平繁無忙の何でも書くブログ

  • ロシア軍とワグネルとの対立を知らないプーチン?

    ロシアの民間軍事会社ワグネルと、ロシア正規軍との間に険悪な雰囲気があるのは前からでしたが、最近は明らかに対立することを公言するようになりました。

    ワグネル創業者のプリゴジンにしてみたら、だらしない正規軍の代わりにウクライナ戦争で頑張っているのだ、という自負がある一方で、正規軍・国防省にしてみたらあくまで民間・非正規軍であるワグネルが大きな顔をしてキャスティングボートを握るのは許さない、という建前を捨てるわけにもいきません。

    プリゴジンが批判しているのはあくまでロシア軍であり、ショイグ国防相ですので、直接的なプーチン大統領批判をしていないのは、そこに踏み込んだら自分がやられることを理解しているのは間違いありません。まるで歴史物に出てくる、君側の奸を批判する家臣のような感じですが、むしろプーチンとの個人的関係性を元に民間軍事会社でのし上がったプリゴジンの方が、君側の奸に近い属性のような気がしますけれど。

    ともかく、プリゴジンによるロシア軍批判は止むことがなく、その一方でロシア軍はワグネルを完全に支配下に置きたいという意向があるので、いずれは決定的な状況が訪れるでしょう。具体的に言うと、プリゴジンがプーチンの信用を得てロシア軍を命令する立場になるか、プリゴジンが立場的にも物理的にも排除されてロシア軍がワグネルを支配下に置くことになるか、どちらかです。

    いずれにせよ、そのような状況になれば排除される側が黙っているわけもなく、場合によっては自分を切り捨てた大統領への反抗という手段、詰まるところクーデターに乗り出す可能性だってあるわけで、そこまでいくよりは、プーチン仲裁で対立の棚上げ先送りというのが穏当な落とし所になるのですけれど、それが出来るならこんな対立まで行かないはずです。

    プーチンが悪いニュースを拒絶し、良いニュースしか聞かなくなっている、という西側報道もありましたし、ロシア軍とワグネルが対立しているということも真相を知らされていない可能性もあります。

    それが正しければ、ロシア軍の優勢を信じるプーチンが和睦・停戦やましてや撤退・敗戦を認めるわけもありません。まあ、現場の苦境を知らされていないなら、核兵器使用を命令することもないでしょう。

    また、現場指揮官や軍幹部にしても、プーチンがそんな状況なのに戦場の劣勢をカバーするための核兵器使用の進言などするわけもありません。現場で勝手に核使用に踏み切り、もし敗戦に至った場合は戦犯・非人道的行為として国際軍事裁判にかけられるリスクがその現場にのしかかるわけですから。

    その点だけは不幸中の幸いですね。戦争継続中である以上、何の慰めにもならないといえばそうなのですが。

  • エルドアンが高金利を嫌いな理由

    トルコの大統領選挙は接戦ながらも結局は現職のエルドアン大統領の勝利に終わりました。この結果、トルコの国政や経済政策などは多分大きな変化は無いということが確実視されています。

    それでも、深刻なインフレと為替相場の対策のために、財務大臣と中央銀行総裁人事を行ったのですが、最後のところでエルドアン大統領自身がちゃぶ台ひっくり返しをやっちゃうので、どれだけ実効性があるんだろうかとは思っています。

    インフレ対策としては、中央銀行が市中金利を高金利に操作することで収まる、ということがマクロ経済の鉄則ではあるのですが、ここでエルドアン大統領が出てきて、高金利政策を認めず、低金利を「命令」してきたからこそのこれまでの経済混乱の原因の一つになっています。

    ではなぜ、エルドアン大統領は高金利を嫌うのかというと、国内企業への融資を増やして経済を活発化させたいから、輸出を増やすため、ということがといった理由を説明してはいます。本人自身が、「高金利が原因でインフレになっている」という意見を言い続けています。

    https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/12/f4964b8512ed29ea.html

    誰が財務大臣・中央銀行総裁になっても低金利政策の継続は間違いないのでしょうけれど、この理由自体が「結果」であって、エルドアンが高金利を否定する根本的な理由は、彼自身がイスラム教の教義を重視する人であり、トルコ共和国で長く続いてた「世俗派」を否定するタイプの政治家であることが重要になってきます。

    イスラム教の教義として、そもそも金貸しを否定します。正確には、金の貸し借りによる利子の発生を否定するのですが、利子というメリットが無ければ誰も金を貸したりしません。

    ということで、イスラム金融における独特な制度によって、利子ではないですが実質的なマージン・配当を得ることによって、金を貸した側も利益を得るシステムが存在しています。

    コーランに背かない形での金融スキームを、ムハンマド以降後年のイスラム法学者や政治家・経済官僚などが知恵を絞って生み出したのですが、非イスラム社会ともつながる国際経済においては金利設定もせざるを得ません。この辺が、エルドアン大統領が高金利を嫌い、西側諸国主導で理論が整備されてきた経済学の原則を認めない理由がありそうです。

    まあ、エルドアン大統領やその側近の親族・関係者が所有している企業への融資やその返済のことだけを考えて、高金利を否定しているだけなのかも知れませんけれど、その辺は証拠が出ない限りは解明できませんね。

  • 解散総選挙まで後一押し?

    岸田親子の官邸忘年会疑惑を日本版パーティーゲートと呼ぶのもみっともない話ではありますが、本家本元のパーティーゲートをやらかしたイギリスのジョンソン元首相が、議会での追及に抗議するということで議員辞職することになりました。

    与党の議員、それも元首相という立場であっても議会特別委員会の調査で忖度されないのは、日本の現状と比べると羨ましく感じるところがありますが、こちらのパーティーゲートはコロナ禍のロックダウン中に何度も官邸でパーティーを開催していたのですから、これはこれで
    「そらアカンやろ」
    というより他ありません。

    さすがに本家のパーティーゲートと比べると、今回の岸田父子の忘年会については、そこまで悪質とも言えません。もちろん、不行跡であり、品位に欠け、良識を持たないと言うべき恥ではあるのですが。

    イギリスも日本も議院内閣制ですから、選挙区の有権者による審判で選挙で当該議員が負ければもちろんそれで終わりです。さすがに現職総理が選挙区で負けるわけはないでしょうけれど、政権というものは与党によって維持されるのは議院内閣制だからであるので、与党議員が
    「こんなスキャンダルを抱えたままだと総選挙で負ける!」
    という危機感を持って、議員・党員が上を突き上げたら、選挙で大敗するよりは・・・とトップも辞職せざるを得なくなります。まあ、そこまでは行かないでしょうけれど。

    だいたい、今、岸田内閣が解散総選挙に踏み切ったところで与党が大敗するとも限りません。

    未だ野党の人気が上がらないこと、ガーシー前議員の逮捕、れいわの山本太郎氏の懲罰など、野党も野党でアレであり、与党・政権のスキャンダルを政権打倒にまで持っていけなさそうです。

    その一方で政権側も、マイナンバーを巡る一連の問題によって批判は絶えません。

    何かもう一押しあると解散総選挙にまで一気に行きそうですけれど、何かありますかね?

  • 2023年6月11日J1リーグ第17節ガンバ大阪対FC東京試合観戦の感想

    水曜の天皇杯、高知ユナイテッドSC戦では酷い試合内容と結果をガンバサポーターにもたらし、絶望のズンドコに陥れてしまったガンバ大阪ですが、泣いても笑っても週末になればまたリーグ戦がやってきます。

    今日の相手はFC東京。今年のルヴァンカップでは1勝1敗なのでそれほど相手として悪いイメージはありません。

    スタメンは新潟戦から石毛とダワンを入れ替えた格好ですが、これが現状のベストメンバーであることは間違いありません。

    今日の大阪は天気が心配されながらも朝のうちに雨は止み、曇り空でのキックオフとなりました。

    前半開始から、ラヴィ・佐藤・福岡の間で受けるディエゴオリベイラに手こずりましたが、すぐに佐藤が当たるようにして相手の攻撃を抑えることに成功。

    ガンバはDFラインからでも、相手の両サイドの裏のスペースにボールを蹴り込むことで、東京のラインを押し下げます。こういう展開はリーグ戦では3試合連続でしていますが、惜しむらくは天皇杯でやらなかったことです。

    さて、カウンターからアラーノのシュートが弾かれて得たCKを、佐藤が折り返してジェバリが落ち着いて蹴り込んでガンバが25分に先制します。

    さらに29分、ガンバの攻撃をなんとかしのいだ東京の守備陣が緩んだ隙に、半田がすぐにスローイン。受けたダワンが狙いしましたアーリークロスをピンポイントで入れ、合わせたジェバリがワールドクラスのヘディングシュートを叩き込み追加点ゲット!

    さすがのチュニジア代表と言える圧巻のゴールでした。

    思うように進めたガンバが前半は2-0で終えます。

    そして後半、FC東京は長友に代えてアダイウトンを投入し前掛かりに攻めてきますが、自陣からのラヴィのフィードを半田がスピードで抜け出し、受けたアラーノのクロスに山本悠樹がDFと一緒に潰れたこぼれ球を走り続けた半田が押し込んで3-0!

    1点目につながるカウンターもそうですが、こういう手数をかけずにゴールまで行く攻撃があってこその攻撃的なサッカーだと思うのですよね。

    その後、試合が荒れ模様にもなりそうな状況でジェバリが警告を受け、さらにアディショナルタイムに余計な失点もしてしまいましたが、3-1で試合終了。これでリーグ戦では3連勝となりました。

    最後、アダイウトンを怪我させるファウルをしたためにレフェリーにマークされていたジェバリをさっさと下げなかったのはポヤトス監督のミスだったと思います。もったいない警告を受けてしまい、次節出場停止になってしまいました。

    ジェバリとネタラヴィのキープで局面を打開出来るのは本当にチームにとって攻守の要になっています。そのうちジェバリが不在のルヴァンカップの大阪ダービーと、その後のリーグ鹿島戦をどうやって戦うか、時間はあるのでポヤトス監督の選択と決断に期待したいところです。

    内容としては、やはりポゼッションにこだわらなければ普通に勝てるのですよね。多分、中位以下の相手にこのサッカーが出来ればほぼ勝てます。これを続ければ少なくとも、7位8位くらいまでは悩まずに上がっていけるはずです。

    せめて35ポイントくらい勝ち点を稼げばJ1残留は間違いないでしょうし、そこまで取ってからポゼッションサッカーを試行錯誤してみたら良いんじゃないですかね。

  • 異質な共存のメリットを知る自民党と、知らない共産党

    水は油より低い温度で沸騰するため、油の中にある水分は沸騰したときに行き場を塞がれた結果、爆発をします。これが油が跳ねる現象です。

    しかし、ラーメンやスープで油膜が表面にあることで、その下の水分の蒸発と温度変化を防ぎ、美味しく食べることが出来ます。

    水と油はとかく異質なモノ同士、混ざり合わない代表例のように言われますが、混ざり合わなくても一緒にいることで、軋轢もあれば協力もし合えます。

    少し前に共産党のベテラン党員が、志位委員長の在任期間が長すぎることや公選制が無いことを批判して除名されましたが、共産党はプロレタリアート独裁が染みついているため、党内での争いなどもってのほかという思想が凝り固まっています。

    そのため、今回の件にしろ、昔の筆坂秀世氏の件にしろ、党中央に対する批判者は問答無用で排除するしか出来なくなってしまいます。

    その割に70年安保の頃の左翼では内ゲバ全盛期となっていましたが、あれは別の集団同士での争いでしたので戦いが成立したのでしょう。

    ともかく、共産党は内部批判を許さず、党幹部の上意下達に沿う人間しか存在が許されません。その一方で、55年体制成立時に、革新陣営の政権奪取を阻むために作られた自由民主党は、その後の激しい派閥抗争に代表されるように、党内部で公然と総裁・幹部への批判が行われます。

    先日の首相のバカ息子、もといドラ息子、いや何と言うか取りあえず出来の悪い息子による写真の流出に関して、自民党の内部からも批判が出るのは、自民党が一つの権力ピラミッドでガチガチに固められていないという証拠でもあります。アホらしい批判ではあるのですが。

    旧民主党も自民党から政権奪取するために集まって成立したはずの政党なのですが、政権交代に成功し、そして政権を失った後は存在意義を失って分裂しました。

    分裂してなお、許容よりも拒絶に走ることが多い立憲民主党は党勢が回復せず、結果として維新の猛烈な追い上げに着いてけません。この辺、まだ国民民主党の方がマシかも知れません。

    維新の会も所属議員のゴタゴタやスキャンダルを抱えていない日がないくらいの状態ですが、トップ批判はどうですかね。共産党よりはマシでしょうけれど、それが出来る組織にならないと政権なんてとてもじゃないが狙えないでしょう。

  • 「水」の国の静岡県

    大河ドラマで徳川家康がテーマになると当然ですが駿遠三の東海三国が舞台となります。ふと思いましたが、この参加国の名前には全て川が入っているのですよね。

    駿河の「河」、遠江の「江」、三河の「河」と見事に入っています。ただ、中国語の「江」の原義である「長江」と違い、遠江の「江」は浜名湖由来のようですが。

    ともかく、静岡・愛知にまたがる広大な平地は、富士山麓・南アルプス山系から流れ出る多くの河川が運んできた土砂によって作られたものであり、そこで暮らす人々にとってもその河川が欠かせないものです。

    だからこそなのか、川勝静岡県知事がJR東海のリニア中央新幹線工事における地下水問題で一歩も引かずに戦い続けているのは、静岡県民にとってのアイデンティティに関わる問題だからなのかも知れないと勝手に想像してしまいます。

    川勝知事の言動は多くの波紋を呼んでいますが、少なくとも選挙時においては県民の支持を得ていた訳で、全国メディアや中央政界からの、独断専行とか無茶を言っているとかという批判は、もしかしたら的を射ておらず、かえって静岡県において知事支持層を増やす結果になっているんじゃないでしょうか。

    リニア中央新幹線が静岡県にとっては利益がほぼ無いことは明白であり、ハッキリ言えば在来の東海道新幹線とリニア中央新幹線の関係性の利害調整・利益誘導の話の持って行き方が失敗したのです。

    よく言われる利益としては、リニアが出来れば静岡県は素通りになりますが、東海道新幹線は静岡県内に停車しないのぞみを減らして、ひかり・こだまの大増発になるので、静岡県民にとって利便性向上となる、というものがあります。けれど、大動脈としての東海道新幹線がサブに回るわけで、少なくとも県民のプライドは考慮されていません。もちろん、中央の政治家やJR東海が静岡県民のプライドなど何で気にかけないといけないのだ、と言われればそれまでですが、静岡県民が川勝知事を支持している限りは現状のままです。

    現在の支持率・不支持率では後者が上回っているようですが、リコールが成立するほどではありません。少なくとも、2025年の次期知事選挙まではこのままですが、中央政界と財界・JR東海がハッキリと静岡県民が納得・満足できるコミットメントをしないと、川勝知事がまた勝つんじゃないですかね。

  • マイナンバー専用官僚を雇ってしまえ

    マイナンバーを巡る政府の動きは、不信感を抱いている国民にさらに不安感も抱かせることになっていますが、現状のマイナンバーシステム全体に大きな問題があるのは、多分誰もが気が付いている話です。

    https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230530/k10014082591000.html

    当のデジタル庁も、システム改修を行うと発表していますが、そもそも大幅に刷新するか、一から作り直すくらいのことをしないとまともに機能しない気もするのですよね。

    https://www.asahi.com/articles/ASQCG4TC6QCGULFA00C.html

    財務省から見てもシステム構成が古いそうですし、第一、総務省は過去に管轄下の社会保険庁における年金システムで歴史に残る国政レベルの大ポカをやらかしているのであり、ぶっちゃけ総務省主導でやったシステム要件定義から検収まで、全く信用できないと言ってしまっても良いくらいです。

    総務省は巨大省庁で、マイナンバーシステムに関わる人も多かったと思いますが、同時に人事異動も多かったのではないかと邪推します。システムの要件定義から開発、納品、検収、そして稼働まで長い年月が必要なシステムにおいて、関わる人間が途中で入れ替わるのはミスの元でもあるでしょう。属人的になってはいけませんが、結構専門性が高い仕事だと思うのですよね、システム開発関係は。

    一般的に官僚は省内部または外部において人事異動があります。ある程度は専門性を積んでいくとしても、癒着防止や専門バカを作らないためでもあるでしょうが、良い面もあれば悪い面も当然あります。

    もちろん、少人数が長く同じ場所に勤めることで、権力権限が集中すると不正・癒着・収賄の温床になりますから、充分な監視手段は必要です。

    今はデジタル庁が出来ましたので、マイナンバーカードシステム専門の部署を置いて、新卒から定年までそこで働くくらいの人員がいてもいいはずです。それくらいのビッグプロジェクトであり、国民生活において重要なはずなのですが。

    役所で出来ないなら民間に「公益社団法人 マイナンバー協会」でも作りますか?

    まあ、みずほ銀行のシステムを見ていれば分かるように、民間企業なら大丈夫と言うわけでもありませんけれど。

  • 2023年6月7日天皇杯2回戦ガンバ大阪対高知ユナイテッドSC試合観戦の感想

    感想と言うよりも愚痴と罵倒しか出てこない結果となりました。
    1-2というスコアながらも、ゲームプラン的には完敗、惨敗であり、もうどうしようもありません。

    前にもやりましたが、試合後に書いたTweetを貼り付けてみます。

    ポヤトス支持派の言い分を聞きたい。いや、煽りじゃなくてマジで。

    JFLにも通用しないポゼッションサッカーのどこに価値があるんですかね

    控え選手が控えの理由を自ら証明した試合

    選手も酷いが、隙あらばクソゴミポゼッションサッカーに戻して負けるポヤトスをどうやって擁護できるんや
    選手十数人入れ替えるより監督一人交代させる方が楽やろ

    全員バルデラマの劣化版みたいな足元ショートパスだけで勝てる相手おらんやろ

    相手が嫌がるサッカーではなく自分たちが楽なサッカーして勝てるわけないやろ

    レンタル中の唐山、南野が得点しているというのがなんとも……

    選手を選ぶ戦術なんかやってる余裕ないやろ

    気になった点としては、藤春は正直今のチームでは使いどころが無い。足元で受けて棒立ちになってから何か出来るタイプではなく、スペースでボールを受けてクロスが持ち味なのだから、カウンターを仕掛けないクソゴミポゼッションサッカーでは出番はもう無いはず。

    あと、しばらく見なかった杉山が何も出来ない選手になっていてビックリしました。何かあったんですかね。何も無くてこれならさらに驚きます。

    自分たちが楽なサッカーって、多分相手も楽なんですよね、対応しやすいから。

    ポヤトスを「アトレティコで分析コーチやってた人だから優秀!」って言っている人は、分析コーチと監督では必要な資質が違うことに気が付いていないのでしょう。じゃあガンバでも分析コーチやってもらえばいいんじゃね。

    泣いても怒っても今年のガンバにとっての天皇杯は終わりました。ルヴァンカップがどうなるか分かりませんが、今シーズンの最大かつ唯一の目標はJ1残留です。

    J2に落ちてでもポヤトス体制でポゼッションサッカーを求める人もいますけれど、J1で勝てないサッカーをJ2でやっても勝てません。それに、必要な選手ほど引き抜かれます。残るのは他クラブが欲しがらないレベルの選手だけです。

    日曜のリーグ戦では再び、ポゼッションにこだわらず、新潟戦・福岡戦でやったようなサッカーに戻してくれることを祈りますが、もしまたやらかしたらもう、決断のカウントダウンですよね。

    最後に、高知はガンバの嫌なところを狙っていたのか、普段のサッカーを知らないので分かりませんが、どうやって勝つかということを考えた上でそれを愚直に実行していたと思います。ピッチ上の11人プラス交代選手含めて、チーム全体で一丸となって、今何をすべきかと言うことを理解していたと思いますし、勝利のためのプレーに徹していたのは素晴らしかったと思います。

  • クラブチーム経営には二つの努力が必要

    ここ数年、ガンバ大阪は苦しい成績が続いています。良かった年はリーグ2位になった2020年シーズンくらいで、それ以外は2018年・2019年・2021年・2022年・2023年と残留争いばかりです。

    予算やネームバリュー、設備や過去の栄光などを鑑みるに、明らかに成績が見合っていないので、強化方針に問題があるのですが、果たしていつになれば高値安定の時代に戻れるでしょうか。

    それはともかく、成績低迷の一方で経営やブランディングなど、一般の企業が目指す方面では結構上手くやっているような印象を持っています。

    エンブレムの変更や、マスコットキャラクターの作成、あるいは今年も行われるヨーロッパのクラブとの花試合などは、かつてのガンバでは二の次になっていたブランディング戦略が着実に行われています。

    ガンバEXPOも毎年恒例になってきましたし、有名歌手を招待したり、OB関連イベントも毎年何かしらはあります。今年で言えば川崎戦の後に、たむけんガンバTVのMC卒業記念マッチが行われました。

    親方日の丸に近いような、パナソニックによるスポンサー料に加えて、それ以外のスポンサーは毎年そこそこ入れ替わりつつも途切れませんし、債務超過や経営難といったリリースも噂話も一切出ません。

    経営面での安定性はJリーグでもトップクラスだと思います。ファン獲得の施策としてのブランディングもようやく始めたとはいえ、この方針はずっと続けていくでしょう。

    本当に後はチーム成績なのですよね。経営努力と成績努力の二つが、サッカーのクラブチーム運営には必要です。これは車の両輪であり、どちらかが欠けても成り立ちません。成績は良いけど経営がダメなら企業として破綻して強制降格、あるいは主力選手をまとめて放出して結局弱くなります。逆に経営は良いけど成績がダメならそのまま降格していき、結局スポンサーもファンも選手も逃げて弱くなっていきます。

    今のガンバは営業は頑張って仕事取るけど売れない商品ばかり作るメーカーのようになってしまっていますが、これを少しでも改善していければ、かつて以上の黄金期を迎えることも不可能ではありません。

    そう信じてファンは応援して行くのみですね。

  • 森下さんとセカンドチームの可能性

    ガンバ大阪のユースコーチとしてのパワーハラスメント問題によってコーチ職を解かれた森下仁志氏が、JFLの高知ユナイテッドSCに派遣されることになりました。

    https://www.nikkansports.com/soccer/news/202305310000344.html

    これまでにもJリーグの監督としてパワハラや行きすぎた指導によってクビになった指導者が、アマチュアクラブや大学のチームに入って指導者として再出発することはありましたが、元のクラブに在籍したままの派遣というのはあまり聞かないですね。ガンバとしては切り捨てるつもりが無いということなのでしょう。

    高知には記事にあるように、かつてガンバにいた西村昭宏さんがGMをやっているそうなので、これを機に生まれ変わってくれることを期待します。そうは言っても、被害に遭った選手にしてみたらそうは思わないかも知れませんが、それも含めてガンバはクラブとして責任を取るのでしょう。切り捨てて後は知らんぷりよりはマシでしょうけれど、そもそも問題を起こさない、問題をすぐに解決していればこんな大きな話にはならなかったのですけれど。

    高知への派遣が終わってガンバに戻ってきたらどのポジションに据えるのでしょうね。

    ユースコーチとして今回やらかしてしまったわけで、ガンバに戻ってくる前の監督としても磐田やトスでダメだったのでじゃあどこで使えるのかとも言いたくなりますが、J3に参戦していたガンバ大阪U23チームの監督としてはかなり良かったのですよね。

    多くの選手をトップチームに送り込みましたし、選手にも慕われていました。オム(山口)なんかは最後の試合でボロ泣きしてましたし。

    またU23のようなセカンドチームを作ってエリートリーグに参加しますかね? 多分、トップチームにとってもメリットはあるはずですが、予算的に厳しいのでしょうか。コロナ禍の中でもクラブの営業部門は頑張っていましたので、他クラブからの即戦力補強以外に今いる選手の強化に回せる経費が増えていたら良いのですけれど・・・。

  • 自公連立解消の可能性が出始めたか?

    自民党が次期衆院選での選挙区調整において、東京での選挙協力を行わないことを公明党に通告して、波紋を呼んでいます。

    直近のニュースでは埼玉や愛知では公明候補を支援するとのことですので、全国的に自公の選挙協力がなくなるわけではないようですが、それはそれで地元が反発していて、先行きの不透明感が増しています。

    岸田首相が握っている解散カードは、バカ息子の狼藉によって使えなくなった感じがします。今解散したらあの件での自民批判が一斉に起きるでしょうから。

    とはいえ、任期満了まで何事も無いということも無さそうです。参院選との同日選挙なら2025年夏前に、自民党総裁選の前後にやるとしたら来年の解散ということになります。

    自民党と公明党の蜜月は、小渕内閣時代の1999年、当時の自由党も含めた自自公政権からもう四半世紀近く続いています。

    しかし、安保関連法案の時には支持母体の創価学会から公明党批判も起きたくらいですし、自民党べったりに不満を持つ学会員もいます。

    逆に、自民党支持層にしてみても、先日の安倍元首相暗殺事件によって宗教団体・宗教二世の問題が沸き起こった余勢を駆って、創価学会への反発も内部にはあります。

    どちらも連立支持論者と連立破棄論者がいるはずで、それでも連立が続いてきたのは利益・メリットがあったからです。

    連立のメリットは単に議席数を確保して政権を維持することでありますが、議席数を増やせるのは、「お互いに支持層が異なるため、協力することで票数を増やせる」からです。

    と言うことは、逆に考えると、支持層が重なっていたら連立のメリットは無いということになります。

    自民党の元々の支持層である地方・農業関係者は、自民党支持層の中のパーセンテージは右肩下がりです。

    この20年で、もともと支持率の高かった「自前層」である農業と自営業層の支持率は低下し続け、支持率の下がっていた専門職や中小大ホワイト、大ブルーといった職業で支持率を取り戻す傾向がみられる。

    米田 幸弘 自民党支持層の趨勢的変化

    単純に農業従事者が減って地方の人口も減っていることが一番の原因でしょうけれど、支持層的に「特色の無い政党」になりつつあります。

    その一方で公明党は、支持層のほとんどが創価学会員であるのが対照的です。戦後、都市部で共済活動的に学会員を増やしていましたし、都市部の零細商工業者の支持層は共産党とガッツリ重なっていたため、同じ野党だった時代でも共産党とは仇敵のように戦っていました。しかし今ではその世代から二世三世の時代に入っています。

    お互いに、元々の特徴的な支持層が薄れてくれば、連立のメリットは無くなり、競争相手に転じます。

    第一、自民党の反公明党派は、宗教規制に乗り気でしょうし、逆に公明党にしてみれば自らの首を絞める政策に賛成するわけにもいきません。

    いずれは自公連立も解消されるでしょうけれど、切るとしたら自民党側のほうでしょうね。第二次安倍政権発足以降、ずっと国政選挙で勝ち続けているわけで、
    「公明党との連立が無くても問題ない」
    と考える人が増えてもおかしくありません。

    また、安保関連で掣肘されることに嫌気を指す保守派もいるでしょうし、どこかで自民党が三行半を突きつけることになると思います。

    公明党側は党の歴史の4割超を連立政権として過ごしてきましたし、政権側にいることで宗教団体運営上の利益も享受してきましたから、手放しがたいことでしょうから、どこまで公明党が自民党に譲歩出来るか次第です。

    とは言っても、譲歩しすぎたら創価学会から怒られるわけで、限界が来たらやむを得ず離れるでしょうね。

    その時には維新の会との自維連立になりますかね。立憲民主党の弱さを考えると、そう遠くはない時期に起こりそうです。

  • 2023年6月3日J1リーグ第16節アビスパ福岡対ガンバ大阪DAZN観戦の感想

    新潟戦で久し振りの勝利を掴み取り、いざ連勝を狙うガンバ大阪はアウェイで福岡と対戦です。

    福岡の控えには怪我から復帰の井手口がいて、彼の良さを最も知っているガンバサポとしては、ピッチに出てくるまでにリードをして有利な状況を迎えておきたいところです。

    ガンバの先発メンバーは前節から石毛とダワン、三浦と黒川が代わり、半田が左SB、福岡が右SBに入り変則的なDFラインとなりました。

    その前節はロングボール・カウンターをメインに据えて3-1の快勝を呼び込みました。今日もその再現となるでしょうか。

    前半開始直後は穏やかな立ち上がり。お互いにリスクを取らずに攻めます。

    ガンバは新潟戦よりはポゼッションよりの攻撃のように見えます。ただ、低い位置でリスクのあるパス回しをせずに、中盤より前でのパスワークであれば問題なく、決定機やそれ未満のチャンスは作れています。

    しかし17分、コーナーキックを山岸の頭に合わされて失点。やはり今日も苦手なセットプレーでの失点であり、もう確実にこの守備面の問題が顕著になっています。

    ポヤトス監督に修正する気が無いのか、修正してこのレベルなのか知りませんけれど、もうちょっとやりようがあるんじゃないかと思ってしまいます。

    失点直後にジェバリがエリア内で倒されてあわやPKかというシーンもVARチェックでファウル無し。

    しかし24分、倉田のスルーパスにジェバリが折り返し、こぼれたところをファンアラーノが冷静に流し込んで同点に追いつきました。VARでのオフサイド確認が長かったですが、ゴールが認められました。

    さらに32分、今度はガンバのフリーキックを山本が蹴り、ファーのダワンが折り返して三浦が丁寧に左足で合わせてあっという間に逆転!

    先発復帰の三浦のゴールも素晴らしいですが、何よりダワンのヘディングの強さには試合の度に驚かされます。タッパが無くてもヘッドが強いというのは、技術と体幹と身体のバネによるものであり、見る度に感心します。

    今日のガンバは以前のポゼッション志向と新潟戦で見せた攻撃の両取りのような、低い位置では早めに前にボールを送り、前の方ではパスワークで数的有利を作って攻める、という効果的な攻撃を見せています。

    前に入れた時にジェバリが収めてくれるので出来るようになった攻撃ではありますが、これならリスクはかなり減らせますし、前線での停滞も少なくなります。

    盤石の状態と言えるほどではありませんが、以前の苦しんでいた時期の試合と比べると雲泥の差であり、被決定機も少なくなりました。

    前半は1-2とガンバが先制されるも逆転して終了。

    後半は両チーム交代無しで始まりました。

    53分には倉田のシュート、次いでジェバリがシュートするも防がれました。

    54分、佐藤が山岸へのスライディングで警告を受けましたが、一発退場でもおかしくないファウルでした。まだ高い位置であり、危ないファウルをせねばならない場所でもないので注意してほしいです。

    61分、ついに福岡が井手口を投入。ガンバにとっては複雑な気持ちですが、小学校までいた地元でのプレーになるのですから、ジュニアユースから預かっていた井手口を地元に戻したようなものですかね。

    64分、入れ替わった山岸にやばいシュートを打たれましたがギリギリ外れて助かりました。

    66分、ガンバは福田と石毛をピッチに入れて、倉田とアラーノを下げます。同じポジションでの入れ替えでしょう。

    後半は前半ほどメリハリのあるサッカーが出来ず、どちらかというと福岡寄りのペースになっていますが、71分のジェバリのシュートのように一瞬のチャンスで決定機を作れてはいます。

    75分、山本悠樹に代えて黒川が入りました。ちょっとフォーメーションをイジるはずですが、黒川が左、半田が右で佐藤・三浦・福岡と5バック気味になり、中盤がダワン・ネタラヴィ・福田・石毛の4枚でジェバリの1トップです。

    78分、福岡は田中達也を投入。特に何も言いませんが、井手口を見る時とは気持ちが違いますよね。

    そのCKで山岸のヘディングを佐藤が必死のクリア。どうもCKでの守備でやはり簡単に合わされてしまう問題はずっと悩みの種です。

    そして85分、ジェバリに代わって宇佐美が入りました。後半は抑えられていたジェバリですので、前線でのキープを考えると宇佐美の1トップは理にかなっています。

    攻める福岡、守るガンバのせめぎ合いがヒートアップし、アディショナルタイムには入り乱れて警告が飛び交う事態にもなりましたが、スコアは動かずガンバの勝利に終わりました。

    ガンバは今シーズン、リーグ戦での連勝は初めてで、湘南が引き分けに終わったので勝ち点で交わして最下位脱出となりました。

    個人的に今日の試合のマンオブザマッチは三浦です。復帰戦での決勝点は見事と言わざるを得ません。

    しかし、それ以上にこの2試合はポヤトス監督の勝利でもありました。彼がリスクを調整してチームの攻守に安定感を与えたのは、これからのシーズンにも大きな影響を与えるでしょう。

    福岡はかつての中澤聡太やミネイロを思い出させますね。