平繁無忙の何でも書くブログ

  • 高校野球の商業化の問題は、もっと大きなカテゴリーでの商業化によるもの

    今年も夏の甲子園、高校野球がやってきました。今年の夏はさらに暑く感じますが、実際にグラウンドの上やスタンドにいる人はさらに厳しい暑さを感じていることでしょう。

    ここ数年は夏の暑さの危険性から、真夏の昼間の高校野球の時間帯についての指摘や批判も相次いでいます。今年は石川県大会で馳知事が言及していました。

    試合開始時間を決めた人は、試合中ずっとグラウンド内で直射日光を浴び続けているのでしょうか? 自分が関わらずに若者だけを危険な状況に追いやるのは、どこかの国の80年くらい前の戦争でもあったことですけれど、この国のお家芸なのでしょうか。

    さて、そんな高校野球は、商業化されている(各所でビジネスの種にされている)一方で、高野連や朝日新聞はあくまで「教育の一環」という姿勢を崩さないため、その矛盾をしばしば批判されます。

    ただ、そもそも高校生年代は義務教育でもないのでなぜ商業化を否定するのか分かりません。第一、引き合いに出される「教育」自体も存分に商業化されています。

    テレビを付ければ東大を始めとする学歴を肩書きにした人たちがクイズに興じ、YouTubeを見れば道行く人の大学の偏差値で楽しんでいます。

    旧来メディアだって、受験の参考書や勉強法の書籍は書店に大量にあり、教育とはなんたるかを語るコンサルタントはいくらでも見つけられます。これを教育の商業化と言わずして何と言うのでしょうか。

    商業化されるのは別に高校野球に限った話でもないのです。

    「高校野球をビジネスの種にするな」
    とか、
    「高校球児を金儲けの材料にするな」
    とかいう批判も、またその批判を無視するのも、もっと大きいカテゴリーでの商業化が止めようもない時点で意味が無い気がするのですよね。

  • 2023年8月12日横浜F・マリノス対ガンバ大阪DAZN観戦の感想

    8試合を7勝1分けと絶好調のガンバ大阪は、今日は日産スタジアムでの横浜F・マリノス戦です。首位神戸と同勝ち点の2位ですので厳しい相手ですが、こういう試合を勝てば本当に強くなったと言えるでしょう。

    今日のスタメンには食野とギョンウォンが復帰しました。福田→食野→石毛→食野と、左ウイングは意図的に入れ替え続けていますね。DFラインは黒川が復帰で、右SBにはおそらく三浦でしょうか。

    試合開始後、ガンバが4分にカウンターから綺麗な攻撃の最後にダワンが強烈なシュートを放つも飯倉がセーブ。

    今のマリノスのレギュラーGKは、ガンバからローン中の一森であり、契約によってガンバ戦は出られないため飯倉の起用となっています。

    今日は食野が右ウイング、ファンアラーノが左ですね。

    9分にはアンデルソンロペスにアーリークロスを合わされましたが大きく外れて助かりました。さらに12分には低い位置でのパスが相手に渡ってロペスのシュートをギリギリクリア。ああいうミスは今年序盤に散々見ましたが、今日のような相手には低い位置からは前に大きく蹴っていって良いと思います。

    今日の食野もここ数試合に見られる積極的な攻撃・守備が見られていて、好調さを感じさせます。

    しかしチーム全体としては、ガンバはダワンのシュート以外はパッとせず、マリノス優勢のまま試合が続いています。

    飲水タイム明けの26分、三浦がどうやら足を痛めて佐藤と交代。ガンバにとっては思わぬアクシデントに見舞われました。

    その後もマリノスの守備にガンバの攻撃が引っ掛かって速攻を食らうシーンが続き、ガンバにとっては難しいサッカーとなっています。

    そして押され続けていた時間の34分、マリノスのシュートがポストに当たって跳ね返りをヤンマテウスに押し込まれて失点。劣勢がここまで続くとそりゃ失点するわな、という感じですね。

    39分にもエウベルが無理矢理突破してシュートしてきましたが東口が恒例のファインセーブでしのぎます。

    40分、黒川が上手く突破してマイナスのクロスからファンアラーノがワントラップでシュートするも外れてしまいました。これは決めて欲しい。

    そして44分、好調の食野が中央で山本のスルーパスを受け、エリア内で落ち着いて切り替えた上でゴールゲット! さあ、これで同点です。

    48分にも食野がゴールど真ん前でボールを受けてシュートを放つも左に外れました。ここで2点目を取れる選手になれば毎試合出られるでしょうし、また欧州移籍なんて話も出るくらいの選手になれるのでしょうに。

    前半は1-1で終了。45分全体を見ればマリノス優勢でしたが、ガンバはラスト10分に自分たちの時間が来たときにちゃんと得点出来たのが良かったですね。願わくば2点目も欲しかったですが、それは相手も同じでしょう。

    後半。お互い交代は無し。試合の入りは注意ですが、48分にエウベルを佐藤が手を掛けて倒してしまってPKを与えてしまいました。

    これを東口が殊勲のビッグセーブと思いきや、先に東口がゴールラインから離れてしまったため、やり直し。これを決められて2-1と再び勝ち越されました。

    前節の川崎戦では前後半の飲水タイム明けで失点しましたが、どうもガンバはこういう開始直後など集中が途切れやすいようで、この辺は個人レベルというよりはチーム全体で組織として対応していくべきでしょう。

    65分にも食野が良い形でシュートを放つもGK正面。そしてその直後、エウベルが自陣でのバックチャージによって2枚目の警告により退場。

    前回の対戦でもマリノスが退場者を出しましたがマリノスの勝利で終わったのですが、今日の内容なら逆転の可能性は大いにあります。

    そして68分、食野から宇佐美にスイッチ。

    74分には宇佐美の縦パスをダワンが落としてジェバリがシュートという良いシーンもありました。

    飲水タイム明け、ネタラヴィから鈴木武蔵に交代。1人多いのですから、MFを削ってFWを入れる交代は妥当でしょう。

    87分にはジェバリのサイド突破から最後は黒川がシュートもブロックに遭います。

    結局追いつけないままマリノスに逃げ切られ、ガンバにとっては久し振りの敗戦となりました。

    ガンバの敗因はやはり開始直後に集中が途切れての失点が今年はこの試合に限らず本当にたくさんあります。シーズンの6割強が終わっても治らないのだから、今年はそれを覚悟して、やはり毎試合2点以上取れる攻撃をするしかありません。

    しかし、それには交代のコマがあまりに弱すぎます。過去のネームバリューで言えば、宇佐美も武蔵も十分でしょうけれど、今この時の期待感としては非常に薄いものです。

    この夏の補強は、怪我の半田、移籍の谷の穴を埋めるだけとなっていますが、ジェバリとポジション争い出来るクラスのFWを取るくらいでないと、毎試合2点以上というのは無理でしょう。

    残るタイトルであるルヴァンカップを掴み取るためにも、もう一つビッグニュースが欲しいところです。

  • 2023年8月11日女子ワールドカップ準々決勝日本対スウェーデン戦ネット観戦の感想

    グループリーグから4試合で1失点かつ全試合で2点差以上での勝利と、圧倒してここまで来た日本代表ですが、強豪スウェーデンとの準々決勝となりました。

    東京五輪でも対戦して敗れた相手ですので雪辱を果たす絶好の機会でもあります。

    今回もFIFAプラスで見てみます。

    試合は前半の最初はスウェーデンがポゼッションで優位に立ち、かつ日本の攻撃もスウェーデンの守備に寸断されて難しい展開から始まりました。

    それでも10分過ぎくらいから日本が相手PA近くまで持っていくシーンも増えてきて、スウェーデンのプレスを上手く躱せるようになってきました。

    それでも25分、ふとしたスキを突かれてスウェーデンがGKと一対一になりましたがシュートは枠を外しました。これがこの試合の初シュートだったようで、お互いに堅いサッカーをしています。

    32分、自陣でのファウルによるフリーキックを与え、そこからクリアしきれずに最後は押し込まれ、今大会始めてリードを許す展開となりました。

    その後も再びスウェーデンのプレスに苦しみ始め、前半は0-1で終えて後半勝負を考えざるを得なくなってきます。

    実際42分にはスウェーデンのシュートがポストに当たって助かったシーンもありました。

    結局日本は1点ビハインドで前半終了。

    後半開始から遠藤を入れて残り45分での逆転に賭けます。

    しかし後半も試合展開としては前半と変わらず、47分には強烈ミドルを山下がファインセーブでしのぎますが、その直後のCKでハンドによるPKの判定。それを確実に決められて0-2。痛すぎる失点でした。

    ここまで中盤のつなぎで相手に引っ掛かり、失ってはカウンターを食らうのが問題で、ここをどうにかしないと厳しいのですが、相手の裏に放り込んでしまうのも手か。しかしスウェーデンの守備が本当に堅い。

    60分頃から日本が攻める時間が増えましたが、スウェーデンが無理して攻めなくなったとも言えます。

    それでも71分、藤野のシュートがGKのギリギリのセーブで惜しくもCKになりました。

    しかし攻め続けた日本が74分、植木がエリア内で倒されてPKゲット。しかしこのPKを植木が惜しくもバーに当ててしまいチャンスを逃してしまいました。

    87分、藤野の直接フリーキックがバーに当たってGKに当たってポストに当たって入ったかと思われましたがノーゴールの判定。しかしそこで抗議せずにさらに攻撃した日本はついに清家がゴールを奪いました。これで1-2。

    10分のアディショナルタイムにも攻め続けますが、残念ながら1-2のまま試合終了となってしまいました。

    敗因もあると言えばあるのでしょうけれど、日本らしいサッカーが出来るようになったのがラスト30分くらいだったということで、個別の戦術レベルの問題以外にも色々あるのかと思います。

    ここで感動をありがとうとか通り一遍のことを言ったり、あるいは監督や選手の批判をするよりも、WEリーグの試合を見に行く方がよっぽど建設的だと思うので、機会があれば観に行きたいと思います。ガンバの女子チームはまだ当分無いかなあ。

  • アップル銀行の「後進性」と他社の追随する可能性

    Apple社がアメリカで高金利の預金サービスを開始し、大量の預金を集めています。

    厳しい審査基準もなく、簡単な手続きで口座を開設できることも人気の理由のようです。

    そもそも、年4%超というとんでもない金利ですが、旧来の預金を集めて融資するビジネスモデルとは異なる仕組みでないと実現出来るわけがありません。

    Apple銀行そのもので利益を出そうとはしていないのは間違いなく、Apple経済圏(エコシステム)内に消費者の可処分所得を全部受け入れて、その中で生活してもらうという算段なのでしょう。銀行単体が大赤字であっても、Apple経済圏の経済規模がはるかに巨大になれば、その程度の赤字など大したことがないということになります。

    エレクトロニクス系巨大企業が金融サービスに乗り出すという観点から見れば、今回のAppleによる銀行サービスへの進出はそんなに珍しいものではありません。

    アメリカで言えばゼネラルエレクトリック社が金融サービス部門を作ったのは20世紀半ばだったでしょうか。

    近年で言えば日本のSONYがソニー銀行とソニー損保を90年代末から2000年代初めにかけて作り、一時期はSONY本体が大赤字を出していた時にも利益を出していたので、SONYグループでの稼ぎ頭だったこともあります。

    ただ、SONY経済圏を作るほどの規模や施策ではやっていないので、この辺はApple銀行とは仕組みも毛色も異なります。

    Apple銀行は高金利で預金を集めるという点では、旧来の銀行がやっている「~~キャンペーン」と大差ありません。あれが時限的ではなくずっと高金利になっているだけです。それだけでもすごいのですが、それは本体の純利益から考えたらそんな無理なことでもないのでしょう。

    今回のApple銀行が、いつまでこのレベルのサービスを続けていくのか分かりませんけれど、成功したらGAFAMの他社も追随するかも知れません。

    ただ、AppleはAppleやMacなどの物理的な商品を売っていることも大きいと思います。Googleも売っていますが大した売り上げないですし、MicrosoftもAppleほどは売っていません。Meta、あるいはNetflixは完全にオンラインサービスですので、どうかなあ。Amazonはモノを売る部門が売上の半分以上ですので、Amazon銀行が一番可能性あるでしょうか?

  • アフリカとロシアと正義

    アメリカのニジェールでクーデターが発生してしばらく経ちました。

    クーデターそのものは、それが倫理的に正しいとか正しくないとかは遠い日本の一般人が断罪することも出来ません。旧政権が非道な行いにより国民を弾圧して政権交代も拒んでいる場合に、じゃあどうすればいいのかという実際上の解決策は限られていますので、この世の中の全てのクーデター・革命・物理的行使を否定することも無理でしょう。

    しかしながら、国連、欧米諸国、アフリカ連合や最も近い共同体である西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)のいずれもニジェールのクーデターを非難していますので、政治上はクーデターを認める国や政府は限られています。

    その認める国として、ロシアがこの地域の安全保障に関与している疑いがあり、ウクライナ戦争におけるアフリカ諸国の対応にも影響が出てくるでしょう。

    ニジェール近隣のマリやブルキナファソでのクーデターでも同様ですが、かつて植民地支配を行っていた旧宗主国とその親玉であるアメリカ合衆国による関与を極端に嫌う勢力が、クーデター後の実権を握っています。その政権が助けを求めるのは当然ながら中国やロシアということになります。

    ウクライナ戦争に関して言うと、ニジェールのみならずアフリカの大半の国家が、
    「西側諸国とロシアの戦争にアフリカを巻き込むな」
    という中立的姿勢を保っています。極端に言えば、ウクライナがどうなろうとアフリカ人にとってはどうでもいいということでもあります。

    ヨーロッパの国々による黒人奴隷、植民地支配による搾取と弾圧、虐殺の歴史を考えると無理からぬ対応ではあるのですけれど、軍事力で他国を消滅させようとするロシアの動向を正式に非難しないことは、過去のアフリカ侵略をも正当化する極右勢力を欧米諸国に生み出しかねないリスクもあるはずです。

    ロシアはアフリカ侵略の歴史がない、ということも言われますが、19世紀末のロシアがアフリカに進出しなかったのは、ただ単に距離が遠かったのと、海軍力がそれほどでもなかったこと、国力が衰退していてアフリカどころではなかったことの方が大きく、倫理的にアフリカ侵略をしなかったというわけではないでしょう。

    さすがにロシアに極端に肩入れしてウクライナ戦争に関与していくほどの国はまだありませんが、ニジェールその他クーデター後の軍事政権がロシア(あるいはワグネル)の協力の下で政権を維持しているなら、国軍をウクライナ戦争やロシア国内の防衛に派遣するようなことも、今後あり得るのかも知れません。それこそ、世界戦争の序章でしょう。

  • 自主規制の重要性

    浦和レッズのサポーターが起こした天皇杯名古屋戦での騒動は、大した処分がなされずになんとなくなあなあで終わりそうな感じになっています。

    Jリーグ主催ゲームであればJリーグ自体が厳しい処分を下すこともあり得たのでしょうけれど、日本サッカー協会管轄なのでこんな結末になるのでしょうか。その辺は禍根を残さないためにも、また、サッカーが今後も日本社会で受け入れられるためにも、一定の厳罰は必要だと思うのですが、当事者にとってはそうではないのかも知れません。

    ある一定の組織内で起きた問題、不祥事、事件などを自分たちで解決することは、自浄能力と言われますが、それは主に内部でのペナルティと自主規制によってもたらされます。

    ペナルティにより過去の事件を裁き、自主規制により未来の事件を防ぐためです。やり過ぎると萎縮してしまうだの、法的なんちゃらだの人権だの言われることもありますが、そもそもなんでペナルティや自主規制が必要になるのかというそもそもの話をすると、問題・事件・不祥事を起こした奴の責任になるのですけれど、その辺は言わないのですよね。

    割れ窓理論を持ち出すまでもなく、厳しい姿勢を見せなければ今後も似たようなことは起き続けるでしょう。厳罰だけで問題を解決出来るわけではありませんが、重大な問題を起こしても処分されないと舐められたら終わりです。似たような事例で処罰のレベルが異なれば、今度は不平等と言われますし、それこそ裁判沙汰になったらその一貫性の無さが突かれるでしょう。

    さらに言うと、サッカーのゴール裏のサポーターは暴力的で常識がなく頭がおかしい人たちの集まりだと、サッカーファン以外から認識されてもしょうがありません。もしかしたら既にそう思われているのかも知れませんし、サッカーファンからもそのように思われているかも知れませんので、もはや手遅れのような気もしますけれど。

  • 国家資格試験の公平・平等性について

    先週末の台風によって、沖縄県での中小企業診断士試験が中止になりました。

    https://www.j-smeca.jp/contents/010_c_/010_c_r05_shiken/R05_1ji_shiken_naha.html

    それはしょうがないにしても、問題は、受験生に対して代替試験などの救済措置も全く無く、来年受験してくださいねというだけの対応をした中小企業診断協会への非難が起きました。

    自分ももうすぐ社会保険労務士の試験ですので他人事とは思えません。8月に台風が来ること、それも沖縄県に来ることなど毎年のことであり、今年は特に直撃した台風が巨大だったからこその問題ではあるのですが、さすがに来年受けてねというだけの対応には疑問が残ります。

    別途試験をしたとして、その他の地域の平均得点からの補正をして沖縄会場独自の算出を行っての合否決定で良いと思うのですよね。多少は他地域よりも厳しめになったとしても、来年受験よりはマシだと考える受験生がほとんどでしょう。

    これが7月にあった司法試験・司法試験予備試験で同じことがあったとすれば、受験生も理論武装して相当に反発するでしょうし、メディアも結構騒ぐと思うのですが、そこまで話題になっていないのは中小企業診断士という資格がそんなに知名度が高くないためでしょうか。

    今回の中小企業診断士試験の中止措置について、どういう結末になるか分かりませんが、揉めるくらいなら那覇会場は来年から無くしてしまえ、ということにならないかという心配もあります。それこそ、台風による中止の可能性がある時期での試験実施自体にも懸念があるのですけれど、他にも8月には税理士試験や社労士試験もありますから、日本でこの時期に救済措置無しの一発勝負の試験を行う必然性も考えるべきでしょう。

    今の私にとっては、今回の中小企業診断士試験を受けられなかった人たちへの同情と、8月27日に台風などでの社労士試験の影響がないことを祈るだけですが、お偉いさん方にはもう少し考えてほしいものです。

  • 2023年8月6日J1リーグ第22節川崎フロンターレ対ガンバ大阪DAZN観戦の感想

    さて、J1リーグ戦の再開です。中断期間中に噂されていた谷晃生の移籍もありましたが、それ以外は左ウイングが福田でも食野でもなく石毛であるの以外はメンバー変わらず。

    黒川が出場停止のため藤春がかなり久し振りのリーグ戦スタメンとなりました。控えに佐藤と江川が戻ってきて、谷の代わりは石川です。

    前半は開始から川崎の攻撃に晒されます。ガンバは奪いどころがかなり低くなってしまっているのが苦しい。

    ガンバは前のジェバリに収まらない時間が続きましたが、13分、右サイドでアラーノがスルー、ジェバリが壁になってアラーノが抜け出してグラウンダーのクロスを入れると、ジェバリのシュートは空振りしたらこちらもスルーになってファーサイドの石毛がフリーで受け、落ち着いて振り抜いたシュートが決まってガンバが先制に成功します。

    これで3試合続けて、左ウイングに入った福田・食野・石毛がゴールを日替わりで決めたことになりました。

    川崎はずっとガンバのDFラインの裏抜けを狙い続け、オフサイドに掛かり続けています。ガンバの方は先制後の方がシュートまで攻撃出来るようになってきました。コーナーキックはガンバの方が多い状況で、ちなみに今日のセットプレーは山本ではなく石毛がキッカーですが、なかなか合わないので一度はどこかで山本が蹴っても良いと思います。

    川崎はマルシーニョのスピードが一番危険で、福岡とのスピード対決になっています。一度はあわやDOGSOというシーンもありました。

    飲水タイム明け、ちょっと集中が途切れてしまったのか脇坂にあっさり決められてしまいました。試合開始直後の失点が一時期続いていましたが、飲水タイムがある試合は試合開始が4回あるものだと思わないといけないですね。

    と思ったら再開したらすぐに石毛がギリギリ先にボールを触ってPKゲット! これをジェバリがしっかりと決めて1-2とすぐに勝ち越しに成功します。今日の石毛は素晴らしい働きです。

    その後は一進一退の攻防が続きましたが、41分、川崎がまさかのバックパスミス。アラーノが拾い落ち着いてゴールゲット! これで1-3となりました。

    このシーンはアラーノとジェバリの2人でDF2人にチェックに行った形になり綺麗にハマりました。ここまで上手く前線でのチェックが決まるのもガンバでは珍しいですね。

    前半はこのまま終了。ガンバにとっては望外と言うと言いすぎかも知れませんが、45分で3得点で2点リードというのは試合内容から言えば出来過ぎでしょう。審判のジャッジもガンバにとっては幸運なものでした。

    後半開始。スピードでガンバDF陣を苦しめていたマルシーニョが下がったのは意外でした。

    代わって入った瀬川が50分に高尾の対応のミスをついて奪ってシュートするも枠の外。

    ガンバは後半も前半の序盤同様、川崎の攻撃に苦しめられています。それでも守備陣の頑張りでしのぎ続けていますが、やはり後半も飲水タイム明けの71分に瀬川に決められて失点。これは好い加減学んでほしいところです。

    さらに75分に波状攻撃から瀬川に決められて3-3。まるで西野ガンバと関塚フロンターレ時代を彷彿とさせるスコアになってきました。

    ガンバは79分、テコ入れのためにネタラヴィ、アラーノ、ジェバリに代えて、食野、宇佐美、武蔵をピッチに入れました。

    この暑さの中で、攻められ続けている後半の状況を考えると、1-3の状態でも早めに選手交代を仕掛けていくべきだったのではないかと思いますが、結果論ですかね。

    88分には足を攣った石毛から柳澤にスイッチ。

    その後も厳しい展開が続きましたが、96分にコーナーキックを得意のヘディンで合わせたのはダワン! これで三度勝ち越し3-4となりました。

    最後99分には川崎のコーナーキックにチョンソンリョンまで上がってきましたが、ガンバがクリアしたところで試合終了。

    サッカーの難しさ、怖さと共に面白さを満喫できた試合だったと思います。川崎側としては判定に不満があったかも知れません。鬼木監督が試合後に審判団に文句言っていましたし。

    今日のマンオブザマッチは難しいですが、90分戦い続けて最後に決めたダワンでしょうか。石毛やアラーノも良かったですが。

    ただ、打ち合いの印象が強いながらも今日も東口はビッグセーブを連発していました。いつも通りと言えばいつも通りなので感覚が麻痺しがちですね。

    これでガンバは順位を一つ上げて12位、勝ち点29まで持ってきました。同勝ち点で鳥栖・FC東京もいますので、次も勝てばさらに順位が上がる可能性があります。

    ちなみに残留争いでは、最下位の湘南が昨日勝ったのに加えて、今日の試合で柏と横浜FCも勝利したため、下位3チームが揃って勝利と珍しい節になりました。

    ガンバの次戦は土曜日の横浜F・マリノス戦です。もっと強大な敵ですが、今のガンバなら自分たちが出来ることをちゃんとやれば勝てない相手ではありません。

    飲水タイム明けの集中を今度はちゃんとして欲しいですけれど。

  • 豆富、人財、転進、アットホーム

    豆腐のことを豆富と書いている飲食店は結構見かけます。「腐」という文字を嫌ってのことみたいですが、出された豆腐が腐っていると思って嫌がる人なんているわけがないはずです。

    もちろん、メニューをどう書こうがその飲食店の経営者や店長の勝手ではあるのですが、豆腐という食べ物の歴史と伝統の一部を否定することにもなるんじゃないか、とも思ってしまいます。

    そこまで大げさに取る必要もないのでしょうけれど、縁起を担ぐことが多い飲食店・水商売ならではのことでしょうか。

    漢字を代えてイメージを変えようとするのは、飲食店に限りません。人材を人財と呼ぶのは、求人業界・人材業界に加えて、一部の企業ホームページなんかでもちょくちょく見かけます。

    「人材 人財」でGoogle検索してみると、Indeedやパソナがヒットするのが象徴的ですが、人財と言い換えている会社が言っているのは、たいてい「人は財産だから」とかなんとかよく分からない理屈です。

    これも「人材」の「材」の字が、「材料」の印象が強く、人をモノのように扱うイメージになっているのかも知れませんが、「人財」だって「人を金目に見ている」と言うことだって出来ます。

    これだって、「人材」という言葉、「財」という漢字の意味や成り立ちから考えると、あまり言い換えるのは良い印象はありません。

    一番大事なのは実際にどうかということで、その飲食店の豆腐が旨いかどうか、その企業が人を大事にするかどうかが重要なのであって、どっちでも良いと言えば良いのですが。

    「撤退」を「転身」と言った大本営発表となぞらえるのは無理があるでしょうけれど、言葉は大事です。大事ではあるのですが、言い換えることが大事にしていることになるとは限りません。

    今では使い古されてむしろ危険なワードでもある、「アットホームな職場です」は、求人の募集要項にあれば警戒する人がむしろ多いかも知れません。これだって、本来は良い意味の言葉だったはずですが、まあ今では、「あっ・・・そういう職場ね」となってしまいますので、どっちかというとマイナスイメージになってしまいます。

    大事なのは受け取る側のイメージも同様で、「豆腐と豆富」、「人材と人財」でどっちが良いですかね?

  • スポーツ選手に倫理観を求めるべきか~スポーツマンシップという言葉の呪縛~

    有名スポーツ選手は、テレビなどのマスメディアにもよく登場して、世間一般では知名度が高く芸能人に近い存在となります。

    よく知られた存在というのは、そのままスポーツに関わる場合はスポンサーも付きやすいし、引退後のセカンドキャリアも見つけるのは容易いものです。

    しかし、知名度が高いのも問題で、何かやらかしたときには同じく芸能人と同じように叩かれますし、スキャンダルを暴かれて大騒ぎになります。

    特定のスポーツ選手のことをあげつらうつもりはありませんが、もしその人が選手としては凡庸でワールドクラスのプレイヤーでないのであれば、当該のスキャンダルに関して、少なくとも赤の他人である大半の日本人には知られなかったであろうことは容易に想像できます。

    もちろん、有名だろうとなかろうと、スキャンダルの当事者とその周辺の人たちはその問題によって大変な状況にはなるでしょうけれど。

    ただ、こういう問題が起きたときに気になるのが、
    「そんな人だとは思わなかった」
    とか、
    「スポーツ選手なのにそんなことをするなんて」
    とか、
    「同じスポーツをする子どもたちに悪影響が」
    といった非難が集まることです。

    スポーツ選手だって人の子で、善人もいれば悪人もいます。一般人との違いは、ただそのスポーツに特に努力して才能があり結果を出してきたことだけです。倫理的に優れているから成功したわけではありません。

    そういう選手本人の現実と、赤の他人の理想のギャップが生まれる一因は、「スポーツマンシップ」という言葉だけが普及していることではないかと推察します。

    運動会の選手宣誓で今でも言っているのか分かりませんが、
    「スポーツマンシップに則り」
    云々は、その選手がスポーツを通じて敬意・礼節・マナー・リスペクトといったなんやらかんやらを発揮することです。あくまでその選手とそのスポーツにおいての話なのですが、私生活での不行跡が存在しないことを保障するものではありません。

    当然ですが、あまりに酷い行いや犯罪行為は別です。それはスポーツに限らず、サラリーマンだってそんなことをやらかしたら会社にそのままいられません。

    あくまで一般社会レベルに求められる倫理で良いと思うのですが、それ以上の倫理をスポーツ選手に求めるのは可哀想ではないかと思います。

  • 将棋とAIについての個人的感想

    世間では福原愛さんの子ども連れ去りを巡る問題が注目されていますが、同じような離婚後の子ども連れ去り問題において、元将棋のプロ棋士だった橋本崇載さんが殺人未遂で逮捕される事件があり、将棋もそこそこ好きな私にとっては大変残念な話となってしまいました。

    ハッシーと呼ばれ親しまれていた橋本容疑者ですが、数年前にプロ棋士を辞めて、離婚後に会えなくなった我が子を取り戻すと宣言するYouTube動画を出した時には、
    「はー、そうなんや。大変やなあ」
    というくらいにしか思いませんでした。

    その後、色々なことがあったようでその辺は全く存じ上げていませんでしたが、今年に入って名誉毀損で逮捕、判決も出た後に今度は元妻とその父に対する殺人未遂での逮捕ということになってしまいました。

    事件の詳細や親権の在り方についてはまた別の話となりますが、この事件絡みで思い出したのが、かつて橋本氏が、
    今の将棋はAIの考えた好手をあらかじめ出来るだけ覚えて指すだけのゲームになっている、
    云々と言っていたことです。

    時代が進めば定石が累積され、さらにAIの普及により個人レベルでも実質無限にパターンを展開することが出来るようになった以上、今はまずAIなら当然に指す手を覚えるのは必須なのでしょう。

    しかしそれが全てということではなくて、それが最低限から始まって、やはりこれまで通りに人間同士の戦いになるのであれば、AI同士の対戦では起こり得ない罠、トラップ、心理的作戦を仕掛けるメリットはあるはずです。

    素人の個人的感想に過ぎませんが、藤井七冠のタイトル戦を見ていると、終盤の分読み場面ではかなり相手に罠を仕掛けているような気がします。まさかという手によって逆転することもあり、そうなると人間同士の対局である以上は、AIゲームとも言えないでしょう。

    もちろん、序盤がAIと同じというか、AIの手を覚えておくのが常識レベルになってきているのでしょうけれど、お互いに完全にミスをしなければ決着はつかないのであり、どこかでミスをして勝敗が決まる以上、結局は最後は心理戦でもあります。時間という制約があるからこそでもありますが、時間制限に工夫をすれば、AIが発達しても人間的対決の要素は無くならないんじゃないでしょうか。

  • 地球沸騰化のトリレンマ

    ここ最近の猛暑は厳しいものです。実際に外に出て歩いたら暑いのは当たり前ですが、天気予報の最高気温を見るだけでもげんなりします。

    特に内陸部では体温以上になることも多く、埼玉・山形・京都といった盆地・内陸の高温はもう災害級です。

    むしろ沖縄の方が最高気温が低いのは、周囲が海であるという地形・地理的要因もあるのでしょう。逆に高緯度の札幌でも30度オーバーであることを考えると、猛暑の原因は緯度よりも地形と人口密集による人的活動の方が大きいことは間違いないです。

    地形は変えようがないにしても、人的活動は人間次第です。

    特に人口密度が高い地域はエアコンも自動車も大量の熱を発します。それ以外にも人間が生きていれば様々な熱を発するものを利用していますので、人口密集地の気温はそうでない地域よりも高くなるのは当然です。

    一つの解決策というか、人口密集(過密)を解消すれば多少は局所的な高温化も防げると思うのですが、地方移住やテレワークを、地球温暖化の観点からも進めていくべきじゃないですかね。

    しかし、電力の利用効率性は、人口密集地の方が良いのですよね。バラバラの地域に電力を配るよりも、大量の人が住んでいる狭い地域にまとめて送った方が効率が良いのです。

    あれ? 電力効率性と過密化と高温化って、トリレンマの関係になりますかね。だとしたら解決出来ずに詰んでしまうのですが、なんとかならんもんでしょうか?