平繁無忙の何でも書くブログ

  • 聞きたい音だけ聞こえる未来

    ワイヤレスイヤホン、さらにノイズキャンセル機能付きワイヤレスイヤホンは今ではいくらでも選び放題のような時代になりました。私自身、ノイズキャンセル機能付きのワイヤレスイヤホンとワイヤレスヘッドホンを所有しています。性能はともかく、数千円レベルのノイズキャンセリングワイヤレスイヤホンがゴロゴロしているのは、数年前との格段の進歩を感じます。

    ノイズ消去の技術や低価格化は今後も進んでいくでしょう。将来的にはノイズキャンセリング機能が特定の音だけを聞く機能になるかも知れません。既に今ある製品でも、人の声は聞こえやすくて、雑音・電車や車の音などはカットしてくれるものもあります。

    おそらく全ての外部音を切ることは、ハードもソフトも進化していけば難しくないように思えますが、全く外部音が聞こえなければ不便だろうことは容易に想像が付きます。

    電話やメールの着信音、話しかけてきた人の声、インターホンのチャイム、救急車など緊急車両のサイレンといったものが全く聞こえなければ、動画や音楽の視聴、あるいはウェブ会議に集中できるでしょうけれど、街中なら間違いなく危険です。どこかに落ち着いて視聴しているとしても、話しかけているのに知らないふりをしていると誰かに思われたらトラブルの元です。

    そう言えば、ウォールストリートジャーナルのこんな記事もありました。

    https://jp.wsj.com/articles/are-airpods-out-why-cool-kids-are-wearing-wired-headphones-11637046565

    有線イヤホンでもノイズキャンセル機能付きはありますが、少なくとも他人へのアピールにはなります。

    ともかく、もっとノイズキャンセル機能が充実すれば、特定の音を聞くか聞かないか選択出来るようになるでしょう。

    完全に外部音を遮断するモード
    特定の音を遮断するモード
    キャンセル無しモード
    と選択出来て、さらに特定の音を
    ・自動車
    ・電車
    ・話し声
    ・動物の声
    ・パソコンなどのファン
    ・エアコン
    ・扇風機
    といった音をオンオフ出来るようになれば、

    テレビの音は聞こえるけど、窓の外から聞こえる車の音がカットされるとか、ニュースのカスタマイズ、キュレーションサービスのように、この種類の音だけを聞こえるように事前設定するような時代になれば、快適になります。

    もっと進めば、個人ごとに話し声の特徴を記録して、特定の人の声だけを聞きやすくすることもあり得ます。人混みの中でも大声出さずに会話できるという捉え方をすれば素晴らしい技術ということになりますが、嫌いな人・苦手な人の声をミュートにしてしまうというのは、良い面もあれば悪い面もあるでしょうね。音として嫌なものをただカットするだけだと、まさに馬耳東風になってしまいます。

    ニュースを読む時も既にキュレーションサービスやサジェスチョン機能によって、目に映るものはかなり選別されている時代は既に到来しています。将来的には耳に聞こえるものも選別されて受容する時代になるでしょうか。

  • 3回目の新型コロナワクチン接種

    昨年夏に受けた新型コロナワクチン接種は2回とも、大阪南港のインテックス大阪まで行きましたが、今回は休みの都合と接種会場の空きの関係により心斎橋BIGSTEPの地下まで行ってきました。

    接種券が届いてすぐに予約をしましたが、昨年の1,2回目接種時よりは日付や会場を選ばなければ空きは結構ありますね。オミクロン株の感染拡大は脅威的でしたが、昨年ほどの危機感は誰もが持っていないのでしょうか。

    しかし接種券が来るまで、そんな空きがあっても打てないのは勿体ないですよね。マイナンバーカードでワクチン接種出来るようにしちゃえば良いと素人ながらに思いましたが、そうはいかないのでしょうか。

    マイナンバーカードの普及のためにマイナポイントを莫大な費用を掛けてばらまくよりも、マイナンバーカードと接種記録を連動させてしまえば、接種券無しでもマイナンバーカードのみで先に打てますよ、というアピールになってマイナンバーカードの普及が進むと思うのですが。

    心斎橋まで行くのは良いものの、今回私は休みの日にまとめてしまえと思って午前中に健康診断を入れてしまっていたのです。そこで胃の検査のためにバリウムを飲むことをすっかり忘れていて、バリウム排出のための下剤を渡されたところで危険性に気が付きました。

    今日の私は午後からのワクチン接種が控えています。来るべきワクチンの副反応よりも先に、迫り来る下剤による便意との戦いが始まりました。

    一応なんとか幸運にも人間としての尊厳を失わないまま帰宅出来ました。

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    ちなみにBIGSTEPで使える1,000円のクーポンもらいましたけれど、こんなのもらえると知っていたら、昼食か夕食をBIGSTEPで済ませられる時間帯にワクチン接種の予約をしていたのですが、もったいないですね。そもそも普段心斎橋には行かないですし。

    さて、今度は副反応との戦いとなりますが、昨夏の2回目のモデルナワクチン接種時には副反応により、真夏で厚いパジャマにダウンコートを着ても寒気がしてガタガタ震えるほどの症状が出ました。

    今回はどうだろうと思っていると、やはり夜中には布団を被っても震えが来るほどの悪寒がしましたがそれは意外と長くは続かず、その代わり熱が37度以上の状態が1日半以上継続しました。

    オミクロン株がさらに厄介なBA.2株に入れ替わっているとも言われています。まだまだ新型コロナと人類との戦いは続くはずです。

    4回目のワクチン接種も多分今年中にはあるんだろうなと覚悟しつつ、もしまたBIGSTEPで接種することになったら昼か夕方遅い時間にします。そんなことを考えていると、今度はクーポンもらえない結末が容易に想像できますが。

  • 独裁者の蹉跌

    ウクライナ情勢はロシアが一気呵成に軍事的成功を収めるという点では明らかに失敗しました。とはいえすぐに撤兵することも無く、あの手この手で侵攻はつづくでしょう。

    ウクライナの即時降伏の可能性がほぼ無くなったことにより、西側の心配はプーチンがブチ切れて戦術核兵器をぶっ放してくることに移りましたが、それよりもさらに懸念を呼ぶのが、プーチンが本当に正常な精神状態にあるのか、という点です。

    対プーチンの願望も込みになっているのであまり鵜呑みには出来ないでしょうけれど、新型コロナ対策のために限られた側近としか会っていないというニュースもありました。

    正確な情報が大統領まで上がっているのか?という見方も出来ますが、会う人間が限られるなら、適切な意見を受け入れることも難しくなります。何より、側近政治になっていれば側近に権力も情報も集まります。もしかするとプーチンが傀儡になっている可能性もありますが、どちらにせよ戦局における苦戦に関して、反対を含む真っ当な意見を聞き入れることがないことは間違いありません。

    独裁者はこの点において間違いなく孤独になります。自分の指示や行動に対しての意見が全て、敵対者による政権転覆の謀略に見えてきます。もちろん民主主義国家の元首でも政争は起こり得ますが、選挙を通じての交代により平和裡に争いは終結します。しかし独裁者が死ぬ前の交代はまずもって碌なことにはなりません。つい最近のカザフスタンでも前の大統領のナザルバエフに残っていた権力は、先日の「ロシア軍」による暴動鎮圧によって消滅しました。

    独裁者にだって本気でサポートしようとして苦言を呈する有能な部下はいるはずですが、その意見を受け入れられないほど猜疑心が高まれば衰亡は必至です。

    王国での独裁権力は血縁によって後継に引き継がれていきましたが、現代の独裁者は北朝鮮とサウジアラビア以外では、後継者は権力内部でのパワーバランスによって決まります。後継者が前の独裁者を虐げないことを保証する中国のような国家はむしろ稀で、たいていは死ぬまでトップに君臨します。その中国も習近平からは終身独裁者になります。

    ロシアの最高権力者がプーチンのままとして、これからもウクライナのみならずジョージア含む周辺諸国に敵対的であればあるほど、西側諸国のリーダーは対外的には苦慮しながら国内はまとめやすくなります。プーチンショックというのは不謹慎ですけれど。

    アメリカはプーチンを褒めたトランプは批判されます。
    ドイツは出来たばかりの連立政権が表立って揉めることはありません。
    フランスは大統領選挙においてプーチンとつながりを持っていた極右候補は減点です。

    それに何よりNATO非加盟の国が先を争ってNATOに入ることが目に見えます。ロシアに攻め込まれる前にNATOに加盟して守ってもらおうと考えるのは自然な考えですし、そうならない方がおかしいでしょう。

    この侵攻によってもし万が一ウクライナの一部をロシア領に組み込むことが出来たとしても、ロシア包囲網の結成を自ら促したことになり、戦術的な勝利が戦略的な敗北を招く典型的なパターンを迎えます。

    戦略的に勝つ、というか負けないためには、さっさと撤退してウクライナの一部に限定的な影響力を保持しつつ、国内での反プーチンの動きを抑え、しばらくじっとしているしかありません。

    ロシアの脅威が減ればウクライナ内部で、対露過激路線と現状維持路線での対立が起きるでしょう。東部やクリミアの奪還を叫ぶ勢力と、対露戦争の泥沼には入りたくない勢力、そしてNATOとの駆け引きで一致団結は出来なくなれば、またプーチンの思惑通りに持っていけなくもないでしょうけれど、そもそもそこまで待てないから侵攻したのなら、プーチンやその後継者は、22世紀頃には歴史上のとんでもない愚か者として見下されているはずです。

  • Jリーグクラブの上場・秋春制移行問題の絡み合い

    先日のJリーグかのニュースリリースで、Jリーグクラブの将来的な株式上場を見越した規約の改正が発表されていました。

    https://www.jleague.jp/release/%E4%B8%8A%E5%A0%B4%E3%82%82%E8%80%83%E6%85%AE%E3%81%97%E3%81%9F%E8%B3%87%E6%9C%AC%E6%B5%81%E5%8B%95%E6%80%A7%E3%81%AE%E7%A0%94%E7%A9%B6_%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E7%95%B0%E5%8B%95%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%82%8F/

    すぐに株式公開・上場するクラブが出てくることはないのでしょうけれど、個人的には浦和レッズや横浜F・マリノス、鹿島アントラーズあたりは可能性あるのではないかと思っています。

    我が愛するガンバ大阪は、今も昔もパナソニックの子会社ですし、多分こちらはそのままでしょう。もしあり得るとしたら、パナソニックの業績が大幅に悪化したり、事業再編がガンバにも及んで切り離されることになる場合くらいでしょうが、良くも悪くもガンバ大阪というクラブは、こういうことで先陣切って上場するタイプのクラブではないですね。

    上場で得た資金でスタジアムを新設したり大幅改修する、という動きはヨーロッパではいくつかあるのですが、日本の場合はそもそも立地の問題もあるのでどうでしょうね。先に挙げたレッズ・マリノス・アントラーズはいずれもホームスタジアムが築20年以上経過していますので、先を見越したらいずれはやりそうに思えます。

    このリリースと同日に、JFL所属でJリーグ百年構想クラブ資格を持つ鈴鹿ポイントゲッターズに対して、同資格の停止処分も発表されました。

    https://www.jleague.jp/release/%E9%88%B4%E9%B9%BF%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%B2%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%AE%EF%BD%8A%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0%E7%99%BE%E5%B9%B4%E6%A7%8B%E6%83%B3%E3%82%AF%E3%83%A9/

    この問題が出たときのTwitter界隈は不穏な雰囲気でしたが、そこから自体はさほど動きがあったようには見えず、結局今回の処分となりました。鈴鹿が所属するJFLからの発表では、

    http://www.jfl.or.jp/jfl-pc/view/s.php?a=1936

    とだけあり、同クラブの発表も上記2件のリリースと同様です。

    https://suzuka-un.co.jp/news/45976/

    最終的には日本サッカー協会による処分待ちとなっていますが、JFL開幕の3月13日が近付いていますので、早々には出るんじゃないでしょうか。

    しかし、この鈴鹿のような件は稀ですし、Jリーグ所属クラブの不祥事でもありませんが、もしこんなことが将来的に上場したJクラブで起きていたらとんでもない事態になったでしょう。株式上場している企業にはより一層の透明性、法令遵守、ガバナンスが強く求められます。JFAがどんな最終決定を下すか気になります。

    また昨月には、AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)が2023年〜24年シーズンから秋春制に移行することが発表されました。これまでは春秋制でしたらからリーグ自体も春秋制だったJリーグは楽だったものの、秋春制だったオーストラリアや中東などのクラブは不便を被っていました。それがこの移行によって逆になります。このままではJリーグが春開幕、ACLが秋開幕となり、ACL出場のJリーグクラブにとっては、ACLのシーズン中にチーム編成を行うことになります。

    こうなると当然、Jリーグの秋春制への移行が議論になります。これまでは、豪雪地帯での試合開催の困難さや、夏休みの書き入れ時に試合開催できないこと、高卒・大卒選手の入団時期がズレることなど、様々な理由で反対されていて、私自身も反対の気持ちが強かったです。しかし、最近では酷暑により真夏の開催は難しくなってきたと思います。

    その一方で特に今年のようにとんでもない大雪があれば、試合開催どころか選手の練習もまともに出来なくなります。北国のクラブが冬場はアウェイゲームの連戦で、かつ本拠地での練習も出来ないとなると公平性の問題にもなり得ます。

    それでも秋春制になるとしたら、現実的には
    9月開幕
    12月に一時的に中断
    2月上旬にミニキャンプ
    2月下旬から再開
    7月に閉幕
    7月〜8月はカップ戦、キャンプ
    というスケジュールになるのではないでしょうか。

    この場合、涼しい地域でのキャンプをするクラブが増えて、その点では北海道などの地域の経済効果はあるでしょう。大赤字の札幌ドームを用いて、連続での試合開催でミニカップ戦なんかも面白いかも知れません。

    とはいえ、先の上場の話に無理矢理つなげると、雪国のクラブが上場していたら秋春制移行は減収や成績悪化につながりかねず、一層の反対が見込まれます。逆にこのまま春秋制だと、ACL参加する強豪クラブが上場していたら、ACLでの成績や広告効果の機会損失ということでこれまた問題になります。

    多くの問題が複雑に絡み合ってきそうなクラブ上場と秋春制移行問題について、全会一致は無理にしても出来るだけ極端な不公平が生じない形での結論が出ることを祈ります。

  • 2022年3月6日J1リーグ第3節ガンバ大阪対川崎フロンターレDAZN観戦の感想

    片野坂ガンバは開幕からリーグ戦・カップ戦合わせて4試合を戦いましたが、1勝2敗1分と微妙な走り出しとなりました。しかし試合内容的には悪いものではなく、昨年との大きな違いとしては4試合とも得点していることです。去年の初めは得点力不足に苦しみましたから、受ける印象はかなり異なります。

    この4試合とも試合の入りが悪く、浦和戦以外は前半で失点して追いかける展開であり、勝った浦和戦も前半は散々に攻められていましたので、共通の問題を抱えていることは確かです。それでも選手起用とフォーメーションが固まってくれば改善されるだろうという期待が持てるだけ、前向きになれるチーム状態に思えます。

    さて、今日は不動のチャンピオンである川崎フロンターレとの試合です。川崎は富士フイルムスーパーカップから勝ち負けが繰り返しで意外な立ち上がりとなりましたが、鹿島・浦和と連勝してのガンバ戦です。

    ガンバはスタメンにパトリックが復帰、齊藤未月がガンバでのリーグ戦初先発、控えに前節決勝ゴールの福田含め、途中から流れを変えられる山見・石毛も入りました。

    快晴のパナソニックスタジアム吹田での前半キックオフ。ガンバの焦点はまず試合の入り方です。新たなる守護神になりつつある石川を中心にいかに川崎の攻撃を防いで、いかに早くガンバペースのサッカーに持っていけるかというところが重要になります。

    最初の20分はお互いにチャンスはあれど決定機は無く、どちらかというとお互いに無難な内容でしたが、ガンバとしては今シーズン最も試合の入りが良かった試合かも知れません。

    それでも20分過ぎから徐々に川崎の攻撃がアタッキングサードまで到達してくると、ガンバとしては最前線のパトリックのワンチャンスで相手に脅威を与えるしかなくなりますが、谷口・山村によってかなりエアバトルを封じられてしまっています。

    そんな中、34分に久し振りに攻撃が続くと高尾のクロスの相手クリアボールを山本が直接蹴り込んでゴールゲット! ルヴァンカップセレッソ戦でのダイレクトシュートに続けてのゴールによって、高い位置でのプレーも出来ることを証明してみせました。

    おそらく両チームとも試合前の展開予想では一番可能性が少ないシチュエーションとなりましたが、ガンバとしてはあまり意識せずに戦い、川崎は前半のうちに追いつきたいところでしょう。

    41分にはチャナティップのとてつもないボールキープから決定機を作られましたがオフサイドに救われました。

    前半はこのままホームのガンバが1点リードして終え、後半は選手交代無しで始まりました。

    50分に川崎の波状攻撃からピンチを招くもDF陣が必死のクリアで逃れます。

    前半得点後からガンバの攻撃が雑というか、チャンスでもラストパスやその一つ手前のプレーで失ってもったいない場面がいくつもあります。こういうところでズバンと2点目を取れると非常に楽になるのですが。

    55分、何でもないところで宇佐美が右足を痛め、すぐに本人が交代を要求するほどとんでもない怪我のようで心配です。次の試合どうこうというレベルにも見えないほどなのですが、ともかく公式発表を待つしかありません。代わりに山見が入りました。

    同時に3人交代した川崎がさらに猛攻をたたみかけてきます。ちょっと防戦一方ですが、パトリック・山見の2人でもゴールは奪えるはずですので、しばらくは攻守をハッキリさせるしかありません。

    71分には山本→チュセジョンへのスイッチ。守備強化なら奥野ですがそこはまだ早いとみたか。

    しかし75分に遂に決壊してしまい失点。2点目を取れていたらと思ってしまいますがまだ同点。ここからです。

    77分、ここまで精彩を欠いていた小野瀬が右サイドで受けて切り返してシュートを放つと目の前の選手に当たってループ気味になってそのままゴール! 失点直後の得点は非常に大きな価値があります。ここで高尾が傷んで柳澤と交代、一緒に福田も倉田と入れ替わりで入りました。

    その後も川崎の圧力は増すばかりで、88分に打たれた決定的なヘディングシュートはゴールポストに当たって助けられます。

    このままホーム初勝利かと思い始めたところで悪夢が待っていました。石川がキックのためにボールを置いたところを奪われてダミアンに落ち着いて決められ失点。そして試合終了。まさに石川にとっては痛恨のミスでした。

    石川を責める気にはなれません。ミスはミスですが東口だって2015年に同じ失敗をしていますし、その2週間後に宇佐美が同じやり口でゴールを奪ったこともありました。また次の試合でファインセーブを連発してチームを助けてくれることとサポーターの誰もが期待しているはずです。

    ガンバ大阪としては勝ち点3は得られませんでしたが、試合内容は毎試合確実に良くなっています。試合を見る度に次の試合への期待が高まるというのは久し振りの感覚のように思えます。次はアウェイのジュビロ磐田戦、遠藤との再会となります。

    逆に川崎は幸運で命拾いしたと思える試合だったでしょう。らしくないサッカーが散見されます。多分、今年は飛び抜けたチームがいない混戦の優勝争いになるでしょうね。

  • 買い直したMac mini用にドッキングステーション「mc25pro」を購入したので簡単なレビュー

    新しいMac miniが発表される直前に、2020年モデルのM1 Mac miniを買い直したのですが、浮いたであろうお金を元にiPadを買った上に、今度はSSD内蔵可能なドッキングステーションまで買ってしまいました。

    購入したのはこちら。「mc25pro」で検索すると、日本語でのレビューは少ないですが海外でのYouTube動画などは見つかります。

    https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0991YL2ZL/

    型番で検索すると中国のアリババなどの製品情報がヒットします。円換算すると結構高く、輸入してAmazonで売っている業者が結構頑張っているのでしょうか。

    合わせてAmazonで、M.2接続のキオクシア製のNVMeのSSDと、SiliconPower製のSATA接続のSSDを購入しました。容量はどちらも1TBです。キオクシアの方をデータ用、SiliconPowerの方をTimeMachineバックアップ用として、Mac mini本体のストレージと合わせてゼロスピンドルストレージ体制とします。

    ドッキングステーションの外箱はこんな感じです。

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    付属品は上記の通り。

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    裏面の足部分のフィルムを剥がしてMac mini上に設置すると、結構しっかり踏ん張ります。指でドッキングステーション部分を押すとMac mini本体ごと動きます。

    2つのSSDはこちら。

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    組み込むとこうなります。

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    完全にセッティング完了してMacを起動して、ディスクユーティリティを起動してから気が付きましたが、どちらも表示名からどちらのSSDか分かりません。

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    しかし有能なことにこの製品は、接続しているSSD/HDDがどちらかが前面ランプで分かるようになっています。

    SATA接続が右の白のランプ、M.2接続が中央の緑のランプです。

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    SSDをわざわざ2種類購入したので、本来の性能通り、NVMeのSSDの方が速い動作をしてくれないと勿体ないのですが、ベンチマークソフトで測定してみたらハッキリ速度差が出たので良かったです。

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    SATA接続のSSDの速度は300MB/s オーバーなので、TimeMachine用としてはオーバースペックだと思います。

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    M.2接続の方がSATA接続よりも倍速いですね。これで不足を感じる作業は動画編集くらいでしょう。

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    ちなみにM1チップ内蔵のSSDはこの速度。文字通り桁違いの速度ですので、余程重い処理をしない限りは、メモリ不足時のスワップファイルが出来たとしても遅くは感じないはずです。

    速度的にも静音的にも十分に満足する環境を構築することが出来ました。以前使っていた2.5インチHDDはスリープからの復帰時に時間かかり、どうしてもストレスが出てしまいます。たまに気が向いたときに接続してデータ全体のバックアップを取るという使い方にしようと思います。

    室内にはテレビを見るためのNasneに搭載されているHDDが存在するので、あれが起動するとかすかな駆動音が聞こえるのですが、パソコン自体は静かになったということで納得することにします。

    一応これで環境構築は完成した、と思いたいですがまた何か買いたくなるかも知れません。そもそも今度のAppleの製品発表イベントで、M1 Proチップ搭載のMac miniが思ったよりも安ければ、また買ってしまうかも……。

  • 今さらながら第9世代iPadを購入した話

    Mac miniの新製品を買うのを止めて、中古のM1 Mac miniを買い直したのですが、こういう時って、おそらく出たであろう差額分が儲かった感じがしますよね。

    その勢いをかって、昨年秋に出た第9世代の無印iPadを買いました。Apple自体のストアでは長いこと在庫がなくて、入荷まで数週間待ちの状況がずっと続いていましたが、ふとヨドバシカメラのホームページを見ると、シルバーの256GBが即納で売られていたので、思わず買ってしまいました。

    今手持ちの第6世代iPadが、動画再生などでパフォーマンス不足を感じるようになってきたのと、ストレージが32GBで自炊電子書籍データを全部入れられないため、しばらく新しい何らかのiPadを買うのを悩んでいました。ただ、数日後におそらくiPad Air5が発表されるであろうタイミングで、大差ない値段差でこれを新品で買う人もあまりいないでしょう。発表されるはずのiPad Air5が4よりも安い値段で売られたら、さすがに落ち込みそうですが、買いたい時が買い時ですのでしょうがないですよね。

    ヨドバシカメラからクロネコヤマトで届いて早速開封。

    検索すれば4ヶ月くらい前の第9世代iPad開封記事・ブログ・動画などが山ほど見つかりますので、今さら詳細を書く気になりませんが、セットアップの際に別のiPadから移行してみると、最新のiOS15.3.1へのアップデートが正常に出来ず、一旦やり直しになりました。

    これまでiPhoneでもiPadでもそんなことはなかったのでたまたまなのでしょうけれど、もう一度やれば更新出来ました。

    無印iPadから無印iPadへの乗り換えなので、特に何の変化も感じません。画面サイズが9.7インチから10.2インチにわずかながら広がったくらいです。iPad AirやiPad Proへの乗り換えに比べれば、ユーザー体験の向上がごくわずかなのは当たり前ですね。

    SoCが第6世代iPadはA10、第9世代iPadがA13なので、実際には処理速度は上がっているはずです。多分、ストレスがかかることに気付くのと、ストレスがかからないことに気付くのとでは、前者の方が早く感受するのでしょうね。

    これで数年はストレスなく使えるはずですが、その頃には無印iPadは第15世代くらいになっているでしょうか? さすがにその頃には無印iPadもUSB-C接続になっているでしょうか?

    iPhone・iPadの他に、キーボード・マウス・トラックパッドみたいなものまでLightning接続が消え去るのは相当時間がかかりそうですが、過去の互換性とか切るときはあっさり切るAppleですので、さっさと決断して欲しいのですが。

  • やっぱり薄型キーボードに戻してテンキーパッドを追加してみた

    昨年、人生初のメカニカルキーボードを購入して、

    https://hrsgmb.com/n/ndcd1bfd9587b

    それなりに気に入ってはいたのですが、やはり自分のキー入力の仕方というか癖というか、それには合わない感じがしました。

    キー押下の感触そのものはCherry MXの赤軸の素晴らしさだったのですが、キーボード自体の高さ、キートップの高さが、指を滑らすようなタイピングを好む自分には指や手首の負担となってしまいました。手首や指を痛めたわけではないのですが、結局Apple純正のMagicKeyboardに戻りました。

    それでもテンキーはあった方が楽ですし、何よりテンキーレスのMagicKeyboardは十字キーが逆T字(凸形)ではないのが不満で、さらにテンキーパッドを買いました。

    購入したのはApple製品周りのサードパーティ企業として名高い、SatechiのBluetoothテンキーパッドです。

    https://satechi.net/products/bluetooth-extended-keypad?variant=30751528386648

    MagicKeyboardの高さに合わせた商品です。

    単体ではこんな感じ。

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    MagicKeyboardと並べるとこんな感じ。

    2つ

    MagicPad、ロジクールG304マウスと並べるとこんな感じ。

    4つ

    結局のところ、世間的にはガッチリしたキーボードが良いという人の方が多いかも知れませんが、私自身は薄い方がやっぱり好きだなと実感した次第です。

    だったらテンキーが付いているフルサイズのキーボードを買えば良い話ではありますが、常にテンキーが必要というわけでもないですし、別付けのテンキーパッドにも利点はあります。

    テンキーが不要なときには外して脇に避けておけば、マウスとキーボードが近くなり、両手の開きが狭まり負担が減ります。

    また、上記写真にあるように、このテンキーパッドの右端奥(上)にdelキーがあり、テンキーからの指の移動が少なく、文字やExcelのセル内の入力を消すことが出来ます。これは同じSatechiのフルサイズキーボードにも、Apple純正のフルサイズキーボードにもありません。

    多分、人それぞれなのでしょうけれど、キーボード全体の「角地」にあるキーは完全にタッチタイピングで押すことが出来ます。いちいち視線を下げる必要がありません。同じ理由で私は左手前のCAPSキーをCommandキーに役割を変更しています。

    キー入力が多い時に視線を下げる、あるいは首を曲げるのはそれなりの身体的負担となります。

    フルサイズキーボードでは「角地」が4つしかありませんが、テンキーレスキーボード+テンキーパッドの組み合わせの場合、それぞれを少し離せばキーボードの「角地」は8つに増えます。実際には光学ドライブ排出キーや、F13キーなどはこれまで一度も使ったことがありませんので無駄ですが、十字キーと数字キーも少し離れているのでそこにも「角地」は存在します。

    フルサイズキーボードにはない利点を無理矢理生み出した感がありますが、この「角地」の利点を覆せるほどのキーボードを見つけるまでは当面このスタイルを続けるでしょう。

  • M1 Mac miniのスリープ時モニター復帰問題が解決しました

    同じMac miniのスペック違いを買い直したと先日noteに書きましたが、それでも2020年から続いてスリープ時にモニターの電源が瞬間的に付いてしまう、という問題は解決されませんでした。

    同じMac miniで中身もそのまま移行したので当然と言えば当然ですが、これで個体差ではなくMac mini、もしくはM1チップやmacOS自体が抱える不具合だと判明しました。

    悩みながらなんでかなあと思いつつ、5ちゃんねるのMac miniスレッドを見るとこんな書き込みがありました。

    M1 miniでMontereyだけど、Macをスリープして16分~20分程度で勝手にMacがスリープから解除されてしまう。
    (中略)
    昨日Montereyスレで
    sudo pmset -a powernap 0
    sudo pmset -a tcpkeepalive 0
    で問題は解決すると教えていただいたので試したところなんとあっさり問題は解決しました。

    似たような状況の人がいて、そして合わせて解決策も書かれていて、試してみるとスリープ時のモニターが戻る症状が無くなりました。

    世の中には偉い人がいるもんです。ありがたく情報をいただきました。

    しかし、AppleSiliconになって無くなったと言われるpowernapの設定がOS上は存在しているとは……。いや、同じOSがIntelMacでも使われているので、そりゃそうなんでしょうけれど、M1チップのMacならpowernapが無効化されていると思うじゃないですか。とんだ罠です。

    ともかく、これでいちいちモニターの電源を切らずに済みます。デュアルモニターだと手間も2倍ですから、本当に助かりました。

    IntelMacからAppleSiliconへの移行は、今年発表されるMacで完了するとのことですが、実際にはその移行まで売られたIntelMacのサポートはこれからも続きます。Mac ProやiMac Proのように高額なものをすぐにOSアップデートの打ち切りはしないでしょう。したら訴訟モノです。Appleのことだからやりかねませんが。

    IntelMacのサポートが続く限りは、このスリープ問題同様の不具合は今後もなんやかんやと出てくるでしょう。AppleSiliconのMacのみサポートするmacOSが出てくるまでは覚悟しておかないといけないですね。

  • ロシアによる秘密交渉の可能性、プーチン後の予測の必要性

    プーチンが本気でウクライナに攻め込むかどうか、というのは2月中旬までは予想が分かれていました。人によってはポジショントーク的な観点で述べていたのでしょうけれど、実際には情報機関からの正確な情報を得ていたはずのアメリカやイギリスなどの見方が正しかったという結果となりました。

    ロシアが経済的に窮乏するから軍事侵攻はない、と言う言説もありましたが、完全に間違っていました。経済制裁を食らうと分かっていても武力行使は行われました。全てが銭勘定で判断されるわけではなく、マイナスが明らかでも突っ込んでくる奴はいるということは誰にとっても教訓となり得ます。経済的理由は行動要因の一つにすぎないのです。

    第一、独裁者の権力が経済制裁で揺らぐとは限らないことは、北朝鮮を見れば明らかですし、北朝鮮ほどの独裁権力が確立していないイランやトルコやベネズエラに対する制裁でも、反米的政権は覆されることはありません。

    厳しい制裁を下せば矛を収めるとも思えません。ABCD包囲網に加えて対日禁輸措置という、当時最も厳しい制裁を下された日本が対米開戦に踏み切ったことも思い出されますが、じゃあ当時の三国同盟を組んでいる日本による帝国主義的拡張政策を関係諸国が公に認めるべきだったかというと、是とする人もあまりいないでしょう。

    今後のロシアは中国以外の大国からの積極的支援が得られない中での戦いになります。緒戦は攻める方が成果を上げるのは当たり前ですが、膠着したり苦境に陥ったりすると、アメリカ以外の大国に水面下での交渉を持ちかけてくるはずです。

    天然ガスを通じて大きな影響力を持つドイツやイタリアもその可能性はありますが、NATOとは関係の無いインドや日本もあり得るでしょう。そこで、もしもプーチンが日本を懐柔するための密約を持ちかけてきたらどうすべきでしょうか?

    もしも、北方領土を返還あるいは事実上両国に帰属するようなウルトラCの秘密条約を持ちかけてきたら、日本政府は拒めるでしょうか?

    公開して持ちかけてきたら、欧米諸国の批判を跳ね返して拒否するしかないですが、国内の一部の強烈な反対があります。もちろん、受け入れたら欧米からはロシアの属国扱いされますし日米安保もどうなるか分かりません。

    万が一、北方領土を餌に日本が制裁から離脱して、欧米からも咎められなかったとしても、それは毒饅頭でしかありません。

    例え日本に北方領土が復帰したとしても、将来的にロシアが武力で同地を取り返しに来ない保証は一切無いのです。直接条約を結んだプーチン大統領の間は大丈夫かも知れませんが、後の政権の独裁者が
    「あの四島は日本に奪われたロシア領だ」
    と宣言して軍隊を入れてくることは目に見えています。なぜなら、それはまさにクリミアに対して行ったことだからです。

    1954年にフルシチョフがロシアからウクライナにクリミア半島を移管したという経緯なのに、ウクライナがクリミアをロシアから強奪したものだから取り返しただけだ、というプーチン大統領の屁理屈が2014年のクリミア併合の理由の一つになっていますが、もちろん我田引水の強弁に過ぎません。

    同じことが北方領土にも起こり得ないとは言えません。ロシアの強権的政府の体制が変わらない限りは、もし万が一北方領土を復帰させることが出来たとしても信用は出来ないのです。

    プーチン大統領が今後も永遠に指導者たり得ないのです。それは寿命のこともありますが、今回のウクライナ侵攻は一か八かの賭けでもありました。そしてかなり分が悪い賭けになってきました。

    今後はウクライナの抵抗状況によってロシアとの講話の条件が左右されることになります。ウクライナの激しい抵抗、NATO各国の支援、世界的な経済制裁により、ロシアの事実上の敗戦として撤兵したとしても、プーチン大統領の権力は残ります。むしろ敗戦を機になおさら国内の独裁体制を強化するでしょうし、再びウクライナや周辺諸国への軍事行動や恫喝も行うでしょう。

    それでも敗北した指導者が永続き出来るでしょうか? ロシアが権威主義的なのは広大な国家をまとめるためでもありますが、モンゴルやフランス・ドイツから攻められたトラウマにより、強い権力者を無意識的にも欲しているからでもあります。

    ウクライナは小国ではありませんが、ロシアと比べれば大国とは言えません。そんな相手に事実上の敗北を喫した指導者が、独裁権力を維持できるでしょうか? 政府内での下剋上、軍部によるクーデターなどシナリオはいくつも描けるでしょうが、プーチンの次の権力者の座を争う動きも活発化してくるでしょう。

    そこで体制まで行けば良いのですが、次に独裁権力を持つものが出てきたら、プーチンよりも予測も交渉も出来ないレベルの人物かも知れません。

    独裁者を倒したらさらに質の悪い独裁者が出てくる、というのはよくあることです。何らかの手段でプーチンだけを入れ替えても権力構造に変化が無ければ、おそらく世界にとって良い方向には向かわないでしょう。

    しかし、プーチンの健康状態に不審を抱いている報道もアメリカから出てきましたが、病気よりもクーデターや暗殺の方が恐れているのではないでしょうか。核部隊への命令をした際の映像を見ると、くっそ長いテーブルの端っこに座るプーチンと、軍部トップ2との間に相当な距離を空けていました。

    https://mainichi.jp/articles/20220228/k00/00m/030/010000c

    上記記事の2枚目の写真です。核攻撃の命令には軍部からの相当な反発があるはずですが、もうプーチンは誰も信用できなくなっているのかも知れません。

    かつて日本が太平洋戦争の真っ只中で必死に防衛していた時、アメリカ・イギリス・ソ連は戦後世界秩序を話し合っていました。もしかしたら今まさに、バイデン米大統領・ジョンソン英首相・ショルツ独首相・マクロン仏大統領らによるプーチン後の話し合いをやっているかも。

  • 政治を利用するスポーツの修辞的行動

    1979年に始まったソ連によるアフガン侵攻は、翌80年モスクワ五輪の西側諸国のボイコットを引き起こしました。日本も当然西側の一員としてボイコットに加わり、それは波紋を呼びました。次いで1984年のロス五輪への東側諸国の報復ボイコットにつながり、政治とスポーツの関係性について大きな汚点ともなりました。

    しかし、今まさに起きているロシアによるウクライナ侵攻に対するスポーツ界でのロシア拒否の反応は、ほとんど反対の声も無く当然のこととして受け止められているように思えます。

    冬季北京オリンピックでは、中国批判の流れはあれど、選手参加は認めて政府首脳は参加しない政治的ボイコットに留まりました。それでも、中国の件にしろロシアの件にしろ、スポーツが政治に振り回されているのは確かですが、どうしたって現代スポーツと現代政治を完全に分離は出来ません。

    近代国家におけるスポーツ(日本における体育)は、国家統合・徴兵のために政府に利用されましたが、20世紀後半の現代国家では、福祉的に健康増進・長寿のための振興や、ビジネス的な巨大産業として発展してきました。

    そしてスポーツにお金を出す政府と大企業は、自由民主主義国家において国民及び消費者の意向を無視するわけにはいきません。ロシアの侵略行為に対して政府や大企業が否定するのと同様に、スポーツ界も金主と連動して動くことになります。かくて、スポーツ界がロシアにNOを突きつけることになります。

    この一連の動きを、「スポーツを政治が利用している」という観点から批判もされることがあります。その見方は確かに一面を正しく捉えていますが、あくまで一面であり逆の面では「政治をスポーツが利用している」のです。

    政治に関わる行為をスポーツ側がすることにより、スポーツの地位が国内的にも国際的にも認められることになります。もしスポーツ界が、ウクライナ侵攻を認めたり、あるいは無かったことのように扱ったりすれば、社会的に存在価値を失いかねません。だからこそ、スポーツは声を上げて侵略を非難せねばならないのです。

    今回のロシアによるウクライナ侵攻に関連して、スポーツ界がロシアを拒否する運動は、スポーツが政治を利用して平和を促すための行動です。すなわち、まさに今、「平和ではない」状況だからこそ実施される手段であり、これによりロシア軍及びプーチン大統領の非を高らかに非難するための修辞的行動です。

    もちろん、プーチンにして見ればチャンピオンズリーグの決勝の舞台がモスクワから強制的に変更されたとて、ウクライナに伸ばした食指を引っ込めるわけがありません。スポーツ界がロシア軍を物理的にシャットアウトすることなどは不可能です。

    だからこそ「修辞的」ではあるのですが、意味が無いことではありません。

    もし万が一、ロシア国内(あるいはベラルーシなど)でのスポーツ参加している間に情勢がさらに緊迫化すれば、国際色豊かなスポーツ選手達は人質になりかねません。

    あからさまに人質だとロシア側が表現しなくても、例えば監禁された上で公には亡命を求めていると発表される可能性だってあります。捕まった人間を脅迫し、撮影したビデオメッセージを世界に公開する手法は、イスラム国などがさんざんやってきています。

    スポーツ界におけるロシア排除の動きは、プーチン信奉者でないロシア人スポーツ選手にとっては悲劇でしかありませんが、その悲劇を起こしたのは誰かということに気付かせる一助にはなるでしょう。ただ、あくまで政治・軍事・外交・経済においてプーチンの野望を打ち砕いてこその一助であることに代わりはありません。

    新型コロナの混乱がまだ終息を迎えない中での、世界の安全保障の危機を起こしたロシアとプーチンは、100年後には非難と極悪のレッテルを貼られる歴史が待っていることは言うまでもありません。しかし、この惨劇を終わらせるには今まさに生きている人間が覚悟を持ってロシア軍とプーチンを止めるしかありません。

  • オリンピックの種目数・メダル数と役所の数の類似性

    2022年の冬期北京オリンピックが閉幕しましたが、この後はパラリンピックが続きます。大会期間中はあれやこれやと様々な問題が沸き起こり、当事者となった選手や関係者にとっては大変な日々だったと思います。

    かつてはオリンピックは夏季と冬季が同じ年に開催されていましたが、1994年のリレハンメル大会からは2年ごとに夏季と冬季が開催されるスケジュールでした。そのため、オリンピックを続けてみる感覚はしばらくありませんでしたが、コロナ禍により2020年東京オリンピックが1年延期となったために、夏季五輪の半年後に冬季五輪が行われる史上初のスケジュールになりました。

    そんな北京オリンピックでしたが、日本の獲得メダル数は過去最多の18個となりました。日本選手団の全体としては概ね満足がいく結果だったのではないでしょうか。もちろん、思うような結果を残せなかった選手にとっては悔しいものだとは思います。

    今回のメダル数が過去最多となりましたが、その原因としては選手・指導者、あるいは競技団体・スポンサーなどの後押しに加えて、競技数・種目数自体が増えたことも一因だったと思います。

    もちろん、だから大したことないなどと言うつもりはありませんが、出場競技・種目数とメダル獲得数の割合で計算したら、今大会よりも成功だった大会もあるはずです。

    冬季にしろ夏季にしろ、時代が進むにつれて競技数・種目数、並びにメダル数も参加選手数も増えてきています。野球が夏季五輪から外されたことは非常に稀なケースでした。

    種目数を増やせば選手にとっては出場の可能性、メダル獲得の可能性が単純に増えるわけで、反対することはまずあり得ません。競技団体にとっても同様でしょうし、JOCなどの国内統一組織でも同じはずです。

    一度増やした競技・種目はなかなか減らせません。当然ながらその対象の選手や競技団体は猛反対します。

    だからと言って無制限に増やせるわけもなく、開催地・開催国の大会運営上の負担とトレードオフになります。野球・ソフトボールは専用の球場が必要となり、元々普及していない地域においては負担が大きかったから、五輪競技から外された経緯があります。

    余程の理由、明らかな経費節減が示せない限りは減らすことは出来ないわけで、まるで官公庁のようです。

    省庁再編が時折話題になり、20年に1度くらいの感覚で実施されますが、部署にしろ予算にしろ一度増やすとなかなか減らせません。

    もちろん、必要があって増やしているとは思いますし、これまでには無かった新しい政策のために、これまでには無かった部署を作るのはおかしなことではありません。昔と比べて人口自体が増えているのなら、それに応じて部署や支所、役人の数が増えるのも自然なことです。

    人口の変化に応じて増やす、という点はオリンピックの種目数でも似たようなものかも知れません。

    オリンピックが始まった頃から比べて、世界の人口自体が大幅に増加していますし、経済発展に伴いスポーツに打ち込む人の数(いわゆるスポーツ人口)も大幅に増えてきたはずです。スポーツ人口が増えるにしたがい、それぞれの興味や特性に応じたスポーツの種目自体も増えたことを考えると、オリンピックの種目数が増えるのも当然と言えるでしょう。

    ただ、オリンピックにしろ役所にしろ、際限なく増やしてはいけません。どこかで限界はあります。限界に到達したか、あるいは限界の方が下がってきて現状の理想的状態を押し下げ始めたときに、削減に踏み切れるかどうかが問題です。

    オリンピックで言えば、競技数・種目数の限界を気にせず増やすとなったら、五輪開催に巨額を費やせる国(言い換えると、国民への富の再分配を気にしないような国)でしか開催できなくなります。そしてそれは五輪の理念と相容れなくなります。

    役所・役人の数についても同様で、政府にしろ地方自治体にしろ、削減を実行出来るのは相当に追い込まれてからでしょう。削減される側が反対するのは当然の上、削減できるはずの政治家(国会議員・地方議員)も実行するには相当な負担があります。

    オリンピックの開催費用がかさむにしても、豊かな国が勝手に開催してくれて、そこに参加者として加わることはできますが、役所の費用がかさんだとしたら誰も助けてはくれません。夕張市のようになったとしたら悲劇ではありますが、自治体の場合は一部の住民は他の地域に移動することは出来ます。ただ、国家の場合は悲劇は全国民のものとなることは覚悟しておくべきでしょう。