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  • 日傘を巡る男女の違いの一考察

    昨年の夏と今年の夏は、朝の通勤時に日傘を差しています。最寄り駅から職場まで結構歩くので、朝の日差しとはいえ、ずっと日光を浴びながらの通勤は厳しいものです。ということで急な雨のために持ち歩いている小型の晴雨兼用折りたたみ傘を、晴れているときに日傘として使うようになりました。

    それでも暑いことには変わりないのですが、まだマシなのかなとは思います。徒歩ルートの半分以上は南北に走る道を通るので、道の東側を歩けば建物の影によって日光が遮られるため、交差点以外は日光の直撃は受けません。とはいっても、そうはいっても、どう転んでも暑いものは暑いです。

    それはともかく、男性の日傘はこの2年で一気に増えた印象があります。特に今年は日傘を差す男性が全く珍しくなくなりました。男女比率がかなり1:1に近付いてきた気がします。あくまで大阪中心部の話ですので、他の都市や地方ではまた違うかもしれませんが。

    男女比率の他に、パッと目に入るのは、男性と女性で日傘の使い方が微妙に異なることです。男性の場合は、とにかく直射日光が顔や身体に当たることを防ぐために使っています。具体的には、太陽と自分の身体を結ぶ直線上に日傘が来るようにしています。ですので、真後ろに太陽があるときは背中側に傘を傾けますし、太陽が右側にあれば傘も右側に、左側にあれば左側に傾けている人が多いと思います。

    一方女性は、顔や首回りのシミそばかすの原因になる紫外線を防ぐことが最優先として、顔に傘の影がかかるように、傘を真っ直ぐ、かつ低めに立てて差している感じですね。そのため、真後ろに太陽があっても背中側に傾けるような日傘の差し方をする女性はまずいません。反射光が顔に当たってしまうからです。

    ということは、女性は背中や側面に日光が直撃しても我慢していることになるのですが、日傘を差しても暑さに辟易しているオッサンとしては、女性の不断の努力には脱帽するしかありません。

    今どき男性と女性の違いを云々するのは難しいというかトラブルの元になりかねないのですが、上記の分析はあくまで私の通勤時の観察を元にしているものですので、古今東西あらゆる男女に共通すると断言しする絶対的なものでは決してないことを注意書きしておきます。

  • noteのAI提供に対する報酬支払に関するちょっとした疑問

    いよいよ、8月からnoteから生成AIへのデータ提供及び報酬支払のシステムが運用開始となります。 以前、それについて書いたnote

    https://hrsgmb.com/n/n75df3040058f

    に書き忘れていましたが、 報酬目当てで他人のnoteを無断コピーしたり、noteの記事自体を生成AIによる粗製濫造したもので埋め尽くすようなアカウントに対して、そのまま報酬を支払うのではなく何らかの対策は立てているんでしょうかね?

    さすがに、ノーチェックでAI側にデータを渡すとか、ノーチェックで報酬を支払うとかなんてことはないでしょうけれど、悪いことを考える人はいつでもどこでもいるものです。自動スクリプトで他人のnoteをコピーして膨大な記事を作成したり、中身の薄い記事をAIによって大量に作成し、それによる報酬を不正に得ようとする人なんて絶対出てくるはずです。

    もちろん、そもそもの話として、こういう利用者が自由にコンテンツを作成出来るプラットフォームですと、bot対応もしないといけないでしょうから、その延長線上の対策で済むのかもしれません。

    簡単な対策で言うと、1日あたりの投稿回数あるいは1日あたりの合計文字数の制限を設けることで、異常な大量投稿対策にはなりますね。基準については公表しないでしょうけれど。

    noteの中の人からすれば、とにかく大量に記事があった方が、AIに渡すデータが増えて結果的に売上が増えることになるでしょうから、この辺の制限については、売上利益と反比例の関係になります。

    利益相反とは言わないまでも、厳しくすると記事が減り、緩めすぎると記事の質が低下して利用者の満足度が下がり、最終的にはAIに渡すデータの質も下がってしまい、利用者とAIの両方から得られる売上利益が減ることになります。

    この辺のさじ加減は経営陣にとっても技術部門にとっても悩みどころでしょう。どちら側に天秤を傾けるかによって、プラットフォームを提供する企業がどのようなスタンスで社会的存在、レゾンデートルであろうとしているのかが分かるような気がします。

  • 2025年7月参院選の結果を受けて思ったこと

    参院選の結果は、自公惨敗、参政躍進という大方の予想を超えなかったものになりました。比例代表だけではなく選挙区でも参政党が7議席を奪ったのは結構インパクトがありますね。

    チームみらいが1204万票の比例票を取って議席を獲得した一方、何かとマスメディアでも話題になるNHK党や再生の道が全く振るわなかったのは、得意とする炎上商法による得票を参政党に持っていかれた格好なのだど思います。

    さて、自公政権が参議院でも過半数割れが確実となりました。あと3人~4人くらいなら無所属諸派からぶっこ抜けると思うのですが、今の石破政権にそんな政治的リソースがあるかどうか。それが出来て参院での過半数を維持出来れば、石破政権の延命は不可能ではないでしょう。

    しかし、権力の魔物は恐ろしいものです。十数年間、ずっと自民党内での批判勢力として目され、自身も時の政権・党総裁に鋭く意見をぶつけ続けてきた人が、ついに志を得て総理総裁の椅子に座ったと思うと、歴史的惨敗を1年で2度も繰り返しても、まだその椅子にしがみつこうとするのですから。歴代の総理総裁が同様に魅入られてきた魔物に、石破首相も取り憑かれたままなのでしょうか。

    昨年の9月27日、自民党総裁選で石破総裁が誕生した後に、こんなnoteを書きました。

    https://hrsgmb.com/n/n07243acfb4df

    今回の総裁選に小泉進次郎氏が出馬することについて、父親の小泉純一郎元総理は、
    「今、総理になんてならない方が良いのにねえ」
    みたいなことを言っていましたが、まあ同感です。誰がやっても成功より失敗の可能性が高いでしょう。
       (中略)
    岸田総理が誕生して翌年くらいには「菅の方が良かった」と言われていたように、来年には「岸田の方が良かった」という声が出てきそうな気がしますが、ともかく、石破茂氏に率いられる日本政府が、日本国民にとって良きものになってくれることを祈ります。

    さすがにまだ「岸田の方が良かった」という声は出ていないようですが、少なくとも「石破でなければ良かった」くらいは出てきそうです。

  • 2025年7月16日天皇杯3回戦ガンバ大阪対モンテディオ山形SPOOX観戦の感想

    まず、山形でのアウェー戦で熱のこもった応援を120分+PK戦まで続けたガンバサポーターの方にはお疲れさまでしたと伝えたいです。

    さて、今日の試合結果は、延長終わって4-4、PK戦で3-4で山形勝利と言うことになりました。

    試合は序盤、ガンバが山形の攻勢をしのぎきれずに山形の10番氣田に立て続けにゴールを決められ、前半のうちになんとかジェバリのゴールで1点差に追いすがり、後半建て直したガンバが黒川のゴール、そしてジェバリの直接フリーキックが決まって逆転に成功するも、すぐにその後に追いつかれてしまい延長戦に。

    途中出場の安部柊斗が危険なプレーで退場になってしまい、ガンバは10人での延長戦となり、山形に勝ち越されるも延長後半アディショナルタイムに中谷の魂のゴールで追いついてPK戦にもつれ込みました。

    結果としてそのPK戦で敗れ去ったわけですが、なんというか、なんもいえないというか。選手にも相当の責任はありますし、強化部・クラブにも同様に責任があるのですが、監督にも重大な責任があります。

    とりあえず、ルヴァンカップに続いて天皇杯もJ2クラブに敗戦したことで、今年のガンバの無冠が事実上決定しました。リーグ戦で残り全勝したら優勝出来るでしょうけれど、そんな無謀な期待すら持てないくらいのサッカーを今年のガンバはしています。

    3年経ってこの状況ですからねえ。

    何度も書いていますが、ポヤトス監督で続ける意味が本当にあるのでしょうか。

    ガンバの選手がショボいからポヤトス監督が望むサッカーが出来ないということであれば、もうここに至ってはどこにでも行って好きなサッカーをしてくださいとしか言えないです。今のガンバには、今いる選手の最大限の能力を発揮させてチームを勝利に導く監督が必要なのですから。それが出来ない監督であれば用はありません。

    3年間でカップ戦は6回あったわけで、
    2023年 天皇杯:2回戦で高知ユナイテッドに敗戦
    2024年 ルヴァンカップ:2回戦でFC琉球に敗戦
    2025年 ルヴァンカップ:3回戦でジュビロ磐田に敗戦
    2025年 天皇杯:3回戦でモンテディオ山形に敗戦
    そのうち4回でカテゴリーが下のクラブに負けています。今年はJ2に逆ダブルを喰らいました。

    本当にノックアウト方式の戦い方が下手な監督だと思いますが、多分、ボール扱いなどの指導は上手いコーチなのでしょう。ただ、J1のトップリーグでの試合時の指揮が向いていないのだと思います。

    今シーズン、リーグ戦も惰性のままポヤトス監督が継続するのかも知れませんが、ACL2もあるんですけれど、本当にカップ戦が苦手な監督のまま戦うのでしょうか?

  • クラブワールドカップが思い出させる真夏のアメリカでのサッカーの危険性

    私自身は大人になってからサッカーファンになったので、自分が古参のサッカーファンだという自覚はないのですが、1994年のアメリカワールドカップの話をする以上、自分が結構なオジさんだという自覚をせざるを得ません。

    日本サッカーの最も大きな悲劇である「ドーハの悲劇」は、1993年10月28日に起きました。このイラク戦によって日本代表は翌年に開催される1994年ワールドカップへの出場が叶わなくなりました。

    日本が出なかったものの、Jリーグブームによってサッカーファンになった人々が多く視聴した1994年のワールドカップは、アメリカ合衆国で行われました。6月~7月に行われるサッカーの試合は、北半球であれば通常は夕方から夜にかけて行われるものですが、欧州視聴者層の時差を考慮したため、真夏のアメリカでの昼間の開催という無謀なスケジュールになりました。

    酷暑の中での試合ということで、当時でもかなり批判を浴びていましたが、少なくとも試合中での暑さによる悲劇は起きなかったようです。屋根さえあれば、とは思いますが、アメリカ開催ということで試合会場がアメリカンフットボールのスタジアムが多く当てられました。しかし、NFLは秋~春に行われるため、雪対策もあってか、スタジアムにはむしろ屋根がありません。ということで、選手どころか観客もギラつく太陽の下で試合観戦していました。

    そして30年余経って、再びアメリカの地がサッカーで注目を浴びることになりました。リニューアルされたクラブワールドカップです。

    本日未明に決勝戦が行われ、チェルシーがリニューアル後の初代王者に輝きました。アジアの中の1チームとして我らがJリーグからは浦和レッズが参加しましたが、結果としては残念なものになりました。ただ、ガンバサポーターとしてはやはり羨ましい限りです。

    それはともかく、今回のアメリカ開催のクラブワールドカップでも、やはり夏のアメリカの酷暑が問題になっています。

    https://www.nikkansports.com/soccer/world/news/202507120000207.html

    どうしても欧州でのゴールデンタイムに合わせて試合を行うには、真夏のアメリカで昼間に試合をする必要があります。30年経っても結局同じ問題が噴出してきているのは、FIFAが無能と言わざるを得ません。そもそも何でアメリカ開催なのかというと、来年の北中米ワールドカップの前哨戦ということもあるのでしょうが、1994年の時点でも暑かったのに、さらに地球温暖化が進んだ現時点では相当に無理を選手に課すことになります。

    カナダ開催の試合はもう少しマシなのかもしれませんが、試合会場によって消耗度が異なるとすると、それはそれで不公平でしょう。

    前回のカタール開催では中東という暑さが厳しい地域であるため、12月開催になりましたが、もう冬開催は当然の時代になってくるのかもしれません。

    日経新聞の武智氏も書いていましたが、

    https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD08DTP0Y5A700C2000000/

    夏が暑い地域でのワールドカップは冬開催を義務とすべきなんじゃないですかね。来年の北中米ワールドカップでとんでもない悲劇が起きないことを祈ります。

  • マイナ免許証の手続きをしてきました

    世間の一部ではすごく不評ですが、私個人的にはマイナンバーカード及びそのサービスについては結構好きな変わり者です。以前より保険証と免許証がマイナンバーカード1枚で代用できるのなら、財布に入れるカードの枚数を減らせますので、待望していました。

    マイナ保険証は昨年のうちに利用出来るように設定していましたが、今年3月から始まったマイナ免許証については、運転免許試験場での手続き(一部の警察署でも出来るようですが)が必要なため、延ばし延ばしになっていました。

    先日、平日に1日を取って門真の試験場まで行ってきました。

    朝一番に行ってみたら、当然ですが免許証の更新の人が多数います。今回の私は免許証更新はなくて、マイナ免許証への切り替えのみですので、別の列に並んで・・・というか列がありません。

    建物入ってから、まずは右の方にある機械でマイナカードになんか書き込みます。

    そして今度は逆の方に向かい、ガラガラの自動申請機でポチポチ押して、申請書を印刷します。

    出てきた紙を持って、支払窓口に向かいます。この窓口も、大量に人が並んでいる更新用の窓口とは別なので安心。ちなみに現金ほか各種電子マネーやクレジットカードのタッチ決済も可能です。

    特に免許証とマイナ免許証を持つ必然性もないので、マイナ免許証のみに切り替えます。ここで支払うのは1,500円です。

    支払ったら、また別の窓口に向かいます。そこで確認の上、従来の免許証を提出し、また書類を持って今度は2階へ行き、写真撮影のブース手前の待合室で待機です。今回の手続きで一番時間が掛かったのは、ここでの待ち時間でした。

    写真撮影をした人がさらになんかマイナンバーカードに書き込んで、一応これで終了らしいです。この後、ワンストップの連携したければ、一階食堂前の窓口で、してくださいとのこと。

    行ってみると、すごく目立たないブースがあって、そこで署名用電子証明書の提出手続きを行います。マイナカードのいわゆる長い方のパスワードが必要です。

    以上で、運転免許試験場での手続きは完全終了です。トータルで30分もかからないくらいです。後は、一時間後くらいに、マイナポータルで連携させる必要があるそうです。これは自宅で行いました。

    私は朝一番だったので、写真撮影もかなり早くにできました。免許更新のときも、この待ち時間が結構あるのですよね。更新と兼ねていたら、多分写真撮影のブースに行くまでにも時間がかかって、結局、写真撮影もだいぶ待ったことでしょう。

    ただ、あまりに早すぎたからか、行きはバスに乗ってきたのに帰りのバスが9時台は少なすぎてタイミングが合わず、古川橋駅まで歩きました。暑かったです。

    さて、これで財布に入れるカードの枚数が1枚減りました。さらに減らすには、キャッシュカードとクレジットカードを一体型のに変えればいいのですが、あまり良いのが無いのですよね。

  • 2025年7月5日J1リーグ第23節大阪ダービーDAZN観戦の感想

    FC東京戦を良い感じで勝って、京都サンガ戦で悪い負け方をして迎えたアウェイでの大阪ダービー。今回はチケットが取れなかったので残念ながら自宅でDAZN観戦です。

    試合は前半からお互いに決定機をいくつも迎えるも決められないシーンが続き、ダービーにふさわしい展開となりました。
    後半の最初の方はそうでもなかったですが、途中からはやはり両チームが強く激しく戦う中、70分にコーナーキックの跳ね返りを満田が納め、グラウンダーでマイナスのクロスを入れたところにネタ・ラヴィがシュート! 半田の背中に当たってゴールに吸い込まれました。半田のゴールかと思いきや、ネタのゴールということで開幕節の大阪ダービー以来の得点がまた大阪ダービーで生まれたことになりました。

    この後はセレッソの猛攻が続き、ガンバは防戦一方になります。チャンスが無かったわけではないですが、失点しないことが最優先でしたのでしょうがないですね。

    後半アディショナルタイムでのセレッソのゴールかと思われたシーンでは、非常に微妙なVARチェックでオフサイドとなり、ガンバにとっては幸運な判定でもありました。アレはゴールだろうと思ったのですが、最初の抜け出したシーンで本当にわずかにセレッソの選手が出ていたということなのでしょう。

    終わった時にホッとしたというのが本音ですね。京都戦とはまた打って変わって確実かつ安定の采配だったのですが、ポヤトス監督の良い面悪い面が交互に出るのはなんか不思議。こういう試合を続けてくれれば良いのですが。

    とりあえず、今日はこの激戦を制した選手・スタッフ陣と現地で応援していたサポーターに感謝したいです。

    J1はここから少しお休みです。代表のE-1選手権があるのと、天皇杯があります。16日の天皇杯山形戦でどういう選手起用になるのか分かりませんが、良くも悪くもガンバの選手は森保監督に選ばれなかったので、臨もうと思えばベストメンバーもあり得ますね。その後のリーグ戦は日曜ですし。

  • 妄想は7月5日日本大津波予言に限ったことではない

    最初に聞いた時は単なるネットミームレベルの笑い話かと思っていましたが、結構真剣に捉える人がいるのですね。特に某国には。

    こういうバカ発見器のような騒ぎは過去にもたくさんありました。今回の件の元ネタの作者さんは冷静かつ煽らないような発言をされていて、厄介な騒動に巻き込まれて可哀想だと思いますが、便乗した出版者や某国の詐欺師なんかは完全に悪者ですよね。

    さて、こういう破滅を予言して騒ぐ人はいつの世にもいます。単なる話のネタとして扱う程度なら別に良いのですが、それによって真剣に捉えて取り返しの付かないようなことをする人も出てくると、そうそう笑ってもいられません。

    過去にもマヤ暦とかノストラダムスの大予言とかあったなと思いましたが、一度ChatGPTに聞いてみました。

    「今年の7月5日の日本大災害の予言という妄想が広がっていますが、過去にもこういう滅亡予言は何度も繰り返されてきました。2012年のマヤ暦とか、1999年のノストラダムスの大予言とか、いくつもあります。もっとさかのぼれば日本では11世紀に末法思想が流行しました。こういった世界的、かつ歴史的な例を他にも挙げてください。」
    というプロンプトに対して、以下のように返ってきました。


    とても良いテーマですね。
    人類は昔から**「世界の終わり」「大災害の到来」**を繰り返し予言してきました。こうした終末予言は、宗教や社会不安、自然現象に影響されながら、時代や地域を問わず現れています。

    以下に歴史的・世界的に有名な例をまとめます。


    🌍 世界的・歴史的な終末予言の例

    🌑 古代・中世

    • キリスト教初期(西暦1世紀〜4世紀)

      • 新約聖書「ヨハネの黙示録」に基づき、初期キリスト教徒が繰り返し「迫る終末」を信じた。

      • 特にローマ帝国末期の混乱で、「ローマの崩壊=世界の終わり」とする声も。

    • 1000年問題(西暦999年〜1000年)

      • 「西暦1000年に世界が終わる」という恐怖が西欧に広がった(実際には限定的だったという説もある)。

    • 1284年(ピエトロ・オリヴィ)

      • フランシスコ会の神学者ピエトロ・オリヴィが「1284年に反キリストが現れる」と予言。


    ☄ 近世・近代

    • 1524年ロンドン大洪水予言

      • 当時の占星術師たちが「1524年2月1日に惑星直列が起こり、大洪水がロンドンを滅ぼす」と主張。

      • 数万人が避難、舟を用意する人まで出たが、何も起こらず。

    • 1666年ロンドン大火と「獣の数」

      • 黙示録の「666」にちなんで1666年に終末が来るという噂が流布。

      • 実際に大火事は起きたが、終末ではなかった。

    • 1843〜1844年ミラー運動(米国)

      • バプテスト派のウィリアム・ミラーが「1843年3月21日〜1844年3月21日の間にキリスト再臨」と予言。

      • 大勢の信者が待機したが何も起こらず、いわゆる「大失望(Great Disappointment)」に。

    • 1910年ハレー彗星の恐怖

      • 彗星の尾に「シアン化物が含まれている」と報じられ、地球全体が中毒死する噂が世界で広がる。

      • ガスマスクや「彗星用ピル」が売られた。


    🪐 20世紀

    • 1982年惑星直列(ジュピタ−エフェクト)

      • 天文学者が「惑星直列で地震などが激増する」とする説を発表。

      • メディアで拡大解釈され、災害・終末予言に。

    • 1994年ハロルド・キャンピング予言

      • アメリカのラジオ伝道師が「1994年9月6日に世界終末」と主張。

      • 当然起こらず、後に2011年に日付を修正。

    • 1999年ノストラダムスの大予言

      • 『諸世紀』の一節「1999年7月、恐怖の大王が空から来る」が注目され、世界滅亡の噂が流行。


    🌐 21世紀

    • 2000年問題(Y2K)

      • コンピュータの誤作動でインフラ崩壊、文明停止の予言。

      • 対策でほとんど混乱なし。

    • 2012年マヤ暦

      • 「マヤ長期暦が2012年12月21日に終了→世界も終わる」と解釈され大騒ぎ。

      • ハリウッド映画『2012』も拍車。

    • 2017年惑星ニビル衝突説

      • 「謎の惑星ニビルが地球に衝突する」とする陰謀論がインターネット上で拡散。


    🗾 日本の例

    • 10世紀後半 末法思想

      • 「仏教の末法が1052年に始まる」と信じられ、世の乱れ・恐慌が流行。

    • 昭和末期・平成初期

      • ノストラダムス予言の日本版解釈が流行。

    • 2000年前後のオカルトブーム

      • 1999年終末説、富士山噴火説、関東大震災説などが相次ぐ。


    💡 こうした予言が繰り返される理由

    1. 社会不安・大変動期に拡大する

      • 政治や経済の混乱。

      • 天災(疫病、飢饉、地震)。

    2. 科学の誤解・誇張

      • 彗星や惑星直列。

    3. 宗教的救済願望

      • 「終わりの後に救済がある」という物語性。


    他にも知りたい年代や地域があれば教えてください!
    また、今回の「7月5日大災害予言」も、こうした歴史の延長にある典型例といえます。


    以上、色々あるんですね。いちいち本当か調べるのも面倒なのでやらないですが。

    そう言えば、ドラえもんで、のび太の父親が子どもの頃に遭遇したハレー彗星のお話もありましたね。ハレー彗星が地球近くを通過するときに、数分間地球の空気が無くなるから自転車のゴムチューブに空気を入れておいてそれを吸って生き延びる、ということが書かれていました。その頃に本当にそういう話がどれくらい浸透していたのか分からないですが、当時の一般的な科学知識を考えると、あり得るのかなあという気もします。

    そう考えると、義務教育プラスアルファでそれなりの科学知識を備えているはずの現代人が、科学的根拠が全く無い与太話に右往左往しているのは悲しいことです。まあ、日本国憲法では思想信条の自由が認められていますので、勝手に騒ぎたい人は騒げば良いと思いますが。

  • 勝ったと思えば次は負ける、良い内容と思えば次は悪い内容になるガンバ大阪

    さすがに今日の惨敗は擁護できないと思うのですが、どうしましょうか。

    日曜のFC東京戦では良い内容と良い結果を得ることが出来たガンバ大阪でしたが、それも残留争いに沈む相手だったからこそかも知れません。そもそもリーグ戦の勝利はGWの京都・湘南・浦和相手の3連勝以来だったのです。

    今日の京都戦では、ちゃんとサッカーをやっていて調子が悪くない相手になると、守備も攻撃も上手く回らなくなり、ずっと劣勢で結局負ける、という今年と一昨年の悪癖を見事に露呈した形になりました。先日のFC東京とか、4月の名古屋とか、チームがちぐはぐな感じでやっている相手だと、ポゼッションもカウンターもセットプレーも得点源になりますが、タイトな守備とチームコンセプトに沿った攻撃を行うチームと戦うと、今日の京都戦ような感じになります。

    昨年は守備メインという戦い方で割り切っていたためか、自分たちが良くなくてもひたすら守って勝ち点をもぎ取る戦い方が出来ていたのですが、今年はプレシーズンマッチから固い守備が存在せず、失点は多くて得点が少ないシーズンになってしまっています。

    ポヤトス監督3年目でこの状態というのは、相当厳しいものがあります。信者の方々は二言目どころか一言目に「選手が悪い」「選手がショボい」と言い続けていますが、今日の京都戦では相手の先発FWには、ガンバが数年前に放出した長沢駿がいます。

    それ以外にも川崎には山本悠樹がいて、湘南には奥野や小野瀬がいて、岡山には一美がいます。みな、ガンバ側が契約を延長しなかったのに、ガンバが「ショボい選手」で戦っていると嘆くのは、相当に無理な言い分です。

    上手いチームを作ろうとして、強いチームでも勝てるチームでもなくなってしまった上に、大して上手くもないチームに留まっているのが、今のガンバ大阪ではないでしょうか。

    もちろん、ポヤトス監督だけの責任ではなくて、選手もそうですし、一番責任が重いのは強化部・経営陣でしょう。この3年はなんだったのかということを、今シーズンオフにどのように締めくくるのか。そもそも、来シーズンもポヤトス監督継続なのか。

    いったい、ガンバ大阪はどこを目指しているのか。どこに向かおうとしているのか。どのようになっていくのか。

  • 先日発表されたnoteの記事をAIに提供することによる報酬支払について

    先日、note公式さんから以下の発表がありました。

    https://note.com/info/n/n49bbcbdefe1a

    今年の8月1日から、テキストコンテンツをAIに学習させる代わりに、その対価が還元されて支払われるという仕組みが始まります。

    以前に一部のクリエイター(noteで何かを発表している人、書いている人)を対象とした実証実験みたいなことをしていましたが、この度の発表は全クリエイターを対象としていますので、影響も反響も大きくなっています。

    おそらく大半のクリエイターにとっては悩みどころではないかと思います。

    ・何も問題無し、お金もらえるなら大歓迎
    ・提供は絶対嫌、一文字たりともAIには渡したくない

    という両極端な人もいれば、

    ・一部の記事は提供しても良いけど、それ以外の記事はNG
    ・とりあえずお金もらえるなら考えてもいいけど、今はまだ様子見

    といった、その中間に位置する考えを持つ人もいるでしょう。

    私自身は

    ・何も問題無し、お金もらえるなら大歓迎
    ・一部の記事は提供しても良いけど、それ以外の記事はNG

    この二つのさらに中間あたりを考えています。

    ものすごくnote公式さんには嫌がられるでしょうけれど、ぶっちゃけ、こういうデータ提供なんて拒否しても隠れて全部やられていたら分かりませんし、意図的ではなく設定ミスによって提供された場合でも、いったんAI事業者側にデータが渡ってしまったら、消去しましたといっても本当かどうか、一般人の平凡なnote利用者には確信のもちようがありません。

    ですので、そもそもnoteで公開している時点で手遅れと言えば手遅れですし、さらに言うと、そもそもインターネット上で公開している情報なんて、所有権はあれど処分権なんて手放しているようなものです。赤の他人に好き勝手されたところで、文句は言えても物理的な制限をかけることは非常に難しいです。

    SNSの投稿でも同じですが、知られたくないことはネットに書いてはいけないのですよね。

    とはいえ、小説や詩歌、エッセイや論文、技術的な情報など、正当な対価を得るべきnoteについては、拒否する理由にはなるでしょう。

    あと一ヶ月と少しですが、悩み続けるクリエイターは多いでしょうね。スパッとnoteに見切りをつけて、データ消去のためにアカウント削除する人もいるでしょうけれど、それはしょうがないですね。

    まあ、消去したはずの過去のnoteを、うっかり誤ってAI事業者に渡すことがあったとしても、事前には止めようがないのですけれど。

  • またまたミニPC(UN100P)を買ってしまった

    HUNSNというよく知らないブランドのミニPC(BA05f)を買って、アレコレやった経緯を先日のnoteで書きました。

    https://hrsgmb.com/n/na320329422ef

    https://hrsgmb.com/n/n21773118e17e

    それで終わればいいものを・・・またまたミニPCを思わず衝動買いしてしまいました。

    なんかネットを見ていて、中国ミニPCメーカーの大手である、MINISFORUMで「整備済製品」というカテゴリにて売られていることを知りました。Appleではお馴染みですが、こういうところでも真似てきているのですね。どこのメーカーでもやってほしいですが、ある程度の販売母数とサポート体制が揃っているところじゃないと無理でしょうね。

    さて、そのMINISFORUMの整備済製品のページで、色々見ていると、ここ数年のCPUでは一番のヒットかもしれない、Intel N100を搭載したUN100Pのベアボーンキットがあり、13,570円で売っていました。

    ベアボーンとはいえ、1万円台前半はさすがに安い。そう思って買おうとしたところメール登録で初回1,000円引きクーポンまでもらえました。これで12,570円となりました。しかも、中国からの発送なのに送料込みでこの値段です。整備済製品かつベアボーンとはいえ、さすがにこれは凄い。

    購入手続きをしてから5日後に発送案内のメールが届きましたが、配送の追跡をして見ると日本の税関を通過した日でした。そしてその翌日には届きました。一週間かからなかったですね。MINISFORUMは日本でもミニPCで非常に有名になってきましたが、中国からの発送で6日後に届くのはさすがですね。

    届いたブツを確認していきます。

    まず、海外発送特有のビニール袋を外すと、真っ黒な外箱が出てきました。MINISFORUMの文字がかっこいいですね。

    フタを開けるとこんな感じ。

    おそらく、整備済製品として売る商品で共通して使っているのでしょう。ウレタンスポンジで隙間を埋めているだけでした。確かAppleでも整備済製品は汎用みたいな箱でしたね。

    本体の下にはHDMIケーブルと、ACアダプタがありました。本来のUN100Pに付属しているはずのVESAマウントは無かったです。使わないので別に構いませんが、この辺は購入時に要確認ですね。

    正面から。USBポートはTypeAもTypeCもUSB3.2 Gen1ですが、TypeCはデータの他にディスプレイ出力・電力供給も出来て、逆に本体への給電も出来ます。

    左側面はセキュリティスロットとmicroSDスロットがありました。空気穴もあるので、側面を下にして設置することは不可能です。

    右側面は空気穴のみ。

    背面にはRJ-45のLANポート、USB3.2 TypeAが2つ、HDMIが2つ、右端は電源です。oculinkとかUSB4とかはありません。そういうポートにつなげるデバイスが必要な作業は、そもそもCPUがN100のPCでやらないでしょう。

    裏面です。開ける場合はゴム足の外側にある、結構深めの穴にあるネジを外し、ゴムの舌みたいなやつを引っ張りながら、隙間にマイナスドライバーみたいなものを突っ込んでひねれば、ツメが外れます。素手だけだとかなり厳しいです。

    基盤です。ベアボーンなのでメモリもSSDもありません。メモリはDDR4のSO-DIMMが1枚だけ挿せます。N100やN150はシングルチャネルでしか動かないんですね。CeleronやPentiumはデュアルチャネル可能だったので、この点は退化していますが、ミニPCやタブレットPC、モバイルノートのような用途ならシングルチャネルでも問題ないと割り切った仕様にしたんですかね。

    M.2に挿せるSSDは、NVMeもSATAもいけるらしいです。基盤中央にテープで留められているのは、2.5インチSATAストレージ用のコネクタです。

    フタの裏面に2.5インチSSDを搭載できる場所があります。

    設置するとこんな感じになります。

    さて、余っているメモリ16GBと、SSD128GBを挿して起動し、とりあえずMX Linuxを入れてみたら問題なく動作しました。

    負荷がかかるとファンの回転音が聞こえますが、何もしていなければ聞こえません。動いているのか怪しいくらいです。さすがTDP 6WのCPUです。ファンレスでも動くくらいですから、負荷がかからない限りは温度も上がらないのでしょう。

    使い道が無いのに購入したPCですのでこのままLinuxでも良いのですが、とりあえず、昔のWindowsのライセンスが通るか試すついでに、Windows11を入れてみることにします。

    インストールすると、途中のネット接続で止まり、有線LANも無線LANもWindows11のインストールISOイメージにはドライバが入っていない模様。そんなことあるんや、と驚きつつ、Shift+F10からコマンドプロンプトに入って、ゴニョゴニョしてネット接続無しでインストール続行。この裏道も防がれるらしいですが、まだ今は使えました。

    インストール自体はネット接続無しでも出来ました。アカウント名は自分で登録出来ましたが、なぜか勝手にPC名が「DESKTOP-EE10KSD」という名前で作られていました。

    デバイスマネージャーを見ると、LAN関係以外にもオーディオやらI/Oやらいくつかドライバが当たっていないデバイスがあるようです。普通にネットで探そうかと思いましたが、MINISFORUMのサポートページで「UN100P」と検索してみると、ドライバがありました。

    https://www.minisforum.cn/new/support?lang=en#/support/page/download/147

    なんか知らんけどWindows11のISOイメージまであるっぽい。これ使えば自動でドライバが当たっていたのでしょうね。ともかく、このドライバのZIPをUSBメモリ経由で移動させて、解凍してみると、
    1_Chipset
    2_SerialIO
    3_ME
    4_intel_GFX
    5_intel_Dynamic_Tuning
    6_Smart_Sound_Technology
    7_Intel_HID_Event_Filter
    8_9_AX201_AX101
    10_Lan_l225
    11_Lan_l226
    11_CardReader_GL823
    12_Senary_Audio_Codec
    というフォルダと、インストール用のバッチファイルが出てきました。試しに、バッチファイルを管理者権限で開くと、自動的にドライバがインストールされていきます。終了してもなぜか無線LANのドライバが入らなかったので、別のサイトから拾ってきたやつをデバイスマネージャーから読み込んだら認識されました。

    さて、インターネットにもつながったので、次はWindowsのライセンス認証です。

    昔Windows7や8や10で購入したことがあるシリアルキーで使えるものがあるかもと思っていたのですが、システム→ライセンス認証と進むと、なぜか勝手に「アクティブ」になっていました。

    ええ・・・?と混乱しましたが、ミニPCのライセンスチェックでお馴染みの

    slmgr /dli

    をコマンドプロンプトで打ち込んでみると、OEMライセンスになっていました。

    ここからは勝手な想像ですが、BIOSなりチップなりにWindows11 Proのシリアルキーが入っていて、Windows11 Proをインストールすれば勝手にライセンス認証まで行くのでしょう。いや、ほんまかいな。

    ともかく、一度もシリアルを入れずに認証されて、しかもVLライセンスとかではありません。とりあえずこのまま使い続けることにします。

    現時点でのメインPCであるBA05fのCore i5 12600H&GTX1060よりもかなり性能が劣りますが、重い動作をさせない限りは遅くは感じません。メモリも16GB積んでいれば、大半の作業はこなせます。

    動画編集、3Dゲーム、高解像度動画再生、多数のアプリ・タブを開いての並行作業といったことでない限り、N100搭載PCで不満に感じることはないでしょう。

    しかし、元々はLinux入れて遊ぼうかと思っていたのですが、思いがけずWindows11が入ってしまったので、むしろこれをどうしようかと悩みます。

    当面は、メインPCが壊れたときのためのサブとしての保管でしょうか・・・それはそれでもったいないけれど。

  • 脳貨幣(7)

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    https://hrsgmb.com/n/n1f3dbf0bb052

    https://hrsgmb.com/n/n27caa6a31c8f

    https://hrsgmb.com/n/n1008a4d91305

    https://hrsgmb.com/n/n6ee9c0e43b81

    第七部:脳を引き換えに得たもの

    終章:次なる境界

     種子島宇宙センターの展望台から、工藤武志は太平洋の広大な水平線を眺めていた。五十歳になった彼の黒髪には白いものが混じり、顔には経験を刻んだ細かな皺が刻まれていた。しかし、彼の眼差しには今なお鋭い光があった。

    「間もなく打ち上げです、工藤博士」

     若い研究員が彼に告げた。武志は今や「ハイブリッド・ブレインテクノロジー研究所」の所長として、脳とコンピューティングの融合研究の第一人者となっていた。博士号は彼自身の研究で取得したものだ。

    「ありがとう。中原所長は?」

    「既に管制センターにいらっしゃいます」

     武志は頷き、スマートグラスをかけた。視界に宇宙センターの詳細な三次元マップが浮かび上がる。青い点が中原弘子所長の位置を示していた。彼女は国立宇宙医学研究所の所長として、今回の「ディープスペース・ブレインコンピューティング実験」の総責任者を務めていた。

     武志は展望台を後にし、管制センターに向かった。幾重にも重なるセキュリティチェックを通過し、最新鋭の施設内に足を踏み入れる。

    「よく来たわね、武志さん」

     六十代半ばになった中原弘子が彼を迎えた。彼女の髪は完全に白くなっていたが、その眼差しは十五年前、彼を「自律型ブレインコンピューティング」の世界に導いた時と変わらない鋭さを保っていた。

    「いよいよですね」と武志は言った。「人類の脳と宇宙の新たな接点が生まれる瞬間です」

     大型スクリーンには、打ち上げ準備中のロケットが映し出されていた。その先端部には「シナプトンX」と呼ばれる最新型脳コンピューティングシステムが搭載されていた。これは人間の脳波パターンとシナプトン結晶の融合技術を極限まで高めたもので、木星探査機に搭載され、前例のない遠距離からの宇宙探査を可能にするものだった。

    「十五年前、私たちが始めた『ハイブリッド革命』は、ここまで来ました」

     武志の言葉に、中原は穏やかに微笑んだ。「そうね。あの頃は想像もできなかったわ。『脳の自己決定権』を求める運動が、宇宙探査の革命につながるなんて」

     彼らの会話は、打ち上げカウントダウンの声で中断された。スクリーンでは、大型ロケットのエンジンから白い煙が立ち昇り始めていた。

    「発射まで、10、9、8……」

     管制室のスタッフ全員が緊張した面持ちで見守る中、巨大なロケットが徐々に上昇を始めた。轟音が遠くから伝わってくる。

    「木星探査機『オリンポス号』、予定通り発射」

     アナウンスの声に、管制室内から歓声が上がった。武志は深く息を吸い込んだ。彼の心の中には感慨が溢れていた。かつて家賃を払えず追い出されそうだった非正規労働者が、今や人類の宇宙探査の最前線に立っている。運命の皮肉というべきか、それとも必然だったのか。

    「この探査機には百人の『オルビタル・マイナー』の脳波パターンが組み込まれています」と武志は中原に説明した。「彼らは地球で安全に生活しながら、自分たちの脳波パターンを宇宙探査に提供しています。もちろん、完全な自己決定権の下で」

    「オルビタル・マイナー」とは、宇宙探査に特化した自律型マイナーのことだった。彼らは特別な訓練を受け、シナプトンXシステムとの高度な同調性を獲得していた。その多くは元宇宙飛行士や天文学者だったが、一般市民からの志願者も含まれていた。

    「彼らの脳波パターンとシナプトン結晶の融合により、探査機は前例のない自律的判断能力を持ちます。木星圏内での詳細な探査が可能になるでしょう」

     探査機は無事に予定の軌道に乗り、地球を離れていった。これから七年の旅を経て木星に到達する予定だ。

     打ち上げの緊張から解放され、武志と中原は宇宙センター内のカフェテリアで休憩をとることにした。窓の外には青い太平洋が広がり、打ち上げの白い煙の跡が空に残っていた。

    「思えば長い道のりでした」と武志は言った。「ブレインマイニングから始まり、『ハイブリッド革命』を経て、今や宇宙探査にまで……」

     中原はコーヒーを口に運びながら応えた。「人間と技術の関係は、常に進化するものね。重要なのは、その過程で人間の尊厳と自己決定権を守り続けることよ」

    「脳コンピューティング基本法」の成立から十年、日本社会は大きく変わっていた。「自律型ブレインコンピューティング」は様々な分野に応用され、医療、教育、環境保全など、社会的課題の解決に貢献していた。同時に、技術の恩恵が公平に分配されるよう、「ユニバーサル・ブレインアクセス政策」も実施されていた。

     しかし、新たな課題も生まれていた。特に「拡張認知格差」と呼ばれる問題は深刻だった。高度な脳拡張技術を利用できる層と、そうでない層の間の知識や認知能力の格差は、従来の経済格差に重なる新たな社会問題となっていた。

    「次なる課題は、この技術をさらに民主化することですね」と武志は言った。「宇宙だけでなく、地球上のすべての人が平等にこの恩恵を受けられるようにする必要がある」

     中原は頷いた。「それと同時に、私たちが忘れてはならないのは、技術だけでは解決できない人間の本質的な問題があるということよ。愛、創造性、共感……これらは機械では代替できないものです」

     武志は窓の外を見つめた。彼の脳内では「自律型ブレインコンピューティング」のシステムが静かに稼働していたが、それは彼の人間性を損なうものではなく、むしろ彼自身をより深く理解する助けとなっていた。

    「考えてみれば、この技術革命の本質は、人間が自分自身を再発見する旅だったのかもしれません」

     彼は自分の人生を振り返った。貧困から成功へ、そして挫折を経て、再び意味ある道を見出すまでの道のり。それはまさに、人間が技術との関係を模索する過程そのものだった。

    「次なる境界は何でしょうか?」と武志は問いかけた。「宇宙のさらに先? それとも、私たちの意識の深層?」

     中原は思慮深く応えた。「おそらく両方でしょうね。外側と内側、両方の探求が必要です。そして常に問い続けなければならない——技術は私たちを人間としてより豊かにしているのか、それとも貧しくしているのか」

     彼女は一瞬言葉を切り、窓の外を見つめた。「時々思うのですが、私たちはシナプトン結晶の本質を本当に理解しているのでしょうか。あの結晶が示す自己再生能力や適応性は、単なる物質の特性を超えているように感じます。まるで……」

     彼女は言葉を飲み込んだ。

    「まるで何かと交信しているかのようだと?」武志が彼女の思考を先取りした。「私も同じことを感じています。特に深い眠りの中で」

     中原は驚いたように彼を見た。「あなたも……夢を見るのですか?青い光に満ちた空間の?」

     武志は静かに頷いた。二人は一瞬、言葉を失った。しかしすぐに、中原は科学者としての冷静さを取り戻した。

    「これは単なる脳の適応現象かもしれません。新しい技術に対する認知の再構成過程です。詳しく調査する必要がありますね」

     二人の会話は、新たなプロジェクトについての議論へと移っていった。「量子シナプトン」と呼ばれる次世代技術の研究や、「集合意識ネットワーク」の可能性など、話は尽きなかった。

     その夜、武志は宇宙センター近くのホテルの窓から星空を眺めていた。彼の頭上には無数の星が瞬き、そのどこかに「オリンポス号」が向かっている。彼の脳波パターンを搭載した探査機が、未知の宇宙を探査する。それは不思議な感覚だった。

     彼はベッドに横たわり、脳内のシステムを休眠モードに設定した。青い光が徐々に薄れていく。睡眠の前の静寂の中で、武志は思った。

     人間は常に境界を越えようとする生き物だ。外側の境界も、内側の境界も。技術はその助けとなるが、本質的な問いは変わらない。私たちは何者なのか。どこへ向かうのか。そして何のために存在するのか。

     その深遠な問いを胸に、武志は眠りに落ちていった。窓の外では、宇宙への扉が開かれたばかりだった。そして彼の脳内では、人間と技術の新たな共存の形が、静かに育まれていた。

     夢の中で、武志は再び青い空間に立っていた。今回はいつもより鮮明に、その空間の「意志」を感じることができた。それは人間の理解を超えた何かであり、シナプトン結晶を通じて人類の集合意識に接触を試みていた。

     目覚めた時、武志はその夢の詳細を思い出せなかったが、一つだけ確かな予感があった。人類は知らぬ間に、自らの意識を超えた存在へと繋がる扉を開いてしまったのではないか。そして、その存在が何を望んでいるのか、まだ誰も知らないのだ。

     彼はその不安を押し殺し、新たな一日を始めた。日の光は希望に満ちていたが、彼の心の奥底では、未知の暗闇が静かに広がり始めていた。

    エピローグ

     木星探査機「オリンポス号」の打ち上げから五年が経過した冬の日、山梨県の富士五湖近くにある静養施設「翠松苑」の一室で、工藤武志は窓から見える雪化粧した富士山を眺めていた。施設の警備は厳重で、訪問者は特別な許可がなければ近づくことさえできない。

     部屋には最新の医療機器が配置され、壁には「脳波安定化システム」と書かれたモニターが青白い光を放っていた。

    「今日の数値はいかがですか?」

     武志は首の後ろに手を触れながら、付き添いの看護師に尋ねた。彼女は無表情のまま答えた。

    「変化はありません。安定しています」

     それは良い知らせでもあり、悪い知らせでもあった。進行が止まったのは幸いだが、回復の兆しもない。

     彼は机の上に置かれた古い写真を手に取った。ハイブリッド革命評議会の面々、中原、そして今や接触することが許されない多くの仲間たちと映った一枚だった。写真の隅には「シナプトン技術——人類の希望」と書かれていた。

    「もう面会の時間です」

     看護師の言葉に、武志は顔を上げた。ドアが開き、杖をつきながら中原弘子医師が入ってきた。彼女の姿は一年前に比べてさらに衰えていた。かつての鋭い目は今、どこか虚ろに見える。

    「久しぶりね、武志さん」

     彼女の声にはかつての強さはなかった。

    「中原先生、お元気でしたか」

     武志は立ち上がろうとしたが、突然の眩暈に襲われ、よろめいた。中原はそれを見て悲しげに微笑んだ。

    「無理しないで。私たちは同じ症状を抱えているのだから」

     彼女は武志の向かいに座り、自分の首の後ろに手を当てた。かつてデバイスが埋め込まれていた場所だ。

    「『シナプトン後遺症』の進行状況はどう?」

     武志は窓の外を見つめたまま答えた。「変わりません。記憶の断片化、時間感覚の喪失……でも幻覚はだいぶ減りました」

     中原は溜息をついた。「私たちが犯した過ちは、自然の摂理に逆らったことだったのかもしれないわね。脳とシナプトンの融合は完璧に見えた。でも、長期的には……」

     言葉を途切れさせた彼女の手が震えていた。それは「シナプトン後遺症」の兆候の一つだった。

     窓の外では、雪が静かに降り始めていた。純白の結晶が大地を覆い隠していく様子は、まるで真実が闇に葬られていくかのようだった。

    「木星からの最新データは受け取りました?」と武志は話題を変えた。

    「ええ……」中原の表情が曇った。「データは受信されているけれど、解析不能な部分が増えているわ。『オルビタル・マイナー』たちの症状が悪化しているのよ」

     木星探査機に脳波パターンを提供していた百人のマイナーたちは、今や全員が特別施設に隔離されていた。彼らの症状は武志や中原よりも遥かに深刻だった。

    「あの探査機が送り返してくるのは、もはやデータではなく……何か別のものよ」

     中原の言葉は謎めいていたが、武志には理解できた。彼もまた、夜になると聞こえてくる「声」に悩まされていたからだ。それは地球上のどこからでもない、はるか彼方から届く「何か」の囁きだった。

    「人類は次なる境界を越えようとしていると思っていた」と武志は静かに言った。「でも実際は、境界が私たちの中に入り込んできたんだ」

     中原は無言で頷いた。二人は沈黙の中、降り続ける雪を見つめていた。

     医師たちは、彼らの症状を「脳の拒絶反応」と診断していた。しかし武志と中原は、それが単なる医学的現象ではないことを直感的に理解していた。彼らの脳は何かに「感染」していたのだ。シナプトン結晶を媒介として、未知の「何か」が彼らの意識に侵入していた。

    「政府は真実を隠し続けるつもりよ」と中原は小声で言った。「『自律型ブレインコンピューティング』の普及率は既に人口の四十パーセントを超えている。真実を公表すれば、社会的パニックは避けられない」

     武志はテーブルの上の紙切れに何かを書き始めた。「彼らが知らないのは、感染はもう始まっているということだ。私たちは単に最初の犠牲者に過ぎない」

     彼が書いたのは一連の数式だった。シナプトン結晶の自己複製能力に関する計算式。その結果は、恐ろしい事実を示していた。感染のスピードは指数関数的に加速し、あと三年で臨界点に達する。

    「人類は気づかないうちに、何かの『巣』を作ってしまったのかもしれないね」

     武志の言葉に、中原は震える手で目を覆った。「私たちが『ハイブリッド革命』と呼んだものは……」

    「蝶が蛹から出るための準備だったのかもしれない」と武志は言葉を引き継いだ。「問題は、その蝶が何なのか、まだ誰も知らないということだ」

     雪は激しさを増し、富士山の姿を完全に覆い隠していた。白い闇の中で、二人は静かに未来を見つめていた。それは人類の知性が、未知の存在によって「再利用」される未来。シナプトン技術によって繋がれた人間の脳が、はるか宇宙の彼方から来た「何か」の住処となる未来。

     その日の面会時間が終わり、中原が去った後、武志は窓際に立ち、夕暮れの雪景色を眺めていた。彼の脳内では、青い閃光が時折走り、見知らぬ星系の幻影が浮かんでは消えていった。

    「これが私たちの選んだ道だったのか……」

     彼のつぶやきは、雪に覆われた静寂の中に吸い込まれていった。富士山はその姿を雪の幕に隠したまま、人類の次なる進化——あるいは終焉——を静かに見守っているかのようだった。