松田監督に代わってから3試合で2勝、しかも無失点での連勝と内容と結果が伴って向上しつつあるガンバ大阪は、今日はホームにサガン鳥栖を迎えて3連勝をかけて戦います。延期試合を水曜に行ったために厳しい連戦となりましたが、対戦相手の鳥栖も同じ日に川崎と戦っていますので、コンディション的には大差はないはずです。
スタメンは水曜の福岡戦から黒川から藤春、奥野からダワンと代わりました。3試合フル出場のパトリックの疲労が半端無いはずですが、この2連勝の決勝点は共にパトリックが決めた欠かせない選手となっています。そして怪我から復帰した福田が遂に控えに戻ってきました。5月8日の神戸戦での大迫との接触による怪我でしたので、4ヶ月振りの公式戦です。
対する鳥栖には昨年までガンバにいた小野裕二がいます。そして何より、今日の現地ではガンバ・鳥栖の両方でプレーしていた金正也の引退セレモニーが行われました。
ジョンヤと言えば2016年元日天皇杯決勝ガンバ対浦和戦での、ガンバ1点リードで迎えた後半アディショナルタイムに、浦和の大攻勢を凌いでいるときにまさかのクリア空振りで超絶ピンチを迎えるも何とか東口が防いで2連覇達成したシーンが思い出されます。
それともう一つ、2015年ACL準々決勝第2戦、ガンバ1点リードから後半45分に追いつかれてこのままではアウェイゴール差で敗退という状況で、遠藤に言われて前線に上がったジョンヤが遠藤からの縦パスと完璧トラップから完璧スルーパスを通して、米倉の決勝ゴールをアシストしたシーンは忘れられません。
ジョンヤの引退セレモニーを鳥栖戦で出来たのは良かったですね。
そして、差別を無くす宣言を両チームのキャプテンが試合前に行いました。ガンバは数年前にゴール裏がやらかしているので何と言うかあれですが、だからこそ全サポーターがこの宣言を理解して欲しいものです。
さて前半キックオフ。
8分のカウンターは武蔵が無理なシュートを打ってしまいましたが、カウンターの精度はまだまだですね。
今のガンバは攻撃の方が問題が多く、ボールを取った後の運び方がやはりまだまだです。一から攻撃の形を構築していくよりも、カウンターやハーフカウンターでゴールを狙う方に注力した方が、残り試合を考えると現実的です。
15分、ギョンウォンの縦パスを奪われてすぐにクロス、そして決められて失点。広島戦以来の失点ですが、攻撃に難点があると無理なパスから失点しますよね。
17分にダワンのパスカットから攻め込みましたが惜しくもシュートは打てず。ああいう所を決めないと苦しい。
ボールは次第にガンバキープの時間が増えてきますが、最後の一押しが足りない感じです。相手陣内まで運べてもラストパスの精度が悪く、シュート自体打てないので、このままではまたカウンターをくらいかねません。
ボールを奪われた後に守備が後手に回ることも多く、後ろから追っかけて倒してファウル、というシーンが続きます
37分にはアラーノ、未月、高尾で右サイドを崩してクロスを入れるもパトリックがファウルを取られました。ああいうシーンを増やせば得点出来るはずです。
43分にもカウンターで良い場面は作れても、フィニッシュまでは行けません。
前半は0−1のまま終了。前節は最後の最後にパトリックが決めたものの消化不良だった攻撃がこの45分も続いてしまいました。スッキリするためにやり方を変えるか、選手を替えるか。フォーメーションはさすがに変えないと思いますが。
と思っていたら鳥栖の方が先にハーフタイムで選手交代してきました。そして後半開始。
ガンバは途中で結構ボールを奪えるようになってきましたが、その後がやはり良くありません。鳥栖が最後の所は締めているとも言えますが、それよりもガンバのパスが味方に合わない方が多く、自分で苦しいサッカーをしています。
遠目からでも一人で持っていける人が決めてしまうしかないのですかね。
53分には鳥栖の波状攻撃からあっさり決められて0−2となってしまいます。守備でも攻撃でも自分たちでゲームを難しくしているとしか言えません。
その後になってようやく松田監督も動きますが、もう少し早めに動くべきだったようにも思います。ダワン、武蔵、パトリックを下げて山本、小野瀬、ペレイラを投入。食野が数試合振りにトップに入りました。
67分にも食野がシュートを放つもGKキャッチ。今日の食野には気合いを感じます。早めに1点差に追いつかないと鳥栖にとってはイージーに試合をクローズできてしまいます。
74分、食野が下がり福田湧矢が久し振りの実戦復帰です。ペレイラの1トップに小野瀬・アラーノ・福田が2列目に入る4−2−3−1でしょうか。
直後の75分、ロングボールに抜け出したペレイラがシュートするも朴のセーブで惜しくも得点出来ず。今日一番のチャンスだったのですが・・・。
そして78分、逆に鳥栖のショートカウンターから2人で決められ小野の恩返しゴールを浴びせられます。これで0−3で勝負あり。
82分には何のためか分かりませんが福岡がギョンウォンに代わって登場。次節出場停止のギョンウォンの代わりに福岡の試運転でしょうかね。
84分には右サイドを完全に抜け出た高尾のクロスからのチャンスで山本のシュートは決まらず。オフサイドでしたけれど。
2連勝で良い感じに来ていたと思いましたが、また悪いところが出まくった試合でした。今年のガンバが3連勝など何を夢見ているのだという話です。
なんということもなく0−3のまま時間が過ぎて試合終了。
得失点差でマイナスが増えるというデメリットはあるも、ここまで清々しく負けると気持ちを切り替えるしかないですね。広島戦も2−5でしたし。
今日は攻撃も守備も散々でしたが、攻撃に関しては選手のプレーレベルよりもどうやって攻撃を組み立てるか、ということの方が悩みが深くて、これは今年に限らず長谷川体制下のラスト2年くらいからずっと抱えている問題です。数試合で改善出来るはずもなく、残り6試合は目をつぶって、偶然と個人技に頼って得点を狙うしかないのでしょう。
とはいえ、他クラブの結果を横目で見ながら試合をするしかない立場です。湘南が阿部のゴールで首位川崎に終了間際に逆転勝ち、そして京都も神戸をあっさり下して勝利という、ガンバに取っては最悪の結果になりました。湘南と京都に抜かれてガンバは再び入れ替え戦の16位に逆戻りです。試合数を考えると赤信号が点滅しています。
松田体制下で2勝2敗ですので、このペースなら残り6試合で9ポイントとなり、合計37ポイントということになりますが、今年の残留争いを考えると残留ラインは38〜40くらいに個人的には思っていますので、苦しいとしか言いようがありません。
この4試合で松田監督の中で、使える選手と使えない選手がハッキリ分かれたと思うのですが、もし次節も変わらないならちょっと先は見込めないかな・・・。