平繁無忙の何でも書くブログ

  • 永井秀樹氏のヴィッセル神戸スポーツダイレクター就任に思うあれこれ

    昨日ヴィッセル神戸が発表したトップチーム体制のニュースリリースには大きな批判が起きているようです。原因は一つ、昨年ヴェルディ川崎での監督時代のパワハラで10日あまり前に1年間のS級ライセンス資格停止処分が下ったばかりの永井秀樹氏をスポーツダイレクターとして抱え込んだことです。

    https://www.vissel-kobe.co.jp/news/article/19794.html

    S級ライセンスに直接関わりが無いからどんな役職に就いても大丈夫!というのは、ルールを破らなければ何をしても良いという理屈です。まるで昔のプロ野球で起きた江川の空白の1日みたいな話ですが、そもそも資格停止処分というのは永久のものではありません。1年間じっとしてろよ、その間ちゃんと反省しろよ、という処分です。あるいは、良くあるケースとして大学などのJリーグ以外のクラブで仕事をして指導者としての資質を再度確認する、という進路を選ぶ人も多いです。京都サンガのチョウキジェ監督も湘南でのパワハラ問題認定で1年間のS級ライセンス資格停止処分を受けてから流通経済大学サッカー部でコーチになり、その翌年に京都の監督となって1年で悲願のJ1復帰を成し遂げて、クラブと共に自身も見事な復活劇を見せました。

    多分、チョウキジェ監督のような再チャレンジがJリーグとしても理想なのでしょう。その思いが明文化されていないからといって、今回の神戸と永井氏の契約は、日本サッカー協会とJリーグから結構な不興を買うと思うのですが、そんなことは気にしないのですかね。

    スポーツダイレクターという役職がただの名誉職的に金だけ払って名義貸しするようなことなのか、あるいは積極的にヴィッセル神戸で育成や普及に関与していくのか、何をするのかは知りません。今回のケースではリュィスコーチの監督昇格なのでトップチームの指導そのものには多分、永井スポーツダイレクターは関わらないと思いますが、やり方によっては傀儡監督を就任させて別の役職に就いた資格停止処分中の人間が総監督的にチームに関わることだって無理ではなくなってしまいます。

    どちらにしてもクラブイメージは相当悪くなってしまいました。ヴィッセル神戸はJリーグ参加からずっと毎年のように監督交代してきている、というネタがネットで上がっていましたが、そのレベルの問題ではありません。

    今回のような事実上の抜け道を塞ぐにはJFA・Jリーグのルールを修正するしかないでしょう。資格停止処分を受けた者が、Jリーグクラブの役職・契約をしている期間は資格停止処分の期間と見なさずに処分が継続するとするか、あるいはいっそのこと重い処分に変更するか。そもそも最初の資格停止処分をさらに拡大して時限的なJリーグ追放処分ということにするか。

    ただあまりに重い処分にしてしまうと、当事者がスポーツ仲裁裁判所(CAS)に訴え出て大揉めになるリスクと引き換えになります。

    ともかく、パワハラの被害を受けた人たちはこのニュースに憤慨してそうな気がしますし、ヴィッセル神戸のサポーターも思うところは色々あるでしょう。もしガンバ大阪だとしたら、私も黙っていられずにこのnoteでもっと過激に書いた上で、クラブに直接抗議のメールを送っていると思います。ただ、それ以上のことはサポーターとしても出来ないのですよね。今回のことで胸を痛めているヴィッセル神戸のサポーターには同情します。

  • イオン銀行ビジネスネットサービスをWindows11で設定する備忘録

    2022年6月16日に、InternetExplorerのサポートがMicrosoftから打ち切られます。1995年のバージョン1から数えると27年の長きに渡って使用されてきたソフトウェアですが、近年は古さから使用が忌避されたり、悪口を言われたり、無視された存在となっていましたが、そもそもMicrosoft自身がユーザーに対して使うなと言ってきたほどなのですが、未だにIE11での利用を求められるウェブサイトが存在します。

    IEがしぶといと言うよりも、IEを強制するサイトを提供している組織・団体がしぶといと言うべきなのでしょう。

    そんな中で未だに存在するそういうサイトの一つに、イオン銀行の法人向けネットバンキングがありました。電子証明書形式でのログインにはIE11での利用が必須となるのですが、Windows10はまだInternetExplorerが存在しているので、後少しの間は無理なく使用出来ます。しかし、最新のWindows11ではそもそもInternetExplorerが存在しません。

    しかし回避策はあり、EdgeブラウザでのIEモードを使用することです。一応、イオン銀行としては推奨環境には入っていない方法ですので、ご自身の責任においてのみ利用をしてみてください。ちなみに、利用対象環境としては

    https://www.aeonbank.co.jp/business/net/environment/

    こう書かれてあります。

    まずはトップページ。

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    このままログインしても電子証明書の発行が出来ませんので、まずは設定画面に移動します。

    設定画面で「InternetExplorerの互換性」の項目にある、「InternetExplorerモードページ」に、イオン銀行法人向けサイトを追加します。

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    その状態でサイトにアクセスすると、上部にこんな表示が出ます。

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    そしてログインしてから電子証明書を発行します。

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    もちろん、事前にマスターの管理者アカウントでユーザーアカウントを作成しておく必要があります。

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    そして発行が済んだら、IEモードではなくEdgeブラウザ本来のレンダリングエンジンで開きます。前述の「InternetExplorerモードページ」から削除しても良いですし、アクセス時に上部表示される「Microsoft Edgeで開く」ボタンを押しても使えます。

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    そしてIEの時と同じように電子証明書を利用してログインし、パスワードを入力すればWindows11でのEdgeブラウザでもイオン銀行の法人向けネットバンキングにアクセス出来ます。

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    多分、イオン銀行の営業担当か技術サポートに電話して聞けば分かることなのでしょうけれど、頼らずに自分でやってみたら電子証明書の発行後にIEモードのままアクセスしてフリーズしたので困りました。もしかしたら自分の環境だけかも知れませんが、同じトラブルに遭遇した人のために書いてみました。どれだけ役に立つか分かりませんが……。

  • ビッグスポーツイベントと戦争と全体主義国家

    中国での北京冬季オリンピックとパラリンピックの間にロシアがウクライナ侵攻を仕掛けるという、ある意味両国の関係性を象徴するような重大事件が起きた2022年となりました。

    そもそも近年において、巨額の費用がかかるビッグスポーツイベントを単独開催できる国は少ないです。経済力だけでは開催できず、多くの国家予算が費やされることに対して国民や野党(存在すれば)からの不平不満を抑え込める強権が政府に必要となります。

    最近のオリンピック(夏季・冬季)とサッカーワールドカップの開催国を並べてみると傾向が分かります。

    2000年 オーストラリア(夏季オリンピック)
    2002年 アメリカ(冬季オリンピック)
    2002年 日本・韓国(サッカーワールドカップ)
    2004年 ギリシャ(夏季オリンピック)
    2006年 イタリア(冬季オリンピック)
    2006年 ドイツ(サッカーワールドカップ)
    2008年 中国(夏季オリンピック)
    2010年 カナダ(冬季オリンピック)
    2010年 南アフリカ(サッカーワールドカップ)
    2012年 イギリス(夏季オリンピック)
    2014年 ロシア(冬季オリンピック)
    2014年 ブラジル(サッカーワールドカップ)
    2016年 ブラジル(夏季オリンピック)
    2018年 韓国(冬季オリンピック)
    2018年 ロシア(サッカーワールドカップ)
    2021年 日本(夏季オリンピック)
    2022年 中国(冬季オリンピック)
    2022年 カタール(サッカーワールドカップ)

    2000年以降の開催国一覧が上記の通りです。
    複数回出てくるのが、日本・韓国・中国・ロシア・ブラジルとなりました。ここで並んでくると日本のヤバさを実感せざるを得ませんが、2030年の冬季オリンピック開催地に札幌が立候補するというのはどこまで本気なんでしょうね。

    ともかく、ビッグスポーツイベントを国威発揚目的で開催する独裁的国家が、その魔手を隣国に伸ばすこともあるのだということを、今回のウクライナ侵攻に思ってしまいます。

    オリンピックやワールドカップを開催する国家は全て全体主義国家だ、と断言するつもりはありません。なんせ今後は2024年パリ(フランス)夏季五輪、26年ミラノ(イタリア)冬季五輪、26年カナダ・メキシコ・アメリカワールドカップ、28年ロサンゼルス(アメリカ)夏季五輪、32年ブリスベン(オーストラリア)夏季五輪と見事に西側の自由主義・民主主義国家での開催が続きますから、むしろこれまでの傾向と真逆になります。

    その流れで見れば2030年札幌冬季五輪が実現しても変ではないのですが、国家予算をスポーツイベントに費やす余力が、全体主義国家に無くなってきたのかも知れません。

    過去の歴史を見てみれば、1936年には冬季五輪がドイツのガルミッシュ=パルテンキルヒェンで行われ、夏季五輪もベルリンでした。そして続いて1940年は冬季が札幌、夏季が東京の予定でしたが戦争のために開催権返上となりましたが、1934年のサッカーワールドカップもイタリアでした。枢軸国が並ぶ歴史を見るに、全体主義国家による戦争とオリンピックの関係性を思わずにはいられません。

    政治によるスポーツの利用はよく非難されますが、戦争によるスポーツの利用の方がよっぽど酷いでしょう。スポーツが平和な国家で平和裡に行われる時代が脅かされていますが、ここで食い止めて平和なスポーツイベントを楽しめる日は来るでしょうか?

  • テレビがコンテンツ視聴手段の二番手になる日

    3月15日に行われたAFCアジアチャンピオンズリーグのプレーオフ、ヴィッセル神戸対メルボルン・ビクトリー戦は、テレビ中継やDAZNでもなく、ヴィッセル神戸の親会社である楽天が持つ楽天TVでの無料配信で行われました。

    ACLの放映権は昨年からDAZNが所有しているはずですが、プレーオフだけ切り売りしたんですかね。楽天にしてみればヴィッセル神戸の試合は隙あらば自社メディアで配信したいのでしょう。もしくは、プレーオフにあんまり価値が無いと思って配信したくなかったDAZNから、楽天が子会社の救世主として配信に踏み切ったのか。楽天TVのPRも兼ねているのでしょう。

    同じ日にカタールワールドカップ本大会の全64試合をABEMAが無料生中継するという発表がありました。昨年、ワールドカップアジア最終予選のアウェイ戦がテレビ局で放送できなくなったものの、DAZNがギリギリで配信中継を決めましたが、本大会でもテレビ局が全試合放送を諦めた発表の後に、AbemaTVがサッカーファンを救う決定をしたことになります。

    昨今のサッカー放映権料はとてつもない金額に高騰してしまっているのが、日本のテレビ局が手を出せなくなった一番の要因ですので、サッカー人気そのものが急激に減少したわけでもないのですが、今後もこういったことはあるでしょう。

    ただ、テレビ中継よりもネット配信の方がオンデマンドで再生出来たり、遅れて観ることが出来たり、トイレに行くときだけ一時停止したりも出来るという利点はあります。スマホやタブレットで見ると画面が小さい問題はありますが、FireTVスティックやChromeCastでテレビの大画面に映せますし、最近はAndroidTV機能があってDAZNやYouTubeやNetflixを直接再生出来るテレビも珍しくありません。

    かつてのテレビは偉大な存在でした。アンテナ線と電気ケーブルをつなげばいつでも無料でいくらでも楽しめる点で、他の娯楽・暇つぶし道具とは格が違う存在でしたが、今となっては変わってしまい、テレビの方が不便な場面も出てきました。

    テレビでのサッカー中継が復権するには、放映権料に歯止めがかかることと視聴率を稼ぐことですが、DAZNやABEMAでの視聴が一般的になれば視聴率の回復はないでしょう。

    そもそも、ネット配信ではそのコンテンツがどれだけの視聴数になったのかは1件単位で把握出来ます。ごくわずかな世帯にしか測定機が無いテレビ視聴率では、統計的に問題ないとは言え、広告主にしろコンテンツ制作者にしろ、ネット配信並みのリアルな反応を重視できるとは思っていないでしょう。

    むしろ最近ではテレビ番組でもTVerや各局のオンデマンド配信での再生回数が重視され始めているとも聞きます。テレビ番組をザッピングで適当に見る時代から、特定の番組「だけ」を意識して観る時代に入ったことの証拠でしょうけれど、自分が好きでこれからも観続けたい番組や出演者を応援するには、視聴率測定機が無い人はテレビで観るよりもネット配信で見た方が、より正確な再生回数につながってその番組や出演者が長続きする手助けになります。

    コンテンツ全盛時代の今においては、これって結構重大な問題だと思うのですが、コンテンツ視聴手段としてテレビが第1選択肢にならない時代の到来とまで言うのは言い過ぎでしょうか?

  • テレビの無いテレビが普通になる時代

    地上波や衛星放送のチューナーが内蔵されていないテレビが発売される時代になりました。テレビでもストリーミング配信が見られますよ、という売り方だったテレビが、むしろストリーミング配信を見るためのデバイスとなり、テレビでも「テレビ放送」を見られますよ、という方が、使う人にとっては分かりやすくなるのでしょうか。

    テレビチューナー非搭載のテレビ、あるいはつい最近発売されたFireTV機能搭載のテレビなどでは、NetflixやDAZNなどのインターネット経由のストリーミング動画配信サービスでの使用がメインになります。そのテレビで、テレビを見る場合は、何かのチューナー搭載機器を使う必要があります。大半の人はHDDレコーダーを接続するのでしょう。

    当たり前の話ですがテレビ番組は基本的にはテレビチューナー経由で見るものです。加えて、見たい番組をリアルタイムではなく自分が見たいときに見るためには録画しておく必要があります。その点はストリーミングサービスとは決定的に異なります。それでも、TVerやテレビ各局のウェブサービスを使えば大半の番組をオンデマンドで鑑賞出来ます。

    動画配信サービスはそのまま見たいときに見たいものを見て、テレビ番組を見る場合はレコーダーのチューナーを使ってリアルタイムや後日に見る、というライフスタイルになるのでしょう。

    一人暮らしでは自宅にテレビが無い、という人も珍しくありません。固定電話も同じですが、持っていなくても不便さを感じない時代です。昨日見たテレビ番組の話で翌日盛り上がるということも無くなりました。

    良い悪いという話ではなく、ただ単に時代がそのようになってきただけのことです。

    テレビは半世紀もの間、娯楽・暇つぶし界における絶対王者でした。購入時にイニシャルコストがかかるものの、その後はランニングコストである電気代だけ支払えばいくらでも楽しめるとてつもない装置です。

    80年代のファミコンの登場によりテレビの覇権が少し揺らぎましたが、それでもテレビを使う時間は圧倒的に従来のテレビ番組でした。

    それでも、ゆっくりと人々の生活から使用時間が減りつつあります。長期低落傾向はずっと続くでしょう。もしかしたらどこかのタイミングでガクンと減るかも知れません。

    テレビでテレビを見ないという状態になるのは、テレビにして見たら庇を貸して母屋を取られるようなものでしょうけれど、映像を鑑賞するというシステムを映画から、電波による放送というシステムをラジオから受け取って半世紀の映画を極めていたのですから、因果は巡るというところでしょうか。

  • 「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜―モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン」を見てきました

    あべのハルカス美術館で開催中の特別展
    「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜―モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン」を見てきました。

    https://www.aham.jp/exhibition/future/hikarinokeihu/

    今回のこの特別展でも合計6作品で写真撮影可能でした。

    モネの睡蓮

    雑に撮った一枚。

    平日の割には結構な人入りで、やはり日本人は印象派の絵画が好きなんだなあと実感出来ました。浮世絵をモチーフにしていたゴッホはもちろん、ゴーギャンやルノアールやモネの絵は現物にこだわらなければ誰もが目にしたことがあるんじゃないでしょうか。
    ここ数年だけでも日本にやってきたモネの睡蓮を一体何作見たことかと思ってしまいます。

    印象派以外でしたら日本人好みなのはフェルメールあたりですかね。個人的には、キリスト教やギリシャ神話、歴史に基づく主題に関してあまり知識が無くても楽しめるからでしょうか?

    思えば日本でも民衆レベルで楽しまれるようになったのは役者・美人・名所を描いた浮世絵からでしたし。

    ちなみに今回の特別展で気になったのは、アルマン・ギヨマンの紹介文に書いてあった、
    「宝くじに当たったので画家に専念」
    というところでした。同年代で生活に苦しみながら描いていた画家達からしたら羨ましいどころではなかったんじゃないかと思ってしまいますが、多分今の時代でも芸術やコンテンツ制作者にとって理想中の理想ですよね。

  • 献血不足の中での400ml献血でもらったプレゼント

    私がいつも行く、梅田の阪急グランドビルは25階にある献血ルームにて、400ml全血献血してきました。2月に成分献血してきたときにもらったキャンペーンカードと、現在行われている別のキャンペーンを合わせて、献血後に色々と記念品をいただきました。

    まずはいつももらうウェットティッシュ。そんなにハイペースで使わないので、個人的に最近はウェットティッシュを買わずに済んでいます。

    ウェットティッシュ

    次はこれまで貯まっていた献血ポイントで交換した入浴剤。3つ入っています。

    入浴剤

    さらに現在、大阪府内の献血ルームにてWeb予約して400ml献血したらもらえる、松阪牛のレトルトカレー・おいしいパックのごはん・ふんわり卵のわかめスープの三点セットです。

    カレーなど

    そしてガジェットや小物類の収納・持ち運びに便利なロールポーチもあります。

    ロールポーチ2

    そしてハンドソープももらえました。

    ハンドソープ

    複数のキャンペーンなどが重なってのこれほどの量になりましたが、金額換算して合計したら千円〜2千円くらいはするんじゃないでしょうか。結構な収穫となりました。

    献血不足が深刻な状況なのは2年前のコロナ禍が始まった頃から続いているようです。数ヶ月くらいの間隔でニュースで見かけます。オミクロン株の猛威によって昨年末くらいからはなおさら厳しい状態なのでしょう。

    その件のニュース記事が出ていたYahoo!ニュースのコメントを見ると、献血した人に現金というのは売血となって無理だろうけれど健康保険料の減額したらいいのでは、というアイデアを書いている人が何人もいました。献血するにあたっては、血圧測定や心電図計測などあって、全くの非健康体では無理であり、健康保険の利用が比較的少ないはず、という理屈なのですが、それはそれでやっぱり不公平さもあるので難しいでしょう。全くの健康体であっても、血液が濃くなかったり、体重が少なかったり、あるいは特定の外国居住経験がある場合などで献血が拒否されることもありますので、国民健康保険での差を付けるのは反対も多いと思われます。

    さすがに健康保険料をいじることはないでしょうが、民間企業に働きかけて寄付や慈善事業・CSRとして献血者へのお得なプレゼントということで協力してもらうのが現実的でしょう。それこそ、民間の保険会社であれば、保険契約者が献血すれば保険料を一部減額するとかは出来そうです。

    若い人向けの施策であれば、携帯電話会社が献血した回線契約者に通信容量(いわゆるギガ)をプレゼントとかで注目してもらえそうです。

    ただ善意で民間企業に協力を求めるのも見込みがないのであれば、政府や自治体などがその民間企業への何らかの優遇措置をするとかしないといけないかも知れません。そうなると、大企業よりは中小企業の方が働きかけの効果はありそうですが、やり過ぎると結局は事実上の売血になってしまいます。

    現行法の下では今回私がいただいたような、そこそこ嬉しい物品の提供くらいしか赤十字としても出来ないですが、あまりに血液不足が深刻になれば、時限的に規制を緩めて何らかの措置を取らざるを得なくなるでしょうね。

  • 歴史は繰り返し、因果は巡り、人間は学ばない

    ロシアによるウクライナ侵攻は起こるはずがないという楽観的な憶測が半分混じった国際情勢の中で発生しました。1930年代にナチスドイツに対する宥和政策がどのような結果を招いたかを結局はまだ人類(少なくとも欧米)は学べていなかったことになります。

    プーチンを刺激したくないからという理由で、2008年のジョージア、2014年のウクライナに対するロシアの侵攻に関して、
    「かつてはソ連の支配下にあった地域だし、ロシア系住民も多いから」
    という理由にならない理由でロシアの軍事行動を黙認したことが、今回のウクライナ侵攻を招いたとも言えますが、厳しく対応していたらプーチンが大人しくしていたかというと、そうでもないでしょう。結局はどうしたってプーチンは侵攻していたはずです。

    ロシア・中国・北朝鮮・イランをかつての枢軸国と見なすのは、あまりに安易に歴史をもてあそんでいるように思えますが、これらの国をそのまま放置していても事態が良くなる可能性は見えません。その野望を打ち砕く手立てはないはずです。戦争を起こすべきではないが戦争を起こそうとしてくる以上は対抗しなければならないのです。

    1938年にヒトラーを放置したツケはその翌年以降に襲ってきました。当時は国際連盟が無力でしたが現代はNATO、日米安保、QUADが存在します。その一方で第二次世界大戦「開戦当時」は存在しなかった核兵器は各国に無数に存在します。

    良い意味でも悪い意味でも抑止力をお互いに持つ陣営同士の戦いです。

    ウクライナがロシアにさっさと降伏していれば被害は防げたという人もいますが、降伏後に生命・財産を奪われて蹂躙されるなら結局同じでしょう。チェコやポーランドをヒトラーに差し出したフランス、そしてイギリスが無傷で済んだでしょうか?

    経済制裁がロシアの暴走をもたらすという言い分も分からなくはないですが、対日禁油措置が太平洋戦争開戦の大きな原因ではありました。しかし、当時の日本に対してABCD包囲網が緩められて経済的圧迫が無くなっていたら、日本の大陸進出がストップしていたでしょうか?

    外交交渉によって片方が譲歩しても、もう片方が次は退いてくれるとは限らないのです。片方が譲歩したら、相手方はさらにもっと強く要求をしてくるでしょう。

    1940年前後に、アメリカ・イギリス・フランス・中国が、日本・ドイツ・イタリアに対して譲歩したとしても、ヒトラーも、ムッソリーニも、東條内閣もそれに満足して軍事侵攻を止めたとは思えません。

    そして今も、プーチンや習近平が、もし制裁を緩められたとして西側諸国に対して自発的に退くでしょうか? ロシアや中国が民主的で対外進出に消極的な国家に勝手に生まれ変わるでしょうか?

    ウクライナを差し出しても、次はモルドバやポーランドやバルト三国が犠牲になるだけです。

    とはいえ、全面戦争を選ぶわけにはいきません。ウクライナに対して支援しつつ戦線を膠着化させるのが短期的な目標になるでしょう。その間にロシアが経済制裁で破滅すれば、というところですが、北朝鮮を見れば分かるように、経済制裁によって締め付けられても独裁権力は揺らぎません。

    膠着化したら今度は搦め手で来るはずですが、中国が動くかどうかが重要になりそうです。キャスティングボートを握っているのはNATO側ではないのが気掛かりですね。

    しかし、かつて連合国側として、枢軸国の野望を食い止めたロシア(ソ連)や中国が、領土的野心をむき出しにしているのは因果は巡るといったところでしょうか。

  • 性能・機能はともかくデザインで冒険しなくなったApple

    日本時間3月9日未明に行われたAppleの新製品発表イベントでは、事前に予想されていたiPhone SE3、iPad Airに加えて、Macのデスクトップとしては久し振りの新ブランドであるMac Studioも発表されました。

    すごく個人的に懸念していたのは、3月に新しくMac miniを買い直した私をひどく絶望させるようなMac miniのアップデートが行われることでしたが、少なくとも買う気になる価格帯のものではなかったので、とりあえずは一安心です。Mac Studioも欲しいか欲しくないかで言えば欲しいのですが、買ったところで何に使うのかと言われると使い道が見当たりません。M1チップのMac miniでは性能が不足しているが、だからと言ってMac Proは性能的にも値段的にも買うわけにはいかないという層にとっては、ミドルハイエンドのようなカテゴリに位置するMac Studioはドンピシャの商品でしょう。

    M1 Maxチップ自体が必要な人を選ぶようなSoCでしたが、それを連結したM1 Ultraはそれこそ誰が必要なのか、といいたくなるくらいのチップのようです。企業レベルならともかく、個人レベルで言えば毎日動画を作成している売れっ子YouTuberクラスでないと買うことも出来ないし買う意味もないでしょう。

    だいたい動画・写真・音楽編集を毎日ガシガシしない人であれば、M1チップで十分な性能があります。私自身は先日16GBメモリのMac miniを買い直して正解でした。今、M1チップ搭載のMacを使っている人はM2チップも多分まだ買う必要はなくて、数年後のM3チップ待ちでOKなんじゃないでしょうか。

    intelチップ搭載のMac Proの代替も多分今年中に出てくるでしょう。M2チップが出る前に、M1 Ultra搭載か、あるいはさらにその上のチップを詰んでくるはずです。M1 Ultraをさらに連結したような、M1 SuperUltraMaxみたいなネーミングになるのでしょうか。単純なピークパフォーマンスだけならIntelも追いつけなくはないでしょうけれど、低発熱・低消費電力ではAppleが隔絶しています。多分intelは別路線でしか戦えないでしょう。Mシリーズと戦えるとしたら、RISC-Vじゃないですかね。

    先日のApple発表会ではiPhone SE3が出ましたが、個人的にはMagSafeに対応していたら血迷って買っていたかも知れません。危なかった。しかしデザインの古さは否めません。iPhone8そのままですし、大雑把に言えばiPhone6と大差ありません。

    そもそもMacBookにしろiMacにしろ、Appleは狭額縁・狭ベゼルにはこだわりが無さそうです。それよりも全般的なユーザー体験を重視していると言えるでしょうか。

    もしかしたら新しい画期的なデザインを生む力を失っているのかも知れません。デザイナーのジョナサン・アイブがAppleを離れて3年近くになりますが、Mac miniをそのまま縦方向に伸ばしたようなMac Studioの登場は、尖った発想が無くなり無難な路線に進んでいる象徴のような気がしてなりません。ゴミ箱と言われたMac Pro2013の失敗が余程懲りているのかも知れませんが、Mac Studioはアルマイト製の弁当箱にしか見えません。とても正解のデザインとは思えないのですが、Mac Pro2022はどうなるでしょうか?

  • 2022年3月13日JFLでのカズのデビュー戦をYouTubeで見て

    日本サッカー、Jリーグの象徴的存在である三浦知良選手が、今シーズンからは舞台を日本フットボールリーグ、通称JFLに移してプレーすることになりました。
    J1、J2の他にかつてはブラジル・イタリア・クロアチア・オーストラリアでもプレーして、日本代表でも歓喜と悲劇を味わったキャリアを持つ偉大な選手ですが、もしかしたら最近の若い人にとっては昔凄かった選手というイメージしか無いかも知れません。
    それも宜なるかな。ぶっちゃけ近年は知名度とスポンサーがあるから契約できていた印象は否めません。90年代の日本サッカーを見ていたサッカーファンにとっては、本当にスター選手と呼ぶにふさわしいプレーヤーだったのですが。
    そんなカズが新天地として移籍したのはJFLの鈴鹿ポイントゲッターズというチームで、実兄の三浦泰年が監督を務めます。
    監督の伝手と言えば伝手なのでしょうけれど、J3を飛ばしていきなりプロリーグではないJFLへの移籍というのは少し意外でした。地域リーグの南葛FCにも伊野波、稲本、今野らが移籍したのに比べるとカテゴリーの違いは少ないのですが。

    鈴鹿ポイントゲッターズはシーズンオフ期間中にとんでもないゴタゴタがありましたが、まず先にJリーグからのJリーグ100年構想クラブについて解除条件付き資格停止処分があり、次いでJFLからの処分については最終的には日本サッカー協会からの告知を待っている状態ですが、開幕後に処分が下ると言うことは少なくともJFL退会・会員停止処分などはないということでしょうか。

    今日のJFL開幕戦、鈴鹿ポイントゲッターズの対戦相手はラインメール青森です。青森県にはヴァンラーレ八戸が既にJ3入りを果たしていますが、同一県内でも文化地域が異なるエリアでクラブが分かれるということは珍しくありません。三重県でも鈴鹿、四日市、名張、伊勢志摩あたりの違いがあります。松本山雅FCとAC長野パルセイロとのライバル関係は有名ですね。

    さて試合はどちらも有効な攻撃が出来ないまま時間が経っていきましたが、前半33分に青森の差波がボールホルダーへの危険なスライディングタックルをしてしまったことで一発レッド。

    J1リーグでは毎節退場者が出ていて色々言われていますが、このファウルは一発退場が当然のような危険なプレーでした。

    さて、一人多い鈴鹿が攻勢をかけるかと思ったらさほどの形勢の変化は無く、結局スコアレスで前半終了。どちらも攻撃の形作りはまだまだのような段階に見えました。

    後半からは鈴鹿がボールを持って攻撃する時間が増え、エリア内でのプレーが出始めましたが、青森のファウルも多くなってきて、鈴鹿の得点が時間の問題のようになってきました。

    ただ、カズは65分に交代でベンチに下がりました。スタンドの観客が拍手する様子が映っていましたが、とてもJFLの試合とは思えない客入りでした。

    そして鈴鹿が71分に遂に先制。ジワジワと押し込み続けてのゴールでしたが、終了間際までもつれずに得点出来たのは大きいですね。

    さらに鈴鹿が攻め続け91分に見事なミドルシュートをたたき込んで追加点ゲット。ゴールシーンで気が付きましたが、ゴールがロープで張るタイプではなく後ろ側にも鉄柱があるタイプなんですね。このゴールシーンのようにゴール奥のポストに当たって跳ね返ったときに審判が見間違ってノーゴールという判定を下したことが、高校選手権予選でかつてあったはずですが、クラブやリーグの状況によっては仕方ないのでしょう。

    試合は青森のラフプレーで鈴鹿の選手が傷んでいる時間が長かった影響もあってか、第4審判が9分のアディショナルタイムと揚げていましたが、実際には6分過ぎで終了。2分は短かったのですがその辺は主審の裁量なんでしょうかね。

    ともかく、カズのJFLデビュー戦ゴールはありませんでしたが、また今後も同様に注目されるでしょうね。

    カズや今野や稲本のように、かつてJリーグや日本代表で華々しい活躍をしていた選手が年齢を重ねても下部リーグのクラブに移籍して現役を長く続ける、という事例は今後も増えていくでしょう。スポーツ医学・トレーニング理論の発展によって、身体的な理由による現役引退を早くに選ばずに現役続行するというのは誰でも出来ることではないでしょう。費用(収入)の問題はありますし、早くに指導者の道や別の仕事を始めたいという人もいるでしょうし、自分のプレーが自分が求めるレベルでなくなったところで辞める人ももちろんいるはずです。

    その一方で長谷部のようにドイツでの指導者の道を歩むことがほぼ決まっている選手もいます。日本のサッカーが水平的に世界で広がっている証しでしょうけれど、カズや今野らの選手人生は国内での垂直方向での広がりがあることを見せています。

  • 2022年3月12日J1リーグ第4節ジュビロ磐田対ガンバ大阪DAZN観戦の感想

    前節の川崎フロンターレ戦では2−1でリードした後半アディショナルタイムに、GK石川がボールを置いた瞬間に小林に奪われてダミアンに決められるという悪夢のような展開で引き分けに終わりました。
    その辛い経験を払拭するには試合に出るしかありません。今日の磐田戦はガンバにとっては遠藤との非常に久し振りの敵としての対戦となりましたが、それ以上に大事なものもあります。
    遠藤だけではなく、大森や鈴木との対戦でもありますが、去年今年の鈴木雄斗の得点力を見るに、ガンバでは彼の使い方が下手だったなと実感してしまいます。
    ガンバにとっては石川が自信を取り戻すための大事な試合ですが、さらに前節の試合中にアキレス腱を痛めて退場し、手術をして長期離脱が決定した宇佐美のための試合でもあります。ポジション的には石毛が代わりに入ったスタメンとなりました。
    昌子が控えからも外れているのが気に掛かります。東口・藤春もそうですが、この時期に怪我人などでの欠場が多いのは問題です。

    前半3分にはCKからの続きで石毛のクロスをパトリックが合わせきれませんでしたが、プレースキッカーとしても石毛が代役を務めるようです。

    最初は悪くない入り方でしたが、15分に細かいパスをつながれて最後は大森に見事なシュートを決められてしまいました。

    磐田はああいうサッカーを志向しているのだろうなということと、井手口が抜け昌子も不在のガンバは中央の守備に大きな問題があるということがハッキリ分かるゴールシーンでした。個人的には井手口が抜けた以上は奥野の守備力は中盤に必要じゃないかと思いますが、山本・齊藤・倉田のトリオは監督の評価が高いのかも知れません。

    しかし前半はずっと右サイドに攻撃が集中しています。藤春不在というのもあるでしょうけれど、小野瀬の好調さが反映しているのでしょうか。ただ、最後の場面でパトリックだけ、というのがネックになっています。

    32分の右CKからの続けての攻撃も得点ならず。

    47分にも相手PA内でビッグチャンスがありましたがシュートは決まらず。結局1点ビハインドで前半終了。トータルで見れば押し込む時間帯もあったものの、フィニッシュの精度や人数の少なさがたたった前半でした。

    ハーフタイムにガンバは山本から福田に交代しました。有り体に言うとパス回しよりダイナミズムの方を重視していると言えますが、山本がいなくても今日の出来ならある程度はパス回しに困らないであろうと見たのでしょうか。

    49にはその福田がパトリックの向こう側にいた福田がヘディングシュート。宇佐美ほどの相手への脅威さを与えないと相手はパトリックをケアすれば良いだけになってしまいますので、こういう動きは重要です。

    54分には黒川のヘディングシュートがGK三浦に止められます。前半との違いはエリア内での人数のかけ方に顕著に見られます。このタイミングで得点を奪えないと厳しいです。

    62分に石毛を下げて山見を入れました。最後のシュートが決まらねばこのまま負けてしまうので意図としては分かります。

    その山見が磐田のペナルティエリア内での倒れたのと、その直前にパトリックのハンドに関する判定でVAR、オンフィールドレビューがあり、結局はハンドのためファウルで結局何も無し。

    高尾と齊藤を下げてレアンドロペレイラと奥野を投入。これでかなり前掛かりになります。

    最後に81分小野瀬から柳澤への最後の交代で打つ手が終わりました。さて追いつけるかどうかは今いる選手にかかっています。

    しかしパトリック・ペレイラとの2トップになるとかえって攻撃が停滞し始めました。見込みの無いパワープレーが増えてきて結局攻められるシーンが増えてしまう状態です。

    と思っていたら88分、波状攻撃がを仕掛けるガンバが三浦のクロスをペレイラが頭で合わせてゴールゲット! 遂に同点に追いつきます。

    93分には黒川のクロスに山見のヘッドは上手くヒットせず。96分になったところでパトリックの落としをペレイラがシュートも大きく枠の上。ここで試合終了となりました。

    試合展開的にはガンバが何とか追いついた格好でしたが、試合内容的にはガンバの方がわずかに上回っていたような感じはします。むしろ、前線のターゲットがやはりパトリック1人では足りないことが明らかになったとも言えます。

    これで4試合終えて1勝2分け1敗。悪くは無いが良くも無いスタートとなりました。選手起用を固めていく段階でいきなり宇佐美が抜けたのは厳しいですが、獲得の噂のあるダワンがブラジルから来ればまた変わってくるでしょう。

  • 電子手形(電子記録債権)への移行が本当に出来るのか

    1年近く前にこんなnoteを書きましたが、

    https://hrsgmb.com/n/nb60f88b5f8a8

    政府の方針として、やはり2026年での手形廃止の方針はそのまま進むそうです。

    https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220222-OYT1T50294/

    紙の手形は2000年から9割減ったと上記記事には書かれていますが、バブル景気のピークかつネットバンクが普及していなかった1990年には4,797兆円の交換高だったそうですので、その時の2.5%に減ったことになります。

    とはいえ、まだ122兆円=約1兆ドルという規模はGDPランキングだと16位のインドネシア辺りになります。国内総生産と手形交換高を単純比較するのは無理がありますが、それだけ手形取引が日本経済の一部を担っていることには代わりありません。

    約束手形で超長期のサイトの振り出しをすることが、大企業が零細企業を虐げている、というストーリーになっているのですが、確かにその点はあれど紙の手形を銀行・割引業者に持ち込んでの資金調達というシステムは出来上がってから長く続いて来ました。

    手形交換所での取扱が禁止となっても、手形に裏書きして回していくことは出来るでしょうが、どこかで誰かが振出元から支払ってもらわないといけないので、事実上の手形禁止です。大手銀行も手形の発行自体を止めるでしょうね。

    これまで手形で資金繰りをしてきた中小零細企業ではかなり厳しいのではないでしょうか?

    零細企業は手形を受け取る側だけではなく、手形を振り出す側でもあります。振り出す側としては、振出日に資金を用意しなくても大丈夫で、決済日に用意していれば良いというメリットがありました。

    もちろん受け取る側としても、決済日までの日数(サイト)がずっと先でも、割引に回せば当座の手元資金に出来ます。その割引手数料が中小企業を苦しめている、ということですが、本当に4年後に禁止できるのでしょうか?

    キャッシュレス化の一環としての政策であるので、政府が求める電子記録債権での取引にもでんさい割引という仕組みがあります。ただ、これまでずっと手形で決済してきた零細企業があと4年でみんな電子取引に移行出来るとは思えません。

    電子記録債権での割引の手数料の全部や一部を税金で負担でもしない限りは、零細企業が踏み切れないと思うのですよね。とはいえ、税金でカバーすることにしたら、むしろ大企業が振込を止めて電子記録債権で長いサイトで振り出す理由にもなってしまいかねません。難しいですね。

    ふと思ったのですが、電子記録債権では、不渡りを誘発しかねない融通手形(現実の取引がないにもかかわらず、資金調達目的に振り出される手形)を生まない仕組みになっているのでしょうか? でんさいネットのホームページを見ても、当たり前ですがQ&Aには「融通手形のようには使えません」なんて書いてありません。

    融通手形の中でも交換手形の場合は、本来受け取る側の企業が支払う側になっていたり、同日同金額での決済になっていたりと、おかしな点は見つけられます。しかし、たまにニュースになる循環取引のように2社間ではなく3つ4つの企業を挟んでしまえば判別しづらくなると思うのですが、そう簡単には出来ない仕組みになっているはずですよね。