平繁無忙の何でも書くブログ

  • イスラエルとロシアの相似性

    イスラエルとパレスチナの共存を目指した、あの歴史的なオスロ合意から今年で30年になりました。そのため、マスメディアでも色々取り上げられていますが、現状のパレスチナの状況を見るに、希望は別として、共存の可能性が高いと思える人は少ないでしょう。

    この30年の間だけでも、イスラエルによる入植地の拡大はずっと増え続けており、一方でパレスチナはオスロ合意で主役だったハマスの影響力は低下し続けています。未来は明るくないと言わざるを得ません。むしろ30年前よりも明らかに状況が悪化しています。

    以下のキャプチャは日本の外務省の報道官談話のページですが、今年の8月までに限っても3分の1がイスラエル・パレスチナ問題です。それだけ、今年に入ってからも情勢がずっと緊迫化していると言えます。

    一方、ウクライナ戦争はウクライナが善戦しつつもロシアを押し返すほどではなく、ロシアもプリゴジンクーデターがあっても崩壊はせず、極東の地から見たら一進一退の攻防が続いているように見えます。

    ロシアとイスラエルというと、そもそもイスラエル建国に関わったユダヤ人の多くは、ロシア帝国の弾圧から逃れようとした人々です。その関係でロシアとイスラエルはそれなりの繋がりがあるのですが、イスラエル建国から領土拡大の流れと、プーチンロシアによるウクライナ侵略には相似性も感じられます。

    プーチン及びロシアの極右勢力は、ウクライナは本質的にロシアと同一であり、ウクライナ人・国家は西欧勢力による捏造だとして、ウクライナを消滅させようとしています。そして、イスラエルはユダヤ人の本来の領土としてその地に建国し、居住していた人々(パレスチナ人)を不法占領者扱いにして、パレスチナ周辺を戦争と入植によって拡大してきました。

    結局どちらも、現状維持を認めず、武力で侵攻していることには変わりありません。

    ウクライナ戦争に関して、アメリカ政府からの再三の要請にも関わらず、イスラエル政府はウクライナへの積極的な協力をしていません。この辺は100年前からのロシアとイスラエルの繋がりにもよるのでしょうけれど、そもそもイスラエルがパレスチナの地でやっていること、主張していることが、ロシアがウクライナ戦争でやっていること、主張していることに似通っているため、公然とロシアを非難すれば自分たちにもブーメランが返ってくることを分かっているのでしょう。

    ここまで考えると、ロシア寄りの主張をする佐藤優氏がユダヤ教徒であることとの整合性は分かりやすいですね。本人は反論しそうですけれど。

    また、イスラエルとの相似性はウクライナ戦争の行く末にも重要な示唆を与えます。ウクライナ戦争が膠着化して、現状の勢力図で線引きされたとしても、今後数十年にわたってロシアが少しずつウクライナを圧迫し続ける可能性は高いとみなさざるを得ません。プーチン大統領の後を誰が継ぐにしても、分別でも能力でも前任者に劣るはずで、さらに戦争は激化していくでしょう。プーチンに優るような人間はそもそもロシアに残っていないでしょう。

    パレスチナ問題を解決出来ない国際社会は、ウクライナ戦争を解決出来るのでしょうか?

  • 2023年9月17日J1リーグ第27節ガンバ大阪対アルビレックス新潟試合観戦の感想

    第14節まで最下位に沈んでいたガンバの浮上のきっかけとなったのが、前回対戦の新潟戦でした。開始直後にジェバリから倉田とつないで先制したあの試合で流れが変わり、一気に中位圏内まで入るようになりました。

    公式戦では3連敗、その前の引き分けを入れると4試合勝ちなしの状態で迎える新潟戦となりましたが、スタメンは倉田が入り、イスラエル代表から戻ったばかりのネタラヴィはベンチ入りです。

    試合前のゴール裏

    試合は開始早々ガンバが続けてチャンスを得るも決めきれず、そこから新潟がパスワークでペースを握りますが、こちらも決定機は得られません。前半20分くらいからはまたガンバが優勢となりますが、どうも決め手に欠けます。鳥栖戦含めて1月近く、決定力不足に悩んでいる状態です。

    逆にDFラインの裏に通されたボールを、高尾が一点ものの素晴らしい守備を見せて防ぐシーンもあり、一進一退のまま0-0で前半は終えました。

    本来は4-3-3のフォーメーションで、ネタラヴィがアンカーに入り、ダワンと山本悠樹がインサイドハーフを務めますが、今日はダワン・山本悠樹のダブルボランチ気味で、ファンアラーノがトップしたの4-2-3-1のような形になっています。

    後半、両チーム選手変更無しで始まり、どうやら倉田とファンアラーノが位置を変更したっぽく見えました。

    そして迎えた63分、相手陣内に押し込んだ時間が長く続き、左右に展開して相手をベタ引きにした状態でクリアボールを拾った食野が、左サイドから中央にドリブルしてニアサイドを貫くシュートを決め、ガンバが先制に成功します。

    ここからチャンスを得るも追加点はならず、逆にダワンが足を攣ったか痛めてピッチを去り、石毛・宇佐美・中野がダワン・食野・高尾に代わって入りました。

    この辺りから新潟の必死の反撃をしのぐ形となり、ついには83分に中央を見事に突破され、三戸に決められ同点にされてしまいます。

    直後、浮き球のパスに反応したジェバリが合わせるも相手GKのファインセーブに防がれ、勝ち越し点ならず。

    さらにアラーノから福田に代えてガンバは必死に攻め込みますが、終了間際の石毛の渾身の弾丸シュートはポストに弾かれ、試合終了。

    試合後のゴール裏。拍手よりもブーイングが多かったのは、
    勝つべき試合だったと思っている人が多い証拠です。

    試合内容、決定機の数としては勝ちを逃した格好ですが、守備の不安定さと攻撃の決定力の無さは、この1ヶ月ずっと続いている課題です。

    特に守備では、無失点で終えたのが7月8日京都戦が最後ですので、2ヶ月半も失点続きです。

    ポヤトス監督が守備の整備が上手くないことは分かっていますが、もうちょっと手当てしてほしく感じます。前任者が4-4-2のゾーンプレス守備戦術を整備する職人とも言うべき松田浩さんであるからこそ、この辺は物足りなく感じます。

    また、ジェバリは悪くはないが良くもないというか、やはりFWは点を取ってなんぼのポジションです。決めるFWと決められないFWには天と地ほどの差があります。

    この夏の移籍期間、FWの補強に動かず、唐山をレンタルバックさせただけなのは、強化部の失態だと思いますが、ここがゴールを稼げるようになれば、ワンランク上のチームになれるのでしょうね。

    次は1週間後、ルヴァンカップ準々決勝で惨敗を喫した相手の浦和レッズ戦です。なぜか今シーズンのリーグ戦はこの後、遠出のアウェイ戦は10月1日のFC東京戦、11月25日のサンフレッチェ広島戦だけで、後はホームゲームと、アウェイセレッソ戦です。

    シーズンも残り少なくなってきたので、少しでも多くの勝利を目の前で見たいものです。

  • 2023年9月16日Jリーグをダラダラと見ながら

    今日はガンバの試合も無く、さりとて特に見たい試合もないので、適当にテレビでJ1の湘南札幌戦と、DAZNでJ2やJ3の試合をダラダラと見ています。

    むしろこの1週間は日本代表の欧州遠征2試合の結果と内容でサッカー関連の話題が満載でした。ドイツに4-1、トルコに4-2で勝ち、さらにそれで絶賛されるだけではなくて選手の起用や調子についても課題として上がるような状態ですので、日本代表も本当に強くなったものだと思います。ただ単に森保監督アンチが騒いでいるだけの場合もあるんでしょうけれど。

    Twitterで見かけましたが、この2戦で活躍した日本代表選手の内で、誰それがJ2やJ3でもプレーしていたというショート動画が流れていました。久保建英と中村敬斗のJ3経験は、共にFC東京・ガンバ大阪のU23チームがJ3に参戦していた関係ですので、ちょっと他選手の場合と理由が異なりますが、それでもプレーしていたことは事実です。久保が16歳の時にガンバ大阪U23対FC東京U23の試合を見たことがありますが、ガンバ対久保みたいな試合になっていましたね。

    J2経験のある代表選手はそれほど珍しくなく、かつては闘莉王だって水戸にレンタルされていましたし、香川や乾がセレッソでJ2無双していたのもそんなに昔ではありません。

    最近はJ2からJ1に移籍してそこで欧州のスカウトに目を付けられるのではなく、J2在籍時にそのまま欧州移籍を果たすケースも増えてきました。

    あるいは、高校大学のアマチュアチーム所属から欧州移籍をする選手もいます。これもそういうパターンの選手は今までにも何人かいましたし、宮市亮のようにアーセナルのようなビッグクラブで短いながらも活躍する選手もいました。ただ、これまでそういう経歴の選手で長く活躍して代表入りする選手はいなかったので、Jリーグ経験というのは、代表入りに必要な素質形成に一役買っているのでしょうか。

    件のショート動画は、将来の代表選手が今のJ2やJ3にもいるはず、というアピールでもあります。

    Jリーグを見ないサッカーファンの常套句としては、
    「Jリーグはレベルが低い」
    というのがあります。むしろいわゆる海外厨は、それ以外に無いのかというくらい、こういう意見に終始しています。

    ではヨーロッパの全てのリーグ、全てにクラブがレベルが高くてJリーグより上なのか、という、これまたよくある議論になります。

    日本代表の試合が行われる度に発生する、
    【古橋が代表で生きない】問題は、以下の2点に帰結します。

    【スコットランドリーグのレベルが低い】
    【森保監督が古橋を使いこなせない】

    国内厨がスコットランドリーグのレベルを云々し、海外厨が森保監督の能力を疑うことで、結局この論争は決着が付きません。

    Jリーグファンの私としては、どちらかというとスコットランドリーグ自体の問題かなと思いますが、セルティック、レンジャーズの2チームと他チームにレベルの差がありすぎるところが、代表での適応に苦しむ根源なのかと思いますが、それなら日本代表が多くの時間帯で優勢になるであろうアジアカップで活躍してくれるはずです。

    話が逸れましたが、J1~J3の試合を楽しめるかどうかは、レベルが高い低いの問題ではない気もします。思い入れがない試合を見て楽しめる人は、どのリーグの試合を見たって楽しめるでしょう。

    逆に、思い入れがないと楽しめないタイプの人は、特定のクラブ・リーグ・地域のサッカーでないと見てて楽しくないのでしょう。海外厨にしてみても、レベルが高い時(全盛期)のサッカーを見て惚れ込んで、どこか特定のビッグクラブを好きになって見るようになったはずです。もしくは、ただのミーハーだったら知りませんが。

    話がとりとめも無くなってしまいましたが、サッカー見てて楽しいならそれでええやん、ってことなのですよね。思い入れがあるチームが不振であればブーたれますが、それも含めて「楽しむ」ことであり、サッカーに限らず阪神ファンのボヤキなんかでも同じですよね。今年は「アレ」しましたけれど。

  • スペインサッカー協会会長と橋本聖子議員

    サッカーの女子ワールドカップで最終的に優勝したのはスペインでした。日本がグループリーグで4-0と撃破したことを考えると、準々決勝で惜しくも敗れたのが本当に残念でした。

    さて、その女子スペイン代表を巡り、というかスペインサッカー協会会長を巡り、騒動がまだ続いています。

    表彰式で会長が女子選手に強引にキスをしたことで批判が殺到し、代表選手たちのボイコット、そして会長に対する資格停止処分や告訴、最近ではその会長に近しい存在だった優勝監督が解任される事態にまで発展しました。

    ヨーロッパはキスの文化がある、といってもあれはアカンのでしょう。ジジイだとその辺の感覚がボケてしまっているのでしょうけれど。

    このニュースに最初に接したとき、私が思い出したのは2014年ソチ五輪の打ち上げパーティーで、橋本聖子日本スケート連盟会長が高橋大輔選手に抱きついてキスした事件です。これを事件と言って良いか分かりませんが、本人と選手の立場や、やっていることは先般のスペインサッカー協会会長と同じことです。

    日本でもそれなりに話題にはなりましたが、特に処分などは下りませんでした。高橋選手本人がことを大きくしなかったからということが大きいのでしょう。

    しかし、被害者が主張する・しないによって、問題視されるかどうか、犯罪扱いされるかどうか、というのって、まさに女性に対する性犯罪被害者の泣き寝入りの問題と同じだと思うのですけれど、この辺は結局なし崩しになってしまいました。

    昨今のジャニー喜多川による性加害問題では、男性同士による強制わいせつという構図ですが、男性が被害者としての性犯罪は昔から無かったわけではなく、男女の被害者の比率・数に差があるだけで、女性だけが性犯罪被害者というわけでもありません。

    もちろん、女性の被害者を軽視して良いことにはなりませんし、さらには男性女性というくくりだけの時代でもないでしょう。

    相手の嫌がることはしない、ということが守られれば良いだけの話なのですが、そうはいかないのが悲しいところです。

  • トランプの訴追とバイデン息子の捜査に影響されないアメリカ社会の強さ

    来年に迫るアメリカ大統領選挙は、なんやかんやあれやこれやあったものの、結局は現職のバイデン大統領と、トランプ前大統領との争いになりそうです。

    また共和党候補が決まったわけではなく、トランプ氏が予備選で敗れる可能性もあることはありますが、散々捜査されても訴追されても、支持率の高さは他の共和党候補者よりも群を抜いています。

    他の候補者はトランプ批判をすればトランプ支持層から叩かれ、トランプ擁護をしてもトランプ支持層から票を奪えるわけでもありません。

    あれだけのことをやらかしても、どれだけ好き勝手なことを言おうとも、信者も支持者も大して減らないので、ほぼ間違いなく彼が共和党候補に選出されるでしょう。
    トランプ氏が共和党候補にならない可能性は、本人に不測の事態が起きることくらいでしょうね。

    一方の民主党候補については、こちらも何事も無ければバイデン大統領がそのままでしょう。2020年の選挙時点で、年齢が年齢なので一期四年しか出来ないという憶測もありましたが、今のところは一期で引退はしなさそうです。

    問題は副大統領候補の方でしょうか。今のカラマハリスが続投になるのでしょうけれど、こちらは人気の無さが弱点です。女性・黒人・アジア系としての初めての副大統領としてリベラルからの支持があってもおかしくないのですが、なんでこんなに人気ないんですかね。

    結局はバイデン対トランプという4年前と同じ構図の対決になりそうですが、問題はどっちもどっちというか、トランプは自身が捜査の対象で、バイデンは息子が捜査の対象になっています。バイデンの問題は本人じゃないと言えなくもないですが、大統領(就任以前は副大統領あるいは前副大統領)の息子としてのネームバリューを使って、色々やらかしていたなら親の問題にもなってきます。

    共和党も民主党もトップが頼りないというか、高齢かつ本人身内に問題があるというのは、なかなかに絶望的な大統領選挙です。

    オバマ以前からもあったのでしょうが、トランプ以後のアメリカは右も左も、保守もリベラルも寛容性を失い、ただひたすら敵対派閥を感情的に否定するだけになっているように見えます。少なくとも、戦った相手から敬意を表されることはなく、相手に敬意を表することもありません。

    それでも、アメリカ合衆国という国が破綻も混乱も起きずに成立し続けているのは、国家の成り立ちが地方自治から出来上がった国だからでしょうか。

    大英帝国の植民地から独立した13州が連邦として国家を形成し、あとから大統領も国家も出来上がったのですから、トップの大統領がボ○老人とキ○ガイ老人で争っていたとしても、社会は成り立つのですよね。

    そもそも自由主義、資本主義、民主主義の社会であるため、民間で勝手に社会を動かしているから、大統領と前大統領がアレでもなんとか回っているのです。

    そうじゃない国、トップダウンで色々決めないといけない国なら駄目になっていたでしょう。

  • 2023年9月12日国際Aマッチ日本対トルコテレビ観戦の感想

    先日のドイツ戦はお互いに予想していない展開と結果になりましたが、今日のトルコ戦は双方共に控え中心のメンバーになることが予想され、これはこれで内容も結果も予想は一層難しいものとなりました。

    ガンバサポーターとしては堂安と中村敬斗が出て活躍してくれればそれで良いのですが、二人とも先発出場となりました。

    今日はベルギーでのデイゲームとなり、日本時間でもプライムタイムの放送となって結構な視聴率になるのではないでしょうか。

    試合は前半冒頭から、お互いに様子見というか、相手エリア内でのプレーが少ない展開から始まりましたが、12分、トルコのFWにエリア内でボールを受けられてシュートまで持っていかれました。

    ちょっと攻めあぐねているかな、と思っていた15分、相手エリア外で左右に回して、最後は堂安の落としを受けた伊藤敦樹が左足でビューティフルシュートを決め、日本が先制。

    ゴール前の数十秒間、トルコは日本の攻撃陣がボールを持っているときにガツガツ取りにこず、意外とビビっているというか、無理に取りに行って交わされたら不味いと、思っていたのかも知れません。

    20分、自陣からのパスとドリブルでトルコ守備陣を切り裂き、最後は古橋が決定機を迎えますがシュートは枠の外。

    しかし今日は飲水タイムあるんですね。クッソ暑そうな日差しです。

    攻め続ける日本は28分、これまた相手エリア外中央でキープし続け、久保のシュートのこぼれ球を中村敬斗が冷静に押し込んで追加点をゲットし、これで早くも2-0です。

    さらに分、毎熊がボールを奪ってそのままペナルティーエリアまで独走してグラウンダーのパスを入れると、受けた中村敬斗がフリーでシュートを決めて2得点目、チームとしては3-0となりました。

    早くも親善試合特有の緊張感の無い試合展開になってきましたが、ドイツ戦同様にこの内容と得点経過はお互いに予想外でしょう。

    38分、トルコが左に展開してクロスからボレーシュートしたシーンは日本にとってはヒヤッとしました。結構人数がいたのですがあっさりFWにクロスを合わしてきたのはさすがですねえ。

    トルコは攻撃のシーンは少ないのですが、それでも日本にとっては危険な場面を作ってくるので警告は日本が2枚受けています。

    そして前半45分、そのファウルから与えたフリーキックで、中村航輔が相手ヘディングシュートをキャッチしきれず、押し込まれて失点。3-1となりました。

    しかし、この失点シーンで中村航輔が肩を痛めてまさかの交代となってしまいました。代わって入るのはシュミットダニエルで、この点での不安はありませんが中村航輔としては無念のプレーとなってしまいました。

    前半は3-1と日本リードながらもGKが負傷交代するというアクシデントもあり、失点と相まってあまり満足できない45分となりました。攻撃は良いけど守備の対応はドイツ戦よりもかなり甘い印象ですが、町田・毎熊・伊藤敦樹と経験の少ない選手もいるのでしょうがないですね。

    後半開始から、日本は前田、伊東、橋岡を入れて、堂安・敬斗・毎熊を下げました。伊東を入れたあたり、堂安の前半の出来には納得していないのでしょうね。

    後半開始から3バックにしたのはドイツ戦も同じですが、あれは勝つための守備のテコ入れ、今回は選手と戦術のテストの意味合いが強そうです。

    後半もどちらかというと日本ペースで進み、11分には相手のクリアが久保の足に当たってゴールに向かうもポストに弾かれました。

    61分、日本は右サイドを崩され、クロスをクリアしきれずにトルコに決められて3-2、一点差に迫られました。

    まだ守りを固めて逃げ切るような時間帯ではないので、普通に得点を狙い続けてしかるべきですが、後半の方が攻撃の質も低下してしまっています。

    17分、前田のクロスに古橋が合わせるもこれまたポストに当たりゴールならず。

    19分、伊藤敦樹を下げて遠藤航が入りました。中盤の守備を落ち着かせないといけません。

    31分、トルコのコーナーキックからボールを拾った伊東純也がとてつもないスピードで相手エリア内にドリブルで侵入し、倒されてPK奪取。これをそのまま伊東が決めてようやく追加点を奪えました。

    そして日本の最後の交代は、直前まで準備していた三笘ではなく、痛めたっぽい町田に代えて冨安でした。

    時間と点差を考えると、もう一点取れたら試合は終わりますが、むしろカウンター主体にして守りを意識する状況でもあります。

    その後はお互いにチャンスはあれど決まらず、4-2の日本勝利で終了。

    勝ったことや4得点を考えると良かったと言いたいところですが、収穫よりは課題の方が大きかった試合かも知れません。

    しかし、ドイツ戦と合わせた2試合トータルで考えると、得たものの方が大きいでしょう。世界のトップ16に恒常的に入っていることを証明する連戦となったのは間違いありません。

    日本は世界トップクラスに挑みつつ、ワールドカップ予選やアジアカップではアジアから挑まれる立場を四半世紀続けています。トルシエの時はアジアカップで優勝して世界の高速道路に乗ったと思ったら翌年のフランス戦で大敗してクラッシュしました。そのことを思うと、現在地としてはかなり高い位置にいます。

    後はヨーロッパのトップクラスのリーグ・クラブでスタメンとしてプレーする選手を増やしていくのが理想でしょう。その選手たちが集まって代表で最も高いパフォーマンスを出せるようにするのが代表監督の仕事であり、戦術家よりはモチベーターとしての能力の方が代表監督には求められます。

    森保監督がハンジフリックを2度も叩きのめしたのは、その象徴ですね。

  • PPAPメールを無くす難しさ

    パスワード付きZIPファイルをメールで送って後からパスワードをメールで伝える、いわゆるPPAPは、もはや古いどころか危険なのでしてはいけないと言われています。

    それでも世の中の企業からまだまだ無くなりません。無くならない理由は色々あるでしょう。一番の原因は、システムや予算の決定権者に、その辺のセキュリティ意識が欠如していることは確実でしょう。

    具体的な理由としては、
    ・代わりになるシステム(クラウドストレージ利用)に関しての知識や予算が無い
    ・既にPPAPに関するシステムを導入して投資しているから
    ・PPAPでも実際に漏洩した被害に遭っていない(あるいは漏洩に気が付いていない)
    こんなところでしょうか。企業によっては理由も様々だとは思います。

    どこかの企業なり役所なりが、このPPAPメールによって大規模な情報流出事件を起こしてしまうとか、情報漏洩によって企業が潰れるとか、あるいは実際に人が亡くなってしまうとか、とんでもない事件事故が起きるようなことがあれば、社会全体がPPAPメールを無くす方向に動いていくでしょうし、禁止や罰則を法令化することもあるでしょう。

    ただ、本来はそういう社会全体の空気の変化や法律の制定よりも前に、企業ごとに危機意識を持って改善していくべきではあるのですけれど。

  • アデミウソンと戦うとき

    先日、J2の町田がアデミウソンを獲得して、すぐに試合にも起用してきました。プレー振りとしては試合勘がないとまでは言えないものの、トップコンディションからはまだまだ離れているようにも思えました。

    さて、ガンバ大阪サポーターとしては、アデミウソンには複雑な思いがあります。

    2020年の10月、アデミウソンが酒気帯び運転及び当て逃げ事故を起こした時に自分が書いたnote、

    https://hrsgmb.com/n/n64dfeba3fc54

    そして2ヶ月経ってガンバとの契約が解除されたときに書いたnote、

    https://hrsgmb.com/n/nde4a31de3895

    これらを今改めて自分で読み返しました。基本的には今もこれらの思いは変わっていません。

    アデミウソンがガンバとの契約解除後に、中国リーグの2部に行ったことまでは覚えていますが、8月末で退団してフリーになっていたそうです。エリキが大怪我で長期離脱した町田にとっては、Jリーグで経験と実績があってなおかつ移籍期間が閉じた後でも獲得できる点取り屋、という理想的な補強になりました。そもそもエリキとも世代別ブラジル代表で一緒にプレーしていてエリキから町田の話をしたそうです。

    あの事故から3年弱でのJリーグ復帰というのは短いのか長いのか。私個人としては短いと思いますが、別に私は裁判官でも神様でもないので人を裁くわけにはいきません。彼がかつての過ちを真摯に反省しての、この町田との契約を結んだと思っています。

    https://nordot.app/1073024043432641214?c=768367547562557440

    さて、今年は町田がJ2で、ガンバも町田も天皇杯で敗北しているので対戦する可能性はありません。しかし、ガンバはほぼJ1残留が確実で、J2で首位の町田もおそらく昇格してくるでしょうから、そうなると来シーズン、ガンバ大阪はアデミウソンがいる町田と対戦することになります。

    その時のガンバサポーターとして、拍手で迎えるのかブーイングを浴びせるのか。彼のガンバ時代の活躍を考えれば拍手が当然、契約解除に至った原因を考えるとブーイングが当然ということになります。この3年の間にガンバファンになった人は「誰?」と感じるかも知れませんが、5年弱の所属期間というのはガンバ在籍の外国人選手としては長い方で、サポーターにとっても特別な選手なのですよね。

    そう考えると非常に難しいですが、いっそのこと、拍手しながらブーイングしてしまいましょうか?

  • 2023年9月9日Jリーグルヴァンカップ準々決勝第2戦浦和レッズ対ガンバ大阪テレビ観戦の感想

    ドイツ対日本戦の興奮冷めやらぬ本日夜は、ルヴァンカップ準々決勝第2戦です。

    水曜の第1戦はチャンスがありながらも得点を奪えず、0-1で敗れたガンバは、この第2戦も同じメンバーでスタートします。

    勝つには2得点以上が必須である以上、攻撃陣をイジってくるかとも思っていましたが、大まかな方向性は変えず、後はディテールだけでOKとポヤトス監督は判断したのかも知れません。

    しかし8分、先制したのは浦和。コーナーキックでフリーになっていたリンセンに後ろから強烈なヘディングシュートをぶち込まれました。相変わらずセットプレーの守備に問題が残っています。

    ともかく、2点取らないといけないことは変わりません。ただ、延長戦の可能性は無くなりました。

    31分、自身へのファウルで得た直接フリーキックをジェバリが蹴るも壁に当たってゴールならず。

    ちなみになぜか分かりませんが飲水タイムが32分にありました。まさか忘れていたわけではないでしょうけれど。

    前半40分過ぎにはポヤトス監督やコーチが主審の注意に対して反発しているシーンがありましたが、チームの状況が上手く行っていないことを間接的に証明しています。

    結局前半は1-0で浦和リードで終わりました。ガンバはこの135分間で無得点なのに、次の45分で2点取らねばなりません。

    ハーフタイム、ガンバは当然動きます。宇佐美をダワンに代えてピッチに入れ、逆転を狙います。

    浦和も早川に代えて初戦でゴールを決めたシャルクを投入。追加点を狙い勝負を決めにきました。

    50分のアラーノのシュート、52分の食野のシュートは共に枠を外しました。その直後、ジェバリが西川の鼻先を交わしてシュートを打つも大きく外してしまい、この2試合最大の決定機でも決められず。

    一方、浦和は63分にリンセンがエリア内でパスを受け、冷静に決めて2点目をゲット。これでガンバは3点が必要で、ほぼ可能性が無くなりました。

    ここ数試合のガンバは攻撃だけではなく守備にも問題が明らかに存在します。この2試合に限れば、ネタラヴィが不在だからバイタルががら空きになっているというところはありますが、ネタラヴィ不在時にそこの手当をする戦術も選手もいないとなったら、やはりそれはチームの問題です。まあ後半はダワンもいないのですから、誰が守るのだという中盤になってしまっているのですが。

    ガンバは石毛、食野と交代で倉田と山見を入れてなんとかしたいところです。

    守りに人数を増やした浦和に対し、ガンバはシュートシーンはあれど西川が慌てるような枠内シュートは放てず、時間が経過していきます。

    ここ2試合、ポジショニングは良いがパスに可能性を感じられなかった高尾に代えて藤春を入れました。黒川右サイドバックは何かの試合で試した記憶はありますが、確かその時も駄目だったような。もはやスクランブルですが、もっと早い時点でスクランブルだったと思います。

    そして86分、浦和が大きな展開でパスを回し、シャルクがダイレクトで放ったシュートが選手の頭に当たってそのままゴールイン。ツキにも見放されて3-0(二試合合計4-0)となり勝敗は決し、そのまま試合終了。

    結果も内容も惜しいどころの差ではなかったので、
    「あの判定が」
    とか
    「あのシュートが決まっていれば」
    といった、たらればを語るレベルの試合でもありませんでした。

    今の浦和とガンバには攻守において最後のところで大きな差があります。というか、J1のトップ5のチームとガンバには厳然たる壁がありますね。連勝を重ねて降格圏から中位に入ってきたといえど、今の順位は今の実力に見合っているのかも知れません。

    これで今シーズンもタイトルとは無縁のシーズンとなりました。そもそも過去2年はタイトルを口にするレベルのサッカーをしていなかったので、ほんの少しでも夢想できるだけの地位に上がってきた今年はマシな方です。

    次は同じく日曜日の17日、ホームで新潟を迎えます。残るリーグ戦では来シーズンのための戦術浸透、選手起用も見据えられると良いなあと思いつつ、スタジアムに行く予定です。

  • 2023年9月9日J2・J3リーグDAZN観戦の感想

    インターナショナルマッチデーウィークにあたるこの週末は、J1のリーグ戦はお休みでルヴァンカップが行われていますが、J2・J3リーグは通常通りの日程です。代表絡みで3名抜けるJ2の町田の黒田監督は、J1だけが中断することに不満があるようですが、他の国々ではどうなんでしょうね。代表クラスの選手が下部リーグでくすぶっていること自体が少ないのかも知れません。

    https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2023/09/08/kiji/20230908s00002180465000c.html

    さて、ガンバの試合もない本日はJ2・J3リーグの各試合をDAZNにてノンビリ楽しみます。

    15時からはJ3の奈良クラブ対FC今治です。
    一度はロートフィールド奈良(鴻ノ池陸上競技場)にも行ってみたいですが、駅からもちょっと遠いのと、専スタではないことが残念ですね。駅からの遠さはパナスタもどっこいどっこいですけれど。

    しかし照明工事のため、このクソ暑い真夏でも15時キックオフというのはキツいでしょうね。

    https://naraclub.jp/archives/53792

    7月から1月まで工事があるそうです。そもそもこのスタジアムの既存照明自体がJ3規格に満たないものだそうですので、工事が無くてもナイトゲームは無理なんですよね。デーデームでも天候によっては暗くなることもありますが、その場合は中止になるんでしょうかね。

    試合の方は50分に今治が先制。縦パス一本受けたマルクスヴィニシウスが折り返し、千葉がフリーでゴールゲットと理想的なアウェイチームの得点ですね。

    80分、それまで攻め込むも今治の好守に阻まれてきた奈良が、右サイドからの完璧クロスに中島が頭で合わせ、押し込んだのは浅川。これで1-1となりました。

    97分、交代で入った今治のヴィニシウス・アラウージョが相手が引っ張り倒しに来ても弾き返してド迫力のドリブル突破から千葉がシュートを放つも決まらず、1-1で試合終了。ヴィニシウス・アラウージョは移籍したばかりでしたが、さすがにJ3だと反則級ですね。

    そして18時からはJ2の町田対栃木と、J3の岐阜対宮崎を見ます。

    町田にはあの、元ガンバのアデミウソンを移籍期間関係なしでのフリーで獲得して、即この試合で起用してきました。ガンバでクビになった経緯を考えると、早いような時間が掛かったような、両方の気持ちがあります。大きな被害が出た事件というわけでもないので、またJの舞台に戻ってきたことを喜びましょうか。試合勘的にどうなのかなとは思いますが。

    宮崎の試合は、例によってガンバから期限付き移籍中の南野遥海が目当てです。最近ゴールが無いようなので爆発して欲しいです。

    その南野は28分、相手のパスミスからゴール前でのチャンスを迎えましたがシュートはバーのはるか上。

    結局、町田対栃木、岐阜対宮崎ともに前半は0-0でした。

    そして後半、残念ながらアデミウソンはハーフタイムで交代してしまったので、個人的な興味が薄れてしまいましたが、来年J1に上がってくるであろう町田の試合は見ておきたいものです。

    試合の方は栃木が55分、グラウンダーのクロスが町田DFの足に当たってオウンゴールで先制し、首位の町田が追いかける展開となりました。

    直後の57分、町田はバスケスバイロンのクロスから完璧なシュートを放つも栃木GK藤田がビッグセーブでしのぎます。

    岐阜対宮崎はスコアレスドローで終了。期待の南野は61分にピッチを去ったのでその後はあんまり真剣に見ていなかったのですが、お互いに見せ場はあったものの決定力を欠いたというか、決定機もまだまだ少ない感じでした。松田監督の守備の手当は、過去3試合よりも上手く行っているとは思いますが。

    町田対栃木は実質8分のアディショナルタイムの末、栃木が逃げ切って勝利。町田は痛恨の敗戦となりました。

    20時からの試合は、共にJ2の磐田対大宮、長崎対群馬を見ることにします。磐田のヤットはあんまり試合に出ていないのですが、今日はベンチ入りしてますね。

    長崎もプレーオフ圏内ですが、来季に素晴らしいスタジアムが出来るので、個人的にはJ1昇格して欲しいJ2チームナンバーワンです。

    磐田対大宮は前半は1-1、そして63分に大宮のシュヴィルツォクがゴールを決めて勝ち越しました。

    長崎対群馬は前半0-0、そして後半開始すぐに群馬がコーナーキックから決めて先制。

    しかし64分にファンマが決めて長崎が追いつき1-1に。

    72分、磐田ジャーメイン良のシュートがGKが出ていた大宮ゴールに向かうもDFがヘッドで渾身のクリア。

    しかし続けて磐田が攻め、76分に藤川が決めて2-2の同点に追いつきます。

    81分、長崎がジョップセリンサリウのアクロバティックなバイシクルシュートが決まって逆転。

    90分、長崎は群馬のシュートをキーパーが弾き、大宮は磐田のシュートを弾き、さらに磐田リカルドグラッサが肩で大宮の決定的なシュートをブロックします。試合終了近くになると、両チーム疲労からオープンな展開になってきて戦術的な緻密さよりも気合いと根性で戦うシーンが増えてきますが、これこそ誰にでも感じられる醍醐味でしょう。

    長崎対群馬はそのまま2-1で長崎の勝利。試合前は勝ち点3差だったのでまさに6ポイントマッチですね。

    そして磐田対大宮は、95分にリカルドグラッサがコーナーキックから決めて3-2とついに逆転。清水、ヴェルディ、長崎、甲府とプレーオフ圏内のチームがいずれも勝利した今節において、勝てたことは大きいですね。

    さて、本日に限ったことではないのですが、同時に見たい試合がいくつもあったものの1アカウントでは2試合しか見られません。何度もnoteには書いていますが、昔あったJZONEのような、同時に複数の試合を見られる中継もやって欲しいところです。

    来シーズンからJ3リーグがDAZNから外れることは決まっていますが、その分のリソースの一部をJZONEに割いて実現してくれませんかね。

  • 運転免許証の更新に行ってきた

    優良運転手という名のペーパードライバーのため、5年に1度しか免許更新の手間はありませんが、今年はその年に当たるため、大阪府の北半分に住む人ならおそらく一度は行ったことがある、門真の運転免許試験場に行ってきました。

    5年ごとに行っていると、その度に何らかのシステムなり機械なりが変わっているような気がするのですが、今回は5年前とは異なり、完全予約制&機械での受付という「ハイテク」な免許更新システムになっていました。

    平日10時15分~30分という時間帯で予約を取って、京阪電車は古川橋駅で下車、バスに乗りました。毎回思いますが、このバスが渋滞&国道筋での信号待ちで、距離の割には時間がかかってしまいます。歩いてもそんなに差が無いくらいですが、汗だくで新しい免許証の写真を残したくないので、バスを使用しましたが。

    およそ10分強、バスに乗って到着。

    予約制なのでスムーズに進むだろうと思っていたら、早速一階の最初の機械受付で数十人が並んでいて、だったらわざわざ平日に休みを取らなくても、日曜に予約しても同じだったのではないか? という疑念もありますが、機械も台数があるのでサクサク進んで受け付け終了。

    後は毎回の通り、お金を払い、視力を測り、写真を撮って講習です。

    講習開始時間が11時30分からとなっていて、それまで1時間以上空いてしまったため、早めの昼食を摂って時間を潰します。

    カツ丼うどんセットを注文。

    5年前もこのメニューだった気がします。5年後はオススメのカツカレーにしよう。

    そんなこんなで時間を潰して、本館2階の免許交付室で30分間の講習を受けて、新しい免許証を受け取りました。

    講習では4月に施行された、自転車乗車時のヘルメット着用努力義務についても話があり、また、煽り運転についての重ねての注意とか、あるいは教本には自動運転や電動キックボードについての記載もありました。

    個人的にはマイナンバーカードに免許証も保険証も全部集約してもらいたいので、早く政策を進めてほしいですが、健康保険証との統合でこんなに騒動が起きた以上は、運転免許証との統合なんてかなり先でしょうね。

  • ニュースを巡るカナダ当局・報道各社・SNSの三つ巴

    6月の話ですが、カナダにおいてニュースコンテンツの共有・再利用を行う企業に、使用料を報道機関に払うことを義務付ける法律が成立しました。いわゆる「オンラインニュース法」と言われ、事実上はSNSや検索などのオンラインサービス企業が、ニュース情報のタダ乗りしている構造を是正するための措置です。

    それに対してまずFacebook・Instagramを運営するMetaが、カナダ国内における両SNSでのニュース提供を終了する対抗措置を行いました。

    https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2306/23/news093.html

    Metaだけではなく、Googleも批判していて、Google検索やGoogleニュースで同様の措置を取ると発表しています。

    https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2306/30/news108.html

    これに対して、カナダの新聞放送業界団体は対抗措置を批判したのですが、

    https://jp.reuters.com/article/meta-platforms-canada-idJPKBN2ZK03G

    この批判ってカナダにおけるジャーナリズムにおいては、MetaやGoogle無しには成り立たないと自覚していることの裏返しですし、結局は金か、という話にもなってきます。もちろん、金に関して言うとGoogleもMetaもあり得へんくらい儲かっているのだから、少しは分け前を寄越せと言いたくなるのも道理ではあります。

    そして事態がややこしくなってきたのが、この夏に多数の国々で惨禍が起きている山火事がカナダでも大規模に発生していて、多数の被害や避難者が出ていることです。

    危険な山火事に関しての情報が、カナダ国内のFacebookやInstagramでニュースとして提供されていないことから、人間の生命や安全よりも自社の利益を優先している、と言う批判が、トルドー首相からも出てきました。

    https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/08/facebook-11_1.php

    言いたいことは分からなくはないですが、だったら人々の生命・安全に関わるニュースに関しては、「オンラインニュース法」の適用を除外すれば良いんじゃないですかね。

    SNSにしろ検索サービスにしろ、それらが現在社会において、相当に重要な情報インフラであり、売上相応かそれ以上の社会的責任があることは間違いありません。

    とは言え、一民間企業にニュースの掲載と報道各社への支払を求めるのも、相当に無茶な話です。

    フェイクニュースを排除するためにも、各報道機関による報道が提供されることは、企業の利益以上に国民の安全に関わります。

    報道各社がニュースの上澄みをMetaやGoogleに搾取されているという状況は、ある程度は改善されるべきでしょうけれど、強制的に記事を表示させた上で料金を強制的に徴収することになると、それこそMetaやGoogleがカナダから全てのサービスそのものを撤退しかねないでしょうし、このチキンレースは勝敗はやる前から分かっているんじゃないでしょうか?