平繁無忙の何でも書くブログ

  • スキャンダルが暴露される民主国家と、スキャンダルを消し去る独裁国家

    エプスタイン文書にまつわる大スキャンダルがいよいよ白日の下にさらされ始めています。欧米にいる当事者たちは戦々恐々どころではないのでしょうが、しょうがないですよね。まあ全容解明されて全員が見合った制裁や処罰を受けるところまではいかないかも知れませんが。

    それはそれで問題になって当然の話なのではありますが、関係者によるリークやマスメディアによる追求、そして一般市民が非難するというのは、ある意味、まともな民主国家だからこそ為せる業です。本当にまともな国ならこんなスキャンダル起きないといいたいところですが、いつでもどこでも変態はいるものです。

    そう、変態はどこにでもいるのであれば、今回のエプスタイン問題が持ち上がっている民主国家以外にも、独裁者が支配している国にも変態はいることは間違いのですが、そういった国は自らの正当性を示すために、欧米の民主国家におけるスキャンダルをことさら取り上げます。

    一昔前で言えば、アメリカNSAのスパイ問題なんかは、エドワード・スノーデンが香港のメディアで告発したものであり、彼はアメリカ合衆国から逃れるためにロシアに事実上の亡命を行いました。ウィキリークスのジュリアン・アサンジはロンドンで逮捕されてアメリカに引き渡されそうになりましたが、結局はオーストラリアに帰国しています。

    欧米民主国家の内部にある欺瞞を暴露した彼らですが、暴露された国家・政府や有力者によって暗殺や不当な拘束をされたわけではなく、今も命を永らえています。

    その一方で、独裁国家では独裁者の政敵や政府批判を行う者を容赦なく暗殺してきます。それも国外で。

    ロシアの元スパイのリトビネンコが亡命先のロンドンでポロニウムによる暗殺の憂き目にあったことや、その後にも別の元スパイの暗殺未遂事件も起きたことは、プーチン大統領が反逆者を追う執念深さを表しています。

    北朝鮮は、金正日の後を継いだ金正恩が異母兄の金正男をまれイーシアで暗殺しましたし、それ以前にも金日成時代には韓国の全斗煥大統領をラオスで暗殺しようと爆弾テロも起こしました。

    中国では習近平の政敵となりうる人物が何人も消息不明になるか、あるいは急死をしています。全員が全員暗殺されたと断言は出来ませんが、透明性はゼロに近いですね。それとは別に民間では、ノーベル平和賞を受賞した劉暁波のように、自由と民主化を求めた人物を獄中死に追いやったのは、暗殺に近い行為です。ちなみに、中国はノーベル平和賞を否定するために孔子平和賞を作り出しましたが、戦間期にドイツ軍の暴露をしたオシエツキーがノーベル平和賞を受賞したことに反発したナチスドイツがドイツ芸術科学国家賞を作ったのと同じですね。

    話を戻すと、西側民主国家は別に天国でもなく楽園でもないですし、欺瞞も陰謀も存在してはいますが、だからといってそれを非難する独裁国家が正当性を得るわけではないのです。

    公文書が残っているからこそリークも暴露もできるわけで、逆説的に民主国家の修正可能性を示しています。もちろん、そもそもアカンことではあるのですが。

    同じ西側諸国でも、西側の中からも批判されているイスラエルなんかはこの「政治スキャンダルからの修正可能性」の枠から、はみ出ていますけどね。

    多分日本も、欧米から見たら人質司法の問題とか、難民の扱いとか、自民党長期政権とかが理解できないでしょうから、その枠から出ていると思われているかも知れません。少なくとも、公文書の取り扱いは長く続いている問題ですけれど、政治家も官僚も解決したいと思っていないのですから当分変わるはずないですね。

  • 秋田と鹿島で明暗が分かれたスタジアム問題

    Jリーグのブラウブリッツ秋田のスタジアム問題がここ数ヶ月、Jリーグファン・秋田県民以外の人たちにも色々と波紋を呼んでいて、当事者側の問題もあり、完全にネガティブイメージの拡散になってしまっている中、当のクラブがスタジアム整備に関しての考え方を公開しました。

    https://blaublitz.jp/whatsnew/139575.html

    秋田県・秋田市との実務者協議において、正式に行政主体での整備のお願いということになりましたが、こういう状況ですと難しい気もします。

    上記リンクには2017年からの紆余曲折がありますが、ウィキペディアでのそれ以前(TDKサッカー部からプロ化した時から)の経緯では、2010年から八橋運動公園陸上競技場、同球技場の改修の目処が立たないことがJリーグ準加盟申請にも影響を及ぼしていたことが分かります。

    ここで再び、2026年のJリーグスタジアム基準を貼りますが、
    https://aboutj.jleague.jp/corporatehttps://hrsgmb.com/wp-content/uploads/2026/04/pdf/regulation/jleague/jleague_stadium_standards.pdf
    やはりJ1とJ2の基準を分けたほうが良い気がします。J2クラブは昇格すればJ1であり、観客数の増加や国際試合の実施も考えるとJ2時点で高い基準に持っていきたいのはヤマヤマだとは思いますけれど、J3に参入してからそんなに大きく収入や観客数が増加していないクラブにとってはかなり厳しい基準でしょう。

    ASPスタジアム(球技場)は完全にJ3レベルであり、ソユースタジアム(陸上競技場)はJ2基準向け工事をしたものの屋根やトイレが不足しているため条件付きです。だからこその球技場新設の話になっているのですが、行政主体で作る以上は行政の都合と条件と環境に合わせるしかありません。その行政がダメ出ししている以上、しばらくはどうしようもない気がします。長崎みたいなとんでもない金主が出てこない限りは。

    他の地域の例で言うと、10年以上前にはJ3の長野が2万人規模の素晴らしいスタジアム(長野Uスタジアム)を新設しましたけれど、確か国からの補助金プラス県債か市債での建設、それとサポーターからの寄付金などで建設費用を賄っていたはずです。

    ガンバの新スタジアムも同じ頃(着工はパナスタが先、竣工は長野が先)でしたが、パナソニック中心の企業からの寄付金プラス個人サポーターの寄付金プラスtoto補助金プラス省エネうんたらかんたら補助金による建設でした。あれも今建てたら倍以上の費用がかかるかも知れません。

    90年代に建てた鳥栖スタジアムなんかはもう今では伝説級の安さです。とはいえ、昔だから安いのではなく、当時ではワールドカップ招致・開催のためのデカイ箱が作られていました。埼玉や新潟なんかは稼働率も観客数も十分入っているんでいいのですが、大分は可動式ドームが結局無駄になりましたし、宮城はスタジアム自体がJリーグでは使われません。エコパもたまにしか使われませんね。行政主導で作ると、それはそれでとんでもないものが出来上がります。

    90年代に行政が建てた球技専用スタジアムとしてはトップクラスのものであるのが、カシマサッカースタジアムです。そのカシマスタジアムの老朽化・維持費用高騰のため、新たなスタジアムを建てることになりました。

    https://www.pref.ibaraki.jp/kikaku/chikei/keikaku/stadiumpj/260212.html

    場所は現スタジアムの道を挟んだ向かいの公園が予定されています。規模は未定とされていますが、多分、今の4万人からは縮小するでしょう。そもそもの今のカシマスタジアムが、日韓ワールドカップのためにすごく無理した改修で4万人にまで増設したものです。それもあって維持管理や修繕が金食い虫になっているのでしょうから、整備しやすく、管理しやすい規模と構造になるはずです。

    ちなみに鹿島の新スタについて上記の発表がされたのはつい先日でしたが、スポーツ庁のサイトには1年前のものとしてこんなのがありました。
    https://www.mext.go.jp/sports/content/20250522-spt_sposeisy-000042703_2.pdf
    当たり前ですけれど、茨城県・鹿嶋市・鹿島アントラーズが一体となって前々から進めているプロジェクトなんですよね。親会社のメルカリも承知の上でしょうし。

    あと、経産省のサイトにもこんなのが転がっていました。

    https://www.meti.go.jp/policy/servicepolicy/stadiumarenaguidebookgaiyou_202506.pdf

    秋田スタジアム問題は、クラブやJリーグ事務局がステークホルダーを上手に巻き込めなかったことが要因なんでしょうね。

  • 2026年2月15日J1百年構想リーグ第2節ガンバ大阪対名古屋グランパス観戦の感想

    開幕戦の大阪ダービーではPK戦の末、なんとかセレッソに勝利したガンバ大阪は、本日のホーム開幕戦で10年前の新スタこけら落としと同じく名古屋グランパスと対戦します。

    奇しくも名古屋グランパスも瑞穂陸上競技場がアジア大会のために大改修されたところですので、ガンバの試合も瑞穂になるかなと思っていたら、Jリーグ初戦は4月19日の名古屋対福岡で、ガンバは5月6日祝日ですが豊田スタジアムでした。瑞穂のほうが楽なんですがね。

    さて、ガンバは木曜にアウェイで浦項スティーラーズとのACL2の試合を戦っているため、ホームとはいえ中2日という厳しいコンディションでの試合になりました。まあ月曜開催にするわけにはいかないですし、ホームなだけマシです。

    ガンバのスタメンは浦項戦から少し変えてきました。ワントップはイマイチだったヒュメットから南野に、ボランチは美藤が先発で2試合とも大車輪の安部とコンビを組みます。左ウイングには倉田が入りました。食野は浦項戦に残しておきたい。安部もそうしたいですが、多分今のガンバで一番代えがきかないのは安部でしょう。

    試合は前半、五分よりはガンバペースかなと言う感じの中、27分に速攻でパスが綺麗に繋がり、最後はジェバリがシュートを決めてガンバが先制!と思ったところ、VARで南野が相手DFにファウルをしたという判定でノーゴール。

    普段はジャッジの批判をここには書かないですが、流石にあれは納得いかない。もしあの場面でファウルにならないようにするには、南野がボーっと突っ立って相手DFに押されてジェバリに激突するか、相手がジェバリにタックルしやすいように進路を空けるかどちらしか無くなります。

    他のジャッジメントでも不満はありましたが、もうどうでもいいと思えるくらい、不安定な判定でした。

    後半、佐々木が傷んで代わりに入った福岡がすぐに足を傷めて下がってしまい、10人になってからは防戦一方でしたが、東口と中谷の奮闘でPK戦までもつれ込み勝点をもぎ取ったところで納得するしかないですね。

    PK戦では東口が久し振りにブロックしてくれたものの、名和田・中谷・唐山が決められず敗戦となりましたが、気分はもはや木曜のACL2浦項戦にあります。

    そこで勝ってくれたらリーグ戦の方は特に気になりません。前半に傷んだ美藤、後半に傷んだ佐々木と福岡が気になりますが、美藤と佐々木は試合後の様子では大丈夫そうでした。ただ福岡は完全に足をかばって変な歩き方になっていたので、そもそもその状態なら寒い中、場内一周したらアカンやろ。

    木曜は佐々木がOKなら中谷・佐々木のコンビで控えに三浦、佐々木が駄目なら中谷・三浦のコンビで控えに炭谷ということになりますね。

    植中、宇佐美が怪我をしている前線に加えて、美藤、佐々木、福岡が出られなかったら非常に厳しくなります。ジェバリと中谷が奮闘しているのが救いですね。

  • 反AIを掲げる政党がいなかったのがちょっと意外だった

    <はじめに>

    2月8日に衆院総選挙が行われました。結果はアレコレありましたけれど、意外と過激な思想を掲げる政党や政治家がそんなに増えなかった印象があります。

    以前の都知事選とか世界ビックリ人間コンテストか、怪獣大戦争見本市みたいになっていたのですけれどね。

    ここ数年、AIの進化と依存が進む社会ですから、対AIラッダイト党でも作ってくるラディカリストがいるかと思いましたけれど、出てきませんでした。もしかしたら私の知らないところでいたらすみません。

    日本含め世界に反AIそのものを掲げる政治家や政党があるかGeminiに調べてもらいました。Gemini 3 ProとGemini 3 Flashで若干違いました。

    <Gemini 3 Pro>

    現在のところ、AIそのものの全面禁止や完全撤廃を掲げる主要な政党は世界的に見てもほとんど存在しません。しかし、「無秩序な開発への反対」「AIによる監視社会への抵抗」「クリエイターや労働者の権利保護(規制強化)」という文脈で、AIに対する厳しい姿勢を政策や公約に掲げる政党や政治家は存在します。

    日本および世界の事例を整理して挙げます。


    1. 日本における事例

    日本では、主に野党を中心に「生成AIによる著作権侵害」や「フェイクニュース」、「労働者の権利」に関する規制強化を求める動きがあります。

    • 日本共産党(JCP)

      • 政策・主張: 日本の政党の中で、クリエイター保護の観点から生成AIに対して最も具体的な規制を求めている政党の一つです。

      • 具体例: 2023年以降、「生成AIからクリエイターの権利を守るための法整備」を提言しています。「現行の著作権法(特に30条の4)はAI学習に緩すぎる」として、法改正による規制強化を公約や政策提言に盛り込んでいます。

    • 立憲民主党(CDP)

      • 政策・主張: 「人間中心のAI社会」を掲げ、AIによる人権侵害や民主主義への脅威(フェイク動画など)に対する規制を主張しています。

      • 具体例: 選挙におけるディープフェイク(AIによる偽動画)の使用規制や、AI開発における透明性の確保を政策として掲げています。

    • れいわ新選組

      • 政策・主張: AIによる労働の代替が進むことを見越し、労働者が路頭に迷わないための「技術革新に対する利益の分配」や「雇用保護」を訴える文脈でAIに言及することがあります。

    • 参政党

      • 政策・主張: グローバリズムや監視社会への対抗という文脈で、ムーンショット目標(内閣府が進めるサイバーとフィジカルの融合計画)や、AIによる過度な管理社会化に対して懐疑的・批判的なスタンスを取る発言が見られます。


    2. 世界における事例

    欧米では、プライバシー保護や労働組合の力が強いため、より具体的な「禁止事項」や「ストライキ支援」という形でAIへの抵抗が見られます。

    欧州(EU)

    EUは世界で初めて包括的な「AI法(EU AI Act)」を成立させましたが、その過程で特定の政党グループが強い規制(一部AIの禁止)を主張しました。

    • 欧州緑の党(European Greens) / 欧州議会の左派会派

      • 政策・抵抗: AIによる**「公共空間での生体認証(顔認証など)による監視」の全面禁止**を強く主張しました。

      • 背景: AIが国家権力による市民監視や差別に使われることへの強い抵抗運動を展開しており、開発推進派(中道右派)と激しく対立しました。

    アメリカ(USA)

    アメリカでは「政党全体」というよりは、政治家個人や労働運動と連携した動きが目立ちます。

    • 進歩派(プログレッシブ)の民主党議員(バーニー・サンダース、AOCなど)

      • 行動: 2023年のハリウッドにおける脚本家・俳優組合(WGA/SAG-AFTRA)のストライキを全面的に支持しました。

      • 内容: このストライキは「AIに脚本を書かせない」「AIで俳優の肖像を勝手に複製させない」という、AIによる労働代替への明確な抵抗運動でした。これらの政治家は、AI企業に対する規制強化を公約として掲げています。

    • アンドリュー・ヤン(Andrew Yang) / Forward Party

      • 政策: 彼は「AI反対」ではありませんが、「AIと自動化が数百万人の雇用を奪う」という脅威をメインテーマに大統領選(2020年)を戦いました。

      • 対策: AIによる失業への対抗策として「ユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)」を公約の核に据えており、AIの負の側面を政治的アジェンダのど真ん中に置いた代表的な政治家です。


    3. その他の動き(市民運動から政治へ)

    政党ではありませんが、政治的な影響力を持つ「AI抵抗・慎重派」の動きもあります。

    • Pause AI(AI開発停止運動)

      • 世界各国で「AIが人類を滅ぼすリスクがある(Existential Risk)」として、巨大なAIモデルの開発を一時停止することを求めるデモやロビー活動を行っています。これに賛同する政治家も一部現れ始めています。

    まとめ

    現状では、「AIという技術そのものを否定する(ラッダイト運動のような)」政党は主流ではありません。しかし、以下の3つの文脈で「無制限なAI利用への反対・抵抗」を掲げる政党・政治家は増えています。

    1. クリエイターの権利保護(日本共産党、欧州の海賊党など)

    2. 監視社会化の阻止(欧州緑の党、リベラル左派)

    3. 労働者の雇用保護(米国の民主党左派、労働組合系政党)

    今後の技術発展に伴い、AI規制を主要な争点とする「シングルイシュー政党」や候補者が現れる可能性は十分にあります。

    <Gemini 3 Flash>

    AI(人工知能)に対する「全面的な禁止」や「完全な排除」を掲げる主要な政党は、現在のところ日本および世界でも稀です。AIは経済成長や国家競争力の鍵と見なされているため、多くの政党は「推進しつつ規制する」というスタンスを取っています。

    しかし、「AIによる権利侵害(著作権、プライバシー)」「労働者の雇用喪失」「AIによる監視社会化」への強い懸念から、事実上の抵抗運動に近い厳しい規制や、特定のAI利用の禁止を公約・綱領に掲げる動きは存在します。

    主な例を日本と世界に分けて挙げます。


    1. 日本の例:クリエイター保護と労働権が焦点

    日本では、特に生成AIによる著作権侵害に対する反対運動が政治に影響を与えています。

    • 日本共産党

      • スタンス: 生成AIの無秩序な利用に反対し、クリエイターの権利保護を強く主張しています。

      • 公約・提言: 「人間の創作活動を尊重するAIルール」を掲げ、著作権者の許諾のない学習の制限や、AIが生成したものには明示を義務付けるなどの厳しい法的規制を求めています。2024年の政策でも「文化・芸術の軽視」として、現状の政府のAI推進策を批判しています。

    • れいわ新選組

      • スタンス: 「AIによる自動化がもたらす失業」と「ベーシックインカム」をセットで議論していますが、無制限な導入には慎重です。

      • 公約・提言: 労働者の権利を守る立場から、AI導入による安易な解雇を規制することや、技術革新の果実を資本家だけでなく労働者に分配することを強調しています。

    • 超党派の動き(議員連盟)

      • 特定の政党ではありませんが、自民党内の一部や野党議員を含めた「文化芸術振興議員連盟」などは、日本の著作権法30条の4(AI学習を広く認める規定)の見直しを求めるクリエイター側の声を代弁し、政府へ圧力をかけています。


    2. 世界の例:監視への抵抗と労働者の権利

    世界では、AIによる「監視」や「バイアス(差別)」、そして「雇用の破壊」への抵抗が政治運動化しています。

    • 欧州左翼党(The Left in the European Parliament)や緑の党(Greens)

      • スタンス: EUの「AI法(AI Act)」の策定において、最も厳しい規制を求めた勢力です。

      • 公約・行動: 公共の場での「顔認証システム」の完全禁止、感情認識AIの禁止、警察による予測ポリシング(犯罪予測AI)への反対を掲げました。これらは「AIによる監視社会」への強い抵抗です。

    • アメリカ:バーニー・サンダース(上院議員)

      • スタンス: 特定の政党(民主党左派)の有力者として、AIが労働者から仕事を奪い、富裕層をさらに富ませることに強く反対しています。

      • 提言: 「AIによって生産性が向上した分、労働時間を短縮(週休3日制など)し、賃金を維持すべきだ」と主張。AIを導入する企業に対する課税(ロボット税的な発想)も視野に入れています。

    • フランス:ラ・フランス・アンスミズ(屈しないフランス)

      • スタンス: 左派の有力政党。デジタル主権と労働者保護の観点から、AIによる労働監視やアルゴリズムによる管理に反対し、人間によるコントロール(Human-in-the-loop)を法制化することを公約に掲げています。

    • アメリカ・カリフォルニア州の動向

      • 政党ではありませんが、シリコンバレーを抱える同州では、AIの安全性を強制する法案(SB 1047)を巡って激しい政治論争が起きました。これは「破滅的なリスクを回避できないAI開発を制限する」という、安全保障・倫理面からの抵抗運動に近い政策です。


    3. 特徴的な運動:ネオ・ラッダイト的側面

    「政治家」ではありませんが、政治に強い影響を与える抵抗運動として以下が重要です。

    • ハリウッドの労働組合(SAG-AFTRA / WGA)

      • 2023年の大規模ストライキにより、「AIに俳優の肖像権を奪わせない」「AIに脚本を書かせない」という条項を勝ち取りました。これは民主党の労働政策に反映されています。

    • アーティストによる反対運動(NO AI GENERATED IMAGES)

      • SNSを中心に世界的に展開されており、これに呼応する形で、一部の国(フランスなど)の政治家が「AI学習に対する課税」や「著作権者への補償義務」を議論し始めています。


    まとめ

    現在、「AIそのものを全否定する政党」は主流ではありませんが、以下のような「部分的な抵抗」を政策の柱にする動きは活発です。

    1. クリエイター保護(日本・フランス): 「勝手に学習するな」という抵抗。

    2. 監視社会への反対(欧州): 「顔認証AIを禁止しろ」という抵抗。

    3. 労働者の権利(アメリカ・欧州): 「AIでクビにするな、利益を還元しろ」という抵抗。

    これらは、かつての産業革命期の機械打ちこわし運動(ラッダイト運動)の現代版とも言える側面を持っており、今後AIの普及が進むにつれ、より鮮明な「AI懐疑派・反対派」の政党が登場する可能性は十分にあります。

    <>
    なんでこういう違いが生まれるのか分かりませんが、いずれにしても、AIそのものを否定する動きってほぼ無いのですよね。懐疑派にしろ反対派にしろ、制限をかけろという理屈です。AIそのものを全て消し去れ、というほどの人はいません。まあ、こういう政治的主張をする人も、自分の主張構築に生成AI使っているかもしれませんけどね。

    ゲーム規制やスマホ規制を盛り込んだ条例が最近話題になりましたが、時間を制限する程度ですし、一部の国ではSNSの規制も始まりましたが、それにしたって青少年・子供の使用を禁じるくらいですね。

    まあ、政治家・政党の理屈としては全方位的にAIを禁止するのは流石にやり過ぎだと思うのでしょうね。そもそも政治なんて、究極的には何かを禁止するか開放するかだけのことですしね。

    結局のところ、成人がAIを使用することそのものを規制や禁止するのは難しいのでしょうね。私もそうすべきだとは思っていませんけど。

    以前別のnoteでも書きましたけれど、すでに学習データの枯渇が起きている現時点でのLLMには限界を感じられます。AIに全てを委ねることが正解なのか、それとも限界を見極めて、どこまでAIを使用すべきか、何に使用すべきかを考えるべきなのか。

    使う側が、提供する情報の危険性というリスクと、得られる情報の正確性(あるいは誤謬性)というリスクを、きちんと見極めた上でリターンを考えるのなら、どんな技術であってもそうそう間違ったことにはならないはずなのですけれど、使う側(消費者)もあまり考えないですし、使わせる側(AI提供企業)に倫理観を求めるのはそもそも無理でしょうから、AIを使う上では人間側の「進化」も必須ですね。

  • 他サポも気になる神戸市営地下鉄海岸線の状況

    先日こんなnoteを書きましたが、

    https://hrsgmb.com/n/na5df3145be0e

    今度はヴィッセル神戸のホームスタジアムであるノエビアスタジアム神戸に行くために使用する、神戸市営地下鉄海岸線のお話です。

    埼玉高速鉄道は延伸で便利になるね!というポジティブな話題でしたが、こっちの方はネガティブなネタでして、

    https://jocr.jp/raditopi/2026/02/03/676359/

    昼間・土休日ダイヤの見直し、というか本数削減です。

    そもそも大半の他サポはこの海岸線に乗るのは基本的に試合観戦時だけですので、両チームのサポーターで満員になっている状態しか知りません。

    そのため、こういうニュースを見ると、
    「え? 普段の海岸線ってそんなに閑散としてしてるの?」
    という驚きがあります。

    運行を10分間隔が15分間隔になるということは、逆に観戦時の乗車率が1.5倍になりかねないということです。間が空いているのなら、かえって臨時の増発をしやすくなるかなとも思いますが、その分の車両や運転士の手配が難しくなる可能性もあり、楽観視は出来ないでしょうね。

    なんでそんなに海岸線が不人気なのか、大阪住みの人間には分かりづらいのですが、神戸はインバウンド需要も京都・大阪に比べて獲得できていないので、街自体の構造的な問題もあるのでしょう。

    地下鉄海岸線はかつて神戸市長が廃止を考えたことがあるとまで言ったくらい、大変な赤字続きです。JRが和田岬線を拡充したら、その他地域はバスだけでも大丈夫そうな感じはしますけど、JRもさすがに朝夕ラッシュ時以外の運行は増やすわけないですよね。

    まあそのへんは神戸市や兵庫県在住の人が考えることなので私は関係ないのですが、試合観戦時に不便になるのは影響があります。試合前でも海岸線の車内はかなり混雑しているのですが、本数が3分の2になってしまうと、乗れない人も多数出てくるでしょうね。早めに行くことにするか、JR兵庫駅からの徒歩ルートを使うかの2択になります。

    試合後は地下鉄の混雑回避のために、兵庫駅まで歩くことはよくあるのですが、ナイトゲームだと嫌なんですよね。ずっと暗い道歩くし。

    ・・・やっぱり、和田岬線に臨時増発してくれないですかね。高めの特別料金取っても乗る人は結構いると思うんですが。

  • 2026年2月12日ACL2浦項スティーラーズ対ガンバ大阪DAZN観戦の感想

    昨年9月から12月にかけて行われたACL2のグループステージを6戦全勝で1位通過したガンバ大阪は、ラウンド16で韓国の浦項と戦うことになりました。

    初戦はアウェイ開催。セレッソ戦から中4日でコンディションは悪くないでしょう。実際、スタメンも南野・宇佐美・福岡以外の8人は開幕戦と同じでした。ジェバリ、ヒュメット、佐々木が代わってスタメン入りです。

    前半の序盤は相手をリスペクトしすぎているような感じで2度も浦項にシュートを打たれましたがいずれも東口が正面でキャッチ。

    そのうちガンバペースになってきて、敵陣でボールを回し始めましたが、23分にはジェバリのスルーパスを受けたヒュメットがシュートするも相手GKが左手一本でセーブ。

    28分には相手陣内で左右に振ってジェバリのシュートもGKがブロック。31分にも山下がシュートもGKがキャッチ。惜しいシーンが続きます。

    しかしセレッソ戦同様にこの浦項戦も狙ってか偶然か、ガンバがポゼッションして相手がカウンターとセットプレーで攻撃を仕掛ける展開になっています。

    前半の後半は浦項がまたペースを掴み、ガンバは守備に回りますが失点を許さず、前半は0-0で終了。

    ハーフタイムでの交代無しで後半開始。

    47分、自陣からのカウンターでジェバリから長めのスルーパスを受けた山下が速さで勝ってキープしてからのビューティフルシュートを決めてついにガンバが先制に成功しました。ジェバリのトップ下が機能していて、山下との相性も良いですね。

    55分には浦項にヘディングシュートを放たれるも東口がセーブ。先制してからは浦項の圧力がかなり強くなりました。こういうところで追加点を奪えればだいぶ楽になるのですが。

    61分、美藤と倉田を入れて鈴木と食野を下げました。食野は開幕戦含め、身体はキレています。後はゴールだけ。ボールが足に落ち着かないヒュメットも下げるかと思ったのですが。

    70分、ひたすら攻撃を受け続けた結果、失点。そしてこのタイミングでヒュメットから南野に交代。なんとか押し上げられるようにしたかったので、もうちょっと早めに代えておいても良かったかも。

    82分には初瀬のクロスに山下が頭で合わせるも枠の外。

    89分、山下から名和田に交代。

    94分には名和田の粘りのキープから安部のシュートも枠をわずかに外れました。

    6分ちょっとのアディショナルタイムで試合終了。

    先制したことを考えれば勝ちたかったですが、展開やピンチを考えれば引き分けで得をしたのはガンバの方でしょう。浦項は先に失点したことでプランが狂ったはずです。

    次は1週間後の木曜19日、ガンバホームでの2戦目です。ここでガンバが勝つのです。

    日曜の名古屋戦はぶっちゃけ控えメンバー中心でも良いので、19日の試合に備えてほしいのですが・・・。

  • 喉がヤバそうだったので「ハチミツ大根おろし」の出番になった

    先日、2月7日に今年の開幕戦の大阪ダービーを観戦してきましたが、2月上旬の16時キックオフの上、PK戦まで行ったため、試合終了が18時15分頃、その後のゴール裏のコールも含めれば18時30分辺りまで、約3時間、チャントを歌い、コールを放ち、歓声を上げていました。

    当然ながらアラフィフオジサンの身体へのダメージは大きく、試合後半途中には喉が嗄れ始めた感がありましたが、アウェイでの大阪ダービーです。関係ありません。休んでいる場合ではないのです。

    ということで、帰宅時には喉の調子がヤバそうな感じがしてきました。

    もともと子供の頃から風邪をひきやすく、扁桃腺が腫れがちではあるのですが、最近は鼻うがいのおかげで、

    https://hrsgmb.com/n/n953ff8aa547f

    体調を崩すこともなくなっていたのですが、さすがに例年はまだ開幕していない時期での試合観戦は厳しく、夜に鼻うがいをしてもまだ違和感が残っていたので、奥の手の「ハチミツ大根おろし」の出番です。

    レシピは、ハチミツ少々と大根おろし少々をなんとなく同量くらいを混ぜるだけです。

    ハチミツは何でもいいです
    まさに「手間いらず」の大根おろし
    小皿に同量を適当に入れます
    スプーンでかき混ぜて完成!

    これは元々はYouTubeの誰かの動画で、大根を細かく切ったものにハチミツを混ぜ、しばらく経って出てきた汁を飲めば、傷んだ喉が治る、というのを見て、
    「パックの大根おろし使ったらええやん」
    と思いついたものです。今はスーパーで簡単にチューブやパックの大根おろしがありますからね。

    これを試合の日の夜と、翌日の2月8日衆院総選挙に行く前と帰宅後に口に含み、少しずつ飲み込んで喉のケアを行いました。ケアと言うよりもキュアと言ったほうがいいかもしれませんが。

    この「ハチミツ大根おろし」のおかげで、月曜からの仕事に支障をきたすこともなく、無事回復出来ました。

    もしかしたら元のレシピの方が効果が高いのかもしれませんけれど、生の大根を常備しておいたり、いちいち切ったりするのも面倒ではあるので、こっちの方が楽ですかね。パックの大根おろしは賞味期限が短めなので、その点は注意が必要です。

    春になって試合観戦時に寒さ対策が不要になるまでは、お世話になることでしょう。

  • 投票率から見る衆院選

    2月8日、クッソ寒い中で実施された衆院総選挙は、当初の予想に反して、前回を全国で3ポイントも上回る投票率となりました。

    今回、投票率が以前よりも下がった地域が、雪国や悪天候になった地域で青森、秋田、山形、富山、福井、和歌山、鳥取、島根の8県と雪の影響があったのかも知れませんが、北海道、岩手県、宮城県、福島県、新潟県、石川県といった雪の多い地域では投票率が上がっていますので、気候のせいとも言い切れないですね。

    投票率は長期的に低下傾向にありましたが、今回は中国との緊張状態が有権者の意識につながったのだと個人的には思います。別に根拠は無いですが、対中融和を訴える政党が大敗している以上、そう間違ってもいないと思いますけどね。

    高市総理の選挙区がある奈良県(62.17%)が全国で最も投票率が高かったから、高市フィーバーの結果に過ぎないと言う意見もありますが、そもそも奈良県は投票率が高いのです。前回2024年の衆院選でも奈良県は全国第3位の投票率(58.49%)でした。今回2位の山形県(60.78%)は前回でもほぼ同じ投票率(60.81%)で1位でした。下がったうちに入らない程度の差ですね。

    奈良県の上昇幅(+3.68ポイント)よりも、投票率の上昇が大きかった都道府県は以下の通りです。高市フィーバーだっただけだ!と断ずるには、これらの県で奈良県よりも上昇幅が大きかった理由も説明しないと説得力が無いですね。

    投票行動の分析や研究は、大学の研究室やシンクタンクとかがこれから調べていくのでしょうけれど、高市フィーバー・中道大失敗に終わった今回の総選挙は、調べる命題は山ほどありそうですね。

  • 高市自民の勝利に終わった衆院総選挙

    この時期の解散総選挙には批判的な声が野党のみならず与党支持者からも出ていたでしょうけれど、だからといって投票先を変更するほどの反発は出なかったようです。

    また、解散の大義がないと野党もメディアも非難していましたが、対中強硬路線を取る高市政権は是か非か、と言う明確な争点があったはずなんですけどね。5年前の菅政権時代には、国政選挙を経ていないことを批判の論拠にしていた野党の方に一貫した大義がないと有権者の判断もあったかも知れません。

    結果として、自民党は結党以来、最大の勝利をものにしました。その一方、公示直前に立憲民主党と公明党が合体しましたが、同じく歴史に残る大惨敗を喫しました。

    自民党の増えた議席数と、中道改革連合が失った議席数がほぼ同じですので、中道改革連合は最悪の選択をしたことになります。せめて合併せずに緩やかな協力程度に留めておけば、ここまでの大差は付かなかったはずです。

    少なくとも野田佳彦氏は自分が選挙下手だと自覚すべきです。かつての民主党時代の野田政権時にも負ける解散に打って出て惨敗して、今回も公明党を頼ってこのザマなのですから。一体、何をどういう考え方をしたら、公明党と合体すれば自民を倒せると思ったのかスッゴイ疑問なのですが、野田氏のここ1ヶ月くらいの日記とかが数十年後に公開されたら分かるでしょうか?

    立憲民主党がくっつくべきは国民民主党とであり、かつての民主党を復活させるのが、自民党を倒すための最低限のスタートラインでしたが、現実はその逆となり、学会票を得ても、それ以上に支持者を失う選択をしてしまったわけです。

    従来の立民支持層が公明党を嫌い、他の政党に流れた面もあるでしょうけれど、同様に創価学会員が立民を嫌い、30年近い友誼のあった自民に投票した可能性もあるでしょう。そうでないとここまで負けないです。まあ創価学会員はだいぶ減ってきているのも事実ですが。

    今回の選挙ではっきりしたのは、対中協調路線の自民党は選挙に弱く、対中強硬路線の自民党は選挙に強いと言う現実です。

    それは習近平時代になってからの中国が、ほぼ一貫して対日強硬路線を取ってきたことと無関係ではありません。

    習近平体制が確立した以降の衆院総選挙では、第二次安倍政権が総選挙で勝ち続け、岸田政権時に1割ほど議席を減らし、更に石破政権時には少数与党になるほど負けた一方で、今回は首相の失言が契機となったとはいえ、対中強硬路線を取る政権が勝つというトレンドは、この15年間も続いています。今回の大勝の一つの要因は、高市発言後の中国が強硬な態度を取り続けたことにあるのは間違いありません。

    自由民主党という政党は、政権を維持獲得するためには何でもする政党です。時代に合わせて中国に対する姿勢も自在に変化させます。佐藤内閣までずっと中華民国支持だったのに、ニクソン訪中以降の田中内閣で日中国交正常化したのは、対米追従とも言えますが、その時代似合わせた変化でもありました。

    だからこそ、石破政権で惨敗した政策をぐるりと入れ替えた高市政権が出来るのも当然のことです。自民党が多種多様な人材を抱えているからこそ出来る芸当なわけで、何でもかんでも喧嘩別れして規模を小さくしていく他の政党には出来ない芸当でもあります。

    だいたい、自民党は結党以来、党の構造的に政治資金回りが汚い仕組みになっているのであり、そこを突くためにはそれ以外(例えば対中外交)を争点にしないことが重要です。政治とカネの問題以外も争点にしてしまうと、政治とカネの問題が薄れてしまうのです。中道がいっそのこと自民党以上に中国批判していたら結果も変わったかも知れませんが、そもそも無理ですね。

    ちなみに、今回の選挙でほぼすべての政党が消費税減税もしくは撤廃を訴えていたことで、海外の機関投資家やマスメディアはかなり批判をしていて、円安に反映されていました。日本では大して話題になっていなかったですけど。

    今回の高市自民党大勝の結果、財源根拠のない減税によるイギリスのトラス・ショックの再来を懸念している人もいるみたいですが、いくらなんでも日本の政治家、特に自民党のことを知らなすぎると思ってしまいます。

    4年間の白紙委任状を得るほどの大勝をした政権が、別途財源が必要なほどの消費減税するわけないやん。

    少ないパーセンテージの食料品減税くらいならやるかも知れませんが、むしろ懸念すべきは、選挙期間中に高市支持を公言する暴挙をやってのけたトランプ大統領が、「俺が勝たせてやった!」と言って無理難題を押し付けてくることでしょう。

    まあ、適当にどこかのホールとか道路とか橋とかに、「ドナルド・トランプ記念〜〜」とか言う名前を付けて機嫌とっておけば時間稼ぎは出来ますけどね。トランプ退任後にまた元の名前にすれば良いんですし。

  • 低額の労働債権は社労士管轄でもいいんじゃない?

    少し前に退職代行サービスで一躍名を馳せた、モームリの社長夫婦が逮捕されましたが、去年の時点でかなり話題になっていて、あのスキームが本当ならどう考えてもアウトだろうと思っていました。ただ、見せしめ的な要素もありそうな逮捕劇だったとは思いますが。

    容疑が事実だとした場合は、かなり社内の環境も結構なブラックだったんじゃないかと邪推してしまいますけれど、実際、モームリの従業員が退職代行サービスを使って退職したことがありました。

    https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2411/11/news168.html

    この時は半ば笑い話のように世間では受け入れられた感じでしたけれど、もしかしたらこの退職の理由は・・・?と思ってしまいますね。

    さて、この事件を受けて、退職代行サービス自体、不要なのではないかという意見もやっぱり出てきました。退職の意思は自分で伝えろ、という道徳的なお話ですが、言い換えれば根性論に近いものがあります。

    退職の意思を伝えられない環境にいる人が退職したい場合にどうしようもなくなり、どうしたらいいかも分からず、ズルズルとブラックな環境で働き続け、最終的には最悪の結末を迎えることがないように、というサービスである以上、言葉は悪いですが必要悪的な存在であって不要とは思いません。どんな環境でどんな状態の人でも自分で退職したいと言わなければならないと断ずるのは、乱暴にすぎるでしょう。

    というわけで私個人としては退職代行サービスの存在自体は別に問題ないと思っています。ブラックではない企業でも使用する人がいますが、辞めたいと思う人の直属の上司や部署だけがブラックな可能性はあります。その場合は人事総務や内部監査などが調査すべきでしょうね。

    さらに、企業も部署も上司もブラックではないのに退職代行サービスを使用する人もゼロではありません。ただ、そのことを理由として退職代行サービスの存在自体を否定するのも、やっぱり乱暴な議論でしょう。

    情けないとかコミュ力が無いとか、断じたくなる気持ちも分かります。辞めたいと言うだけやん、と思いますけれど、それが無理な人には無理なのだから、こういう商売が急速に拡大しているのです。

    とはいえ、揉めそうな職場に退職代行サービスが連絡して、予想通り揉めた場合は、弁護士を頼ることになります。その連携のところで、今回モームリがやらかしちゃったわけですが、揉めそうな職場に勤めているなら、最初から弁護士に頼ればいいのに、と思ってしまいます。

    ただ、一般の労働者にとって弁護士に依頼を持っていくのは結構ハードルが高いものです。相談料も高いし。法テラスのような存在があることもあまり知られていませんし。

    特定社会保険労務士の資格があれば、120万円以下の個別労働関係紛争(あっせん・調停・仲裁)において代理人となれます。訴訟そのものの代理は弁護士の専権ですが、社労士は「補佐人」として弁護士とともに裁判所へ出頭し、事実や法律上の主張・陳述が可能です。それを拡大するなりして、そもそもの最初の労働債権の交渉でも一定の金額まで特定社労士でも対応できるようにしてもいいんじゃないでしょうか。

    法テラスを知らん人が社労士を頼れるのか、と言われると微妙ですし、社労士はそもそも企業ベッタリで利益相反をどうクリアするかという問題もありますが、退職代行サービスが弁護士を雇うのは大変ですけれど、社労士を雇うのはそれほど難しくないでしょう。

    企業の突かれたくないところを知る社労士は多いでしょうから、結構需要ある気もします。労働法も憲法も全無視する超ブラックだと社労士では難しいでしょうが、そもそもそんなところは警察の領分ですよね。

  • 2026年2月7日J1百年構想リーグ開幕戦大阪ダービー試合観戦の感想

    明治安田J1百年構想リーグと銘打たれた、半年間の特別大会が始まりました。

    Jリーグが春秋制から秋春制に移行するに当たり、空いた半年をどうするかが懸念されていましたが、J1は東西に分けてのリーグ戦、J2とJ3は合体して4ブロックに分けたリーグ戦という、関係者が練りに練ったであろうフォーマットの大会を行うことになりました。

    これまでの、及びこれからの通常のリーグ戦に成績は通算でのカウントがされないことになっているのと、昇降格が無いのもあって、お祭り感があるリーグ戦になりました。

    とはいえ、ガンバ大阪にとってはまたもやいきなり開幕から大阪ダービーです。話題作りの開幕ダービーはたまにならいいですが例年だと飽きる。ただ、勝たねばならぬ。

    ということで2月7日の午後、ヤンマースタジアム長居での大阪ダービーに挑んできました。最近はキンチョウスタジアムの方ばかりだったので、ヤンマーは久し振りですね。自分が来るのはいつ以来かnoteを遡ってみると、

    https://hrsgmb.com/n/nec9c7ee90cce

    2019年9月28日の惨敗以来ですね。忘れておきましょう。

    さて、本日の大阪は寒かったものの、天気予報によると明日の方がもっと寒いみたいですので、今日の試合で良かったです。

    ガンバのスタメンは結構意外。GKは一森が怪我なので東口か荒木のところ、新監督のヴィッシングはベテランを選びました。PK戦もあるので、荒木もあるかもと思ったのですが。

    右SBには半田ではなく岸本、黒川の抜けた左SBは初瀬。ボランチは安部と鈴木で左ウイングが食野、そしてワントップに南野はちょっと驚きです。

    試合の方は、開始直後にセレッソのチアゴがガンバの選手を叩いて警告。アホですかね。しかし鈴木徳真も3分にカードをもらってしまいました。このカードは厳しいと思いましたが、その後の前半カード乱舞の遠因になりましたね。

    ガンバは序盤にDFラインのミスもあって慌てる場面が続きましたが、落ち着いた後はセレッソの攻撃を封じ、攻撃ではセレッソゴールを脅かしました。

    8分の南野のシュートがポストに当たったのと、17分の鈴木のシュートが同じくバーに当たったのが残念でした。

    攻撃も守備も良い感じで、支配率もシュート数も圧倒していて、新監督の下でのキャンプが充実していたことを伺わせます。

    そして前半41分、ガンバ陣内でのクリアをした南野をセレッソの田中隼人がタックルしたプレーに対して主審がレッドカード。VARチェックで確定し、ガンバは数的有利になりました。

    しかし前半は得点を奪えず0-0のままタイムアップ。

    後半は露骨にセレッソが時間稼ぎをし始めましたが、引き分けでもPK戦で勝てば2ポイント得られるレギュレーションですから、そりゃドン引き時間稼ぎサッカーをするでしょう。

    前半にもまして後半はガンバがセレッソ陣内でのハーフコートサッカーを続けますが、ゴールを奪えません。そうこうするうちに、カウンターアタックを止めようとした岸本が前半のうちに警告をもらっていたのを忘れたんかと言いたくなるくらい、分かりやすい倒し方をしてイエロー2枚目で退場。

    これでセレッソにも勝ち目が出てきたため前に出てくるようになると、ドン引きサッカーではなくなったためにガンバにも決定機が何度も到来しますが、いずれも攻撃陣が決められず、結局0-0で90分が終わりました。

    いつものリーグ戦なら、
    「勝てた試合なのに勝点2ポイント逃した!」
    と悔しがるところですが、この特別大会にはPK戦があります。コイントスでゴールサイドと順番を決めた結果、ガンバ側のゴールを使ってセレッソ先攻、ガンバ後攻となりました。

    両チームとも4名ずつ決めて、運命の5人目でセレッソは阪田がバーに当てて外し、ガンバは安部が決めて試合終了。ガンバがPK戦の勝利で勝点2、セレッソは勝点1という結果に終わりました。

    正直、PK戦が得意ではない東口では無理だと思っていました。ごめんなさい。ヒュメットのシュートはジンヒョンに当たっていたけど、ヒガシの方は4人目まで止める気配なかったですやん。ぶっちゃけ、勝つとしたらヒガシが止めるよりも相手が外す方だろうと思ってました。

    個人的マンオブザマッチは安部。状況に応じてサッカーを組み立て、特に徳真が下がってからはアンカーのポジションでひたすらボールを奪っては前線とサイドに供給し続けていました。最後のキッカーとして勝利のゴールを決めたのは、サッカーの神様からのプレゼントでしょう。

    ヴィッシング監督の初陣がで勝利を飾れて良かったです。90分で勝てなかったのは、結局以前からずっと続いている、信頼できるゴールゲッターがいないという問題であり、その解消のための植中の獲得だったと思うのですがね・・・。

    やっているサッカー自体はポヤトス時代との違いが早くも明確で、ロングボールやクロスはかなり多くなりました。次の浦項戦も楽しみです。ゴール裏もガンバクラップのあとは選手を「アジアを掴み取れ」コールで送り出しましたし。

    いやはや、このリーグ戦でのPK戦導入は成功でしょう。配信やテレビを経由して見た人がどういう感想を持ったか分かりませんが、現地、特にゴール裏の高揚感は半端なかったです。もちろん、大阪ダービーであることもあると思いますが、このルールを思いついた人の発想と、導入を決めた人の英断を褒めたいです。

    しかし寒いなあ。2月初旬に16時キックオフはアカンて。昨日の19時キックオフの亀岡よりはマシなんでしょうけれど。寒いんやから12時や13時のキックオフを増やしてほしかったです。

    次戦は12日のACL2ラウンド16第1戦、アウェイ浦項戦です。韓国で19時キックオフか・・・。現地観戦のサポには頭が下がります。

    15日のホーム開幕戦である名古屋戦も16時開始なんですよね。更に19日のACL2浦項戦は19時開始・・・。

    体調管理もサポーターとしてのサポートのうちですね。

  • 初期のスキマバイト(スポットワーク)は日雇い派遣の代替だったけど・・・

    スポットワーク、いわゆるスキマバイトでの契約を前日にキャンセルされたことに対して賃金を求めた訴訟で、簡裁での判決が出されました。

    https://www.yomiuri.co.jp/national/20260130-GYT1T00386/

    司法判断そのものについては専門家でもないですし触れませんが、雇う側としたらコストを切り詰めるためにタイミーを利用して、ギリギリのところで不要になったのでキャンセルしただけでなんで支払わないといけないんだ、という感じはするんでしょうね。

    もちろん雇われる側としては、契約に応じてその日の時間を空けていたのに、一方的に収入のアテが無くなったのですから、そりゃ文句も言うでしょう。

    タイミーのような仲介業者はあくまで派遣業ではないので野党側に対しても雇われる側に対しても責任は発生しません。私の職場でも以前職場でタイミーの利用を検討したときに、このビジネスモデルは労働法的にかなり無理があるんじゃないかと判断して、結局利用しなかったことがありました。

    その時は、契約の開始時期が初顔合わせ時というのはおかしくないか?、契約した人が来る途中に怪我をしたら労災扱いになるの?、労働者側が直前キャンセルやドタキャンしたときのデメリットが大きすぎないか?、とか色々考えた末の結論でしたが、猫の手も借りたい店舗ではその辺すっ飛ばしてでも確保したいというのは分かる気がします。

    そもそもスポットワークって、一昔前では日雇い派遣で行われていたような業務が多く、派遣法の改正で禁止されたために、直接雇用に形態変化した経緯があります。

    ただ、今回の裁判例や厚労省の指針によって、労働者保護の動きが進んでいくと、雇う企業側の義務が増えていくことになります。それは当然のことであり、あるべき姿なのですけれど、忙しいときに一人だけ短時間雇うために色々しないといけなくなると、そんなの面倒だ、今いるスタッフに過重労働させればいい、と考える経営者も出てくるでしょう。

    逆に、法令遵守なんてクソ喰らえだ、とりあえずバイトにきたやつに無理を言って無茶させよう、というヤバイ経営者もいるでしょう。

    かつて、派遣法改正で日雇い派遣を禁止したのは、その労働環境や条件が非常に悪かったことが原因で、労働者保護のための改正だったはずですが、スポットワークによる直接雇用のハードルが徐々に上がっていってしまうと、日雇い派遣の方がマシだったということになりかねないのではないでしょうか。

    派遣業者の肩を持つつもりはないですが、日雇い派遣時の労働者保護の法整備をやっておいた方が、面倒な法令回りの対処を派遣会社に丸投げできる分、雇用者も被雇用者も楽な気がします。もちろん、ピンハネ具合にもよりますけれど、スポットワークだって仲介業者がピンハネするんですから、結局は程度問題ですよね。