紀は薬の時代になるのではないかと書かれていました。星新一は父親である星一が創業した星製薬の御曹司(色々あって倒産後の処理は大変だったそうですが)で、解剖学書の小金井良精の孫、作家・医者の森鴎外の妹の孫でもあり、自身も東京大学農学部でペニシリンなどの研究もしていたそうですので、薬学に関しては一家言どころではなく知識があったはずです。

    ともかく、21世紀が薬の時代になるというのは、現状を見るに悪い意味で実現しそうです。

    少なくともワクチンに関しては、製薬会社における化学・生物学・薬学だけの問題ではなくなりました。開発には高度なシミュレーションが必要となり、数学や物理学、それを使うスーパーコンピュータを扱う能力も必要ですし、新薬承認に関しては政治力学も関わります。ワクチンパスポートがどこかで実現すれば、国際問題・外交にも影響が出てきます。ワクチン接種には宗教学・哲学的な命題も含まれますし、副反応に関しての被害救済の社会運動や訴訟を考えると法律学、社会学も範疇に含まれます。

    今のコロナ禍から脱していない状況で、次の感染症に怯えてもしょうがないですが、また次の大規模な感染症が発生するまでに、多くの問題が解決できるでしょうか。

  • あえて隙間を作る

    隙間があれば、ズレや衝撃を吸収できます。それは石垣のような建築物だけの話だけでもなく、人間関係、パーソナリティにも共通します。

    隙が無い人、完璧主義な人はなかなか近寄りがたいものがあります。頼りには出来ますが、完璧さを他人にまで求めるように思われると、遠慮や敬遠してしまいます。ちょっとくらい隙がある方が、親しみやすいものです。

    隙間・隙があることで親しみやすさは生まれます。「隙」と「好き」の駄洒落みたいになってしまいますが、人格的な隙間は人が近付くとっかかりになります。

    とは言っても、わざと隙を作るのは難しいです。天然ボケをかます人が自分は天然じゃないと主張する一方で、自分が天然だと言い張る人はまず間違いなく天然ではないことと似ています。

    じゃあ、隙があればオールオッケーかというともちろんそうではなくて、与しやすいと見下されることもあるでしょうし、嫌な人、合わない人だって近寄ってきます。石垣だって隙間があるから手をかけて侵入してくる敵がいます。

    敵とは言わないまでも、自分を守るために殻を固くして、隙が全く無いようにすると、結局そういう完全無欠な人は人を寄せ付けません。完全無欠な城は攻め寄せられないでしょうけれど、そうなるとむしろ思ってもみない方向から攻略されることになります。内部にスパイを侵入させたり、内通者を作ろうとするでしょうし、遠巻きにして兵糧攻めにしたり、外交的に孤立させたりすることで開城させようとします。

    人間関係でも似たようなものでしょう。何をしてくるか想像が付かないと対処も難しくなります。攻め方が予想できる方が、攻められたときの対処もたやすいのです。

    隙があるように見せて実はそれは防御可能な隙であって、それを見せることでメリットもありつつも、隙によって起きうるデメリットはちゃんと対処出来るような人間であれば、一番望ましいのでしょう。そう簡単にそんな人間にはなれないでしょうけれど。

  • 2021年6月25日〜26日AFCチャンピオンズリーグGL第1節タンピネス・ローバーズFC対ガンバ大阪DAZN観戦の感想

    6月半ばになっても今シーズンのACL(AFCチャンピオンズリーグ)の日本国内での放映が決まらず、参加チームのサポーターはやきもきしていました。もしかしたら今年はテキストでの速報しか無いかも……、と覚悟も決め始めたところに、DAZNがACLの日本国内独占放映権を取得したと発表がありました。しかも8年間!

    それまでは日テレ、それより前はテレ朝がBSやCSを使って放送してくれていましたが、多分大した利益にならないというか赤字だったのでしょうね。DAZNの英断はJリーグサポーターにとって大きな助けとなりましたし、また来シーズン以降はやきもきする必要も無くなって、DAZN契約者にとっては万々歳の結果となりました。

    そのACLの東地区は、タイとウズベキスタンの2箇所に分けての集中開催となりましたが、オーストラリア勢が感染のリスクのために辞退したこともあり、チームの組み分けが元の予定とは変わりました。

    ガンバは韓国の全北現代、シンガポールのタンピネスローバーズ、タイのチェンライが入るグループHであり、この組は遠いウズベクの地での試合となりました。

    既に名古屋のいるグループGやセレッソのいるグループJは試合が始まっていますが、ガンバは日本時間6月25日23時から初戦となりました。

    日付をまたいで行われるACLの試合の思い出となると、2008年の準々決勝アル・カラマ戦です。地中海に面する国とのアジア内での試合という、極東の人間からすると「ちょっと何言っているか分からない」状態になりますが、本当に広い地域です。

    その時でもシリアは以前の内戦の余波があって危険な状態でしたが、その後のもっと激しい内戦と諸国介入、ISの侵攻によって、2008年がまだマシな状態だったと思えるくらいの状況となってしまいました。

    そういった色々な思いもあるACLにようやくガンバが復帰しました。

    スタメンには高尾と藤春が戻った4バックになりました。リーグ戦では3バックに戻してようやく勝てるようになったところですが、本来のサイドバックが戻ってきたのでこのフォーメーションは納得出来ます。

    まずはキックオフ直後から前からプレスをかけていき、1分過ぎに早くも宇佐美がシュート。リーグ戦で溜まっているであろう鬱憤を晴らす試合にもなってほしいものです。

    3分にも前で奪った流れからパトリックのシュートが相手に当たってポスト。

    その後は落ち着いたというか、タンピネスローバーズの守備ブロックを崩せず、むしろ相手がボールを持つ時間も増えました。

    13分には高い位置で奪って最後は宇佐美が打つもDFのブロックに遭います。

    決定機はいくつかありますが得点は奪えず。タンピネスローバーズの攻撃は昌子を中心にアタッキングサードでは自由にさせていないので怖さは感じません。

    21分には小野瀬がクロスに見せかけたシュートを狙いますがこれも惜しくもバーに弾かれます。

    タンピネスローバーズはGKから細かくつないで中盤から一気に裏を狙ってくるので気が抜けません。ロングボールをひたすら蹴り込んでくるのも怖いのですが。

    と思っていたら、26分に左サイドで藤春が一度抜けなくても粘って抜いて上げたセンタリングをパトリックが頭で合わせてようやく先制できました。ガンバとしても久し振りのヘディングでのゴールとなりました。

    30分〜34分にはタンピネスローバーズの波状攻撃が続きました。一気にここで劣勢になってきました。失点したら前掛かりにするというプランが元からあったのではと思ってしまうくらいに状況が急変しています。

    受けて立ってしまったガンバですが、最後にはクロスを東口がキャッチして何とか流れを切りました。

    しかし良い場面はたまにあれど、良い時間帯がほぼありません。相手のブロックがしっかりしているのもあります。ただ、大外で藤春や高尾が裏を取る動きをした時に良いタイミングで中盤からボールが出ればビッグチャンスになりそう。なりそう止まりなのですが、ここが一発通れば綺麗に決まるはずです。

    結局1点リードで前半終了。悪くはないですがさして良くもない前半でした。ただ決定的なシュートはいくつかあり、枠に阻まれたのも2回ありましたので、チャンスの数自体はそれなりにあったので、最後の攻撃は良いです。むしろアタッキングサードに持っていくところまでの展開が問題でしょう。

    守備は30分過ぎの押し込まれ続けた場面でしのげたのが大きかったです。あそこ以外はそれほど問題はないですが、昌子の守備能力にかなり負うところが大きいのが気になります。

    後半開始では選手交代無し。1−0の展開は怖いので早くに追加点が欲しい状況です。開始直後から前半同様ガンバの攻勢で、CKからパトリックのシュート、その後に井手口のシュート、CK、CKと続きましたが得点にはならず。

    ずっと前から思っていますが、セットプレーの第一キッカーが宇佐美はあまり良くないというか、あんまり合わない気がするのですけれどどうなんでしょうか。こぼれ球を一発で決められるシュート力も宇佐美は持っているのですから、キッカーは矢島で良いと思うのですが。

    51分に小野瀬がフリーのパトリックに合わせますがヘディングシュートは右に外れてしまいました。

    61分には相手の危険なヘディングシュートもありましたし。1−0でずっと続くのは良くないですねえ。攻撃の人数は足りていて、シュートチャンスもあるのですから後は最後の質の問題です。

    66分には高い位置で井手口が奪ってダイレクトでパトリックに入れるも、パトリックは触っただけでGKがキャッチ。後半のパトリックは惜しいと言うより勿体ないと言う感じ。その直後に宇佐美のシュートのこぼれ球をパトリックが押し込むもオフサイド。

    71分にも宇佐美が左から巻いたシュートを打つもポストに三度阻まれます。今日のガンバはツキはないですね。

    74分に矢島と小野瀬を下げて、小野と奥野を入れました。奥野で中盤の守備を強化子、小野で前線の攻撃の種類を変える意図でしょうかね。

    81分にパトリックと藤春に代えてレアンドロ・ペレイラと黒川が入りました。藤春はまだコンディションが100%ではないのかも知れません。

    後半は選手間の共通意識がちょっと食い違うシーンが前半より多いように思えます。チャンスはあるのですけれど、相手との単純な選手個々の質の違いで作った決定機とも言えます。

    88分についに、倉田の左サイドからのクロスにレアンドロ・ペレイラがドンピシャで頭で決めました。

    これで2−0。あとは時間を使いながら試合を終わらせることを第一に考えつつ、前線の選手だけで得点出来れば尚良し、という状況になりました。

    91分に倉田からウェリントン・シウバにスイッチ。もう少し早く倉田を下げて次の試合のことを考えたかったですが、そんな試合展開ではなかったので仕方ないですね。

    試合はこのまま2−0のガンバの勝利で終了。危なげないわけではありませんでしたが、終わってみれば相手の危険なシュートというのはわずかでしたし、ゴールの枠に当たったシュートも三度もあったのですから、ボール支配率ほど良くない試合だったとも言えません。

    むしろ、いつでもタンピネスローバーズの細かくつないでくる攻撃が一番の驚きでこの試合のトピックでした。

    個人的マン・オブ・ザ・マッチは決めづらいですが、見事なクロスで先制点を生んだ藤春とします。久々の先発でしたし。倉田藤春が元気な左サイドは良いものです。昌子のすごい守備は毎度のことなのでだんだん麻痺してきているような気もします。

    ともかく、大事な初戦でしっかり失点せずに勝てたことを喜びましょう。

    次は日本時間で29日午前1時の全北現代戦です。やはり、国際試合、ACLは緊張しますが勝てた時の満足感はいいですね。次も勝ってグループリーグ突破を視野に入れられるよう期待します。

  • 新しいWindowsとMicrosoftの今後

    Microsoft社が、米国株式市場の歴史上でAppleに次いで2社目の時価総額2兆ドル企業になりました。

    https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-06-22/QV4BZPDWX2QL01

    そしてその数日後の今日に、Windows10に次ぐ新しいWindowsが発表されました。

    https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11

    数週間前から断続的にリークが相次いでいて、名称がWindows11になるとか、アイコンの一部がフラットデザインになるとか、謎のISOファイルまで流出するダダ漏れ状態でしたが、ともかく発表に相成りました。

    実際に使ってみないと使用感などは分からないでしょうけれど、Androidアプリも利用出来るというところが、一般人にとっては目玉の機能でしょうか。奇しくもAppleSilicon搭載MacがiOSアプリを使えるのと同じ感じになるのでしょうか。

    まあ、ともかく、今回のWindows11でも、Windows10からのアップグレードは無償となりました。Windows10以降の方針として、OSアップグレードでは売上を求めないというMicrosoftの方針は維持されました。ユーザーとしてはありがたいことです。ただ、現行のWindows10が動いているPCなら何でもWindows11にアップグレード出来るわけではありません。

    Windows11ではシステム要件がWindows10よりも厳しくなりました。しかし、Windows10の時代が長かったため、今のPCユーザーが利用しているパソコンであればまず問題無いでしょう。

    たまに、ろくでもないスペックのPCが中古品とか再生品とかで売られていますが、広告表示は規制をかけた方がいい気がします。AtomのCPUで高性能4コアCPU搭載!というのはあまりに酷い。

    自動車なら車検がありますが、パソコンやITデバイスにはありません。Windows11が動かないPCは、自動車で例えれば時速60キロまでしか出ない車のようなものでしょう。軽自動車どころではありません。

    かつての自動車業界は、勃興期では規制もへったくれもありませんし、利用者の技術や意識、道の整備も追いついていませんでしたが、現代にメチャクチャな車を出したら非難囂々でしょう。そもそも法律と自主規制でそんな自動車が出てくることはありませんが。中古車でも十分にチェックして法的基準をクリアしたものしか売られていません。

    パソコンやスマホなどでも、ある程度のスペック以上でないと、少なくとも新品・再生品を名乗ってはいけないような規制はあってもいいと思います。中古品として売るにしても、何が出来るか、何が不便かということも明記すべきでしょうし、それが出来ないレベルものなら全てジャンク品とすべきです。

    Windows11はシステム要件を上げたので、現在流通しているパソコンの中にはアップグレード出来ないものも結構ありそうです。少なくとも、Windows11にアップ出来る/出来ないを明記することを法律とまではいかなくとも、何らかの規制はあった方がいいです。それと共に、現行のWindows10が2025年でサポート終了になることも、Windows11にアップグレード出来ないPCには明記しておくべきでしょう。

    今回のWindows11が選択した大幅なインターフェイスの変更が、かつてのWindows VistaやWindows 8を思い起こさせますが、どちらのWindowsも世間的には失敗と見なされたOSですので、Microsoftとしてはそうはしたくないでしょう。その2つを今さらですが擁護すると、Vistaは当時のPCスペックでは重すぎただけで出来は良かったですし、8は批判を浴びてすぐに8.1になりましたがタブレット向けに振り切りすぎただけでした。今回の11は、スペック要件を上げたVistaや、タブレット利用に寄りすぎた8の要素も含んでいますので、さて、どうなるでしょうか?

  • 報道の自由と大学の自治

    旭川医科大学で北海道新聞記者が逮捕された問題は、報道の自由を巡る問題になっています。この逮捕に反対・抗議している人は不当逮捕だと憤っていますし、逮捕に賛同している人は不法侵入なのだから正当な逮捕と見なしています。

    結局これも事件を巡る問題と言うよりも、問題を元にして反権力と反マスコミがそれぞれのクラスタで騒いでいるようにも思えます。

    私自身は、こういう感じの、入るなと言われている場所に密かに侵入して特ダネを取ってくる取材手法もアリだとは思います。実際にそうやって出来たスクープも過去にいくらでもあるでしょうし、そのスクープによって巨悪が暴かれるケースもたくさんあったはずです。

    そもそも脛に傷を持つというか、ヤバいことをしている側がマスコミに取材されたくなくて拒否するのは当たり前です。それを素直に受け入れていたら取材もニュースもメディアも成立しません。

    多分、これまでのそういったスクープの場合でも捕まった記者もいるでしょうし、捕まらずに上手くやったケースの方がはるかに多いでしょうから、今回の記者がただ単に下手くそだったとも言えます。

    ただ、今回の逮捕が不当な権力の行使なのかどうかは私には分かりません。まさか新聞記者は、日本中・世界中のあらゆる場所に無許可で入って逮捕されない権利を持っているというわけでもないでしょう。

    とは言っても、逮捕までしないといけなかったのかという疑問はあります。出ていけと言われても記者が出ていかずにどうしようも無かったのか。

    結局事件の詳細が分からないので何とも言えない部分が大きすぎます。

    正当か、不当か。少なくとも、記者本人や北海道新聞社が不当逮捕だと訴えているならマスコミ業界が団結して訴えるということは分かりますが、まだその段階でもないと思うのですが。

    後は大学の自治・自由の問題にも関わってきます。戦前戦後を通じて、大学に対する権力の行使は大学の自治を脅かすものとして批判されてきました。

    大学内に警察が入ることは不当とされて、大学内にマスコミが入ることは正当とされるというのは無理があります。警察と報道は違う、という理屈もあるでしょうけれど、侵入される側としては大差ない気がします。

    大学の自治と報道されない権利というのは両立出来ないものでしょうか?

    ただし、今回の旭川医科大学はそもそも大揉めの学内でしたから、取材は正当だと取材する側としては言えるのでしょうけれど、そうなると大学の自治や報道の正当性はマスメディア側のみに決定権があることになってしまいます。

    取材の正当性は誰が決めるのか。

    今回の事件も、正当なのか不当なのかを決めるのは、法的には結局裁判次第ということになりますが、その裁判に関する取材で、是非マスメディアの人たちには侵入しては行けない場所に侵入してみてほしいですね。

  • 無報道陣のオリンピックはアリかナシか?

    東京オリンピックが近付いてきました。制限付きの有観客での実施になりそうですが、観客に関する問題は観客が密集することによるクラスター発生の可能性です。これについては、日本ではプロ野球とJリーグで1万人規模での実証がありますので、入場前のチェックを厳しくすればそれほど怖くはないかも知れません。一応先日、こういうことを書きましたが、無鉄砲な人が出てこないことを祈ります。

    https://hrsgmb.com/n/nce5be92014ea

    オリンピックはスポーツであり、スポーツである以上は競技者が当然のことながら存在します。その選手と観客は基本的には直接触れ合いません。屋内競技でも換気に気をつけるでしょうし、観客と選手の間の感染ということはおそらくですがほぼあり得ないと思います。

    一方で、選手同士の感染というのはあり得ます。当たり前ですが、密もなにも、接触するスポーツであれば感染のリスクは絶対あります。競技の前にも後にも、検査に次ぐ検査をするでしょうし、これはスポーツを行う以上、五輪だろうとなかろうとどうしようもないリスクは残ります。選手の側にいるコーチら関係者も同様でしょう。

    そして、オリンピックは選手と観客だけで行われるわけではありません。その競技の様子や選手の声を伝えるマスメディアの人たちがいます。報道陣は観客よりも選手の近くにいます。そしてインタビューや取材で密な状況にもなりかねません。それによる選手から報道陣、報道陣から選手への感染のリスクも出てくるはずです。

    東京オリンピックの実施の是非、加えて有観客での実施の是非についてマスメディアの人たちが異論を唱えるなら、マスコミたる我が社は東京オリンピックの取材を一切しません、と啖呵を切るところが出てきても良いと思うのですが、そんな会社は無さそうです。

    日本国内のマスコミだけではなく、世界中から取材のための報道陣が来ます。そして選手や関係者ほど厳しい規制をされない記者やカメラマンたちは、競技が行われていない時はどこに行くのか、どこに居ることになるのでしょうか?

    バブル方式によって隔離されている選手団のように、報道陣も隔離する必要はないのでしょうか?

    選手・関係者たちと日本の一般社会とを悪い意味で媒介してしまう役割を、図らずも心ならずも果たしてしまいかねません。

    私自身は、今夏の五輪開催及び有観客での開催には反対ですが、ただ、反対するマスメディアの人たちが本人ではなくとも同僚たちが、いつも通りに取材する前提でいるのには疑問を覚えてしまいます。

  • 「読み書きそろばん」から「検索・タッチタイプ・プログラミング」に

    「読み書きそろばん」は、江戸時代の寺子屋から昭和の時代の習い事として、子どもに求められてきた技能です。平成を経由して令和になった今の時代でも、
    ・文章を読む
    ・文字を書く
    ・計算をする
    という3つはもちろん必要です。そろばんは電卓、次いでコンピュータの普及によって、仕事や生活で必須な技能ではなくなりましたが、数字に対する強さを得たり、指を動かすことによる脳への刺激といった観点から、新設される教室もあるようです。

    紙の本を読む、紙にペンで書く、自分で計算する、という作業自体を否定するつもりはありませんが、今後の必須技術としてはまた異なってくるのかなと思います。

    このデジタル時代にあえて対応させるなら、「読み書きそろばん」ではなくて、「検索・タッチタイプ・プログラミング」でしょうかね。

    読む作業が無くなることもないですし、むしろSNS全盛期の今では長い文章を読めなくなっているという問題もありますが、情報が無限に溢れる時代では、自分が求める情報を適切に素早く手に入れる技術が真っ先に必要です。

    GoogleやらbingやらDuckDuckGoやら、一昔前よりは検索エンジンは減りましたが、まだ複数種類は存在します。また、ANDやOR、除外の「-」などの検索演算子を使いこなすことも、適切な情報に素早くたどり着くには欠かせません。検索キーワードを正しく高速に思いつく能力が一番求められる時代になります。

    技術的なことだけではなく、検索した結果の評価というか、フェイクや劣化コピーのような情報は除外しないと時間の無駄だけではなく、自分にとっても悪影響があります。

    タッチタイプも情報「生産」には必要です。情報を消費するだけならスマホやタブレットで見ているだけでいいですが、デジタルな何かを作るのならパソコン、少なくとも外付けキーボードは大事です。

    キーに印字されている文字を見ずに画面だけを見ながらキー入力するタッチタイピング技術は、文字を書く速さと正確さに匹敵するでしょうか。

    タイピングそのものも、単にローマ字入力するだけではなく、各種装飾キーやショートカットを組み合わせて使えば、作業能率が格段に向上します。

    プログラミングが必須技術というのは、もはや政府のお偉方のお役人のお墨付きがありますので言うこと無いでしょう。そうは言いつつ、

    https://hrsgmb.com/n/n27cb14688760
    こんなnoteも前に書きましたが。

    プログラミングだけやっていれば良いとも思いませんが、プログラミングするにあたって必要な素養は、誰もが持っていた方が良いかもしれません。論理的思考、可読性のあるコード、他人への情報の引き継ぎや他人に説明する能力などは当たり前のことですが、計算能力やコードを書く能力とはまた別です。

    Excel方眼紙のような、デジタルの皮を被った超絶アナログ思考で作られたなんちゃってデジタルファイルの存在を消していくには、今後の教育にかかっているかも知れません。

    なまじExcelが表計算以外の作業もそこそここなせるからこそ、何でもExcelでさせようという圧力が生まれます。一から全てのコードを書く時代ではなく、ライブラリや開発ツールを使って時間と労力をいかに減らすかが重要な時代になっています。素人でもアプリやウェブサービスを作れるローコード・ノーコードツールもますます増えていくでしょうけれど、Excelこそ最も普及したローコード・ノーコードツールとも言えるでしょう。

    必須技術としては「プログラミング」というよりも「アプリ・サービス開発」と言う方が正確かも知れませんが、あまりに語呂が悪いので止めておきます。

    ともかく、学校でも家庭でも私教育機関でも、英語や数学などと混じって、「検索・タッチタイプ・プログラミング」は今後どんどん求められていくでしょうね。

  • 名前から性能が分からない今時のCPU、性能差を消してしまったM1チップ

    IT昔ばなしをしますと、以前のCPUは名前と型番でおおよその性能が分かりました。今ほどCPUの種類がなかったからでもありますが、名前(80386とかPentiumとか)とクロック周波数を比較すればどちらの方が性能が上か、処理速度が速いかの判断は容易でした。基本的には周波数の大小で判断出来ました。

    CPUコア数なんて考えもしなかった時代の話です。また、消費電力とそれに伴う廃熱も、今ほど頭を悩ませる問題ではありませんでした。98時代はCPUはむき出しや、ファン無しのヒートシンクのみでしたし。

    それが今では、CPUの名前、世代、周波数、コア数など詳細が分かっても、実際の性能比はベンチマークテストをしてみないと分かりません。そんなことを気にするのはマニアだけ、とも言われそうですが、実際に最新パソコンと銘打たれてAtom搭載しているものよりも、5,6年前の中古のCore i5搭載パソコンの方が圧倒的に高性能という時代においては、それなりの知識を持っていないとぼったくられます。

    今で言えば、Core iシリーズのものであれば、まあゲームや動画編集でもしない限りは使っていて大きな差が出るとは思いませんが、パソコンにはCPU以外にもメモリ、ストレージ、画面サイズ、画面解像度、GPU性能など様々な価格決定要素がありますので、CPU性能だけで売られている値段が決まるわけでもありません。このパソコンとあのパソコンの値段差はどこから生まれるのか、ということはスペックシートを見比べた上で、後はメーカーのブランド力の違いとなります。

    パソコンだけではなくスマートフォンでも同様で、SoC(システムオンチップ)の型番と周波数だけでは、どれくらい処理性能が高いのかが分かりません。ベンチマークをまとめた表を見ないと、全てのSoC性能を覚えていない限りは分からないのです。スマホでも結局、ストレージ、メモリ、画面サイズと解像度以外にも、バッテリや生体認証、充電方式、カメラなど、差別化を図る機能は山ほどあります。

    結局、性能比とそれに伴う価格差は、それなりに詳しくならないと分かりません。80年代、90年代のパソコン市場を思い返すと昔は分かりやすかったな、という懐古になってしまいますが、Appleが昨年出したAppleSilicon、いわゆるM1チップがさらにややこしさを増します。

    ややこしいと言ってしまいましたが、見方を変えれば逆にシンプルです。なにせ、MacBook Air、MacBook Pro、Mac mini、iMac、iPad Proに同じM1チップが搭載されるのです。正確にはGPUが7コアと8コアで分かれますが、これはおそらくシリコンを製造したときの歩留まりの差で分けているだけで、製造工程は同じはずです。

    さすがにこれから全てのApple製品に同じチップが載るわけでもないでしょうけれど、IntelMacと比べてチップの種類は減りそうです。

    後はストレージ、メモリと製品カラーで選ぶだけになるのなら、それほど詳しくない人が知識不足の割を食わない、ぼったくられない時代になっていくのかも知れません。

    まあ、値段を絶対視する人はそもそもApple製品を選ばないような気もしますが……。