携帯電話の普及、さらにSNSの普及によって、個人の電話番号に間違い電話がかかってくる確率は、ふた昔ほど以前と比べると格段に減りました。それでも、会社の電話とくにフリーダイヤルですと、しばしば間違い電話に出くわします。
間違い電話にしろ、あるいは正しい電話にしろ、BtoCのビジネスをしている以上、個人の消費者から電話がかかってきます。そしてその電話のほとんどは、電話に出てみるとすぐに先方が本題を話し始めます。
「もしもし」も「〜〜と言います」も無しで、いきなり伝えたいことを話しはじめる人が大半です。人によりけりではありますが、割合としては昔に比べると増えているように思えます。
個人間、友人知人の間であれば、「もしもし」にしろ「いま大丈夫?」にしろ、本題に入る前の会話が挟まれるはずですが、企業相手、お店相手であればいきなり伝えたいことから通話がスタートさせるというのは、個人間とは異なる通話形態であるという認識なのでしょう。
もし間違い電話であれば、その話しはじめた内容によっては情報漏洩にもつながりかねません。もちろん、電話をかけてきた当人は間違っているという認識がなくかけているのですけれど、電話先の相手が名乗っても聞かずに、自分の情報を伝えてくるのは、ある意味危険なことだと思います。
現代の人間同士のコミュニケーションは、直接会って会話を交わす以外に、手紙、電話、メール、SNSと手段は増えてきました。新しいものほど、コミュニケーション冒頭の挨拶が省略化されてきています。SNSで
「前略 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」
と書く人はいないでしょう。
そもそも電話、ネット通信、あるいはFAXなどでは機器同士で正しい相手と正しく接続出来ているかを確認するための、ネゴシエーションのプロセスが存在します。FAXや昔のモデムなら「ピーヒョロロー」という音が接続してデータを転送する前に聞こえます。
機械同士はちゃんと接続を確認しているのに、人間同士では正しい相手かどうかを確認せず、いきなり情報を伝達してしまうというのは何でなんでしょうね。




